リビングや子供部屋など、くつろぎスペースにカーペットを敷いている方は多いですよね。
座ったりゴロゴロしたり、特に日本人は床に座って生活をするのが昔ながらのスタイルです。
では寝室はどうされていますか?
お布団で寝ている方もベッドで寝ている方も、寝室の床はあまり気にされていないかもしれません。
なんせリビングと違ってそうそうお客様をお通しする部屋ではないので、なんとなくインテリアもおざなりだったりします。
しかし!
この寝室こそカーペットの機能性が活きるお部屋だったりするのです。
今回は寝室とカーペットについて熟考してみたいと思います。
目次
寝室にカーペットを敷くメリット
日本の住宅事情とライフスタイルを鑑みると、以下の4パターンの方が大半ではないでしょうか。
- 和室 x 布団
- 和室 x ベッド
- 洋室 x 布団
- 洋室 x ベッド
ハンモック派とか土間でも寝るよ!という方がいらっしゃったら今回はごめんなさい。
ちなみにですが、私は上記4パターン全て経験があります。
そんな経験則とカーペット専門店のスタッフ目線。
当記事ではこの2つの視点でカーペット敷きをジャッジしてしてみます!
キズや凹みの予防
特にベッドを使う方、脚やヘッドボードが床に直接当たっている状態は少し心配になりませんか?
この写真とは異なり、シッカリと面で支えているベッドが多いですが、床に当たる部分全てに何らかの傷防止がされているベッドは稀です。
自分でクッション性のある滑り止めを貼り付けたりすることは可能ですが、床をしっかり保護したいのであれば一枚カーペットを挟むほうが安心 です。
大人の体重が長時間乗ることになるベッドは、寝がえりや日々の昇降で知らぬ間に動いています。
気が付いた時には既にフローリングに擦り傷ができてしまっていたり、畳のいぐさがささくれてしまったりと、日々の積み重ねで床材にダメージを蓄積しているものです。
ストレスなくお家をキレイに使いたいなら、寝室のカーペット敷きはオススメです。
床の冷たさを軽減
カーペット最大のメリットは床面からの冷え防止にあると言っても過言ではありません。
和室ですと畳の厚みがあるので少しはマシなのですが、板張りの洋室ですと足元から這い上がるような冷たさは耐え難いものです。
特に一戸建ての1階ですと、立地によっては極寒になりますよね。
そうでなくても、起き抜けに裸足で触れる床が冷たいとなんだか寝床から出るのが億劫になってしまったりもします。私はそうです。お布団に吸い付けられているかのごとく動きたくなくなります。
少しでもお部屋を暖かく保ちたい、ひんやり感を軽減したいのであれば、せめて足が触れる部分だけでも敷物を敷くのが手っ取り早いです。
静かさ&階下への響きにくさ
カーペットは繊維製品ですので、防音機能のないものでも多少は吸音 をしてくれます。
もちろん防音カーペットを敷くのがベストですが、薄手のものでもないよりはずっと静かさが増します。
鉄骨のマンションですと上下左右だけでなく、かなり離れたお部屋からの音も響いてくることがあります。
★マンション小話★
何年か前、古いマンションの和室で布団を敷いて寝ていた時がありました。
14階建てで4棟がつながって箱のようになっているマンモスマンションでした。
古いだけのことはあり、年がら年中どこかのお部屋でリフォームやリノベーション、補修工事が行われており、四方八方からの工事音がすさまじいマンションでした。
子供の足音が聞こえてくることもありましたが、それどころではない騒音が日々どこかで発生していました。
そんなマンションにうっかり引っ越してしまったので、慌ててカーペットを買い、なんとか床からダイレクトに響いてくる音を和らげて眠っていました。
今思えば防音カーペットを買えば良かったと思うのですが、当時は急いでいましたし知識もなかったので、とにかく1枚カーペットを敷けたことに安堵して過ごしていました。
悪いことは言いません。
これから引っ越しをされる方で、ちょうどリフォームが多いタイミング(築15年とか20年)の築年数だったり、もっと古めの分譲マンションの場合は予め寝室にカーペットを敷き込むのをオススメします。
ベッドの場合でも、階下への配慮として1枚敷いておくと安心できると思います。
空気がキレイに!
カーペットは足元のホコリを舞い上がりづらくしてくれます。
もちろんカーペットのゴミやホコリは定期的に掃除機で除去する必要がありますが、フローリングの上を埃の玉がふわふわ移動するみたいな事態はある程度防ぐことができます。
カーペットによっては独自の繊維や加工により、臭いや有害物質を無害化 してくれるといった寝室にぴったりの機能のものもあります。
インテリア性
日本の住宅ではフローリングの部屋がとにかく増えています。
ビニール製のクッションフロアでフローリング風にしているお部屋も合わせると、和室やカーペット張りのお部屋の数倍に上るでしょう。
それはそれでメリットも多くありますが、海外風のインテリアを目指している方は全面カーペットにしてみるのも雰囲気が出てオススメですよ。
イギリスなんかではカーペット張りの部屋や廊下を半年~1年に1度、洗剤を使って洗浄しているそうです。
専用の掃除機のような洗浄機があり、回転ブラシでゴシゴシと汚れを洗ってしまいます。
さすがに日本の住宅でそんな専用マシーンで水洗い!とはいきませんので、なんだか尻込みしてしまいます。
でもよく考えてみてください。
日本はそもそも土足の文化ではないので、カーペットを敷き込んでもそこまで汚れるでしょうか?
むしろ裸足で歩く時の気持ち良さや暖かさを思えば、全面カーペットを敷き込むメリットが大きいと思いませんか?
寝室にカーペットを敷く際の注意点
足元からあったか&肌触りもグッドなカーペット敷き込み。
しかし万能というわけではありません。
寝具のホコリ・ダニ
寝室のカーペットにはどうしても寝具から出るホコリやダニが舞い降りてしまいます。
カーペット自体に問題がなくても、絶えずホコリを被ってしまえば不衛生になりかねません。
何事もそうですが、日々のお掃除はカーペット敷きにしても欠かせません。
ダニや雑菌が心配な場合は、防ダニ加工や抗菌加工のあるカーペット にしておくと安心です。
滑らないように
寝室にカーペットを敷く際、部屋全体にぴったり敷き込む場合は滑ってずれてくることは少ないですが、念のためにスベリ止めシートを挟む方もいらっしゃいます。
暗がりを移動したり、寝起きで足元が見えづらかったりと意外と不注意になりがちなのが寝室です。
もしベッドの片側だけとか、ベッドとクローゼットの間だけとか、部分的にカーペットを利用する場合は、できればスベリ止め付きのものが安心です。
案外自宅で骨折をしたりするもんです(経験者談)。
畳の上にカーペットはあり?
これはカーペット専門店としては「カーペットを敷いても絶対大丈夫!」とは断言できません。
畳に使われているいぐさは天然素材で、通気性を良くしておく必要があるからです。
私がカーペット専門店で働き出す前、つまりド素人だった時の経験談ですが・・・
- 賃貸物件の間取りの関係で和室を寝室として使用したい
- 既にベッドを持っていてそのまま使いたい
- 畳の日焼け・ベッドでのキズを防ぎたい
- 家族が和室嫌いなので洋室っぽい使用感にしたい
こんな条件だった際、畳の和室にタイルカーペットをぴったり敷き込んだことがあります。
その際、畳の上にあらかじめ滑り止めにもなる防ダニシートを敷いてからタイルカーペットを敷きました。
付け焼刃かなと思いつつ、たまにタイルカーペットをめくって、なんとな~く風を通してみたりもしていました。
どこまでこの対策で効果があったのかはわかりませんが、畳の日焼けはもちろんのことベッドの重みによる凹みやキズはつきませんでした。
気になっていた湿気も大丈夫で、畳にもカーペットにもカビは発生していませんでした。
ちなみに3年間住んでいましたが敷金は全額戻ってきたので、諸々の対策はやっておいて良かったかなと思っています。
あくまで個人の経験談ですし、物件によって環境が異なるので、同じことをすれば同じように大丈夫という話ではありません。
何かのヒントになれば嬉しいですが、何かを保証できるとかと言うとそれはできかねますので、最終判断は悔いのないよう自分でなさってくださいね。
畳にカーペットを敷くときの注意点についてもっと知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
【機能別】寝室におすすめのカーペット5選
ここからは、びっくりカーペットおすすめ!寝室にぴったりのカーペットをご紹介します。
寝室は心が安らげるように、落ち着いた色やデザインのカーペットを選ぶと良いでしょう。
また、日本では寝室も裸足で過ごすことが多いため踏み心地もとても重要です。
気になる商品があるときには、ぜひサンプル請求で実物を手に取ってみましょう!
実際に見て、触って、比べてみてお気に入りの1枚を探してみてくださいね。
防音カーペット
階下への音が気になる場合は防音カーペットがおすすめです。
フローリングや畳に布団を敷いて寝ていると、階下からの音が気になることもありますよね。
マンションに住んでいた頃、真下の部屋にバンドマン?が住んでいたので、夜な夜な床下からロックミュージックが聞こえていたことがありました。
そういった床下からの音も軽減してくれますよ。
防音カーペットが厚みがある場合も多く、足元の寒さを和らげるのにも最適です。
抗菌カーペット
寝室にカーペットを敷くときに気になるのが衛生面だと思います。
抗菌効果のあるカーペットで、足元からキレイを作っていきましょう!
防ダニカーペット
床に布団を敷きっぱなしにしていると、布団と床の間に湿気がたまりダニやカビの温床となってしまいます。
床にお布団を敷いている方は、ダニが発生しにくい防ダニカーペットがおすすめです。
まとめ
寝室にカーペットを敷くことで、
- 傷や凹みの予防
- 冷たさの軽減や肌触りのよさ
- 騒音への対策
- 室内へのホコリの舞い上がりをある程度軽減
- 海外風のインテリアも可能
と、様々なメリットがあります。
カーペットを敷く、敷かないに関わらず定期的なお掃除は必要なことだと思いますので、寝室をより快適にするためにカーペットが必要か否かを一度考えみると良いと思います。