麻のカーテン。
その魅力はなんといっても、優しくあたたかみのある風合いです。
光と風をうけ、ふんわりたなびく姿に心が和みますよね。
無垢の床や珪藻土の壁など、ナチュラル素材のインテリアとも相性抜群◎
麻のカーテンがお部屋全体を優しく包み込んでくれます。
ですが、天然素材である麻は取り扱いに注意が必要です!
あやまったお洗濯方法でうっかり縮ませてしまわないように気をつけましょう。
この記事では『麻カーテンのメリット・デメリット』についてご紹介します。
気になるお洗濯方法や、UVカット効果についてもお伝えしていきますね。
目次
麻カーテンのメリット・デメリット
まずは、麻カーテンのことを知ってもらうために、麻カーテンのメリット・デメリットについて解説したいと思います。
麻カーテンのメリット
見た目の清涼感
夏の衣類に使われる繊維として人気のある麻は、見た目の清涼感があり涼しげな印象を与えてくれます。
夏にリビングのカーテンに麻カーテンを使えば、その見た目の清涼感をより強く感じることができます。
生地が丈夫
天然繊維は生地の耐久性を気にする方もいると思いますが、麻は天然繊維の中でも耐久性の高い繊維です。
その耐久性の高さは、ヨーロッパでは100年以上使われている麻製の生地もあるぐらいです。
麻カーテンは耐久性が高いだけでなく、長く使うことで生地の風合いも変化するので、その違いを楽しむことができます。
通気性に優れる
化学繊維と比べて通気性が高いので、部屋の中を換気したいとき、カーテンを閉めたまま窓を開けて空気の入れ替えをすることができます。
窓からの自然な風を部屋の中に取り入れることができのも麻カーテンのメリットのひとつです。
吸湿性・速乾性に優れる
麻カーテンは他の天然繊維で織られたカーテンと比べて吸湿性と速乾性に優れています。
洗濯した後、陰干しをすることで簡単に乾かすことができるのもメリットです。
静電気がおきにくい
ウールやポリエステルなどの繊維は静電気が発生しやすく、乾燥する季節では静電気で悩まされることが多いですが、リネンは静電気がおきにくいというメリットがあります。
そのため、麻カーテンは静電気でホコリが付着しないので、パタパタ叩くだけでホコリを落とすことができます。
麻カーテンのデメリット
湿度によって伸縮する
麻は調湿性に優れた素材ですが、水によって伸縮してしまいます。
注文したサイズよりも大きくなったり、小さくなったりしてしまうことがあるので注意しましょう。
太陽光で劣化しやすい
麻は太陽光に弱いという特徴があるため、太陽の光を直接受けると色褪せや黄ばみが生地に現れます。
天然繊維は化学繊維よりも日光による退色が起こりやすいので、麻カーテンを長く使っていると色褪せてきます。
遮光性は低め
麻カーテンは柔らかく日差しを取り込んでくれますが、裏を返せば遮光性は低いということ。
遮光性が低いので太陽の光の多くが部屋の中に入ってきてしまうので、室内を暗くするのが難しいです。
洗濯が難しい
麻カーテンに限らず天然繊維の生地は染色された色が洗濯によって色落ちしやすいというデメリットがあります。
これは染色方法に原因があるため対処が難しく、色付きの麻カーテンを洗うと色落ちが出てしまったり、他の洗濯物に色が移ってしまうというデメリットがあります。
麻のカーテンはとってもおしゃれ
麻のカーテンってとってもおしゃれです。
インテリアの個性をひきたたせる、素朴でシンプルなデザイン。
化繊にはない、ふんわり優しい雰囲気がすてきですよね。
無垢の床や珪藻土の壁で仕上げたナチュラルテイストのお家にも、しっくりなじみます。
おしゃれなカフェの窓にも、麻のカーテンがかかっているのを見かけます。
麻カーテンには、麻100%のカーテンと麻混カーテンの2種類があります。
麻100%のカーテンは薄手のものが多く、透け感を楽しむことができます。
麻混のカーテンは100%のものと比べると厚みのあるものが多く、やわらかい質感などが特徴です。
当店のすてきな麻カーテンたちをご紹介していきますね。
麻とリネンの違いは?
みなさんの中には「麻=リネン」と思っている方が多いかもしれません。
実際には、リネンとは麻を原料とした繊維の一種というのはご存じでしたか?
麻と一口に言っても、麻のなかにはいくつか種類があります。
- リネン(亜麻)
- ヘンプ(大麻)
- ラミー(苧麻)
- ジュード(綱麻)
ヘンプやラミーなど、原料となる麻の種類によって繊維(生地)の性質が若干異なります。
リネンと呼ばれるのは「亜麻の薄地織物」のことで、衣類やカーテン、他にもシーツなどでよく使われます。
リネンの歴史は古く、紀元前から人々の生活の中で織物の素材として衣類や絨毯などに使用されてきたという古い歴史があります。
古い歴史を持つ麻(リネン)ですが、現代でも見た目の清涼感や素材の風合いなどで人気が高く、自宅のインテリアとしてリネンカーテンはおすすめです。
リネン100%のカーテン
ほどよい透け感と素朴な風合いを楽しむことができます。
淡く優しい色合いで、カラーバリエーションも豊富です。
フラットカーテンで注文することもできますよ。
(リネン100%)
すっきりとした白さが魅力のリネンレースカーテン。
生地の表情が豊かで、リネン特有の風合いがあります。
清潔感があってさわやかですね。
(リネン100%)
裾がツートンカラーになっていておしゃれですね。
お部屋がカフェのような雰囲気になります!
(リネン100%)
リネン混カーテン
リネンの風合いをお手頃価格で楽しめる麻混カーテン。
ポリエステル繊維が含まれているので、天然素材100%より扱いやすくなりました!
(麻50%、綿25%25、ポリエステル25%)
ポリエステルに麻の繊維をプラスしたカーテン。
麻の割合は少ないですが、洗濯機で丸洗いできることが最大の魅力です!
生地にはネップ(節)が入っている生地で、素材感があります。
(ポリエステル92.8%、麻7.2%)
麻のカーテンは洗える?
麻のカーテンが洗えるのかどうか・・・?
それは、カーテンによってちがいます!
麻のカーテンとひと口にいっても、いろいろってことですね。
なので、カーテンごとに確認する必要があります。
洗えるかどうかは、洗濯表示をチェックするとわかります。
洗濯表示を見てみよう(ドライクリーニングが多い)
まずはじめに、お伝えしておきます。
とにもかくにも「洗濯表示の言うことは、聞いといたほうがいい。」です。
私、これまで洗濯表示の言うこときかずに、いろいろ失敗してきました。
洗濯表示の「ドライクリーニングしてね!」という忠告をスルー
→「大丈夫でしょう!」ってタカをくくって手洗い
→残念なことになったことが何度もあります・・・。(←チャレンジャー)
ということで、ドライクリーニングのものを手洗いするときは「最悪どうなってもいい!」という覚悟でのぞみます。
大事な服には手出ししません。(やっと学習しました。)
ましてや、カーテンなんて。
それなりにお値段もするものですし、採寸やオーダーにも手間ヒマかかりますし、洗濯で失敗したくないですよね。
なので、洗濯表示の忠告には素直にしたがいましょう。
洗濯表示はカーテンの裏側についてます!(端っこのほう)
小さなタグに、このように記載されています。
洋服といっしょですね。
うーん、これだけ見てたら「なんだこれ?」ですね。
ということで、洗濯表示が表す意味について解説していきます。
まず、こんな洗濯桶のマークがついていれば洗濯機OK!
やったー!と思ってください。笑
さらに洗濯桶マークの下に横線がついてるときは、洗濯機でOKだけど優しいモードで洗ってねって意味です。
洗濯機の【おしゃれ着洗いモード】【手洗いモード】【ソフト洗いモード】を選びましょう。
洗濯桶の中に手を入れているマークは、手洗いOKという意味です。
こちらは洗濯NG。
わかりやすくバツがついていますね。
このマークだったら、洗濯機も手洗いもできません!
要注意です。
じゃあ、このマークがついていたら「お手入れできずに汚れっぱなしってこと?」かというと、そんなことありません。
あきらめるのはまだ早いです。
手洗いはできないけど、ドライクリーニングOKってパターンもあります。
ドライクリーニングができることを確認して、クリーニング店でお願いしましょう。
縮みを見越してサイズオーダーするのもあり!
麻はとても縮みやすい素材。水洗いすると全体的に5%ほど縮みます。たとえば、200cm丈のカーテンなら10cm近く縮んでしまうということですね。
(ドライクリーニングの場合は1%ほど縮みます。)
もし水洗いしたいのであれば、縮み分を見越して本来の寸法よりも5%ほど上乗せしてサイズオーダーするという方法もあります。なんでも先読みが大事ですね。うんうん。
ですが、必ずしも予想どおりの縮み方をするとは限りません。(え?)
「カーテンのサイズはだいたいでいいや~」「くしゃっとなったってゆがんだって、それが天然素材の味だよね~」くらいの、おおらかな気持ちでできそうならトライしてもいいかもしれませんね。
ただし、基本的にはやっぱり「洗濯表示」の言うことは聞いといた方がいいです。私は麻のシャツを洗濯して、きゅきゅっとコンパクトに縮んでしまったことがありました。
縮み方がきれいで均一とは限らないですもんね。
※カーテンのお洗濯は自己責任のもと行ってください。
「麻混」であれば洗えるものがある
リネン100%のカーテンのお手入れは、基本的にはドライクリーニングです。
ですが「麻混生地」のカーテンであれば、洗濯機で洗えるものもあります。
こちらの麻混カーテン。
麻特有のナチュラルな風合いを残しつつ、洗濯機で洗えるのでとっても実用的です!
気軽にじゃぶじゃぶお洗濯できるって、うれしいですよね。
定期的に洗って、清潔に気持ちよく愛用できます。
麻のカーテンでUVカットはない?
麻は天然素材なので、UVカット機能はついていません。
UVカット機能のある裏地を取りつけるという方法もあるそうですが、麻と化繊では縮み方がちがうのでくっつけると生地のヨレの原因になってしまいます。
何より陽の光がほどよく透ける、リネンカーテンの魅力が台無しになってしまいますよね・・・。
「リネンカーテンにしたいけど、UVカット機能も欲しい!」のであれば、レースカーテンかドレープカーテンのどちらか一方をUVカット機能付きのものにしましょう。
お部屋が暗くなってしまうのはいや。
適度にUVカットしたいなら、こちらのレースカーテンがおすすめです。
UVカット 約79%です。↓
リネン風のドレープカーテン。
ハリのある質感がまるでリネンのようなおしゃれ感。↓
屋外の光の侵入をさえぎる1級遮光で、洗濯機でお洗濯できます。
麻のカーテンは夏用?
なんとなく、麻といえば夏ってイメージがありますよね?
たぶんそれは、麻素材の洋服や寝具が夏仕様のものが多いからだと思います。
麻は通気性、吸水・発散性にすぐれており、天然素材の中で最も涼しいといわれています。
さらっとした肌ざわりが心地よいですよね。
夏には麻素材のジャケット、シャツ、着物、シーツ、タオルケットなどのアイテムが活躍します。
ですが、見た目的に「麻はぜったい夏!」かといえば、そうでもなく・・・?
(たしかに薄手のものは多いなって印象ですが。)
雰囲気的には綿(コットン)と同じ感じなので、オールシーズンしっくりなじみます。
気になる場合は取り替える方も
季節を問わずオールシーズンお部屋になじむ麻カーテンですが、しいていうなら冬はお好みで取り替えてもいいかもしれませんね。
とくにリネン100%の薄手カーテンは、ドレープカーテンとしては涼やかな印象かもしれません。
洋服と同じように、カーテンも衣替えしてみましょう。
お家の中でも季節の移ろいが楽しめます。
もし冬だけちがうカーテンにするなら、あったか温もりの感じるデザインカーテンがいいですね!
やっぱり暖色系かなー!
こちらは、裏地付きのしっかりした生地感で2級遮光です。
窓からの冷気侵入を防ぐために、厚手の遮熱・断熱カーテンにするのもおすすめです。
とくに冬の窓際は寒いですもんね。
防音機能もついているので、気になる救急車のサイレンや車の走行音がやわらぎます。
まとめ
麻のカーテンはシャリッとした特有の風合いと、陽の光をほどよくとおす優しい雰囲気が魅力です。
見れば見るほど、やっぱり素敵だなって思いますねー。
ですがお家の洗濯機で丸洗いできるものは少なく、基本的にはクリーニング店でドライクリーニングをお願いする必要があります。
あらかじめ縮むことを想定して、本来の寸法よりも少し大きめでオーダーするのも一つの方法です。
※お家でお洗濯するときには、洗濯表示をよく確認したうえで自己責任のもと行いましょう。