引っ越しするときに悩みのタネになるのが『カーペット』。
とくに部屋全面に敷きこんでいる大きなサイズのカーペットは、かさも重量もあるので取扱いが大変ですよね。
「カーペットを処分するのか?」「引っ越し先に持っていくのか?」はたまた「新調するのか?」それによっても必要な情報はちがいます。
カーペットを処分するなら自治体に定められた粗大ゴミの扱いを確認する必要がありますし、引っ越し先に持っていきたいなら折りジワがつかないようにクルクル巻いて梱包するのがベター。
また、引っ越しを機に新しいカーペットに買い替えるなら防音・防ダニ・消臭など最新機能をチェックして、ライフスタイルにぴったりなカーペットを選びたいですね。
この記事では、引っ越し時のカーペット取り扱いのポイントを「①処分する場合」「②引っ越し先に持っていく場合」「③新調する場合」の3つのパターンにわけて解説していきます!
目次
【ケース①】今あるカーペットを処分する場合
「引っ越しを機に、今あるカーペットを処分しよう!」と考えているなら、まず自治体ごとのゴミ処分方法を確認しましょう。
カーペットをゴミに出す日が決まったら、畳んでヒモでくくるか小さくカットするかしてあらかじめまとめておきます。
家具の下などに敷きこんでいてカーペットを引き出すことが難しい場合は、無理せずに引っ越し当日を待ちましょう。
ゴミ出しの日程が合わない場合は、とりあえず引っ越し先に搬送してのちのち処分するという方法もありますね。
カーペットの捨て方については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
自治体のゴミ処分方法を確認
まずは、今住んでいる場所や引っ越し先のゴミ処分方法を確認しましょう。
粗大ごみの扱いは、自治体によってもさまざまです。
ちなみに粗大ごみの回収について、例をあげてみるとこんな感じです。
- 電話で数日前に依頼。→所定の場所に出す。
- 定められた粗大ごみ回収の日(月に1回程度)に、ゴミステーションに出す。
- 自分で粗大ごみ回収場所まで持っていく。
などなど・・・。
自治体のホームページをチェックしたり、直接市役所に電話してみるなどして、自治体でどういう取り決めになっているのか確認してみましょう。
引っ越し先に持っていく方がいいときもある
ゴミ処分方法は自治体によってことなります。
できればなるべくお値段が安い方がいいですし、引き取りも自宅前まで来てくれる方が助かりますよね。
ということで、今住んでいる場所と引っ越し先の2か所でゴミ処分にかかる”費用や手間を比較”してみましょう。
また家具の下などに敷きこんでいる場合は、自分で引っ張りだせないこともありますね。
とくに一部に家具がのっているだけならまだしも、全面に敷きこんでいる場合はもうお手上げ!です。
無理せずに、引っ越し当日に家具がすべて運び出されるタイミングを待ちましょう。
もし粗大ごみの回収日と引っ越しの日程があわない場合は、とりあえず引っ越し先に運んでもらって落ち着いてから処分してもいいでしょう。
大きなカーペットは万能のこぎりでカット
粗大ごみにカーペットを出すときは、なるべくコンパクトにまとめましょう。
小さく折りたたんだり丸めたら、広がらないようにビニールひもで数か所くくっておくと◎。
また、
- 小さくカットして普通ゴミとして出したい。
- サイズが大きい&重たくて、ゴミ出しが大変。
という場合は万能のこぎりが便利!です。
普通のハサミだと裁断できる分厚さに限界がありますし、時間がかかるうえに手が痛くなっちゃいそうですよね。
万能のこぎりならくるくる丸めて、丸太をカットするような感じで裁断することができるそうです。
ホームセンターやインターネット、通販雑誌などで販売されているので、大きめサイズのカーペットの処分でお悩みのときにはぜひチェックしてみてください。
あ、ちなみに私は万能のこぎり屋さんではありません。(カーペット屋さんです。笑 )
万能のこぎりの営業をしたいわけじゃないんですけど、「便利だよ!」って話を聞いたのでシェアさせていただいた次第です。
小さくカットすれば普通ゴミに出すことができるってことも大きなメリットですよね。
引っ越し業者に依頼してもOK
引っ越し業者にもよるのですが、カーペットの梱包や処分を依頼することも可能です。
大きなサイズのカーペットを処分する予定があるなら、あらかじめ業者に問い合わせしておきましょう。
もしカーペットの処分を引っ越し業者がうけおってくれたら、一番スムーズで楽ですよね~。
ただし別途費用が発生する場合もありますので、あわせて確認しておくことをお忘れなく。
【ケース②】引っ越し先に持っていく場合
今使っているカーペット(大きなサイズ)を引っ越し先に持っていきたい場合、汚したりシワをつけたりしないように梱包方法を工夫しましょう。
また、引っ越しは普段手が届かないところまでお手入れをするチャンス!でもあります。
梱包は”巻く”が基本
カーペットを持ち運びするときに、重要なのは梱包方法です。
まさかぺらりと広げたままの状態で移動させるわけにはいかないので、なるべくコンパクトにまとめておく必要がありますよね。
では、どうやってまとめるかというと・・・?
ふつーに考えれば【四隅をあわせて半分に折って→また半分に折って→また半分に折る】を数回くり返して、最後ビニールひもでギュウギュウくくるってやり方ですよね。
だけど、この方法だとカーペットに『たたみジワ』がくっきりついちゃう可能性があります。
ということでおすすめなのは、カーペットをクルクル巻いて表面が汚れないようにビニールなどでしっかり保護しておく方法です。
また長期間丸めたままで保管しておくのであれば、湿気を吸い取ってくれる新聞紙をはさんでおくとカビの予防になりますよ。
とにもかくにも、ペタンペタンと折りたたんで圧縮する梱包は避けるようにしましょう。
(※畳みジワがつくかつかないかは、カーペットの素材にもよります。裏面の基布に硬さがあるものは要注意。)
引っ越しはカーペットのお手入れチャンス!
引っ越しのときって普段は動かせない大きな家具が搬出されて、お部屋がすっきり空っぽになりますよね。
こ、これは・・・カーペットお手入れのチャンス!です。
とくにお部屋全体に敷きこんでいた場合はこの機を逃さずに、お掃除しておきましょう。
タンスや机が置かれていた場所や部屋の四隅にホコリがたまっていると思うので、しっかり掃除機をかけておきます。
(ホコリにはダニなどの害虫もふくまれています。)
掃除機のコツとしては、一方向からではなく『タテ・ヨコ・ナナメ』といろいろな角度からゆっくりかけること。
繊維をたたせることを意識しながら、じっくり気長におこないましょう。
ということで、カーペットよりも先に掃除機をトラックの荷台にのせちゃわないように気をつけないといけませんね。
掃除機は最後の最後まで手元に残しときましょう!
もし引っ越しまでに時間があるなら、風通しのよい日陰にカーペットを干すとなおよしです。
家具搬入前に敷いておくとスムーズ
さてさて無事に荷物の運び出しが終わって引っ越し先に到着したら、次は家具の搬入です。(ああ、いそがしい!)
引っ越し業者さんってほんとに手際がよくてスピーディー。あっという間に、家の中に荷物を運び込んでくれます。
「これどこですか?」「あ、それはリビングに」
「これはどうしましょう?」「こっちの和室にお願いします。」
とか、あわただしく対応しているうちに
そういえば、そういえば・・・「カーペット敷くの忘れてた~~~」ってパターンやっちゃいそうじゃないですか??
もちろん引っ越し作業が終わってから、自分で敷いてもいいんですけど。
カーペットを家具の下に敷きこみたい場合は、家具を移動させないとできないので”二度手間感”満載です。
なるべくスムーズに進めたいなら、引っ越し業者さんが搬入作業に入る前に「先、カーペット敷きたいです!」とひと声かけておくべし、ですね。
【ケース③】カーペットを新調する場合
引っ越しを機に「カーペットを新調したい!」って人も多いでしょう。
全面に敷きこむ場合はお部屋のサイズをしっかり採寸しておきましょう。
またカーペットを部分的に使いたい場合は、新聞紙を切り取ってサイズ感を確認しておくとイメージしやすいのでおすすめです。
全面敷き込みならサイズオーダーがおすすめ
カーペットをお部屋全体に敷きこみたいなら、サイズオーダーがおすすめです。
サイズが合わないと端を折ったりはさみでカットしたりすることになると思うのですが、まず見た目が不格好ですし、ペラペラした端っこに足をひっかけて転倒するなど危険要素になることも。
ということで、カーペットはお部屋の大きさにあわせたサイズオーダーがおすすめです。
当店では「ここの凹凸にあわせてカットしたい!」「家具やドアの開閉に支障のないようにしたい!」など細かなオーダーにも対応しております。
お値段もがんばらせていただいていますし、カーペットの種類も豊富ですのでぜひご検討いただければと思います。
快適!カーペットの最新機能特集
カーペットを新しく購入するなら、チェックすべきは【最新機能】です。
最近のカーペットは便利で快適な機能が目白押しなんです。
ずらっと主な機能を説明するとこんな感じ(↓)です。
- 水分をはじき、汚れがつきにくい【撥水・防汚機能】
- 階下への騒音を軽減する【防音・遮音機能】
- ダニをよせつけず、増やさない【防ダニ・防虫機能】
- 火災時の燃え広がりを軽減する【防炎機能】
- 毛が抜けにくく、毛玉になりにくい【遊び毛防止(抜け毛防止)機能】
- ニオイをおさえ、お部屋の空気をクリーンにする【消臭・抗菌機能】
- 熱に対応した【ホットカーペット・床暖房対応機能】
などなど。
すごく充実しています。
ここまで色々あると、何をどう選んでいいか逆に迷うくらいですね。
たとえば、元気な子供さんがいてマンション住まいなら防音機能がある方が安心ですよね。
撥水・防汚機能があると、ジュースこぼしちゃった!って場面でも余裕のスマイルで対応できます。
また高さ31メートル以上の高層マンションに住んでいる場合は、消防法によって防炎機能のあるカーペットの使用が義務付けられています。(つまり、防炎カーペット以外の使用は不可!です。法律でちゃんと定められているんですよ。)
ペットを室内で飼っているのであれば、消臭抗菌機能つきなら気になるニオイを軽減することができます。
あなたはカーペットを選ぶとき、何にこだわりたいですか?
また、どんな場所にどんな用途で使う予定でしょうか?
具体的にイメージをふくらませつつ、快適で便利なカーペットを選びたいですね。
搬入経路の確認
大きなサイズのカーペットの場合、廊下の幅や階段の折り返しスペースが十分でないと思うように搬入できないことがあります。
ちなみにこちらは当店の商品をお届けする際の搬入経路確認のご案内です。
→商品のお届けについて
ご購入前にあらかじめご確認ください。
エレベーターのサイズはクリアできる?
ちょっと余談になりますが、エレベーターのサイズはそんなに気にしなくてもいいかも!?しれません。
エレベーターが鬼門になってカーペットを搬入できないってケースって実はあんまりないんです。
「え?どうして?」「エレベーターってせまいよね?」と、不思議に思うかもしれませんが、その理由はこちら(↓)
”エレベーターの中には隠し扉が用意されているから”なんです。
か、隠し扉・・・。って、なんだか話がトリビアになってきましたね。
エレベーターの中には緊急時にストレッチャーを搬出する目的で、スペースを拡充するための扉が用意されています。
そして、この扉を開けばあら不思議!容量オーバーだったカーペットがすんなり入っちゃうこともあります。
なので大きなカーペットであったとしても、ストレッチャーよりも小さいサイズならエレベーターはクリアかもしれません。
ただし、すべてのエレベーターにこの隠し扉が設置されているとは限りませんし、そもそも本来の目的とはちがう理由で使用してもいいのかはわからないですよね。
『新居のエレベーターにのるか怪しい・・・。』と不安がよぎる場合は、あらかじめマンションの大家さんや管理会社に確認しておくといいでしょう。
まとめ
この記事では、引っ越しのときのカーペットの取り扱い方法について「①処分する場合」「②引っ越し先に持っていく場合」「③新調する場合」の3パターンにわけて解説してきました。
引っ越しは段取り命!なので、
- 大きくてかさばるカーペットは、処分するならいつどうするのか。
- 持っていくなら、お手入れや新居への敷き込みのタイミングをどうするのか。
- 新調するなら、優先したい機能やデザインはどのようなものなのか。
当日に慌てて失敗しないためにも、あらかじめじっくり考えて決めておきましょう。