カーペットを新調したら、フワフワの綿ぼこりが大量発生!
「これってもしかしてカーペットの欠陥?使い続けても大丈夫?」と心配になりますよね。
ですが、ご安心ください。
それはおそらく『遊び毛』と呼ばれる現象です。
カーペットの製作過程で発生するもので、約2~3か月ほど使用すると徐々に落ち着いてきます。
(完全になくなることはありません。)
この記事では、
- 遊び毛とは?
- 遊び毛が発生したときの対処法は?
- 遊び毛と抜け毛の違い
など、遊び毛にまつわる疑問について詳しく解説していきます。
目次
カーペット(ラグ)の”遊び毛”とは?
あなたはこんな説明書きを目にしたことはありませんか?
「新品のカーペットには”遊び毛”が発生します。不良品ではございませんので、そのままご使用ください。」
カーペットを購入したら、添付の説明書などに遊び毛についての記載があると思います。
ですが、これだけでは・・・
- 遊び毛っていったい何?
- このままのペースで毛が抜けたら、カーペット(ラグ)がペラペラになっちゃうんじゃない?
などの疑問が残ってしまいますよね。
ということで、”遊び毛”についてもう少し深堀して解説していきます。
遊び毛とは?
そもそも遊び毛とはいったい何なのでしょうか。
遊び毛とは、カーペットから発生する綿ほこりのようなもののこと。
こちらをご覧ください。↓
これはカーペットのパイル(毛)をアップで撮影したものです。
先っぽの方で極細の繊維がほわ~と広がっているのがわかるでしょうか?
こちらのパイル(毛)は「紡績糸」という糸の構造で、5~15㎝の短い繊維を束ねてひき揃え1本の糸にしています。
もともと短い繊維を絡めて糸にしているという構造なので、切れたりほどけたりするとフワフワの綿ぼこりのようになります。
これがいわゆる”遊び毛”です。
遊び毛はウールやアクリル素材のカーペットでよく発生します。
遊び毛が発生する理由
遊び毛の発生には、「カーペットの毛足(パイル)の長さを均一に揃える」という製作工程が関係しています。
パイル(毛足)の表面をカットしたときに発生する細かい繊維が、パイルの隙間に入り込んでしまうことが原因です。
いざカーペットを使い始めると内に潜んでいた繊維が浮き上がり、ふわふわの綿ぼこりのようになるのです。
遊び毛の発生が使用開始直後に目立つのは、このような理由があるからです。
そのほか使用しているうちに摩擦などが原因でパイル糸の絡みが弱まることで遊び毛の発生につながることもあります。
遊び毛は欠陥ではなく、絨毯の宿命
カーペットに掃除機をかけてからダストボックスの中をのぞくと・・・毛がびっちり詰まってた!という経験はありませんか?
あまりの量の多さにびっくりしてしまいますよね。
こんなに毛が抜けてしまうなんて、もしかして不良品を買っちゃった?と不安になる人もいることでしょう。
ですが、遊び毛は商品の欠陥ではありません。
製作過程で生じるごく自然な現象で、特に紡績糸の場合は防ぐことが難しいとされています。いわば遊び毛はカーペットの宿命ともいえるでしょう。
遊び毛の対処方法は、使用後に排出される繊維を掃除機などで回収する!これに限ります。
いつもよりもこまめに掃除機がけすることをおすすめします。
2~3か月経過すると次第に落ち着いてくるので、引き続きご使用ください。
知りたい!遊び毛Q&A
さてさて、ここからは遊び毛にまつわる疑問をQ&A方式でお伝えしていきます。
Q1.遊び毛はいつ落ち着くの?
カーペット(ラグ)の種類や使用頻度にもよりますが、だいたい2~3ヵ月が経過するとずいぶん落ち着いてくるでしょう。
その後も遊び毛が完全になくなることはありませんが、初期のようなペースが続くことはないのでご安心ください。
遊び毛がおさまると、カーペット本来の艶感が楽しめるようになります。
ウール、アクリルは遊び毛が発生しやすい素材です。
短い繊維をねじって1本の糸にしているという構造上、ナイロンやポリプロピレンと比較すると弱く切れやすいという特徴があるのです。
ですが遊び毛があるからこそ、シミや汚れが目立ちにくくなる(汚れた繊維がなくなり、表面を美しく保てる)というメリットもありますよ。
Q2.遊び毛の正しい対処方法
遊び毛にはどのように対処すればいいのでしょうか?
「遊び毛があるから、〇〇しないといけない。」という特別なお手入れはないので、いたって通常に使っていただければ問題ありません。
ただし、粘着シート(コロコロ)ったり、掃除機をゴシゴシとこすってお手入れすることは控えましょう。
「早く遊び毛がおさまってほしい!」というお気持ちはわかるのですが、表面のパイル(毛)が摩擦で傷み、かえって量が増えてしまいます。
掃除機をかけるときにはゆっくり動かし、1㎡あたり20~30秒ほどのスピードでかけましょう。
パイルを起こすことを心がけ、縦方向と横方向にかけるといいでしょう。
できれば週に2回以上、掃除機をかけることをおすすめします。
Q3.これって遊び毛?それとも抜け毛?
毛(パイル)が根元からごっそり抜けるんだけど、遊び毛なのか、それとも抜け毛なのか。
ちょっと見分けがつきにくいですよね。
カーペットはこのように(↓)基布にパイル(毛)を刺しこんでいるタイプが主流です。
毛足の根っこをラテックスというゴムで固定しているのです。
この工程が不十分だと・・・このようにぽろっとパイル(毛)ごと抜け落ちてしまうことがあります。
これがいわゆる「抜け毛」です。
通常に使用しているにも関わらず、あっちのパイルもこっちのパイルも大量に抜け落ちる状態なのだとしたら、それは商品の不良かもしれません。
一度、販売店に問い合わせてみるといいでしょう。
ちなみに遊び毛はパイルよりも短い極細繊維です。
糸というより、ホコリという感じに近いですね。
遊び毛が気になるなら『遊び毛防止機能つきカーペット』を選ぼう
- 赤ちゃんがいるので、遊び毛がアレルゲンにならないか気になる。
- 過敏な体質なので、遊び毛の少ないカーペットがほしい。
- ペットの口に繊維が入らないか心配。
アレルギーをお持ちの方、赤ちゃんやペットがいるご家庭には『遊び毛防止機能つきカーペット』がおすすめです。
遊び毛が出にくいカーペットは「ナイロン」や「ポリプロピレン」などの化学繊維を使用しています。
「フィラメント糸」と呼ばれる長繊維を束ねて糸にしているので、遊び毛はほとんど発生しません。
フワフワの遊び毛が気になる方は、長繊維を使用したカーペットをご検討ください。
遊び毛が出にくいカーペット&ラグ
ここからは当店おすすめの遊び毛が出にくいカーペット&ラグを紹介します。
大人気!洗えるスベリ止め付きマイクロファイバーロングシャギーラグ
『シフォン/スノー』
新登場!オールシーズン対応!手洗いOK!抗菌防臭効果のあるふわふわロングマイクロファイバーシャギーラグ
”遊び毛が少ないカーペット(ラグ)”をもっと見たい方は、こちらの特集ページをのぞいてみてくださいね。
まとめ
この記事では「カーペットの遊び毛とは何か?」について、詳しく解説してきました。
遊び毛は使用開始直後によく見られる、綿ぼこりのような繊維のこと。
カーペットの毛足を均一な長さに揃える作業工程で発生するもので商品の欠陥ではありません。
ウールやアクリルなどの「紡績糸」を使用したカーペットは、遊び毛や毛玉が発生しやすい素材です。
遊び毛の発生は使用開始から2~3か月で落ち着いてきますが、完全になくなることはありません。
あらかじめご了承のうえご購入いただくようお願いいたします。
遊び毛が気になる場合には、ナイロンやポリプロピレンなどの「フィラメント糸」を使用したカーペットがおすすめです。