カーペットを裏返したら、カビがぎっしり……。
あなたは、そんな経験をしたことはありませんか?
大量のカビではなくても、せっかくのカーペットに黒カビがいたらショックです。
一体どうしたら元のカーペットのようにきれいにできるのでしょうか。
この記事では、カビが生える理由と、カーペットのカビの取り方や除去(掃除)方法について紹介していきます。
簡単にできる手軽なやり方も紹介するので、ぜひ参考にして実践してみてください。
目次
カーペットにカビが生える3つの理由
カビが発生してしまう原因を理解しておけば、カビ取りや除去(掃除)の回数を減らせます。
なぜカーペットにカビが生えるのか、3つの理由をここではお伝えします。
①湿度が高くなりやすいから
カビが発生しやすいのは、湿度70% 以上の環境です。
カーペットと床の間は空気の通りが悪いため、湿度が上がりやすいとされています。
②汚れやほこりを吸着しやすいから
食べカスやほこりがたまりやすいカーペットの繊維ですが、ここにはカビの胞子も潜んでいます。
カビの胞子は食べカスやほこりを栄養分にしており、そのまま放置しておくとカビが発生します。
③手入れがむずかしく、カビに気づきにくいから
カーペットは、衣類のように手軽に洗えない物です。
クリーニングに出すよりも、掃除機をかけるだけで終わりにしてしまいがちでしょう。
また、カビが発生しやすいカーペットの裏は、普段の暮らしであまり覗かない場所です。
早めに除去する機会を逃し、気づかないうちにカビがどんどん繁殖していたケースも考えられます。
カーペットのカビの取り方!3ステップ
カーペットのカビ取り方法は、以下のとおりです。
- 消毒用エタノールやキッチン用アルコールをスプレーボトルに入れて、カビ全体にふりかける
- 15分ほど時間をおいてから、乾いたぞうきんで拭き取る
- その後、ドライヤーで湿った部分を乾かす
このやり方だけで、カビの胞子まで除去されます。
黒カビの染みの落とし方
カビの胞子を除去できても、黒カビの染みまでは落ちません。
ここでは、黒カビの染みを落とす2つの方法をご紹介します。
市販のカビ取り剤
カビの胞子と黒カビの染みをいっぺんに除去したいのであれば、市販のカビ取り剤を使ってみるのも1つの方法です。
ただし市販のカビ取り剤を使用する際には、取り扱いに注意してください。
カビの根っこまで落とすほどの強力な成分であり、塩素ガスも発生するからです。
塩素ガスは刺激が強いため、換気をきちんと行い、ゴム手袋とマスクを着用しましょう。
また、カビ取り剤と酸性洗剤が混ざってしまうと、塩素ガスが一気に大量発生します。
とても危険ですので、他の洗剤と一緒に使わないでください。
塩素系漂白剤
カビの除去をする時にカーペットの色落ちが心配、という方は「アルコールによるカビ取り+酸素系の漂白剤をうすめての染み取り」がおすすめです。
酸素系の漂白剤をうすめて、スプレー噴射しましょう。
カーペットのカビを防ぐ4つのテクニック
せっかく除去(掃除)をしても、またすぐにカビが生えてしまったら大変です。
そこでカーペットのカビ予防として、4つのテクニックをみていきましょう。
1.カビを拡散させない
掃除機をかけている時に発生する「排気口からの風」によって、胞子が拡散します。
カーペットの清掃時には、少し重いですが掃除機を持ち上げるようにしましょう。
2.湿気をためない
カビの発生を防ぐためには、湿気をためないようにすることが大切です。
エアコンや除湿機などを利用して、カビが出にくい環境づくりに努めましょう。
3.粘着テープと重曹パウダーの活用
カーペットには、髪の毛やほこりがたくさん落ちています。
カビ取りも大切ですが、粘着テープを使った定期的なカーペット掃除まで意識してみてください。
また、食べこぼしについては重曹をふりかけるとよいです。
重曹には、タンパク質や油脂のこびりつきを落とす効果 があります。
重曹のパウダーをカーペットにまいて、少し時間が経ってから掃除機をかけましょう。
4.クリーニングでカビ予防
クリーニング店に依頼すれば、カビの臭いまですっきり落ちます。
綺麗になったカーペットを、これまで紹介した掃除方法により手入れすることが大切です。
ただし、カーペットの繊維に少しでもカビの胞子が残っていたら、カビはまた生えてきてしまいます。
クリーニングにより黒カビの染みまで完全に落ちるわけではありませんので、自宅でのカビ対策をきちんと行いましょう。
カビ予防に、お酢を使う場合の注意点
カビの予防に、お酢を使ってみてもよいでしょう。
お酢に含まれる酢酸が、カビを溶かしてくれます。
特に、お酢の中でも「ホワイトビネガー」がおすすめです。
アルコール酢とも呼ばれるホワイトビネガーは、純粋な酢酸水溶液とよく似ています。
調理用のお酢(米酢・穀物酢・果実酢など)では、酢酸以外にうまみ成分を含むため掃除には適していません。
ほかにも注意点があり、お酢はカビの栄養分になるリスクがあるため、やり過ぎに注意してください。
また、お酢の臭いも残りやすいため、エッセンシャルオイルを数滴たらすなどの工夫をしたほうがよいです。
カビが発生しにくい!化学繊維カーペット2選
長いあいだカーペットを変えていないと、カビが繊維の奥までこびりついてしまい、なかなか落ちないかもしれません。
どうしてもカビが落ちないようだったら、思いきって買い替えてみることも大切です。
カビが生えてほしくない!という方は、ナイロンやポリエステルなど化学繊維のカーペットがおすすめです。
化学繊維のカーペットは、ウールや綿などの天然繊維に比べてカビや虫に強いという特徴があります。
さらに防水・抗菌・抗カビといった、清潔に保てるカーペットを見つけられるとよいでしょう。
レモド
はっ水加工付きのカーペット『レモド』。
水をはじくので、ジュースなどをこぼしても安心です。
フッ素加工付きで、汚れにも強い!
汚れが付きにくく、汚れてもサッと拭くだけできれいに落とせます。
フィールド
PTT繊維が使われている防れに強いカーペット『フィールド』。
「びっくりするほど汚れが落ちる繊維」と呼ばれていて、水性の汚れであればさっと拭くだけできれいになります。
子供部屋やダイニング、ペットと過ごすお部屋にもおすすめです。
遊び毛も出にくいため、日々のお手入れも楽々ですよ。
まとめ
この記事では、カビが生える理由と、カーペットのカビの取り方や除去(掃除)方法について紹介いたしました。
ぜひ、おうちのカーペットに今回お伝えした方法を試してみてください。
ただ、長いあいだカーペットを変えていないと、カビが繊維の奥までこびりついてしまい、なかなか落ちないかもしれません。
どうしてもカビが落ちないようだったら、思いきって買い替えてみることも大切です。
カビが吸着しにくい構造のカーペットならば、お手入れも楽になります。
防水・抗菌・抗カビといった、清潔に保てるカーペットを見つけられるとよいでしょう。
どうしてもカビが落ちなければ、思いきって買い替えましょう。
カビが吸着しにくい構造のカーペットならば、お手入れも楽になります。
買い替える際には、カビが発生しにくいよう汚れに強いカーペットを選ぶようにしましょう。