ラグには種類があることをご存知でしたでしょうか。
中でも、織り方の違いでは、平織り、タフテッド、ウィルトンなどがあります。好みで選んでも良いのですが、どこに敷くのか、お手入れにどれくらい時間をかけることができるのかといった点も重要です。
シンプルな平織りラグのメリットやデメリットを説明し、部屋に合うラグを選ぶコツをご紹介します。
目次
平織りのラグとは?
平織りのラグと言われても、イメージが湧かないかもしれません。
平織りのラグは、ほかのものに比べて厚みがないことが特徴です。縦糸と横糸を組み合わせて織ります。パイルがないので、スッキリした印象です。
また、固い裏張りがなく、簡単に折り曲げることができます。
代表的な平織りのラグには、三笠織り、菊水織り、緋毛氈(ひもうせん)、ゴブラン織りなどがあります。三笠織りと菊水織りは、基本的に機械で織って製作します。
緋毛氈は、フェルト状のラグです。フェルトは、羊毛などの繊維を絡ませて作ります。熱や圧力をかけて密着させるので、織って作るのではありません。
また、遊牧民が作るキリムという手織りの織物も平織りラグの一種です。
トルコのアナトリア高原から中央アジアにかけて住んでいる遊牧民によって作られており、主に織っているのは女性です。
赤や青などのカラフルな色や柄を自由な発想でデザインし、一つ一つ織っています。
遊牧生活の傍らで作られる実用品ですが、日本でもインテリアの一部として取り入れられています。キリムはウールでできており湿気に弱いのですが、きちんと風を通して管理すれば日本の夏でも大丈夫です。
平織りラグのメリット
平織りラグのメリットは以下の通りです。
- 小さいものであれば家庭で洗える
- 家具の跡がつかない
- 裏面が硬くないのでたたみやすい
最大のメリットとしては、家庭で洗えるということでしょう。大きすぎて洗えない時はコインランドリーの活用をおすすめします。
ラグはほこりを吸着してくれるという特徴がありますが、その分ほこりがたまりやすいとも言えます。その場合は掃除機をかけて、ほこりを吸い取ってあげれば大丈夫です。
もっと本格的にきれいにしたいという場合は、ラグを丸洗いすることがベストです。丸洗いすることで、汚れやほこりを取ることができます。
とはいえ、ほかの毛足が長いラグだと、どうしても乾くまでに時間がかかりますし掃除機もかけづらいです。しかし、平織りラグの場合は掃除機をかけやすいですし、丸洗いもできるので衛生的に管理できます。
平織りラグの二番目のメリットとしては、ラグに家具の跡がつかないということです。
毛足の長いラグだと、どうしても家具の跡がつきやすくなります。
というのも、家具の重さでパイル部分などが潰れてしまうので、家具を置いた跡が目立ちやすくなるのです。
一方で、平織りラグにはパイルがありません。そのため家具の跡がつきにくく、家具の下に敷くのであれば、平織りラグがおすすめです。
最後に、裏面が硬くないのでたたみやすいという特徴があります。裏面が固いとたたむのにも一苦労ですが、柔らかく曲げやすいため、さっとたたむことができます。そのため、模様替えなどでラグをしまう時も、楽に替えられるでしょう。
平織りラグのデメリット
- 毛足が短いので、ゴージャス感に欠ける
- 防音効果は、厚みがあるほうが高い
平織りラグのデメリットとしては、毛足が短くてシンプルな構造なので、見た目が少々寂しく感じることでしょう。
お手入れは大変でも、毛足の長いふわふわとしたラグが欲しいという人には、おすすめしません。とはいえ、平織りラグの中でも手作りの品は、とても味があるインテリアになります。
先にご紹介したキリムは、色や柄が様々で、一つとして同じものがありません。世界に一つだけのキリムと考えると、高級な感じがしませんか?
また、防音効果についてですが、防音効果が高いラグはある程度の厚みがあり、音を吸収できるようになっています。したがって、防音効果の高いラグを希望する場合は、平織りラグではなく防音効果の高い分厚いラグを敷くことをおすすめします。
平織のラグは素朴なデザインが多いためシンプルな空間を演出したい人のほうが向いているかもしれません。形がシンプルな分、色や柄で個性を出していきましょう。
エレガントなインテリアに合わせる場合は、ゴブラン織りなど繊細な模様の平織ラグを選びましょう。
ゴブラン織りについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
おしゃれな平織りラグ3選
ここからは、当店おすすめの平織ラグを紹介します。
まとめ
平織りのラグは、厚みがなく、扱いやすいことが特徴です。
毛足が短いので、忙しい人でもお手入れしやすいでしょう。一方で、毛足の長いゴージャスなラグを希望する人は少々寂しい感じがしてしまうかもしれません。
また、防音効果を希望する場合は、それに特化したラグを選んだほうが良いでしょう。そのほうが、防音効果を十分に得ることができます。本格的な防音ラグは、かなりの分厚さがあります。
平織りラグにするか、ほかのタイプにするか、ライフスタイルに合わせて検討してみて下さい。