「ホットカーペット対応カーペット」という言葉を聞いたことはありますか?
初めて聞いた方だと、普通のカーペットと何が違うのかよく分からないかもしれません。
また、ホットカーペット対応カーペットを知っている方の中には、「ホットカーペットの上に普通のカーペットを敷いても変わらないのでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。
普通のカーペットなのに、ホットカーペットと一緒に使っても本当に大丈夫なのでしょうか。
こちらでは、そのような素朴な疑問を解決しつつ、どんなホットカーペット対応カーペットを選べばよいのかをお伝えします。
目次
ホットカーペット対応カーペットとは?
そもそもホットカーペット対応カーペットとはどのようなものかというと、紙と布の中間のような素材「不織布 (ふしょくふ)」を裏面に使用したカーペットです。
不織布は「織らない、編まない」という特殊な製法でつくられており、日常のさまざまなシーンで利用されています。
【不織布が使われている例】
- ガーゼ
- 紙オムツ
- 病院用・花粉対策用のマスク
- ティーパック
- ウェットティッシュ
- CDケース
- 肩パッド
- 空気清浄機のフィルターなど
不織布には、細かい穴がたくさん空いています。
そのため通気性が良く、吸水性に富み、保湿性が高いのが特徴です。
こういった特徴があると、熱がうまく伝わりやすくなり、ホットカーペットと合わせやすくなります。
普通のカーペットとホットカーペット対応カーペットの違いとは?
普通のカーペットとホットカーペット対応カーペットの違いというのは、「表材と裏材を貼り合わせるノリ状の部分が、耐熱であるか?」という点です。
普通のカーペットでは近年、滑り止め加工が施されているタイプが増えています。
そして滑り止めの加工剤は、ホットカーペットの熱により溶けてベタつく性質があります。
溶け出した加工剤が乾くと、パラパラとはがれてしまうケースも起こり得るでしょう。
さらに、裏材にゴムが使われていても、同様のトラブルが発生する恐れがあります。
ホットカーペットをつけたり消したりすることで、重ね敷きしている普通のカーペットはどんどんダメージを受けてしまいます。
しかし、ホットカーペット対応カーペットであれば、ホットカーペット本来の暖かさを上手に取り込みつつ、長期にわたって品質を損なわないのが魅力です。
ホットカーペットを使用する際には、ぜひホットカーペット対応カーペットを上に敷くことをおすすめします。
ホットカーペット対応カーペットの選び方とは?
ホットカーペット対応カーペットは、言い換えると「床暖房・ホットカーペット対応」の記載のあるカーペットのことです。
「ホットカーペット可」「床暖房対応」など、どちらか一方の記載であっても、ホットカーペット対応カーペットと考えてよいでしょう。
また、ホットカーペット対応カーペットの選び方として、次の3つのポイントがあります。
1.カーペットの厚み
ホットカーペット対応カーペットでは、生地が厚すぎても薄すぎてもいけません。
なぜならば、生地が厚いとカーペットの熱は伝わりにくく、逆に生地が薄いと熱が通りすぎてしまうからです。
どれほどの生地がよいのかは好みによるため、カーペットの販売店とやり取りして決めることをおすすめします。
2.表地は、触り心地で決めてOK!
裏地が不織布であれば、表地はどのような素材でもかまいません。
綿やポリエステル、ウールなど、部屋のインテリアや触り心地に合わせて何を選ぶのかを決めましょう。
手織りのじゅうたんであっても、裏地が不織布ならばホットカーペット対応カーペット扱いとなります。
3.滑り止めがなくても問題なし
ホットカーペット対応カーペットであり、なおかつ滑り止めが付いている物となると、選べる製品が限られてきます。
自分好みのホットカーペット対応カーペットを探すのであれば、購入時には滑り止めのことを考えないほうがよいかもしれません。
滑り止めに関しては、後から滑り止めアイテムを付ければ解決します。
また、滑り止めアイテムをホットカーペットに当たらない部分につければ、熱で溶ける心配はありません。
製品の性能だけに頼らず、購入後にいろいろと工夫してみることも大切です。
当店おすすめ!ホットカーペット対応ラグ6選
ここからは、当店おすすめのホットカーペット対応ラグを紹介します。
極厚30mmウレタンでふっかふか!コーデュロイ素材がおしゃれなボリュームキルトラグ
『ダレン アイボリー』
ふかふかで寝転びたくなる気持ちよさ。防音機能付き!究極の居心地の良さを実現したラグ
ラグと合わせて使いたい!ぬくぬくホットカーペット
まとめ
「ホットカーペットの上に、さらにカーペットを敷きたい」と思ったときに、普通のカーペットでは火事の原因になります。
火事とまではいかなくても、カーペットの裏面が溶けてしまい、部屋にも身体にも悪影響を与えてしまいます。
ホットカーペット対応カーペットは、裏面に不織布が使われているのが特徴です。
熱や空気の通りが良いため、ホットカーペットの効果をそのまま伝えることができます。
また、重ね敷きしたカーペット自体の品質も保てるので、ぜひ活用してみましょう。
とはいえ、ホットカーペット対応カーペットの選び方を間違えると、心地良い部屋づくりに失敗してしまいます。
ホットカーペット対応カーペットを購入する場合は、カーペットの違いに詳しいお店や専門家に相談しましょう。
自分の好みをきちんと伝えて、快適に過ごせるカーペットを手に入れましょう。