カーテンを購入したいとき、サイズの測り方で戸惑った経験はないでしょうか?
「横幅や長さが足りないのは嫌だけど、長すぎて引きずっても困る」
「既成カーテンで事足りるのか、オーダーカーテンになるのか分からない」
「引っ越し前に使っていたカーテンをそのままかけたら短かった」
実はカーテンのサイズ選びを失敗したという声はよく耳にします。
窓のサイズは意外とバラつきが多く、例えガラスのサイズが同じでも、かけるべきカーテンのサイズは違うなんてこともあります。
今回はオーダーカーテンの通販ショップ びっくりカーペットが、カーテンの正しい測り方を説明します。
ここだけの話……
既成カーテンでサイズがあれば、やっぱりオーダーカーテンよりはお安く済みますよ
目次
カーテンレールを測ろう
カーテンの採寸の基準はカーテンレールなんです。
なぜ窓枠ではいけないのかは次の章で説明するとして、まずはカーテンレールを基準とした採寸方法をご紹介します。
カーテンレールについている「固定ランナー」で横幅を採寸
ランナーとは、カーテンレールにカーテンのフックを引っかける丸い金具のことです。
カーテンの開け閉めの際に、左右にスライドするあの小さいパーツです。
一般的なカーテンレールの場合、カーテンレールの両端にそのランナーが固定されています。
カーテンの開閉時に布地の片側が一緒に滑ってしまうと、ストレスですよね。
それを防止する目的で、カーテンを束ねる方向の固定ランナーに端っこのフックをかけておきます。
カーテンの採寸をする際もこの固定ランナーからの長さを計測します。
この長さが実際に必要なカーテンの横幅ということですね。
特殊なカーテンレール(装飾レールなど)の場合は、ランナーやリングを両端いっぱいまで寄せ、その間を長さを計測します。
カーテンの布地が最大どこまで必要になるかを計測するためです。
カーテンレールの端に飾りやキャップが付いている場合もありますが、あくまでランナーかリングの間で採寸するのが基本ですので、この飾りの分の長さは含めなくて大丈夫です。
横幅は採寸幅より5%分は大き目を買うのが鉄則
既成カーテンでもオーダーカーテンでも、上記で採寸した幅よりも
大きい横幅のカーテンを購入してください。
小さいときちんと閉まりません。
また少し余裕を持たせて、最低5%分くらい大きくしておく方が失敗がありません。
目安としては以下です。
- 1.5倍ひだ(一般的)の場合は 採寸幅x1.05
- フラット(ひだなし)の場合は、 採寸幅x1.1~1.3
1.5倍ひだの場合、採寸幅が100cmだったら105cm、95cmだったら100cmくらいになりますね。
カーテンはヒダがありますので、ピッタリよりは+5~10cmくらいさらに余裕を持たせましょう。
大きすぎなければ機能面での問題はないと言えますので、やや大きめの既成カーテンも選択肢に入ってきます。
2枚購入して両開き(カーテンを観音開き)にする場合は、採寸幅÷2
カーテンを左右に開閉して2枚使いする場合を両開き。
カーテンを片方にだけ開閉して1枚使いする場合を片開きと言います。
両開きのカーテンを購入する際は、サイズを単純に半分にすれば大丈夫です。
例)1.5倍ひだ
採寸幅(固定ランナーの間):170cm
欲しい横幅(x1.05):最低179cm
両開き1枚の横幅:最低90cm
「固定ランナー」から床、もしくは窓枠下までの長さで丈を採寸
先ほど説明した固定ランナーから、今度は床や窓枠までの長さを測ります。
カーテンレールの上からではなく、この
固定ランナーの穴の下から計測します。
掃き出し窓(足元まである大きい窓)の場合は-2cm
床まである窓にカーテンをかける場合は丈が長すぎると裾を引きづってしまうことになります。
ランナーから床までの長さを採寸したら、その長さより
2cmくらい短めにするのがおすすめです。
例)
採寸高さ(固定ランナーから床):180cm
欲しい丈(-2cm):178cm
腰窓(小窓など、床まで窓になっていもの)の場合は+15cm
掃き出し窓と違って、腰窓の場合は窓枠の下よりカーテンを長くするのが一般的です。
出窓の内側への取り付けや、家具にどうしても干渉する場合などを除いて、大きめに窓枠を覆ってしまって大丈夫です。
大体+15cmくらいにするときれいです。
例)
採寸高さ(固定ランナーから窓枠下):60cm
欲しい丈(+15cm):75cm
窓枠を測ってもダメな理由
ついつい物件の内見や建築図面等を見て窓枠サイズで採寸のイメージをしてしまいがちですが、これがカーテンのサイズミスを起こす大きな原因です。
カーテンは窓ではなく、あくまでカーテンレールから吊り下げるものです。
ですので、カーテンレールのサイズに合わないと不格好になってしまいます。
カーテンレールは窓枠よりも長くなっているのが一般的です。
窓枠より短いと光が漏れてしまうので、当たり前と言えば当たり前ですよね。
また、壁の下地の都合や見た目の関係で、カーテンレールが窓枠上部よりかなり高い位置についている場合があります。
このようなケースで窓枠サイズぴったりでカーテンを買うと、裾が足りなくなってしまいます。
カーテンを購入する際は、窓枠ではなくカーテンレールから採寸をしないといけない理由がお分かりいただけたでしょうか。
ドレープカーテンとレースカーテンのサイズは別
カーテンはドレープ(厚地)とレースカーテンのセットで使う場合が多いですよね。
通常レースカーテンを窓側、ドレープカーテンは部屋側に取り付けます。
その場合、レースカーテンがドレープカーテンより大きいと、隙間からレースがはみ出てあまり見た目が良くありません。
その為レースカーテンは一般的にドレープカーテンよりも丈を少し短くします。
ドレープカーテンとレースカーテンのセットを買うと、大体はレースカーテンの方が短くなっているんですよ。
お店によって異なりますが、びっくりカーペット(当店)ではドレープカーテンの丈から1cm短くすることをご案内しています。
2cmや3cmと案内しているお店もありますので、もう少々短めでも良いかもしれません。
ドレープカーテンを開けてレースカーテンだけ閉めた状態の時、床からあまりに上だと若干ちんちくりん感がする……ということで、当店が色々試した結果マイナス1cmでご案内しております。
長さ(丈)はアジャスターフックで多少調整できる
カーテンの丈は数cm程度でしたらアジャスターフックで調整できる場合があります。
アジャスターフックというのは、カーテンレールのランナーに引っかけるフック部分が上下に可動のものです。
ものによりますが4cm程度であればそのフックを上下させることで、床からカーテンの裾までの距離を調整できます。
「ちょっと長くて引きずってしまった。ショック!」
「床から隙間があいていて光漏れする。困った」
こんな時は慌てず、フックで調整してみましょう。
カーテン付属のフックにアジャスター機能がない場合、アジャスターフックだけを別売で用意することもできますので諦めないでください。
ワンセット買っても500円前後からありますよ。
ケーススタディ
【例】掃き出し窓:両開きでドレープ&レース2枚ずつ合計4枚欲しい時
★採寸結果
固定ランナー~固定ランナーの長さ(横): 175cm
固定ランナーから床(縦):205cm
★購入サイズ算出
1.ドレープの場合
横幅: 最低92cm (175×1.05÷2)
丈: 203cm (205-2)
2.レースの場合
横幅: 最低92cm (ドレープと同じ
丈: 202cm (203-1)
★結果
最低92cm x 203cm のドレープカーテンを2枚
最低92cm x 202cm のレースカーテンを2枚
「こんな細かいサイズならもうオーダーカーテンしかないでしょ!」と思っちゃうのですが、こんな状況でもなんとか既製品で済ませることもできます。
例えば既成カーテンで、横幅100cm x 丈200cmのカーテンなら、アジャスターフックで丈を微調整することでなんとかセーフな感じにもっていけそうです。
オーダー程のぴったり感はないですが、ギリギリありではないでしょうか。
まとめ
カーテンの測り方は、カーテンレールを基準にします。
さらに細かく言うと、カーテンレールの端についている固定ランナーを出発点にして横と高さを採寸します。
決して窓枠の大きさやガラスの大きさでカーテンを選ばないように注意してください。
横幅は採寸結果に5%程足したサイズにさらに5~10cm追加
丈は掃き出し窓なら2cm短く、腰窓なら15cm足したサイズ
上記を目安に必要サイズを算出しましょう。
多少横幅が大きかったり、丈が数cm足りない場合もアジャスターフックなどで微調整できる場合もあります。
レースカーテンはドレープ(厚地)カーテンより、1cm丈を短くすると見栄えが良くなります。
とはいうものの、採寸が難しく感じたり、特殊なカーテンレールへの取り付けなど、心配事がある場合は専門店に相談するのが間違いありません。
やっぱり既成カーテンが安い場合も多いですが、ぴったりのカーテンが欲しかったり、特殊なサイズで裾上げが別料金になり逆に高くつく場合もあります。
そんな時は、びっくりカーペットの100サイズカーテンなら幅直し&丈直しが無料、お値段も頑張ってますので採寸方法の相談ついでに購入もご検討くださるととっても嬉しいです。
サンプル生地も無料で送付しております。