「ラグを敷きたい。でもアレルギーが心配・・・。」とお悩みではありませんか?
たしかにフローリングの方が掃除機やモップをかけやすく、清潔に保てそうなイメージがありますよね。
実はラグにはダストポケット効果という機能があり、『ハウスダスト舞い上がり量』をフローリングの10分の1におさえることができるんです。
最新ラグは「防ダニ加工」や「アレルゲンをキャッチする加工」など、アレルギー対策に有効な機能も充実しているので、アレルギーにお悩みの方は必見です。
ラグの機能を上手に選んで、快適な室内空間を目指しましょう。
目次
ラグでできるアレルギー対策
ラグといえば繊維の敷物ですから、なんとなく「ダニの温床になりそう」とか「アレルギーにはよくない」というイメージがありますよね。
平成二年に西宮市で実施された「ダニアレルギー調査報告書」によると”アレルギーとカーペット(ラグ)には関連性がない”という結果が示されています。
(床種類別のアレルギー有症率 西宮市「ダニアレルギー調査報告書」(平成二年))
それに加えて「ハウスダスト舞い上がり量を抑制する効果」があることが明らかになり、昨今ラグ(カーペット)の安全性や快適性が再認識されるようになりました。
ハウスダスト舞い上がり量を抑制
小児喘息の大部分はハウスダストが原因で発症し、ダニのフンや死骸がアレルゲンとなっているケースが実に90%以上にのぼります。
ハウスダストは、空気中に漂うものが鼻や口から体内へと侵入します。
ですから、こまめな掃除でアレルゲンの絶対量を減らすことはもちろん、ダニの死骸、フン、ほこりなどのハウスダストが「舞い上がらないようにする」工夫が大切です。
フローリング、畳、ラグ(カーペット)、クッションフロアなど床材にはいくつか種類がありますが、ラグ(カーペット)には『ハウスダスト舞い上がり抑制効果』があり、アレルギー対策に活用できるとして注目されています。
こちらは、日本カーペット工業組合で2013年に実施された実験で「歩行したときのハウスダストの舞い上がり量をカーペットとフローリングで比較」したもの。↓
(出典:日本カーペット工業組合 http://carpet.or.jp/publics/index/13/&anchor_link=page13#page13)
床上50㎝という赤ちゃんや小さな子供さんが過ごす空間と、床上140㎝という小学生くらい~大人が過ごす空間。
どちらのケースでも、ハウスダスト舞い上がり量はカーペットの方が少ないということが実験結果からわかりますね。
「なぜラグを使用するとハウスダストアレルギーが抑制されるのか?」というと、ラグ(カーペット)には『ダストポケット効果』という繊維ならではの機能があるからです。
ダストポケット効果とは糸部分でハウスダストを取り込むというカーペット特有の機能のことで、これがハウスダスト舞い上がり量の抑制に効果を発揮しているのです。
歩くたびにふわふわ舞うハウスダストを、繊維がキャッチしてくれているようなイメージですね。
アレルギー持ちにオススメできるラグとは?
ラグには「ハウスダストの舞い上がり量が少ない」という特徴があるので、アレルギー対策として上手に活用しましょう。
(ただし、適切なお手入れは必要です。下記をご参照ください。)
アレルギーにお悩みの方におすすめなのは、アレルギー対策ができる機能つきラグです。
たとえば「花粉やハウスダストをキャッチする」「ダニがすみにくい環境をつくる」などの加工がほどこされているラグがあります。
さらには「ウイルスをキャッチして無害化する」(アレルギーからちょっと脱線しますが)という空気清浄機のような役割をもつラグもあるので、ラグを敷いて室内環境をクリーンに整えたいという方はぜひご検討ください。
どんなアレルギーに有効?
アレルギー対策ラグで効果がのぞめるのは花粉、ダニ、ハウスダスト、カビなど、おもに空気中に浮遊するタイプのアレルゲンです。
アレルギー対策ができるラグを敷いているからといって、卵や大豆などの食物アレルギーがよくなるというものではありません。
(そんなのわかってるよ!とつっこまれちゃいそうだけど、念のため。)
アレルギー対策におすすめなラグ機能
アレルギー持ちの方におすすめなラグ機能は次のとおりです。↓
- アレルゲンになるダニをよせつけない『防ダニ加工』
- カビの発生を防ぐ『抗菌加工』
- 空気中に舞う遊び毛を軽減する『遊び毛が出にくい加工』
- 花粉、ハウスダストなどの『アレルゲンを吸着する加工』
ハウスダストの原因になるダニは高温多湿な環境を好む性質があり、ラグなどの繊維製品が温床となり増殖することがあります。
ですからアレルギー対策では、ダニの侵入を阻止したり、ダニがすみつきにくい環境に加工した『防ダニ加工』つきのものを取り入れましょう。
また、湿度の高い住環境でカビの発生が気になるのであれば『抗菌加工』のもの。
ハウスダストや花粉を吸着し、アレルゲンの働きを大幅にカットする『アレルブロック』もおすすめです。
アレルギー対応のラグをご紹介
続きまして、アレルギー対応ラグでおすすめの商品をご紹介していきますね。
ダニの繁殖を阻止したり、アレルゲンをキャッチしたり、ウイルスを無害化したり・・・もはやラグの領域をこえた高機能が魅力!です。
アレルギーにお悩みの方にとっては、救世主となりうるアイテムだと思うので、ぜひ上手に活用して快適な室内空間づくりにお役立てください。
アレルブロック
スギ花粉やダニアレルギーに有効なのが『アレルブロック』という最新機能が搭載されたラグです。
ダニのフン、死骸、スギ花粉などのアレルゲンを吸着してクリーンな室内環境をつくります。
ラグは毛足があるので根本部分に汚れがたまると掃除機では吸いとりにくいですよね。
アレルゲンの温床になっていないか心配で、ごろんと寝転がるのに抵抗を感じちゃうこともあるでしょう。
アレルゲンの低減性能がある『アレルブロック』なら、カーペットの表面に付着したアレルゲンをしっかりキャッチ。
さらに、アレルゲンの働きを高いパーセンテージで低減させる効果(スギ花粉:80%以上低減。ダニ:85%以上低減)があります。
使用されている抗アレルゲン剤は天然鉱物由来で安全性が高く、直接ふれたり口に入っても大丈夫。
赤ちゃんやペットがいるご家庭でも安心してお使いいただけます。
こちらの商品にはアレルブロックのほかにも、
- 防ダニ加工。
- ダニを寄せ付けない忌避効果、持続性に優れた安全性の高い防ダニ効果。
- 遊び毛防止。
- フィラメント(長繊維)を使用。遊び毛、抜け毛、毛玉の発生が少ない。
など、アレルギーに配慮した機能が充実しています。
エアクリーン
ウイルスや花粉を吸着&無害化!する『エアクリーン』。
防ダニ、抗菌防臭、遊び毛が出にくいなど、アレルギー対策機能が充実しています。
優れた消臭&抗菌効果のある抗ウイルス加工がほどこされ、「アース製薬」との共同開発アース防ダニを搭載。
ホコリやチリの原因になる遊び毛が発生しにくい、長い繊維(フィラメント糸)を使用しています。
当店オリジナル商品なので、リーズナブルで高品質。しかも日本製。
老舗の織物工場と共同開発したワンストップ生産で、このお値段を実現しました。
手洗いもできるので、赤ちゃんや小さな子供さんがいるご家庭におすすめです!
びっくりするほど汚れが落ちるカーペット
こちらの商品は防ダニ加工に『セグロセラ』という無臭・無揮発の防ダニ剤を使用しています。
セグロセラはダニの水分を奪うことで生殖できない状態にして、ダニの増殖を防ぐというもの。
揮発成分がないため、密閉空間でも人体への害を与えずにダニの増殖を抑制することができます。
防ダニ剤は肌に直接ふれない基布に加工しているので安心してお使いいただけます。
商品名のとおり『びっくりするほど汚れが落ちる』ラグなので、ダイニングやリビングなど汚れやすい場所での使用もおすすめです。
ラグをお掃除するコツ
アレルギー疾患を発症させない、悪化させないためには、こまめな掃除と換気が大切です。
どんなに優れたアレルギー対策アイテムをそろえても、掃除機かけや陰干しはマスト。
「日々のお手入れ方法」と「しっかりめのお手入れ方法」について、くわしく解説していきます。↓
日々のお掃除
アレルギーでお悩みなら、掃除はこまめに!が肝心です。
忙しいとつい数日分まとめていっきにきれいにするスタイルに落ち着きがちですが、たとえ短い時間であってもこまめに掃除をして、室内を清潔な状態を保てるようにしましょう。
日々のお手入れのポイントは次の3つです。
- なるべく部屋の中の物を少なくする。
- 風通しをよくする。
- 掃除機をゆっくりじっくりかける。
物が多いとそのぶんホコリがたまりやすく、掃除のときに移動させる手間が発生します。
『ささっと掃除』を習慣にしたいなら、まずは断捨離からはじめてみるといいかもしれませんね。
ハウスダストの原因であるダニは高温多湿な環境を好みます。
風通しをよくして、ラグにおびた湿気を定期的に解消させましょう。
★掃除機のかけ方ポイント
掃除機の正しいかけ方もマスターしておきましょう!
掃除機をかけるうえで重視すべきポイントは『速度』です。
1メートル進むのに10~20秒程度の速度で掃除機をかけましょう。実際に数えながらかけていただけるとわかると思うのですが、だいぶゆっくりです。
掃除機をかけるときにやってしまいがちなのは、モップのように上下にこまめに動かす方法ですが、これは適切ではありません。
ゴミを効率的に吸いあげられませんし、ラグの表面も摩擦でいたんでしまいます。
とくに1日に複数回掃除機をかける場合は、要注意。
繊維をいためてしまい、遊び毛が多く発生してしまうこともあるので気をつけましょう。
しっかりお掃除
こまめな日々のお掃除にくわえて、次のようなしっかりめのお手入れも必要です。
- 風通しのよい場所で陰干しする。
- 裏側からたたいてホコリだしする。
- 洗濯OKのものは洗濯する。
ダニは高温多湿な環境を好み、条件が整うと大量発生します。
風通しのよい日陰に干して、ラグの湿気をのがしましょう。
その際、ラグの裏側から布団叩きなどで軽くトントンとたたくと根本に蓄積した汚れがパラパラ落ちてきます。
掃除機でとりきれなかった汚れも、しっかり取りのぞいておきましょう。
洗濯OKのラグは定期的なお洗濯がおすすめです。
水洗いするとダニは死滅しますが、死骸やフンなどは残ってしまうので乾いたら掃除機をかけましょう。
花粉症の方にはレースカーテンもオススメ
ここまでラグのアレルギー対策についてご紹介してきましたが、実はカーテンにも同じようにアレルギー対応商品があるんです。
つらい花粉の季節には、窓を閉め切っていることが多いですよね。
対策の基本は「室内に花粉を取り込まないようにすること」ですが、花粉シーズン中まったく外気をとりいれないようにするのは現実的ではありません。
とくに窓周りは花粉が侵入しやすいエリア。
洗濯物を干すときや中に取り込むとき、ちょっとベランダに用事があるときなど窓を開けたときに、ふわふわ入ってきてしまいます。
そんなとき花粉キャッチ機能つきのカーテンなら、窓辺で花粉の侵入をガードすることができます。
まとめ
アレルゲンの温床となりやすいイメージが強いラグ。
ですが、実はハウスダストの舞い上がり抑制に効果があり、クリーンな室内環境を整えるために重要な役割を果たしてくれます。
また、最新ラグはダニの侵入繁殖を防ぐ「防ダニ加工」や、花粉やダニの死骸をキャッチしてアレルギーの働きを低下させる「アレルキャッチ」などの機能が充実しています。
アレルギー対策ではラグを上手に活用し、家族の健康を守りましょう。