『ラグを買ったのに、実際に敷いてみると思ったよりサイズが大きかった(小さかった)!』という経験はありませんか?
当店でも、ラグのサイズ選びについては多数のお問い合わせをいただいています。
ラグ選びで失敗しないためには、ラグを敷いた時のレイアウトを事前に考えておくことが重要です。
ラグを購入して敷き込む前に、実際のレイアウト図を考えておきましょう。
今回はラグのレイアウト検討方法についてお伝えしたいと思います。
目次
レイアウトを事前に考えておくべき理由
カーペットのように部屋全体に敷き詰める場合にはレイアウトを考える必要はありませんが、部屋の一部分に置敷きするラグはそうはいきません。
置敷きの場合には、部屋全体のバランスを考慮しながらサイズや敷く場所を検討しなければなりません。
とは言え、ラグやカーペットは実際に家に敷いてから検討するということができないですよね。
そのためラグを選ぶときには、『ラグを敷いた状態を具体的にイメージできているか』がとても重要です。
具体的イメージを掴むためにも、購入するカーペットのサイズ感をチェックし、それからラグを敷いた時のレイアウトを考えていくようにしましょう。
ラグを選ぶときに注目したい4つのポイント
ラグはサイズだけでなく、色や機能なども大切ですよね。
ラグのレイアウトを考えると同様に、部屋での過ごし方や目的に合ったラグを選びましょう。
ここからは、ラグを選ぶときに注目したい4つのポイントを紹介します。
色選び
おしゃれにお部屋をコーディネートするために、色選びは欠かせません。
ラグの色は配色黄金比をもとにして選ぶようにすると、部屋全体のバランスを取りやすいですよ。
インテリアにおける配色黄金比は、ベースカラー(70%)、メインカラー(25%)、アクセントカラー(5%)だと言われています。
ベース | メイン | アクセント |
部屋全体のイメージを決める色 | インテリアの主役となる色 | 個性や季節感を表現する色 |
天井、床、壁など | ラグ、カーテン、ソファ | クッション、小物など |
70% | 25% | 5% |
実際のお部屋の例を見てみましょう!
この部屋の配色は以下の通りです。
- ベースカラー:オフホワイト
- メインカラー:深緑
- アクセントカラー:ブラウン
色数を少なくすることで、グリーンの鮮やかさが際立っていますね。
ラグを主役にしたいときは、床の色と対象の色を選ぶようにしましょう。逆にカーテンやソファを主役にしたいときは、ラグを床の色と揃えると統一感のあるコーディネートになります。
また、インテリアのテイストに合わせてラグの色を選ぶことも大切です。
お部屋のテイストにあう色のラグを選ぶようにしましょう。
ナチュラル | ブラウン・緑系 |
モダン | 白・黒などの無彩色 |
北欧 | 黄色やブルーを差し色に |
ヴィンテージ | 落ち着いたトーンの色 |
リゾート | 濃い緑・パープル系 |
ラグの色次第で、お部屋のイメージは大きく変えることができますよ。
デザイン
ラグを選ぶときには、デザインも気になるところですよね。
ラグのデザインを決めるときは、『無地』か『柄物』にするかを最初に決めておくと選ぶのが楽になりますよ。
無地のラグは、毛並みの素材感や質感が際立ちます。シャギーラグや織りに特徴のあるラグだと、床と同じ色でもメリハリをつけることができます。
コーディネートが苦手な方や、シンプルにまとめたい方におすすめですよ。
柄物のラグは、インテリアのテイストに合ったデザインを選べるのが特徴です。
北欧インテリアなど遊び心あふれるインテリアには、ぜひかわいい柄物のラグを合わせてくださいね。
機能
ラグの見た目はもちろん大切ですが、できることなら使い勝手の良い機能性に優れたラグを使いたいですよね。
ラグを選ぶときは、機能にも注目して選びましょう。
特に人気のあるラグの機能は以下の通り!
- 洗える
- はっ水
- 防音
- 抗菌・消臭
- ホットカーペット対応
- 滑り止め付き
うっかり飲み物をこぼしてしまったり、汗や皮脂がついたり、ラグは何かと汚れることも多いので、お手入れのしやすい機能が付いたラグの方が人気があります。
また、マンションや賃貸住宅にお住まいの方は、階下への騒音対策として防音ラグを選ばれる方が多いようです。
全部の機能が付いたラグはなかなか売られていないので、あらかじめ欲しい機能の優先順位をつけておくとラグ選びがスムーズになりますよ。
サイズ
ラグを購入するときに失敗しやすいのがサイズ選びです。
お店で見たり、インターネットで見たりしていると、ラグのサイズ感って掴みにくいですよね。
ラグのサイズを決めるときは、『部屋の広さ』と『家具の大きさ』を考慮して選ぶ必要があります。
部屋の広さを基準にラグを選ぶときは、以下のサイズを目安にしましょう。
- 4-5畳の部屋:約100×140cm
- 6-8畳の部屋:約140×200cm
- 10畳以上の部屋:約200×200cm~
ただし、同じ6畳の部屋でも、ベッドやテーブルなど家具の大きさによってお部屋の使える面積は変わります。
また「ソファの足元だけをカバーしたい」「ローテーブルに座ったときにお尻が痛くないようにしたい」など、ラグを敷く目的によっても必要なサイズは変わりますよね。
次の章からは、ソファや家具を基準にラグを選ぶときのサイズ目安を解説します。
イメージが湧きやすいよう、レイアウト例も交えながら紹介していきますね。
ソファの大きさ別!ラグサイズの目安とレイアウト例
ラグのサイズを選ぶときは、
まず家具の大きさとのバランスを意識するようにしましょう。
例えば、標準的なソファーの幅は以下の通りです。
- 1人掛け:約60-90cm
- 2人掛け:約110-180cm
- 3人掛け:約170-220cm
ソファーの周辺にラグを敷く場合はソファーの幅と同じか、それ以上の大きさのラグを選ぶのが一般的です。
3人掛けの大きなソファーなのに100㎝×140㎝のラグを選んでしまうと、ソファーに座ったときに足元にラグがない場所ができてしまいますよね。
ここでは、ソファを基準にラグを選ぶときのサイズ目安とレイアウト例を紹介します。
1人掛けソファ
1人掛けのソファのサイズ目安は約60-90cmです。
コンパクトなサイズなので、一人暮らしのワンルームに置いている方もいるのではないでしょうか?
1人掛けサイズのラグを置くときは、以下のラグサイズを目安にしてください。
★おすすめラグサイズ
- 60×90cm
- 100×140cm
60×90cmは玄関マットなどにも使われるサイズです。
足元をカバーするだけであれば、このサイズで十分寛ぐことができます。
ソファの下に座ることもある場合は、少しゆとりのある100×140cmを選ぶようにしましょう。
2人掛けソファ
2人掛けサイズのソファのサイズ目安は、約110-180cmです。
サイズ幅が大きく、お部屋の広さに合わせて選ぶことができるので人気が高いですよね。
2人掛けのソファは、ラグの幅が広い辺側に設置するのが一般的です。
【2人掛けソファのレイアウト例】
2人掛けソファに合わせるラグのサイズ目安は以下の通りです。
★おすすめラグサイズ
- 100×140cm
- 140×200cm
2人掛けと言っても、種類によってサイズが大きく変わります。
基本的にはソファの横幅より少し大きいサイズのラグを選ぶようにしましょう。
ラグの上にローテーブルを設置する場合や、床に座って過ごす時間が多い場合は大きめサイズのラグを選んでおくと安心ですよ。
3人掛けソファ
3人掛けソファのサイズ目安は約170-220cmです。
ご家族が多い場合や、来客のおもてなし空間にも設置されることもありますね。
3人掛けソファは、2人掛けソファと同じくラグの長い辺側に置くことが多いです。
また、ソファもしっかりと覆うような形でラグを配置する場合もあります。
【3人掛けソファのレイアウト例】
3人掛けソファに合わせるラグのサイズ目安は以下の通りです。
★おすすめラグサイズ
- 140×200cm
- 200×200cm
このくらいのラグサイズになると、ラグにローテーブルを組み合わせて使うこともできます。
2人掛けのソファと同じく、ソファの横幅を基準にラグサイズを選ぶと失敗が少ないですよ。
ソファの下にラグを敷く場合は、大きめサイズのラグを選ぶようにしてください。
カウチソファ
L字になっているカウチソファを置いている場合もありますよね。
また、3人掛けソファ×2人掛けソファなど2つのソファをL字に組み合わせて使っているご家庭もあるのではないでしょうか?
L字のソファにラグを組み合わせるときは、ソファの横幅が広い方を、ラグの長辺に設置するようにしましょう。
【カウチソファのレイアウト例】
カウチソファに組み合わせるラグのサイズ目安は以下の通りです。
★おすすめラグサイズ
- 140×200cm
- 200×200cm
- 200×250cm
ソファのサイズ、ソファの下にラグを敷くのかどうかなど、使い方に合わせてラグサイズを選ぶようにしましょう。
ソファ×円形ラグ
まんまるな円形のラグをソファの下に敷きたいという方もいますよね。
角のないデザインは、優しい雰囲気を演出してくれます。
円形のラグは、四角のラグと違って直線(辺)がありません。
そのため、ラグをソファの前に設置すると、ソファとラグが設置する部分が狭くなってしまいます。
どこに座ってもラグが足元に来るように、円形のラグはソファに少しだけ被るように敷きましょう。
【円形ラグ×ソファのレイアウト例】
ソファに合う円形ラグのサイズ目安は以下の通りです。
★おすすめラグサイズ
- 直径150cm円形
- 直径200cm円形
円形のラグは角がないため、直径と同じ長さの四角形ラグと比べるとやや小さく見えることがあります。
円形のラグのサイズを決めるときは、四角形ラグのサイズより一回り大きいものを選ぶようにしましょう。
ラグのサイズ別!家具×ラグのサイズ感とレイアウト例
ラグの大きさは以下の4種類が一般的です。
①100×140cm
②140×200cm
③200×200cm
④200×250cm
そうは言われても、この中からいきなり自分の部屋にぴったり合うサイズを探すのは難しいですよね。
ラグを選ぶときには、家具と比較してサイズ感を確かめるようにしましょう。
ラグの大きさ選びに迷った時のために、サイズ別のレイアウト例を紹介していきます。
床暖房やホットカーペットがある場合は、それらも考慮しつつサイズを選ぶようにしましょう。
①100×140㎝サイズのラグレイアウト
②140×200㎝サイズのラグレイアウト
③200×200㎝サイズのラグレイアウト
④200×250㎝のラグレイアウト
⑤円形ラグのレイアウト
丸い形がかわいく、人気が高まってきている円形ラグ。
一見、他の家具と合わせるのが難しそうな上級者向けにも見えますが、
辺の長さを気にせず敷けるため、どんな間取りの部屋にも敷きやすくコーディネートが苦手な方にもおすすめですよ。
円形ラグは、直径と同じ長さの四角いラグよりも面積が小さくなくなります。
四角いラグで検討していた時よりも一回り大きいサイズのラグを選ぶようにすると良いでしょう。
ラグの置き方で失敗しない!レイアウト検討のコツを3つ伝授
ラグの大きさのおおよその見当がついたら、実際に部屋に敷いた時をイメージしながら検討していきましょう。
部屋の家具の大きさや、家具同士の距離感など様々な要因に合わせてラグの大きさやレイアウトを決めていきましょう。
レイアウトを考えるときには『どんな風に過ごしたいのか』を常に意識するようにしてください。
部屋を「誰が」「いつ」「どのように」「何をするために」使うのかによって、ラグに求められる機能が変わってきます。
【例1】自分の部屋にインテリアのアクセントにする
⇨大きすぎない円形の柄物ラグ
【例2】リビングに子供が床で遊ぶべるようにする
⇨はっ水加工付きなど掃除がしやすい大きなラグ
生活のイメージを持つことで、
ラグの大きさやレイアウトはもちろん、
ラグの素材や機能などより具体的なことも検討しやすくなります。
①レイアウト図を紙に描く
ラグを買って失敗をした時の一番の要因はサイズが合わないこと。
『意外と大きくてテレビ台にかぶってしまった!』
『小さすぎて家具とのバランスが合わない』など、
ラグのサイズ選びを失敗するとコーディネートが台無しになりかねません。
サイズを見誤らないために、
部屋のレイアウト図を書いて、部屋や家具の大きさ、家具同士の距離を把握しましょう。
レイアウトがわかると、欲しいラグのサイズも測定しやすくなります。
部屋に敷いた時をイメージしながら要望に合わせてサイズを決めるようにしましょう。
②新聞紙を敷く
レイアウト図を書いてラグのおおよそのサイズを決めたら、新聞紙などを実際に敷いてサイズ感を掴みましょう。
1mと聞いた時に明確に長さをイメージできますか?
長さや大きさを聞いた時に、正確にサイズ感を把握できる人はそう多くありません。
ちなみに私が1mだと思う長さを測ってみたところ、なんと89㎝でした。ショック…。
ラグの大きさを検討する際にも、レイアウトを書くだけではイメージをつかみきれない部分が多々あります。
イメージと実際のサイズ感に誤差が生じることはよくありますし、色味によっても大きさは異なって感じる場合があります。
そこで大切なのが、『部屋に実際に敷いてみる』ということ。
立体的に見えることで家具とのバランスもわかりやすくなります。
実際のラグが届くまで待たなくても大丈夫!
新聞紙や裏紙などでも充分にサイズ感を掴むことができます。
③暮らしの場面をイメージする
同じ広さの部屋、同じレイアウトの部屋であっても、適切なラグの大きさが変わる場合があります。
それは、部屋での過ごし方・生活スタイルが人によって異なっているからです。
自分のライフスタイルに合ったラグを選ぶことで、
部屋の見栄えをよくするだけでなく、より快適な生活を送ることができるようになります。
ここでは暮らしの場面ごとのラグの機能と、
ラグ選びで着目すべきポイントを紹介していきます。
ダイニング
ダイニングにラグを敷くことで食卓を華やかにすることができ、椅子を引いた時の音を解消できます。
また椅子を動かしたときの床のキズ防止や、冬場の足元の冷え対策にもなります。
ダイニングのラグを選ぶときにはダイニングテーブルを基準にしますが、
椅子を引いたり、座ったりするためテーブルよりも大きなサイズが必要になります。
ダイニングテーブル用のラグを選ぶときには『ダイニングテーブルの大きさ+150㎝』を基準にサイズを選ぶようにしてください。
小さい子供がいて食べこぼしが気になる!という場合には、基準値よりも少し大きめのサイズのものやはっ水性の高いポリプロピレン製のものを選ぶようにしましょう。
リビング
リビングはソファーやテレビを置くなどして、家族やゲストと団欒(だんらん)する寛ぎスペースです。
ソファーで寛ぐことが多い方、ソファーだけでなく床でも寛ぎたい方など、使い方が人によって様々なことが特徴です。
リビングのラグのサイズを考えるときに重要なポイントは『どのように団欒しているか』ということです。
寛ぐときに座っている場所などをイメージしながらサイズを検討するようにしてください。
あまり床に座ることがなく、ソファーに腰かけて寛ぐことが多いなら、
小さめのサイズのラグで足元だけカバーすればスッキリしたレイアウトに。
ラグのサイズは、ソファーの幅と同じか少し長めを選ぶと見栄えがきれいになります。
オススメのサイズは140×200㎝です。
床に寝転んでテレビを見たり子供が床で遊んだりするなら大きめサイズがよいでしょう。
テレビ台などがある場合は、テレビ台の下にラグを敷きこむかどうかで大きさが変わります。
ソファーの並び方や、他の家具との距離を測定して決めるようにしましょう。
オススメのサイズは200×200㎝、200×250㎝です。
ベッドルーム
吸音性に優れたラグを寝室に敷くことで、部屋を静かにし安眠をもたらします。
また、ベッドサイドにラグを敷くことで足元の冷えを和らげることもできます。冬場の朝は特にありがたいですね。
ベッドのサイズが大きいなどラグの配置に迷う場合は、ベッドの下に敷ける大きなカーペットや部屋全体に敷き詰められるカーペットにするのもおすすめです。
ベッドのある個人部屋は、他の家具との距離も意識しつつベッドサイドがカバーできるサイズのラグを選びましょう。
子供部屋の場合は床で遊んだりもできるように大きめサイズがおすすめです。
オススメのサイズは100×140㎝と140×200㎝。140×200㎝は一人暮らしの6畳部屋にもぴったりです。
まとめ
ラグのレイアウトを考えるときに大切なのは、サイズ感を正確につかむことです。
数字だけではなかなかイメージが湧きにくいと思うので、家具と大きさを比較したり、敷く予定の場所に新聞紙を敷いたりして確認するのがおすすめです。
実際にそこにラグを敷いてどんな過ごしがしたいのか、想像することも大切ですね。
購入してから「大きすぎた」「小さすぎた」と後悔することのないように、じっくり検討しましょう。
びっくりカーペットではラグのサイズ相談も受け付けております。
・どっちのサイズにしよう?
・ソファーの前に敷くピッタリサイズのラグは?
こんなふうに迷っていらっしゃる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。