大切なカーペットを収納するとき、どのような点に注意すればいいのでしょうか。
「収納前に必要なお手入れ」や「ダニやカビの繁殖予防」について、知っておきたいですよね。
また「収納場所の工夫」も、トラブルを未然に防ぐために大切なことです。
この記事では、カーペット収納の方法についてラグ・カーペット専門店【びっくりカーペット】がレクチャーしてきます。
目次
カーペットってどうやって収納するの?
- シーズンオフになった。
- 模様替えした。
このような理由で、今使っているカーペットを一度クローゼットに片づけたいときがありますよね。
カーペットを収納するときに”押さえておきたいコツ”がいくつかあります。
収納前のお手入れや保管方法をまちがえると・・・
- ダニやカビが繁殖して、使えなくなった。
- シワがついてなかなか取れない。
なんて悲劇になりかねません。
もう一度使いたいからこそ収納しているので、こんな展開はできるだけ避けたいですよね。
カーペットを正しい方法でお手入れ&保管して、収納時のトラブルを未然に防ぎましょう。
専門店ではこのようにご案内しています
【びっくりカーペット】では、カーペットの収納方法を次のようにご案内しています。
【カーペットの収納方法】
- カーペットを裏向けにして、風通しのよい場所で陰干し。
- 裏向けのまま布団叩きで軽くたたき、ほこりやゴミをだす。
- 掃除機を表裏両面、ていねいにかける。
- ハトロン紙でつつみ、乾燥した場所に保管。
収納前に大切なのは陰干しをして、カーペットの湿気をしっかり逃すことです。
裏面を表にして(直射日光による表面の劣化を避けるため)数時間干して乾燥させましょう。
取り込む前に布団たたきで裏面からトントン叩くと、繊維の底にたまったゴミがパラパラとおちてきます。
毛足の長いシャギーラグだと特に、ていねいに掃除機をかけても吸いきれないことがあるので”ほこり出し”をしっかりしておきましょう。
さらに、次のポイントもおさえておきましょう。
- 保管場所では除湿剤やすのこを活用する。
- 半年に一度は陰干しを行い、湿気をのがす。
- ”圧縮袋”は絶対に使わない。
やっちゃいけないこんな収納
カーペットを収納するときのNGポイントにも気をつけたいもの。
何の疑いもなくやったことが、トラブルのもとになることがあります。
洗って乾ききらないうちに丸めちゃダメ!
カーペット収納の基本!それは『湿度を逃す』ことです。
保管する前に、屋外で数時間陰干しをしてカーペットを乾燥させましょう。
とくに気をつけておきたいのが、洗濯したあとの乾き具合。
収納前に清潔にしておくのは好ましいことですが、水分が残っているとトラブルのもとになります。
表面が乾いていても内側が湿っていることもあるので、乾いているかどうかしっかり確認しましょう。
洗濯するならよく晴れた日を選び、湿度が高くなる夕方になる前に取り込むのがおすすめです。
畳んで圧縮するのはダメ!
限られた収納スペースの有効活用に便利なのが『圧縮袋』。
布団や衣類を圧縮袋に入れて収納しているって人も多いのではないでしょうか。
カーペットはなんてったってカサ高く場所をとるアイテム。
だったら「折りたたんで圧縮したら、コンパクトにまとまるよね!」と思うかもしれませんが、それはダメ。ぜったいダメ。
(ダメダメ連呼してごめんなさい・・・。)
だけど、ダメというにはちゃんとした理由があるんです。↓
【圧縮収納がNGな理由】
- たたみシワがつく。(一度つくとなかなかとれない。)
- 裏面のゴム(ラテックス)が傷み、抜け毛の原因になる。
どんなにコンパクトに収納できたとしても、広げたときにボロボロの状態では元も子もないので圧縮袋は使わないようにしましょう。
カーペットは内側の芯にクルクル巻きつけてまとめる方法がおすすめです。
裏面の掃除機を忘れちゃダメ!
ふだんのお掃除では、表面に掃除機をかけて完了!ですよね。
ですが、保管する前のお手入れでは裏面も忘れずにかけましょう。
カーペットの裏面って汚れが目につくことはあまりありませんが、ダニ(ダニの死骸)やほこりはたまりやすいもの。
そして表面からがんばって掃除機をかけても、裏面の汚れはとれません。
汚れが残っているとカビの栄養源になってしまうので、しっかりお手入れしておきましょう。
掃除機をかけるときは、1メートルあたり10秒ほどかけてゆっくりと進めるのがポイントです。
【掃除機をかけるときのポイント】
- 1メートルあたり5~10秒ほどのスピードでゆっくりかける。
- 繊維を起こすようにして、タテ・ヨコ・ナナメの方向からかける。
- 前後にごしごしこすらない。(←ゴミが吸いとりにくく、繊維の表面を傷めるかけ方です。)
- 表と裏、両面からかける。
何年も収納したままにするのはダメ!
カーペットをくるくる巻いて、クローゼットの奥に収納して、
「気がつけば、もう何年もあのまんま。」ってこと、ありませんか?
そのまま収納していると、いざ使おうと広げたら・・・カビがはえちゃってた!なんて事態が発生するかもしれません。
何年も収納しっぱなしにしているとだんだん湿気がこもってきてしまうので、半年~1年に一度は広げて屋外で陰干しするようにしましょう。
ついつい忘れてしまいそうだけど、カーペットを長く愛用したいなら保管中の定期的なお手入れも欠かせません。
さらに万全にするには?
先ほどご紹介したNGポイントはカーペット収納の基本なので、必ず押さえておきましょう。
ここからはもうワンステップふみこんで、”カーペット収納をさらに万全にする方法”をご紹介していきます。
ちょっと細かい話になりますが大切なカーペットを守るための対策なので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
除湿剤、すのこ、新聞紙を活用しよう!
望ましいカーペットの保管場所は、風通しがよく乾燥しいている場所です。
だけど・・・。ね・・・。
そんな理想的な収納場所って、お家の中にないことが多いですよね。
クローゼットや屋根裏部屋など閉め切った場所に(しかも奥の方)収納するのに、風通しのよさは求められないでしょう。
ということで、ぜひ活用してほしいのが”除湿剤&すのこ”です。
除湿剤は収納スペースにこもった水分を吸収。
すのこは床に密着する面積を減らして通気性をよくしてくれます。
水分を含む空気は下方にたまるので、すのこを活用してカーペットの直置きを避けましょう。
クローゼットの中にスペースがあるなら、カラーボックスを二つ並べてその上に橋渡しするように設置するのもおすすめです。
※カーペットに新聞紙をはさんで巻くと、水分を吸収してくれるので湿度調整に活用しましょう。
縦置きするなら、芯を入れてしっかり巻こう!
カーペットは折りたたむとシワになるので、くるくる巻いて保管しましょう。
このとき、中央に芯を入れてしっかり巻きつけることがポイントです。
芯がなかったり巻き方が中途半端だと、縦置きしたときにフニャッとなって倒れこんでくる可能性大。
クローゼットの奥の方に収納する場合は、つっぱり棒で固定する方法もおすすめです。
カーペットを縦置きにして、前方に2~3本つっぱり棒を天地にセットすると倒れこみを予防できます。
※カーペットのサイズやクローゼットの天井の高さによっては、縦置きが難しいケースもあります。
縦置き・横置きいずれの場合でもスペースの確保が必須なので、まずはカーペットのサイズの場所を確認して収納場所を検討しましょう。
ハトロン紙で包もう!
カーペットを内巻きにしたら、きれいなハトロン紙で全体を包みましょう。
ハトロン紙は通気性があって包みやすい紙質なので、カーペット表面を汚れから守るときにおすすめです。
ハトロン紙が手に入りにくい場合は、古いシーツなどを利用してもOK。
カーペット収納専用の長いビニール袋(除湿剤の併用がおすすめ)も、ネットやホームセンターで販売されています。
収納しているとホコリが付着するので、あらかじめ対策をしておきましょう。
【ハトロン紙とは?】
封筒や包装紙に用いられるクラフト紙。
褐色で片面にツヤがあり、強度が高いことが特徴です。
ホームセンターではロール状でも販売されているので、大きいサイズのものも手に入りやすいですよ。
拭き掃除でお手入しよう!
カーペットの汚れが気になるときは、収納前にお手入れしてきれいにしておきましょう。
おすすめなのは『中性洗剤を使った拭き掃除』です。
【カーペットのお手入れ方法】
- 中性洗剤を水またはぬるま湯で薄める。
- 洗剤液をひたした雑巾でカーペット全体を水拭きする。
- 水をひたした雑巾で仕上げ拭きをする。
- 屋外に陰干しをして、乾燥させる。
※中性洗剤が繊維に残らないように、仕上げ拭きを丁寧に行いましょう。
このお手入れはカーペットに水分を含ませてしまうので、収納する直前に行うのではなく数日前までに完了させておくのがおすすめです。
まとめ
カーペットを収納するときには、「お手入れ方法」や「適切な収納方法&場所」をよく確認しておきましょう!
カーペットを収納する前にしておきたいお手入れは、
- 屋外に陰干し
- 裏面からトントンたたく(ホコリ出し)
- 表裏、両面から掃除機をかける
でした。
収納方法としては
- 新聞紙をはさんで内巻きに
- 除湿剤や乾燥剤を活用
- ハトロン紙で包んで汚れから保護
するのがポイントです。