ふかふかな感触の極厚ラグは、座ってもよし、寝てもよしという万能アイテムとして人気が高まっています。
しかし、極厚ラグの実力はそれだけでなく、さまざまなメリットや上手な使い方があるのです。また、気になる極厚ラグのお手入れ方法も、合わせてご紹介します。
目次
■極厚ラグのメリット
極厚ラグを使うことで、次のようなメリットを得ることができます。極厚ラグ未体験の方は、きっと試してみたくなるはずです。
◇部屋のイメチェン
殺風景な部屋にラグを1枚敷くだけで、部屋の印象が一気に変わります。
部屋のテーマに合わせた柄やデザイン、差し色になる明るい色など、インテリアコーディネートが楽しくなるでしょう。
◇お尻が痛くならない
硬い床に薄いラグを敷いて座っていると、お尻が痛くなってくることがあるでしょう。
極厚ラグにすると厚みがお尻を包んでくれるので、クッションや座布団を併用する必要がなくなります。
◇遮音効果が高い
極厚ラグが持つクッション性によって、歩き回る音や物を落とす音といった生活音が軽減されます。自宅の床が音の響きやすいフローリング素材の場合は、極厚ラグが特に適しているといえます。
■極厚ラグの上手な使い方
極厚ラグのメリットを踏まえた上で、極厚ラグの上手な使い方を4つご紹介します。
◇騒音対策
アパートやマンションの2階以上に住んでいる場合、階下への騒音に気を使っている方も多いでしょう。高い遮音効果を持つ極厚ラグを敷くことで、歩くときの足音といった生活騒音を吸収してくれます。
自分が出している音は気にならなくとも、他人が出す騒音は気になるものです。
ご近所トラブルにつながる騒音対策に、極厚ラグの遮音効果を有効活用することをおすすめします。
◇マットレス代わり
ワンルームタイプの部屋に住んでいると、テーブルやベッドを置くスペースがなく、すべて床で生活している方も少なくありません。
そのような方には、マットレス代わりになる厚みの極厚ラグがおすすめです。
極厚ラグといっても商品によって厚みに差があり、薄めで3センチ程度、最も厚いタイプで10センチというものがあります。10センチとなるとほぼマットレスに近いため、敷布団を敷かないでそのまま寝ることができます。
家財道具を最小限に抑えることができ、たとえ狭い部屋でもスペースを有効活用できるでしょう。
◇赤ちゃんのケガ防止
赤ちゃんが成長し、ハイハイから歩けようになると部屋中を動き回るものです。
目を離している隙に転んだり、倒れてしまったりと、ヒヤヒヤした経験のあるママも多いのではないでしょうか?
元気に動き回る赤ちゃんがいるご家庭こそ、極厚ラグの高いクッション性がケガ防止に大いに役に立ちます。
また、動き疲れて眠くなったとしても、ラグの上でそのままお昼寝できるのもメリットといえるでしょう。
◇防寒対策
冬場はフローリングの床が冷え切って、そのまま歩くのはとてもつらいものです。
そのような場合でも極厚ラグの厚みが床の冷気を遮断してくれるので、底冷えせずに長時間座ることができます。
また、ラグの上にホットカーペットを敷いたり、こたつを置いたりすると保温効果をさらに高めてくれるでしょう。
夏はエアコンによる冷えを軽減してくれるので、オールシーズン活躍する万能アイテムなのです。
■ 極厚ラグは洗えるのか?
極厚ラグのカバー素材は毛足の長いシャギータイプと、毛足の短いタイプの2つが主流です。
極厚ラグのカバーに関しては、取り外せるものならば洗濯が可能です。カバーは最も汚れやすい部分なので、取り外し可能なタイプを選ぶようにしましょう。
ただし、極厚ラグの「本体」は洗うことができません。
極厚ラグ本体の素材は低反発ウレタンフォーム、もしくは高反発ウレタンフォームのどちらかが一般的です。極厚ラグはその大きさと厚みによって、洗濯機に入らないという現実的な問題も確かにあるでしょう。
しかし、それ以上にウレタンという素材が「水洗いに適していない」ことが、大きく影響しているのです。
ウレタンは水に濡れると「加水分解」という現象が起こり、それによって硬くなったウレタンはボロボロに崩れてしまうのです。また、ウレタンはスポンジ状になっており、洗濯をすると大量に水を吸い込みます。
通常のスポンジよりも空洞が少ないため、吸い込んだ水が出られずに乾かないという特性があるのです。濡れたままでは雑菌も繁殖しやすいため、本体を丸洗いすることはまず不可能といっていいでしょう。
しかし、丸洗いできない代わりに、ウレタンをキレイに保つお手入れ方法があります。
<ウレタンフォームのお手入れ方法>
- 水に洗濯用中性洗剤を少量入れてかき混ぜ、洗浄液を作る
- 洗浄液を含ませた雑巾を、水滴が落ちないように固く絞る
- 毛並みに沿って、ラグの底まで洗浄液を染み込ませるように拭く
- 水を浸して固く絞った別の雑巾を、洗剤が落ちるまでくり返し拭く
- 最後に乾いた雑巾でカラ拭きをし、陰干しをして乾かす
■まとめ
一般的なラグよりもたくさんのメリットがある極厚ラグは、使い方によってはとても便利なアイテムになります。
また、ウレタンフォームは洗濯ができないのは確かですが、適切なお手入れ方法を実践すれば清潔さを保つことができます。
使い勝手のよさと快適さから、生活に欠かせなくなる極厚ラグだからこそ、定期的な拭き掃除を行うことが大切です。