介護がしやすい環境を整えたい。
そう思ったときにはまず、カーペットやフロアマットの導入を検討してみましょう。
介護のお悩みで多いのは「排泄のトラブル」や「室内にこもる臭い」にまつわるもの。
在宅で介護されている方の中には「1日中掃除や洗濯のくり返し・・・」と、お手入れの負担を感じている方も多いのではないでしょうか。
このようなお困りごとには、防水(はっ水)、抗菌、消臭などを搭載した「高機能カーペット」や汚れたところだけ取り外して洗える「タイルカーペット」を活用することをおすすめします。
カーペットを室内に敷くことで畳やフローリングを保護し、介護者の掃除の負担を軽減をはかれます。
この記事では『介護に最適!お手入れしやすいカーペット』について特集していきますね。
目次
カーペットを活用して、安心&快適な介護を
介護の場面でカーペットを敷くと、どのようなメリットがあるのでしょうか。
- 畳やフローリングなどの床材を汚れから守る。
- 汚れたときの掃除や洗濯の手間を軽減する。
- 転倒時の衝撃をやわらげる。
- 介護者の身体への負担(介護による膝や腰へのダメージ)を減らす。
- お部屋をリラックス感のある雰囲気にする。
このように、カーペットは安全で快適な介護をする上で幅広く重要な役割を果たします。
畳やフローリングなどの床材から汚れを守ることはもちろん、転倒時の衝撃や介護者の身体への負担をやわらげることも大きなメリットです。
特に身体を抱き起こしたり、車椅子へ移動させるときなどは、転倒によって骨折などの大怪我につながりやすい場面です。
足元が滑りにくく、転倒したときに衝撃を吸収してくれるカーペットを敷いて、万が一の際に備えておきましょう。
介護に最適なカーペットとは?
在宅で介護をされている方におすすめなのは、汚れに強くお手入れが簡単なカーペットです。
- 汚れをはじく「防水(はっ水)」
- 臭いのトラブルを軽減する「消臭」
- 汚れた部分だけを取り外して洗える「タイルカーペット」
などの条件で検討してみましょう。
介護には予期せぬトラブルがつきものです。やっと片付いたと思ったら、次の汚れが発生するということも多々ありますよね。
食事や入浴などの場面でゆったり関わりたいという気持ちがあっても、目の前の汚れ対応に追われると心身が疲弊してしまうでしょう。
このようなお悩みはを解決すべく、汚れにくくお手入れしやすいカーペットを活用しましょう。
適切なカーペットを敷くことで掃除や洗濯に費やす時間と労力を減らし、介護している方の時間的精神的なゆとりをもたらしてくれるはずです。
カーペットは部分敷?全面敷き込み?
介護をされるときに、カーペットを敷きこむか、汚れやすい場所だけ敷くか迷われている方も多いと思います。
介護経験のある当店スタッフに話を聞いたところ、カーペットを敷くなら全面に敷きこむのがおすすめとのことでした。
加齢で足腰が弱ってくると、ほんのちょっとした段差でもつまづいて転倒してしまうことがあるからです。
カーペット1枚のたった数センチの段差が、思わぬ転倒事故につながることもあります。
特に介護のときに敷くクッション性のあるラグは、厚みがあるため足が引っ掛かりやすいです。
転倒時のけが防止で敷いたカーペットで転んでしまっては、元も子もないですよね。
安全で快適に過ごしてもらうためにも、介護用のカーペットは部屋全体に敷くようにしましょう。
防水、消臭、手洗いOK!介護カーペットのおすすめ機能
介護をしていると「1日の大半を洗濯や掃除に追われて過ごしていた。」ということも、多いのではないでしょうか。
少しでもゆとりを生み出すためには、とにかく手間いらずなカーペットを選びましょう。
ここからは、介護に最適なカーペットの機能をご紹介していきます。
おすすめ①【はっ水(防水)機能】で汚れをはじく!
- 食事の介護で汁ものをこぼした。
- トイレのタイミングが間に合わなかった。
- 排泄物の処理に失敗した。
など、在宅で介護をしていると避けて通れないのが水性の汚れです。
床の汚れを拭きとるために、慌ててタオルを取りに行っている間に汚れはどんどん染み込んでしまいますよね。
水分が浸透しやすい畳やカーペットの場合は、なおさらお手入れが大変です。
一度吸収してしまった汚れは拭き掃除だけでは取り除けずアンモニア臭が蓄積したり、床材の腐食にもつながります。
介護の場面でおすすめなのは「はっ水(防水)機能」つきのカーペットやクッションフロアです。
液体がカーペット表面で水玉上になるので汚れが浸透しにくく、被害を最小限に留めることができます。
おすすめ②【消臭機能】で室内の空気をクリーンに!
帰宅したとき、家の中の臭いが気になったことはありませんか?
汚れが浸透して発生する臭いは、どんなに手を尽くしても解消することが難しい問題ですよね。
なるべく臭いが残らないようにと、洗濯や掃除を丁寧にすればするほど介護者の負担は際限なく増えていきます。
臭いが気になるときには、カーペットで対策してみませんか?
たとえば
「抗菌消臭加工」なら、臭いの原因になる菌の繁殖を抑制する効果があります。
「トリプルフレッシュ機能」なら、生活臭やペット臭をカーペットが吸収。
水や二酸化炭素など、安全な成分に分解することで消臭します。
臭いのトラブルは同居するご家族にとっても悩ましいことですよね。
何より介護を受けているご本人が不快に感じたり、つらい気持ちをつのらせていることもあります。
カーペットの消臭機能を上手に活用して、お部屋全体をクリーンな空気に保ち、家族みんなにとって心地よい環境を整えましょう。
おすすめ③ 【洗える】カーペットでいつでも清潔
介護ラグを選ぶうえで大切なポイントは気軽に洗えること。
「しまった!汚しちゃった」というとき、部屋全体に敷き込んだ大きなカーペットをはがして洗濯することは簡単なことではありません。
ちょっとお茶やコーヒーをこぼしたという程度であれば拭き掃除でも対応できますが、汚れの種類や範囲によっては洗わないと厳しいという場面も多いでしょう。
こんなときには汚れた場所だけ、取り外して手洗いできるカーペットが便利です。
タイルカーペットやジョイントマットなら、1枚あたりのサイズが約40~60cm四方の小さなカーペットを複数枚組み合わせて敷き込むようになっています。
汚れが染み込んでしまったときには、その部分だけ取り外してお風呂場で洗いましょう。
掃除の労力が最小限で済みますし、床材を保護することができるので重宝すると思います。
おすすめ④高齢者施設で使うなら【防炎】
養護老人ホームや有料老人ホームなどの高齢者施設は、防炎カーテン・防炎カーペットの使用が”消防法”によって義務付けられています。
そのため、高齢者施設の居室カーペットを敷く場合は防炎機能付きのカーペットを選びましょう。
防炎カーペットは火が燃え広がるのを防いでくれるため万が一の時に、避難するための時間を作ってくれます。
快適!お手入れしやすい!おすすめ介護カーペット5選
ここからは介護の際におすすめの機能つきカーペットを5つご紹介します。
小さなタイル状のカーペットを敷き詰める「タイルカーペット」や和室を洋室にリフォームする「木目調フロアマット」などを上手に活用しましょう。
①はっ水機能付きで汚れにくい!【レモド】
介護スペースにカーペットを敷きたい方におすすめしたいのが、こちらの防汚カーペット『レモド』。
抗菌・消臭・はっ水加工がついていて、お手入れのしやすさはトップクラスです。
はっ水加工付きなので、食事や排泄で失敗してしまっても汚れが染み込みにくいです。
防汚加工付きなので、サッと拭くだけで汚れを落とすことができますよ。
また、ほど良い厚みがあるので、転倒時の衝撃を和らげてくれますよ。
防炎加工がついているので、介護施設の居室に敷きたい方にもおすすめです。
②木目調はっ水カーペット【モクメ】
- 和室の畳を保護したい。
- 車椅子をスムーズに移動させたい。
- 洋室にリフォームしたいけど、費用がかかるので実現できない。
そんなときには、ジョイント式の撥水カーペットがおすすめです。
和室に敷き込むことで介護しやすい環境を整えることができます。
飲み物をこぼしたり、排泄のトラブルがあっても、染み込まず水玉状になって表面にとどまるのでお掃除もしやすいです。
ハサミやカッターで簡単にカットできるので、柱や家具の凸凹にあわせてぴったり敷き込みましょう。
③高機能タイルカーペット【アースタイル】
1枚あたり50cm四方のアースタイル。16枚のセットの販売です。
アース製薬の高い技術力により実現させた「防虫・防ダニ・防カビ・抗菌」の加工を施したカーペット。
虫を寄せつけない加工つきなのは、うれしいポイントですね。
裏面には滑り止めがついているので、接着剤を使わずに安全性を確保できます。
汚れたら取り外して洗い、何度もくり返し敷けるので介護に最適です。
拭き掃除だけではきれいにならないときや、臭い残りが気になるときにもおすすめ。
枚数に余裕をもって注文しておくと、洗い替えに使えて便利です。
④お部屋に馴染むナチュラルなリーフ柄【ルース】
素敵なデザインのラグは暮らしに彩をそえてくれます。
お部屋で過ごす時間が長いからこそ、機能面だけでなくデザインもこだわりたいですね。
こちらの花柄ラグははっ水加工つきなので水性の汚れが染み込みにくく、お手入れ簡単。
手洗いもOKなので、いつでも清潔に保てます。
毛足が短いので、掃除機がけやコロコロのお掃除も楽々。
ご使用の際には別売りの滑り止めを併用したり、端をベッドの下に敷き込んだりするなどの工夫をして、ズレないように気をつけましょう。
⑤はっ水&防音加工のカーペット【ミルネ】
鮮やかなブルーがお部屋を上品に彩る、はっ水加工カーペット『アバンス』。
汚れてしまったときも掃除しやすく、衛生的に使いやすい抗菌・はっ水加工つきです。
防炎加工付きなので、高齢者施設でもお使いいただけます。
断熱・保温性に優れているのでヒートショック対策にもおすすめです。
100サイズ はっ水・防汚で長く美しく!カラー豊富な多機能カーペット
『アバンス グリーン』
人気のナイロン素材だから丈夫で長持ち!はっ水・防汚で長く美しく!カラー豊富な多機能カーペットです
【タイプ別】カーペット&クッションフロア活用方法
役に立つカーペットの活用方法やアイディアをご紹介します。
一般的なカーペットだけでなく、ビニール製のクッションフロアやポイントで使う部分敷きカーペットの導入も検討してみましょう。
介護を必要とされる方が行動される範囲にあわせて、カーペットのサイズを調整してもいいですね。
◇畳を保護!塩化ビニール製のクッションフロア
和室の場合には塩化ビニール製のクッションフロアを敷き込み、畳を保護するのも一つの方法です。
水性の汚れに対処しやすくなり、車椅子の移動がスムーズになるので、居室を介護しやすい環境に整えることができます。
ただし、クッションフロアを敷くと畳の通気性を確保しにくくなるのがデメリット。
カビやダニなどの発生が心配なので、
- 日頃から窓をあけて風通しをよくしておく。
- 定期的にクッションフロアをはがして、畳の湿度を逃す。
などの工夫を心がけましょう。
◇ベッドサイドにはカーペットの部分敷きがおすすめ
汚れが発生しやすい場所が定まっている場合には、1~2畳サイズのはっ水カーペットを部分的に敷き込んでも◎。
たとえば、ベッドサイドの床材はカーペットを敷いて覆っておく方が安心です。
食事や排泄の介護で汚れやすいですし、介護者が使用する椅子の下がいたんだり、立ち上がったり支えたりする際によく踏み込む場所でもあります。
とくに傷みが気になる場所はカーペットを活用して、あらかじめ保護しておくのが得策!
コンパクトなサイズなら持ち運びがしやすく、洗濯や陰干しなどのお手入れが可能です。
まとめ
介護は食事、着替え、排泄、入浴など直接的なケアだけにとどまらず、汚れた衣服の洗濯や床の掃除など間接的なケアに費やす時間も多いですよね。
介護する方もされる方も心地よく過ごすために、『介護者の負担を軽くする環境づくり』が大切です。
排泄や食べこぼしのトラブルがあったときも「はっ水」「汚れた場所だけ取り外しOK」なカーペットなら、お手入れが簡単なので気持ちにゆとりを持って対応することができます。
便利な機能付きカーペットが、在宅介護のお役にたてることを願っています。