- カーペットのサイズが端で余る。
- 柱などの凸凹にぴったりはまらない。
こんなとき、自分で切ってサイズ調整ができたら便利だな~と思いますよね。
だけど・・・一度切ってしまうと戻れないだけに、いざトライするとなるとけっこう勇気がいると思います。
そもそも端がほつれてきたり、ガタガタで不揃いになってしまわないか心配ですよね。
この記事では「カーペットって切っても大丈夫?きれいに切るコツが知りたい。」と思っているあなたに、専門店のプロ直伝『カーペットをきれいに切る方法』をご紹介していきます。
(※カットOKでないカーペットを切る場合には、自己責任のもと行いましょう。)
目次
カーペットのサイズが大きい!?困ったときの対処法
カーペットのサイズが合わなくて、困っていませんか?
- カーペットがお部屋の端で余る!
- 折り返したら足がひっかかって危ない。
- カーペットがあると扉の開閉に支障がある。
既製品のカーペットを購入したときや、引っ越しでカーペットを敷く部屋が変わったときなど・・・。
カーペットサイズが合わなくて困る場面ってよくありますよね。
折り返そうにも厚みがあるとうまくできなかったり、柱の凸凹に対応できなかったりするので、部屋全体にカーペットをきれいに敷きこむのってけっこう難しいものです。
サイズが大きすぎてお悩みの場合には・・・
カーペットを切ることを検討してもいいでしょう。
カーペットはカットOK?切るときの判断は慎重に
そもそもカーペットって自分で切っても大丈夫なのか?が気になりますよね。
専門店としてのお答えはこうです。
基本的にはフリーカットOK!のカーペット以外は自分で切ることをおすすめできません。
セルフカットを想定した商品ではないので思うように切れなかったり、切り口から糸がほつれるなどのトラブルにつながることがあるからです。
特に「織りカーペット」を切るのは厳禁!です。
フチから糸が出てほどけてしまうので、ご注意ください。
(※下の写真(↓)のように裏面を見て柄がわかるものは織カーペットです。)
一方、カーペットの主流である「タフテッドカーペット」は、切り口のほつれはあまり心配しなくていいでしょう。
基布にパイルを刺しこみ、ラテックス(ゴム)でコーティング&固定しているので、織りカーペットのように切り口から次々糸が出てくるようなことはありません。
フチを壁際にぴたりとくっつけて使用する予定なら、自己責任のもとカットにトライするのもアリです。
タフテッドカーペットかどうかは裏布にどのような素材を使用しているかで確認することができます。
下の写真(↓)のように裏布がフェルト(不織布)や麻素材なら、タフテッドカーペットである可能性が高いです。


専門店スタッフが伝授!カーペットをきれいに切る方法
どうしてもカーペットを切りたい場合には、次のポイントを押させておきましょう。
いつもお客様にお届けするサンプルを切っているスタッフに、熟練の技をレクチャーしてもらいました。
ここからは「カーペットをきれいに切るコツ」や「ほつれを予防する端処理方法」について、詳しくご紹介していきます。
◇カーペットカットに必要な道具
カッター(はさみ)、定規、ボンド、カッターマットなど下に敷くもの
※カッターは替え刃を新調して、よく切れる状態にしておきましょう。
※はさみはよく切れる裁ちばさみを使用しましょう。
①カットする場所に印をつける
カーペットはフリーハンドで切るのではなく、あらかじめ印をつけておくことが鉄則です。
カーペットの裏面に定規をあて、色鉛筆やボールペンで線をひいておきましょう。
大きなサイズのカーペットの場合には、全部を裏返さずに切る場所だけをめくって作業してもいいでしょう。
②カッターを使用する場合は、床材を保護する
使用する道具についてですが、はさみよりもカッターの方がまっすぐきれいに切れるのでおすすめ。
ただしカッターを使用する際にはカッターマットなどを下に敷き、床材を保護しましょう。
カッターマットは100均でも販売されています。
方眼のメモリがついてるとズレを予防できるので便利ですよ。
自宅にあるもので対応したい場合には、段ボールなどを活用しても◎。
切っているうちにうっかりはみ出さないよう、注意しましょう。
③カッター(ハサミ)で切る
定規を添えて、カッターでカーペットを切ります。
手に力を入れ、1回の動作で切りきることを心がけましょう。
※毛足の長いシャギーラグ場合は、ハサミの使用をおすすめします。
下地といっしょに毛足を切ってしまわないように、少し浮かせるようにして切るのがコツです。
(のちほど詳しく解説しますね。)
④ほつれはボンドで対策
端っこのほつれが気になる場合には、ボンドを活用しましょう。
特にカーペットの周囲をロック加工しているカーペットの場合は、切りっぱなしだとこんなふうに(↓)びろーんと糸が出てきてしまいます。
ボンドが乾いたことを確認してから、敷きましょう。
ボンドが床材につくと床材を傷めてしまうので、ご注意ください。
これでカーペットのカット完了作業は完了です!
カーペット(絨毯)を切るときのポイント&注意点
いくらサイズピッタリに切れたとしても、切り口がガタガタになっちゃったら悲しいですよね。
ここからは「カーペットをきれいに切るためのポイントや注意点」をご紹介していきます。
①シャギーラグは不揃いカットに要注意
毛足の長いラグの場合は、下地といっしょに毛足も切ってしまわないよう注意してください。
巻き込んでいっしょにカットしてしまうと、長さが不揃いになってしまいます。
少し浮かした状態でハサミを使うと、毛足を巻き込まずに下地だけをきれいに切れます。
②ループタイプはいっきに切るがコツ!
毛足がループ状になっているループタイプの場合は、下地だけでなく毛足までしっかり切りきる!ことがポイントです。
※ループタイプとは、このように毛足がくるっとなっているカーペットのことです。↓
下地だけ切った状態で引っ張ると毛足がどちらかにより、下地がちょこっとはみ出してしまうのでなるべく1回で切りきることを心がけましょう。
③ロック加工は端処理をていねいに
写真(↑)のように周囲をオーバーロックしているカーペットを切る場合は、フチの処理を丁寧にしておきましょう。
こんなふうに端からほつれてくるので要注意。
ほつれ対策をするときに注意したいのは、ボンドを塗る範囲と量です。
ボンドを毛先まで塗ってしまうとカチカチに固まり、踏んだときに「痛っ!」となってしまうので、使用する場所は毛足の根本や裏側に限定して適量を塗るようにしましょう。
④織カーペットを切るのは厳禁
織カーペットを切るのは避けましょう。
糸を基布に差し込んでゴムで固定しているタフトカーペットとは異なり、縦糸と横糸を組み合わせいる織カーペットを途中で切ると切り口から糸がでてほつれてしまいます。
織カーペットのサイズが大きすぎる場合には、裏側に折りこむなどの方法で調整してください。
捨てる(処分)するなら、小さく切って燃えるゴミに出してもOK
カーペットを処分したいけど、粗大ごみ収集の手続きが面倒なときや引っ越しまでのスケジュールがタイトで間に合わないこともありますよね。
そもそもお部屋に全体に敷いているカーペットだとサイズが大きすぎて家から持ち出せない!というケースもあるでしょう。
そんなときにはカーペットを小さく切って処分する方法をおすすめします。
ハサミやカッターで切り、何回かにわけて燃えるごみの日に出しましょう。
粗大ごみの解体に便利な『廃棄物ノコギリ』を活用してもいいでしょう。
カーペットをくるくる巻いた状態でまとめて切れるので、ハサミで切るよりもスピーディーに作業できそうですね。
粗大ごみとして出す場合には、住んでいる自治体のルールを確認して必要な手続きを行いましょう。
ピッタリサイズがいいなら、フリーカーペットやオーダーカーペットがおすすめ
ここまでカーペットの切り方をお伝えしてきましたが、きれいに切るのってなかなか難しい作業です。
特に大きなサイズのカーペットは扱いづらく、まっすぐ切れなくて不格好な仕上がりになってしまうこともあります。
お部屋のサイズぴったりに敷きたいときは、カット加工サービスつきのオーダーカーペットがおすすめです。
お部屋にピッタリサイズなのはもちろん、円形や角カット、くり抜など特殊なカット加工も承っています。
当店びっくりカーペットではほとんどのサイズ加工を無料で承っております。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
柱など部屋の形状に合わせてぴったり敷きこみたいという希望があるなら、フリーカットのカーペット(自分でカットOK!な仕様のもの)もおすすめです。
フリーカットできるカーペットは、タフテッドカーペットと言って切っても切り口から次々糸が出てほつれるようなことはありません。
ハサミで簡単にきれいに切ることができるので、安心して思いのままにカットしてくださいね。
サイズや形を指定するオーダーカーペットと比較すると、価格がリーズナブルなものが多いのも魅力です。
ハサミやカッターで簡単にカットできるので、コストを掛けずぴったりサイズのカーペットをお探しの方は、フリーカットカーペットを選びましょう。
フリーカットカーペットについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
まとめ
大きすぎて端が余ってしまったカーペット。
裏布が不織布や麻素材のタフテッドカーペットなら、カッターやハサミで切ることができます。
ただし、きれいにトラブルなく切れるか?は別問題。
自分で切りたい場合にはよく切れるハサミやカッターを使用して、丁寧に作業することを心がけましょう。
(※フリーカットでないカーペットを切る場合には、自己責任のもと行ってください。)
ほつれが気になる場所にはボンドの活用がおすすめ。
たくさん塗り過ぎるとカーペットの毛先まで固まってしまうので、ご使用の際には適量を心がけてください。