せっかくカーペットを敷いているのに、硬くて床に座っている感じがする…。
と、カーペットの底付き感が気になったことはありませんか?
カーペットの弾力性は、カーペットの毛足の密度と大きく関係しています。
毛足の密度が高いほど、もふもふ感が増し、弾力性やクッション性に富んだカーペットになります。
では、密度が高いカーペットを選ぶには何を基準にすればいいのでしょうか?
この記事では、密度の高いカーペットのメリット・デメリット、密度の高いカーペットの見極め方について解説いたします。
目次
密度の高いカーペット!メリット&デメリットを解説
ぎっしりと目が詰まった、密度が高いカーペット。
ふかふかとした触り心地で気持ちよさそうですが、せっかくならメリットもデメリットもよく理解したうえで購入を検討したいですね。
ここでは密度が高いカーペットのメリット&デメリットについて紹介していきます。
メリット
密度が高いカーペットのメリットは次の通りです。
- 耐久性が高い
- 掃除しやすい
- 踏み心地が良い
耐久性が高い
密度が高いと耐久性も高くなります。
ギュギュっと毛足が詰まっていると、クッション性が生まれて丈夫になるんですね。
へたりにくいので、テーブルやいすを置くダイニングや、人が頻繁に行き来するリビングに敷くのもおすすめです。
↓耐久性が高いとベッドなど重量級の家具の下に敷くこともできますよ。
踏み心地が良い
クッション性がある高密度カーペットは、踏み心地も良くなります。
座っていても底付き感がなく、腰やお尻に負担がかかりにくいです。
リラックスして地面に座れるので、リビングのソファー前で寛ぎたい方や、床に座って遊ぶ子供がいる方にぴったりですね。
クッション性に優れていると、お部屋で飛んだり走り回ったりするペットの足腰にも優しく、お子様が転んだ時にも衝撃を和らげてくれますよ。
掃除しやすい
洗濯竿にほしてラグをはたくと、ブワッと砂埃のようなものが舞うことがありませんか?
「掃除機をきちんとかけてるのに、なぜ…。」と疑問だった方もいると思います。
カーペットの毛足の付け根に埃やごみが入ってしまうと取れにくくなってしまい、掃除機を使ってもなかなか吸いきれません。
そのため、普通は埃出し(物干し竿に干してトントンと叩き、カーペットの埃をだすこと)などのお手入れが定期的に必要になります。
一方、密度が高いカーペットであればギュッと毛足が詰まっていて隙間ができにくく、ほこりやごみが毛足の奥まで入り込みにくいです。
そのため掃除機をかけるだけでも充分にカーペットをきれいにすることができます。
デメリット
使い勝手がよく、触り心地も優しい高密度カーペット。
実はデメリットもいくつかあります。
高密度カーペットのデメリットは次の通りです。
- 密度が高いほど重たい
- 値段が高い
毛足が詰まっているということは、それだけ毛量が多いという事。
使われる毛の量が増えるため重く、価格も高くなってしまうんですね。
密度が高くなるとカーペットが重たくなってしまうので、敷き替えやお手入れの時に少し大変かもしれません。
特に2階の部屋にカーペットを敷きたいという方は、階段で持ち運びができるのか重さをチェックしましょう。
重さのチェック方法については、次の章で紹介しています。ご参照ください。
値段が高く重くなってしまうというデメリットがありますが、密度が高い分、耐久性や触り心地などの性能は高くなります。
カーペットは毎日使うものですので、多少お値段が高くなっても質の高いものが良い!という方は、密度の高いカーペットを選ぶとよいでしょう。
カーペットの密度を見極める方法
カーペットの密度を見極める方法は、カーペットの種類によって異なります。
ここでは『一般的なカーペット』『ウィルトン織りカーペット』『平織カーペット』の3つに分けてご紹介します。
一般的なカーペットの場合
カーペットの密度を知りたいときは、「①目付量」「②パイルの長さ」の2点をチェックしましょう。(どちらか一方だけではNG)
目付量もパイルの長さも数値で表記されているため、商品同士での比較がしやすいです。
『1.5kg/m2』のような表記がされており、数字が大きくなるほど使われている毛の重量が大きいということです。
目付量がわかれば、購入するカーペットの大体の重さもわかるので是非参考にしてください。
パイルが輪っかになっているものをループパイル。
パイルが切られてふさふさした状態になっているものをカットパイルと言います。
目付量が高いほど、ふわふわとしたボリュームのあるカーペットだということです。
ウィルトン織カーペットの場合
繊細な織模様が特徴の高級カーペットウィルトン織り。
非常に密度が高く、手織りのような風合いを機械織りで再現したカーペットです。
ウィルトン織りカーペットの場合は、繊維の密度を表す『ノット数』というものがあります。
ノット数が高いほど密度は高くなり、高精細な柄を表現することができます。普及品で10万ノット、最高級品で125万ノット以上にも及びます。
拡大して比べてみると、目の細やかさがよくわかります。
10万ノットのウィルトン織りでも高密度で美しい模様を楽しめますが、125万ノットのウィルトン織りは絵画のようなうっとりする美しさですね。
ウィルトン織りカーペットはノット数が高いほど密度も高くなり、より繊細で緻密なデザインのカーペットになります。
平織カーペットの場合
編み込まれていて、さらりとした風合いが特徴の平織カーペット。
インド綿ラグや、ゴブラン織りカーペットなどが当てはまります。
平織カーペットにはパイルがないので、密度を調べるときは厚みと重さ、目の詰まり具合をチェックしましょう。
平織で密度の高いカーペットと言えば、『ゴブラン織り』です。
ベルサイユ宮殿の装飾品にも使われるほど高い芸術性を誇るゴブラン織り。
拡大してみても、織り目一つ一つが非常に細かいのがよくわかりますね。
密度をチェックしたいなら、サンプルを請求すべし
ここまで密度について説明してきましたが、なかには『目付量』や『ノット数』などが表記されていない商品もあります。
目付量がわかったとしても、やはり写真だけでは実物を完璧にイメージすることは難しいです。
しっかりと吟味したいときには、サンプルを請求して実物を見ちゃいましょう!
目付量が記載されているカーペットでも、サンプルを実際に見て購入した方が「思ってたのと違った…」という失敗が起こりにくく安心です。
複数のサンプルを比較検討するほうが、違いが顕著になるのでわかりやすいですよ。
ここでは、サンプルを使った密度のチェック方法をご紹介します。
密度チェック①触ってみる
一番確実で分かりやすい方法ですね。
大抵のカーペットは実際に触れば密度がわかります。
せっかくなので、毛足をかき分けてみたり、指を埋めてみたり色々試してみましょう!
手でグッと押してみたり、脚で踏んでみたりして底付き感もチェックしておくと良いですね。
毛足が輪っかになっているループパイルは、指で押して弾力も確かめてみてください。
密度の高いと、キュッキュッと詰まった感じがしますよ。
写真ではわからない、実際の色味や毛足の質感なども確かめてみてくださいね。
家にお掃除ロボットがいる場合や、ドア付近までカーペットを敷きたいときは厚みもチェックしておきましょう。
↓毛足が長くても密度がしっかりしていれば、かきわけでも全然底が見えないですね。
密度チェック②横から見る
パイル同士の隙間がどれくらいなのか知る方法として、横から見るという方法もあります。
横から見れば、毛足の長さを確かめられるだけでなく
毛足の短いカーペットは違いが特にわかりやすいです。
サンプルをU字に曲げても隙間がなくびっしり詰まっているものは、とくに密度が高いと言えるでしょう。
ループパイルでもカットパイルでもできる方法なので、ぜひ試してみてくださいね。
↓カットパイルのカーペット。毛足が短くても、根元近くまでしっかりと毛が詰まっていますね。
↓こちらはループパイルのカーペット。密度が高いと、U字に曲げても隙間がなくびっしりと詰まっています。
密度チェック③コインを使う
最後に、コインを使った密度のチェック方法をご紹介します。
やり方はとっても簡単。
コイン(100円玉がやりやすいです)をカーペットの毛足に挿しこむだけ!
※平織りカーペットや、毛足が短すぎるカーペットだと試せないので注意しましょう。
密度が低いカーペットだとコインが倒れてしまいますが、密度の高いカーペットであればコインが倒れることなく直立します。
比較する必要がないので、触っても密度がいまいちわからない、サンプルが1種類で比較できない時にはぜひ試してみてください。
↓密度の高いカーペットであれば、ある程度毛足が短くてもコインが直立します。
↓高密度のカーペットだと、こんな風に大きな500円玉や薄い1円玉もささっちゃいます。
百聞は一見に如かずです。
サンプルがあれば、密度だけでなく質感や色味、厚みなど隅々まで目で見て触って確かめることができます。
気になる商品があるときは、ぜひサンプルを注文してみましょう!
※サンプルがない商品もあります。ご了承ください。
サンプルあり!密度が高いカーペットおすすめ5選
ここからは、びっくりカーペットおすすめ!
密度の高いカーペットを4つご紹介いたします。
サンプルのある商品を中心にご紹介するので、気になる方はぜひサンプル注文してみてくださいね。
ミラビリス
サイズ指定可能なウィルトン織りの高密度カーペット『クイーン』。
少し光沢のある美しく上品なデザインは、まるで高級ホテルの一室のよう。
カットパイルなので、ふんわり滑らかな触り心地です。
ニュープレジデント
長い毛足&ぎっしり高密度のカーペット『ニュープレジデント』。
500円玉も1円玉もささっていた、あのカーペットです。
国産高品質カーペットで、モデルハウスにも多く使われています。
ふわっと沈み込むような踏み心地で、いつまでも触っていたくなります。
ホルムアルデヒドをはじめ、タバコ臭や生活臭を吸着・分解するトリプルフレッシュ加工付き。
メリノホテル
ウールの王様、メリノウールを使用したカーペット『メリノホテル』。
メリルウールは羊毛の中でも最高級とされているウールで、人肌に最も近い繊維とも言われています。
滑らかで、ふんわり優しい触り心地です。
全8色展開。シンプルなデザインなので、どんなお部屋にも使いやすいです。
コリエ
サイズオーダー可能なループパイルカーペット『コリエ』。
ウール100%のさらっとした手触りで、1年中通してお使いいただけます。
耐久性に優れた高密度&ループパイルなのでしっかりとした踏み心地。耐久性も抜群です。
フィーヌ
毛足最長80㎜のロングシャギーラグ『フィーヌ』。
高密度&ロングシャギーなのでボリュームたっぷり。ふかふかの座り心地がクセになります。
シャギー好きにはたまらない一枚です。
まとめ
この記事では、密度の高いカーペットのメリット・デメリット、密度の高いカーペットの見極め方について紹介してきました。
密度の高いカーペットは触り心地が良くなるだけでなく、耐久性もアップします。
毛足がギュっと詰まっているので、埃やごみが根元に入り込みにくく掃除しやすいカーペットとも言えるでしょう。
毛量が増える分、重たく高価になってしまうので、予算と照らし合わせながら決めていきましょう。
密度は『目付量』や『パイル長』、『ノット数』で調べることができます。
手触りや踏み心地を確かめたい人は、ぜひサンプルを注文して実際に手に取って確かめてくださいね。
サンプルがあれば、密度だけでなく色味や厚みも確認できるので「こんなはずじゃなかった…」という失敗を防ぐことができますよ。
しっかり吟味して、お気に入り一枚を探してくださいね。