最近、自家用車をフルフラットにして車中泊する人が増えてきているようです。
ハイエース、N-VAN、キャラバン、ステップワゴンなど、車中泊やアウトドアに向いている自家用車も人気が出てきていますよね。
車中泊にはカーペットがあると便利です。
カーペットならサイズオーダーしやすく、機能面も充実しています。
この記事では、カーペット専門店の目線から『車中泊用で使いやすいおすすめカーペット』『カーペットを車中泊用にアレンジする方法』について解説していきます。
『あなたの旅に欲しい一枚』を探しましょう!
目次
車中泊のカーペットは専用品じゃなくても大丈夫!
「車中泊で使うエアマットやカーペットって、専用品以外を敷いても大丈夫かな?」と疑問に思った方もおられるのではないでしょうか?
専門店の立場から申しますと、車中泊に敷くのなら市販のカーペットでも十分代用できます。
専用品には劣りますが、カーペットにもある程度クッション性があるためマットとしての役割を果たしてくれます。
寝るときにはシュラフや敷布団を直接敷いて寝ても良いですし、寝心地重視の方はエアマットと併用すればさらに快適!
好みのデザインのカーペットを敷いて、車中泊仕様のDIYをおしゃれに仕上げちゃいましょう!
【こぼれ話】海外の『車中泊』事情
海外では車を拠点にして、旅をしながら生活するVANLIFE(バンライフ)がブームになっているそうです。
車一つで旅に出るって、なんだか憧れちゃいますね。
近年のリモートワークの普及も、バンライフを後押ししているようです。
気になる方はInstagramで「#vanlife」と検索してみましょう!
車中泊でカーペットを敷くメリット
車中泊する車の床にカーペットを敷くメリットは以下の通りです。
★車中泊でカーペットを敷くメリット★
- デザイン・カラーが豊富
- 機能面が充実している
- ぴったりサイズに敷き詰められる
- リラックスできる
それぞれ詳しく解説していきますね。
デザイン・カラーが豊富
アウトドアに行くなら、気分の上がるおしゃれなラグもぜひ積んでおきたいですよね!
カーペットラグはカラーやデザインが豊富なので、コーディネートの幅がぐんと広がります。
加工部分の目隠しとして活用するのはもちろん、お好きな色を選んで自由にカラーコーディネートできるのが魅力です。
デザイン重視の方はカーペットよりも、メキシカンラグやアウトドアラグなどおしゃれなデザインのラグを敷きましょう!
DIYの仕上げにお気に入りの一枚を敷けば、車があっという間にあなただけの秘密基地になりますよ。
機能面が充実している
カーペットのメリットは、何といっても機能面が充実していること。
- クッション性により体への負担を軽減できる
- 足場がしっかりしていて車内を移動しやすい
- 地面からの冷気・熱気を和らげる
- 防音性があるため車外への音漏れを軽減できる
などなど、カーペットは暮らしを快適にしてくれる機能がたくさん備わっています。
また、「抗菌」「消臭」「はっ水」「水洗いできる」など便利な機能付きのカーペットもたくさんあります。
『車で食事をしたいから、洗えるタイプがいい』『冬の車中泊用に冷気を和らげたい』など、旅の目的に合った機能が選べることがカーペットのメリットです。
ぴったりサイズに敷き詰められる
車の内装は座席やドアに沿って形が変形していて、真っ直ぐな長方形ではないことが多いです。
また、車中泊で使えるエアマットはサイズの規格が決まっているため、車の形に100%沿ったマットを探すのは至難の業だと思います。
その点、カーペットはオーダーサイズで注文できる商品も多数あるため、車のサイズに合わせてカーペットを注文することが可能です。
さらに、自力でカットできるフリーカットカーペットなら、ぴったりサイズにDIYすることもできます。
はさみで簡単に切れるので、手軽に敷き詰めることができますよ。
リラックスできる
敷くだけで心が落ち着くのは、カーペットならではのメリットですね~。
無機質な車の中でも、布製のカーペットが一枚敷いてあるだけで温かみのある雰囲気になります。
車中泊専用のエアマットなどは、ツルっとした質感のものが一般的です。
一方、カーペットはふわっとした手触りなのでそのまま寝そべっても気持ちがよいです。
車の中にいるのに、自宅のリビングのような安心感。
座り心地も良いので、車で食事や休憩をしたい方には特におすすめですよ。
車中泊におすすめのカーペットの種類
フルフラットにした状態の車に敷くのにおすすめの、カーペット種類をご紹介します。
★おすすめカーペット★
- アウトドアラグ
- フリーカットカーペット
- タフテッドカーペット
- タイルカーペット
- 置き畳
- ウレタンラグ
それぞれ詳しく解説していきますね。
アウトドアラグ
※こちらお客様からのレビュー写真です。
お出かけをおしゃれに彩るアウトドアラグ。
外で使いやすいように薄手で持ち運びやすくなっています。
アウトドアラグは車内に敷くだけでなく、様々な場面で活用できます。
- 荷物のクッション材として挟む
- 折りたたみソファーに掛ける
- レジャーシート代わりに敷く
- ブランケットとして使う
などなど、アウトドアシーンでマルチに活躍してくれますよ。
旅のお供に、ぜひ一枚は持っておきたいですね。
おすすめアウトドアラグ
当店のアウトドアラグは水に強く、汚れても水洗いできるのでお手入れしやすいです。
おしゃれなメキシカンラグ
民族風のデザインが特徴的なメキシカンラグは、キャンプの定番!
フリーカットカーペット
フリーカットカーペットとは、ハサミで簡単にカットできるカーペットのことです。
セルフカットOKなので、車内の複雑な形に沿って切ることもできます。
ハサミで切りやすい薄手のものが多いので、持ち運びにも便利です。
使わないときはくるくると丸めてコンパクトに収納することができます。
フリーカットカーペットは厚みがない分、大きな凹凸があるとフラットなりにくので注意が必要です。
下に板などを挟んで、真っ直ぐになるよう工夫しましょう。
おすすめフリーカットカーペット
タフテッドカーペット
フリーカットOKでないカーペットを自力で切るという方法もあります。
織物などのカーペットは切ると糸が解けてしまうので、裏に布や麻が貼ってあるタフテッドカーペットを選びましょう。
※注意※
専門店としては、フリーカットOKのカーペット以外は自分で切ることをおすすめしていません。
思うように切れなかったり、切り口から糸がほつれたり、トラブルに繋がることもあるからです。
フリーカットOKでないカーペットを切るときは、自己責任で行ってください。
フリーカットカーペットよりもカットしにくいというデメリットがありますが、カーペットならではの手触りや風合いを存分にお楽しみいただけます。
色や毛並みの風合いなどデザインの幅が広いので、内装やコーディネートにこだわりたい方はタフテッドカーペットの方がおすすめです。
車内を快適にしたい方は、消臭・撥水・防汚加工など車中泊に便利な機能付きのものを選びましょう。
おすすめタフテッドカーペット
ジョイントマット
ジョイントマットとは、正方形のマットを繋げて使うマットのことです。
毎回ジョイントしなければならないという手間はありますが、使わないときは分解できるので省スペースに収納することができます。
荷物が増えがちな旅行ではありがたいですね。
クッション素材には厚みがあるので、床の固さを和らげるだけでなく、あまったパーツで車内の段差を埋めることもできますよ。
ちなみに当店のジョイントマットだと、幅6mm程度です。
おすすめジョイントマット
汚れた部分だけ取り外して洗えるので、車内で食事をしたい方におすすめ!
極厚EPE素材で圧倒的な防音力!おしゃれな木目調の大判ジョイントマット
『ラッフィ 約60x60cm』
子育て・ペット・介護に!赤ちゃんに安全なノンホルムアルデヒドのサイドパーツ付きパズルマット
置き畳
少し意外かもしれませんが、畳の素材である『い草』も車内に敷くのに向いています。
『車の中に和室』ってなんだかロマンをかき立てられませんか?
私は想像するだけでワクワクします!
あのどこか懐かしい香りと手触りは、狭い車内でリラックスするのに最適です。
い草は通気性や吸湿性に優れているため、ジメジメと暑い夏も涼やかに過ごせます。
畳を敷くとなると畳業者に頼んで大掛かりな改良が必要になるので、置き畳など手軽に敷けるものがおすすめです。
畳の良さを生かすなら、すのこを敷いてその上に置き畳をセットしましょう。
通気性がアップして心地よく過ごせますよ。
ただし、置き畳はセルフでカットするのは難しいため、きれいに敷き詰められるようサイズ選びを工夫しましょう。
おすすめ置き畳
ウレタンラグ
サイズが決まっているため敷ける車が限られてしまうのが難点ですが、寝心地・座り心地を重視するならウレタンラグがおすすめです。
寝転んだ時に肘をついても痛くないほどのクッションなので、沈み込むような寝心地を体験できます。
実際にウレタンラグを車に敷いてみたのですが、「布団なしでも寝られるかも!」と思うくらい心地よかったです。
はっ水加工付きのラグも多いので、うっかり飲み物をこぼしてもさっと拭き取ることができますよ。
おすすめウレタンラグ
一人旅なら縦長サイズ(90×180cm)のホリデープラスがおすすめ!
【番外編】ミニサイズギャッベ
車の旅のお供に、チェアマットサイズのギャッベもおすすめです。
ウール素材を100%使用したギャッベは、通気性が高く座面が蒸れにくくなります。
クッション性も高いので、長時間の車旅を快適にしてくれますよ。
本物のギャッベだとお値段が高くなりがちですが、インドギャッベなら千円程度で購入できます。
車中泊用にアレンジ!カーペットの切り方ガイド
フルフラットにした状態の車は、直線の形ではないためカーペットを切り取って整えていきましょう。
カーペットの切り方は以下の通りです。
★カーペットのカット方法★
- 型紙を作る
- カーペットにペン入れする
- カーペットを切る
- 端をほつれ予防する
①型紙を作る
まずは、車のフラットになっている部分の型紙を作ります。
フラットになっている床一面に新聞紙を敷きこみます。
敷きこんだら、位置がズレないようにガムテープなどで繋げておきましょう。
次に、角やサイドの形に沿って新聞紙をはめ込み、ペンを走らせます。
できるだけ線がぶれないように丁寧に書き込んでください。
書き込みに沿ってハサミで切れば、型紙の完成です。
②カーペットにペン入れする
次に、カーペットにマジックで印をつけていきます。
カーペットの裏面に、型紙通りに印をつけていきましょう。
ジョイントマットは、繋げた状態で印を書くとズレにくいです。
繋げた状態で順番に番号付けしておくと、車に敷くときの目印にもなるので便利ですよ。
③カーペットを切る
それではいよいよ、カーペットを切っていきます。
ハサミかカッターで印通りに切っていきましょう。
裁断用の裁ちばさみを使うと切りやすいです。
カッターで切るときは、写真のように定規を添えると真っ直ぐに切ることができますよ。
糸くずが出たり、カッターだと床に傷がついたりするので、新聞紙やビニールの上でやりましょう。
④端をほつれを補修する
糸が出ているところをハサミで切って補修します。
端っこのほつれが心配な時は、ボンドを活用しましょう。
下の写真のように、カーペットの端でほつれている部分にボンドを塗っていきます。
この時、大量のボンドをべったりと塗ってしまうと、乾いた時に固くなってしまいます。
ボンドを多く塗りすぎないように注意しましょう。
★もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もチェック★
※車中泊の注意点※
基本的に車中泊では公共のスペースに車を停めることになります。
他の人に迷惑が掛からないよう周囲に配慮し、マナーを守って楽しんでください。
また、公共のスペースのため鍵を閉める、窓を覆うなど防犯対策もしっかり行っておきましょう。
車の内側に穴をあけることで、ロールスクリーンなどを取り付けることもできます。
「うちの車にも取り付けできる?」「外から見えにくいロールスクリーンが知りたい!」など、
個別でのご相談も承っております。
気になる方は、ぜひ当店までお問い合わせください。
まとめ
この記事では、車中泊の床に使えるカーペットについて解説してきました。
カーペットを使うことで、車の中を自宅のような安らぎの空間にすることができます。
車に敷くのにおすすめのカーペットは以下の6つ!
- アウトドアラグ
- フリーカットカーペット
- 不織布のカーペット
- タイルカーペット
- 置き畳
- ウレタンラグ
型紙を使うときれいに切ることができます。
糸のほつれが気になるときは、ボンドを使って補修しておきましょう。
車中泊にカーペットを活用して、楽しいアウトドアライフを過ごしてくださいね!