フローリングを手軽に和空間にアレンジできる置き畳。
和室が減少傾向にあることから、和の要素を手軽に楽しめる置き畳は注目が高まってきています。
フローリングの模様替えにあたって、置き畳の使い勝手が気になっている方も多いのではないでしょうか?
「設置は大変なのかな?」「ズレたりしない?」など、使用前にはデメリットについても知っておきたいですよね。
この記事では、置き畳のメリット・デメリットについて解説します。
目次
置き畳・ユニット畳とは?
置き畳とは、フローリングなどのお好きなスペースに自由に置くことができる畳のことです。
ユニット畳やリビング畳と呼ばれることもあります。
畳と言えば長方形ですが、置き畳は正方形が一般的。
通常の畳よりもサイズが小さいため、持ち運びもしやすく模様替えがしやすいです。
畳と同じい草素材が使われることが多いですが、紙素材やPP素材を使用した置き畳もあります。
洋室に和の要素をプラスできることから、和室のない間取りのお部屋に使われることが多いですよ。
置き畳のメリット
置き畳は、和室コーナーや子ども部屋としても使われるアイテム。
そんな置き畳のメリットは以下の通りです。
■置き畳のメリット■
- 手軽に設置できる
- クッション性が高い
- オールシーズン使いやすい
- サイズやデザインが豊富
それぞれ詳しく説明していきますね。
手軽に設置ができる
フローリングを和室に変えたい!と思ったときに、実際にたたみを置くとなるとなかなか難しですよね。
置き畳は置くだけで設置できるので、リフォームよりみ低コストで手間もかかりません。
通常の畳よりもサイズが小さく軽いので、持ち運びも楽ちんです。
レイアウトも自由に決めることができ、簡単に部屋の模様替えができます。
部屋全体に敷き詰める、リビングの一角に畳コーナーを作るなど、場所に合わせて自由に配置することができますよ。
また、使用しないときは収納することもできるのも嬉しいポイント。
「夏だけラグの代わりに使いたい」など、季節に合わせて使用することもできます。
クッション性が高い
置き畳は厚さ15~30mm程度となっており、ほど良いクッション性があります。
クッション性があるため、ゴロンと寝転んでも気持ちが良いです。
い草の香りに包まれながらゆったりと寝転べば、心も体も癒されそうですね。
また、クッション性があることによって防音効果や衝撃吸収効果も発揮してくれます。
騒音対策や、転倒時のケガ予防にもなるので、お子様の遊びスペースにぴったりです。
また、クッション性の高い置き畳があれば、布団を敷くだけで来客用の寝室としてもお使いいただけますよ。
オールシーズン使いやすい
畳は、夏は暑く冬は寒い日本の気候に適した床材。
同じい草素材でできた置き畳も、オールシーズン敷いて使用するのに最適なんです。
湿度の高い夏にフローリングの上を歩くと、足裏がペタペタくっついてしまいますよね。
一方、い草は湿気を吸収する効果があるため、夏でもサラリとした手触り!
適度な厚みのある置き畳は、冬は床からの冷気を遮断してくれます。
置き畳は、一年通して快適な床生活をサポートしてくれますよ。
デザインやサイズが豊富
置き畳はデザインやサイズが豊富なこともメリットのひとつです。
インテリアになじみやすい淡い色彩の置き畳や、落ち着きのあるダークカラーの置き畳などカラーが豊富です。
洋室に合わせてコーディネートしたり、和の風合いを生かして和モダンインテリアを楽しんだり…。
お好みに合わせてお選びいただけますよ。
また、置き畳は一辺が60~90cm程度となっており、組み合わせ次第でさまざまな形状にアレンジが可能です。
サイズ加工できる置き畳や、セルフカットできる置き畳なら、お部屋に合わせてぴったりサイズで敷き込むこともできますよ。
置き畳のデメリット
一方で、置き畳にはデメリットもあります。
■置き畳のデメリット■
- カビが発生することがある
- ズレることがある
- 値段が高い
- 継ぎ目からゴミが入りやすい
使い始めてから「思ってたのと違う!」と後悔しないためにも、デメリットについて知っておきましょう。
カビが発生することがある
カビが好むのは、高温多湿で栄養のある環境。
い草は湿気を吸収しやすい素材なので、水に濡れたままだとカビが発生してしまうことがあります。
特に雨が続く梅雨や、湿度の高い夏には注意が必要です。
定期的に掃除や換気をして、置き畳にカビが発生しない環境づくりを心掛けましょう。
水をこぼしてしまったときは、乾いたタオルで素早く拭き取ってくださいね。
カビが心配なときは、抗カビ加工付きの置き畳を選びましょう。
カビに強く、吸湿しない化学製品の置き畳を使用するのもおすすめです。
化学製品の置き畳の中には、はっ水機能付きなどお手入れしやすい置き畳もありますよ。
ズレることがある
置き畳は少数で使用すると、歩いたり座ったときにズレてしまうことがあります。
滑ると床が傷ついてしまうこともあるため注意が必要しましょう。
また、置き畳がズレた状態だと、隙間からゴミが入り込んでしまいます。
滑り止め付きの置き畳を選ぶとズレにくいので安心です。
また、置き畳のレイアウトを工夫することでズレを少なくすることもできます。
壁際に設置する、全体に敷き詰めるなど、できるだけズレが少ない配置方法を選びましょう。
値段が高い
置き畳は、通常の畳よりも値段が安いですが、ジョイントマットなどに比べると値段が高くなりやすいです。
「子供汚してしまうかも」「ペットが傷つけてしまうかも」と買い替えを前提で購入するには、少し価格が高いと感じられるかもしれません。
リーズナブルなジョイントマットに比べると、置き畳は値段が高い分丈夫でしっかりとしたクッション性があります。
またはっ水加工タイプであれば、お手入れにもそれほど手間はかかりません。
また、子どもらしいデザインが多いジョイントマットに比べて置き畳はリビングにも馴染みやすいこともメリットです。
置き畳を購入するか迷ったときは、値段だけでなくデザイン性や機能性も踏まえたうえで検討してみてくださいね。
継ぎ目からゴミが入りやすい
置き畳は継ぎ目の隙間からゴミやホコリが入り込んでしまうことがあります。
そのため、定期的に置き畳をめくってフローリング部分も掃除しなければなりません。
フローリングに何も敷いていない状態よりもお手入れに手間がかかります。
ジョイントマットやタイルカーペットなど、サイズの小さな床材全般に言えるデメリットですね。
置き畳がズレてしまうとゴミが入りやすいので、滑り止め付きの置き畳を選ぶようにしましょう。
フローリングに使う置き畳の選び方
置き畳は、素材やサイズなど種類が豊富なので、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。
ここからは、フローリングに敷くフロアタイルの選び方について解説します。
大きさ
置き畳は一辺が60~90cm程度の正方形が一般的です。
サイズの大きな置き畳は継ぎ目が少なく、隙間からゴミが入りにくくなります。
お手入れの手間をできるだけ省略したい方は、大きいサイズの置き畳を選びましょう。
小さい置き畳は、レイアウトの自由度が高いのが魅力。
ソファの前に敷きたい、限られた場所に畳コーナーを作りたいなどの場合は小さい置き畳の方がレイアウトしやすいですよ。
例えば、1.5畳(130×190cm程度)のスペースに置き畳を敷く場合…。
一辺90cmの置き畳だと、90×180cmか180cm×180cmにしか敷くことができません。
一辺60cmの置き畳であれば、120×180cmと理想に近い形で敷き込むことができます。
敷く場所に合わせて最適なサイズを選んでくださいね。
素材
置き畳に使われる素材には、い草・紙・化学製品などがあります。
い草素材 | ・香りや質感が良い ・調湿、殺菌などの効果がある ・カビが発生する可能性がある |
紙素材 | ・軽くて丈夫 ・い草特有の機能はない ・はっ水などの機能がある ・メンテナンスしやすい |
化学製品 (PPなど) |
・香りなし ・カビに強い ・い草特有の機能はない ・はっ水などの機能がある |
い草素材は、畳と同じように優しい香りや質感をお楽しみいただけます。
また、調湿性やリラックス効果、殺菌作用など自然由来の優れた機能もメリットです。
一方で、高湿度な環境に長時間おかれると、カビが発生する可能性があります。
カビが心配な方は、紙素材や化学製品の置き畳を選びましょう。
い草本来の香りや機能性は失われてしまいますが、メンテナンスしやすく使い勝手も良いですよ。
縁の有無
置き畳には縁のあるタイプと、縁のないタイプがあります。
縁あり | ・和のテイストが強い ・置き畳同士の摩擦が生じにくい |
縁なし | ・見た目がスタイリッシュ ・洋室に合わせやすい |
縁のある置き畳は、普通の畳と雰囲気が似ています。
また、縁があることによって置き畳同士の摩擦が生じにくいと言うメリットもありますよ。
一方、縁なし置き畳は洋室のインテリアテイストに合わせやすいです。
見た目がすっきりしていて、空間をスタイリッシュに演出します。
縁のあるなしによって印象が変わるので、インテリアの雰囲気に合わせて選びましょう。
機能性
置き畳は、生活スタイルや敷く場所に合わせて機能を選ぶことも大切です。
カビが心配な方は、抗カビ加工や抗菌加工付きの置き畳を選びましょう。
飲食をされる場所に敷く場合は、はっ水加工付きの置き畳が便利です。
また、部屋の一角に畳コーナーを作成する場合は、置き畳がズレてしまうことがあります。
滑り止め付きの置き畳を選ぶと安心ですよ。
床との相性
置き畳を選ぶときは、床との相性も考慮して選びましょう。
無垢材のフローリングは、置き畳が擦れて傷がついてしまう可能性があります。
できるだけ傷に強いフローリングで使用してください。
また凹凸のあるフローリングは、滑り止めの効果が弱まる可能性もあるため注意が必要です。
置き畳を購入する前に、ご自宅の床との相性をお確かめください。
当店おすすめ!置き畳8選
当店びっくりカーペットでは、い草や紙、ポリプロピレンなど様々な素材を使用した使い勝手の良い置き畳をご用意しております。
ここからは、当店おすすめの置き畳を紹介しますね。
い草素材
い草の心地よさを存分に堪能いただける、い草素材の置き畳!
抗カビ加工が施されているので、扱いやすいです。
天然素材のい草100%で調湿効果や消臭効果も。敷き詰めできる、ユニットタイプの軽量置き畳
『綾名(あやな) 約82×82×1.4cm』 4枚組/6枚組/9枚組
モダンで洋室に合わせやすいおしゃれな正方形タイプ!すべり止め付きで安心、イ草の縁付き本畳
【抗菌・消臭】サッと敷くだけで畳スペースの完成!天然い草100%の4つ折り畳マットレス
『ビゼン シングル/セミダブル/ダブル』
折りたたみ式でコンパクトに収納できる。布団の下に敷いてフローリングの硬さを軽減♪
紙素材
軽くて丈夫!耐久性に優れた紙素材の置き畳です。
薄畳を自分で新調!お部屋に合わせてカットできる、敷替え簡単なDIY用薄畳
『颯(そう) 約82×82×1.3cm』
水や汚れ、カビにも強い丈夫な素材。裏面すべり止め付きで置き畳としても♪
化学製品
ポリプロピレン(PP)素材やポリエチレンなどを使った化学製品の置き畳!
はっ水など、使い勝手の良い機能が満載です。
【はっ水&洗える】安心の日本製で汚れや水に強いのでペットやお子様のいるご家庭におすすめ。PPい草風上敷きカーペット
『日向(ひなた)』
リバーシブルデザインで両面使える!ダニが発生しにくく耐久性の高いPP素材い草風カーペット
カット加工無料!ぴったり敷き詰められる!組合せ自由自在 はっ水PP素材置き畳
『浅葱 あさぎ』
1mm単位でオーダーOK!ペットやお子様のいる家族にうれしい!汚れに強い!カラフルPP置き畳。
水拭きできる!耐久性に優れオールシーズン使えるPPい草風半畳サイズの置き畳
『綾杉(あやすぎ) 約82x82cm』
モダンでスタイリッシュな縁なし琉球畳タイプのすべり止め付き軽量ユニット畳
まとめ
この記事では置き畳のメリット・デメリットについて解説してきました。
置き畳のメリットは以下の通りです。
- 手軽に設置できる
- クッション性が高い
- オールシーズン使いやすい
- サイズやデザインが豊富
一方で、置き畳にはデメリットもあります。
- カビが発生することがある
- ズレることがある
- 値段が高い
- 継ぎ目からゴミが入りやすい
カビが心配な方は、PP素材など化学製品を使用した置き畳を選びましょう。
い草素材の置き畳は、ゆったりとリラックスできる空間を演出してくれますよ。
置き畳を使えば、洋室に和の要素をプラスすることができます。
床座で寛いだり、お客様の布団を敷いたり、置き畳で快適な空間を演出しましょう。