レールにカーテンを1枚だけを取り付けて使う「片開きカーテン」。
両開きのカーテンの方がなじみ深いため、あまりイメージのわかない方も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では窓装飾プランナーが『片開きカーテン』について紹介します。
メリット&デメリット、おすすめの使い方など、皆さんが気になるアレコレを詳しく掘り下げていきますね!
目次
カーテン開き方の違いについて
カーテンの開き方は大きく分けると『両開き』と『片開き』の2種類があります。
まずは、それぞれの特徴について説明しますね。
両開き
カーテンレールに2枚のカーテンを取り付け、中心から左右に開くカーテンのことを『両開き』と言います。
「我が家のカーテンもこの開き方だよ~」という方も多いのではないでしょうか?
両開きのカーテンは、カーテン一枚当たりの面積が狭くなるため、大きな窓でも開閉しやすいのが特徴です。
そのため、掃き出し窓や横幅の広い窓によく使われています。
片開き
2枚取り付ける両開きのカーテンに対し、1枚のカーテンを取り付けるカーテンのことを『片開き』と言います。
両開きのカーテンが主流なので、あまり見かけない開き方かもしれませんね。
1枚のカーテンを取り付けるので、カーテンは左右のどちらかに開くことになります。
片開きカーテンのメリット&デメリット
あまり馴染みのない片開きのカーテンは、両開きのカーテンとどのように違うのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
使うときのデメリットがないかも気になりますよね。
ここでは片開きのカーテンのメリット&デメリットについて解説します。
デメリット
片開きカーテンの主なデメリットは以下の2つです。
- 左右非対称が気になるかも?
- 大きい窓は開閉が大変
- ピタッと閉じないかも?
それぞれ解説していきますね。
左右非対称が気になるかも?
片開きのカーテンは左右のどちらかにカーテンを寄せて開きます。
そのため、両開きのカーテンを見慣れていると、カーテンの『たまり部分』が片側に寄っている状態に違和感を覚えるかもしれません。
ただ、3日もすればだんだんと見慣れてくるので、そこまで大きなデメリットではないのかな?と思います。
「どうしても左右対称じゃ落ち着かない」という方は、両開きのカーテンを選びましょう。
大きい窓の開閉が大変
窓の鍵が中央にあると、窓を開閉するのが少し大変かもしれません。
両開きのカーテンは中心で左右に分かれているため、そこから窓の鍵を開けることができますよね。
ですが、片開きのカーテンは一枚続きなので、カーテンを中央くらいまで開かないと鍵の開閉ができないんです。
とくに頻繁に出入りのある掃き出し窓や、横幅のある窓の場合は、両開きカーテンの方が使い勝手が良いかもしれません。
ピタッと閉じないかも?
シンプルなデザインで、賃貸などに備え付けられていることも多い機能性カーテンレール。
機能性レールに片開きのカーテンを取り付けると、カーテンがピタッと閉じられないことがあるので注意しましょう。
機能性レールには、両端に固定されたランナーがついています。
両開きの場合は固定ランナーにカーテンを吊るせばよいのですが、片開きの場合はどちらかの端を動くランナーに吊るさなければならないため、少しずつ開いてきてしまうんです。
カーテンをピタッと閉じたいときは、マグネットランナーを活用しましょう。
マグネットランナーとは左右のカーテンをピタッとくっつけるために使われるアイテムのことです。
マグネットランナーを、固定ランナーに吊るしていない側の端に移動させれば、カーテンをぴったり閉じることができますよ。
メリット
片開きカーテンのメリットは以下の3つです。
- 中央に隙間ができない
- 柄が映える
- すっきりとした印象になる
- 風にあおられにくい
それぞれ詳しく見ていきましょう!
中央に隙間ができない
両開きのカーテンだと、どうしても左右のカーテンの間に隙間ができてしまいますよね。
その点、片開きカーテンなら、一枚の布を取り付けるので中央に隙間ができません。
隙間がない分遮光性を高めることができます。
二枚に分かれていないので、すっきりとした窓辺に仕上がりますよ。
柄が映える
両開きのカーテンは2枚のカーテンを使うので、切れ目の部分で柄が途切れてしまいます。
その点、片開きのカーテンは柄が途切れることなく、1枚絵のように柄を楽しむことができますよ。
(※ただし、カーテンのサイズによっては『継ぎ目』ができることがあります。後ほど、詳しく解説しますね。)
すっきりした印象になる
片開きのカーテンは、2枚のカーテンを設置する両開きのカーテンに比べてスタイリッシュな見た目をしています。
また、片側にカーテンをまとめることができるので窓のすぐ近くに家具が置いてある場合や、窓が横並びになっている場合もすっきりとまとめることができますよ。
片開きカーテンがおすすめのケース
ここからは片開きのカーテンがおすすめの場所をケース別に紹介します。
片開きがおすすめのケースは以下の通り!
- 細長い窓
- 開閉の少ない窓
- 窓が連なっているとき
- カーテンの周辺にものがある
- 遮光性を高めたいとき
順番に解説していきますね。
細長い窓・小窓
両開きのカーテンは幅が短い小窓には不向きです。
カーテンが開きにくいですし、狭い窓に2枚もカーテンがついていると布が余って不格好になってしまうことがあるからです。
そんな両開きのスペースがない幅の狭い窓には、片開きのカーテンの方がおすすめ!
タッセルで左右どちらかに寄せたり、中心にまとめたり、おしゃれにアレンジを楽しむことができますよ。
開閉の少ない窓
フィックス窓(開閉できない窓)や、開閉の少ない窓なら『開閉動作が大変』という片開き窓のデメリットを気にせずお使いいただけます。
両開きのカーテンと違ってカーテンが一枚続きなので、柄が途切れることなく見栄えも良くなりますよ。
カーテンも開閉することが少ないなら、おしゃれな柄物カーテンを取り付けるのもおすすめです。
窓が連なっているとき
複数の窓が並んでいるようなレイアウトのときも、片開きのカーテンがおすすめです。
横並びになっている窓に両開きのカーテンを取り付けると、写真のようにカーテンの束ねた部分が重たい印象になってしまいますよね。
右窓は右側に、左窓は左側にカーテンを取り付ければ、両開きカーテンのような開放的ですっきりとした仕上がりになります。
※こちらの写真はレールを一本に連結しています。
また、全部左側(あるいは右側)に統一して開くようにすると、流れのあるコーディネートをお楽しみいただけますよ。
カーテンの周辺にものがある
カーテンのすぐ横に家具や壁があると、カーテンを束ねるスペースを確保しづらいですよね。
また、ブラインドなど操作棒が左右の端にある窓周りアイテムとカーテンを併用していると、束ねたカーテンが操作棒と重なってしまうこともあります。
カーテンの周辺にものがある場合は、片開きのカーテンにしてすっきりとまとめましょう。
家具や操作棒などのない方にカーテンを寄せて使えば、カーテンを束ねていても邪魔にならないですよ。
遮光性を高めたいとき
カーテンをしっかりと覆いたいときにも、片開きのカーテンはおすすめです。
両開きのカーテンだと、カーテンとカーテンの間から光が漏れてしまうことがありますよね。
片開きのカーテンなら隙間ができないので、窓の遮光性を高めることができますよ。
さらに窓の遮光性を高めたいときは、遮光カーテンを選ぶようにしましょう。
片開きカーテンを選ぶときの注意点
ここからは、片開きのカーテンを選ぶときの注意点について解説します。
片開きのカーテンを取り付けてから「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないために、事前にしっかりチェックしておきましょう。
取り付けできないカーテンレールもある
両端におしゃれな飾りがついている装飾レールは片開きカーテンが設置できないことがあるので注意が必要です。
装飾性のカーテンレールには、中央にレールを支えるためのブラケットが取り付けられていることがあります。
ブラケット中央にあると、カーテンがそこまでしか開くことができません。
ご自宅のカーテンレールが装飾レールの場合は、中央にブラケット(レールを支えるためのパーツ)がついていないか確認しましょう。
装飾レールの中には、ブラケットをスルーして自由にランナーを動かせる特殊なカーテンレールもあります。(残念ながら当店には取り扱いがございません。)
片開きで装飾レールを使いたいときは、中央にブラケットがついていないものや、自由にランナーを動かせるカーテンレールを探しましょう。
サイズがあるか事前にチェック!
片開きのカーテンの注文幅は、両開きカーテンの2倍くらい必要になります。
小窓はともかく、人が出入りできるような大きな窓だと注文サイズかかなり大きくなりますよね。
そのため、カーテンの種類によっては欲しいサイズがないこともあるので注意しましょう。
ちなみに、片開きのカーテンの注文サイズの決め方は以下の通りです。参考にしてくださいね。
採寸サイズ×1.05=注文サイズ
また、既製カーテンだとは両開きを想定してカーテンが2枚組になっていることも多いです。
カーテンを注文するときは、カーテンが1枚入りかどうかも確認しておきましょう。
カーテンに縫い目ができるかも
掃き出し窓など幅が広い窓に片開きでカーテンをつけると、『幅継ぎ』が入ることがあります。
『幅継ぎ』とは、幅の広いカーテン(一般的には100cm以上)を作るときに、2枚の布を縫い合わせることです。
幅継ぎをすると、生地の縫い目でカーテンの柄がずれてしまったり、光漏れしてしまうこともあるので注意しましょう。
ちなみに…幅が広くても『幅継ぎ』のないカーテンもあります。
トルコ刺繍のレースカーテンは、カーテン生地を横に裁断するため幅が広くても縫い目のない美しい仕上がりのカーテンになりますよ。
当店おすすめ!片開きにぴったりのおしゃれなカーテン4選
ここからは、片開きにおすすめのおしゃれなカーテンを紹介します。
洗える!リネン混のナチュラルで柔らかな風合いがおしゃれな『リーネ』
『リーネ』は、ナチュラルな透け感と柔らかな生地感をお楽しみいただけます。
天然素材リネンの優しい風合いと、ポリエステルの軽さと耐久性を兼ね備えた使い勝手の良いリネン混ドレープカーテンです。
ホワイトはどんなお部屋にも馴染みます。軽い生地なのでふんわりとタッセルでまとめてもオシャレですよ。
ナチュラルなボタニカルデザイン!3級遮光カーテン『シマン』
お部屋になじむベージュカラーのボタニカル柄カーテン『シマン』。
北欧風の爽やかな植物柄が、お部屋を明るく彩ります。
強い日光は遮りつつ、適度に光を通してくれる2級遮光。西日や日差しが気になるお部屋におすすめです。
1級遮光・遮熱断熱つき!くすみカラーの高機能無地カーテン『パレット』
日差し対策におすすめしたいのがこちらの遮光無地カーテン『パレット』。
1級遮光・遮熱断熱・防音・ウォッシャブルなど便利な機能が揃った高機能日本製カーテンです。
丈・幅直し無料で最短当日出荷なので、急なお引っ越しでも安心です。
パレットは心躍るおしゃれなカラーラインナップが魅力で。他のカラーラインナップはこちらからどうぞ!
継ぎ目ができない!エレガントなトルコ刺繍レースカーテン『テブリック』
金色の刺繍糸がゴージャスなトルコ刺繍レースカーテン『テブリック』。
世界一の刺繍レース産地、トルコの生地で作った上品でエレガントなレースカーテンです。
継ぎ目が入らないので、幅の広い窓に片開きで取り付けるのにもおすすめですよ。
まとめ
この記事では『片開きのカーテン』について解説してきました。
片開きのカーテンとは、カーテンレールに1枚のカーテンを取り付け、左右どちらかに寄せて使うカーテンのことです。
片側のカーテンは隙間ができないので遮光性を高めることができます。
片開きは細長い窓や、連窓、家具の近くにある窓におすすめの開き方です。
カーテンを家具のない方に寄せて使えば、スタイリッシュで使い勝手の良い窓辺を演出できますよ。
装飾レールだと片開きのカーテンが設置できない場合があるので、購入前にご自宅のカーテンレールの種類を確認してくださいね。