カーテンを購入するときに、「どうやってサイズを決めればいいの?」と悩んだことはありませんか?
実は、カーテン選びの失敗で多いのが『サイズ間違い』です。
長いと床に引きずってしまいますし、短いとちんちくりんなシルエットになってしまうので、カーテンのサイズ選びは意外とシビアなんです。
そこで、この記事ではインテリアの専門店が、『失敗しないカーテンサイズの測り方』を解説していきます。
目次
カーテンの採寸は『カーテンレール』が基準
ぜったい絶対覚えていただきたいのは、カーテンの採寸は「カーテンレール」が基準だということです。
カーテンは窓につけるものではなく、カーテンレールから吊り下げるもの。
同じサイズの窓でも、カーテンレールが窓枠のすぐ上に設置されている場合と、窓枠から何十センチも離れたところに設置されている場合では、当然、欲しいカーテンの丈は変わりますよね。
このように、同じサイズの窓だからと言って、カーテンも同じサイズとは限らないのです。
ぴったりサイズのカーテンを選べるよう、カーテンはカーテンレールを基準に採寸をおこなっていきましょう。
採寸するときの準備物
カーテンを取り付ける場所の採寸が完了する前に必要な物を準備しましょう!
採寸に必要な物を3つピックアップしました!
- 5m以上を計測できるメジャー
- 脚立や踏み台
- メモ帳
カーテンを取り付ける場所の大きさはそれぞれ違いますが、5mほど計測できるメジャーを使えば大体の場所を採寸することができます。
脚立や踏み台を使うときは、足を滑らせて転んだりしないように気をつけてくださいね。
メモ帳はカーテンのサイズをメモするために使います。そのため、紙のメモではなくスマートフォンのメモ帳アプリなどを使っていただいても大丈夫ですよ。
カーテン『横幅』の正しい測り方
ここでは、カーテンの幅の測り方を解説いたします。
①カーテン幅を採寸する
カーテンの幅は、カーテンの両端についているランナー(輪っか)を基準に測ります。
『機能レール』と『装飾レール』で細かい採寸方法変わるので注意しましょう。
【機能性レールの場合】
機能レールとは、賃貸、マンションなどの集合住宅にもよく使われている、一般的なカーテンレールのことです。
カーテンの開閉操作に重きを置いたデザインをしています。
機能レールの場合は、カーテンレールの両端に端に固定されているランナー(固定ランナー)があります。
カーテンの幅は、この両端にある固定ランナーの間の距離を採寸しましょう。
【装飾レールの場合】
装飾レールとは、飾りなどがついた特殊なカーテンレールのことです。
装飾レールの場合は、ランナーやリングをレールの両端までめいっぱい広げて、一番端のランナー同士の距離を測ります。
これは、カーテンを最大限広げたときの幅を採寸するためです。
カーテンレール左右についている飾りやキャップは含めないで、あくまでランナー同士の距離を測るようにしてください。
②ゆとり分をプラスする
カーテンにはヒダがあるため、採寸した幅にゆとり分をプラスする必要があります。
カーテンは、採寸した幅よりも5~10%大きいサイズで注文しましょう。
1.5倍~2倍ひだ |
採寸幅×1.05=注文幅 |
フラットカーテン |
採寸幅×1.1~1.3=注文幅 |
③カーテンの開き方(両開き・片開き)をチェックする
カーテンは開閉方法によって注文サイズが変わります。
【両開きの場合】
カーテンを両開きで使う場合は、注文幅を2で割ったサイズを2枚注文するようにしてください。
【例】採寸幅200cm、1.5倍ひだの場合
200cm×1.05÷2=105cm
注文サイズ:105cm(2枚)
【片開きの場合】
片開きで使う(1つの窓に対して1枚のカーテンを取り付ける)場合は、算出した注文幅をそのまま注文してください。
【例】採寸幅200cm、1.5倍ひだの場合
200cm×1.05=210cm
注文サイズ:210cm
カーテン『丈(長さ・高さ)』の正しい測り方
カーテンの幅よりもシビアなのが、カーテン丈の採寸です。
まずはカーテン丈の採寸方法を動画でチェックしましょう。
それでは、更に詳しくカーテン丈の採寸方法を解説していきますね!
①カーテン丈を採寸する
カーテンの丈も、やはりカーテンレールを基準に採寸をおこないます。
機能レールの場合も、装飾レールの場合もランナーの下から必要な長さを採寸しましょう。
②注文丈を決める
カーテンの注文丈は、窓のタイプによって異なります。
【掃き出し窓の場合】
床まである大きな窓のことを「掃き出し窓」と言います。
掃き出し窓の場合は、カーテンランナーの下から床までの距離を採寸しましょう。
注文するときは、カーテンの裾が床につかないよう採寸サイズ-2cmで注文します。
【例】採寸丈202cmの場合
202cm-2cm=200cm
注文サイズ:200cm
【腰高窓の場合】
腰くらいの高さからある窓を「腰高窓」と言います。
腰高窓の場合は、カーテンランナーの下から窓枠の下までの距離を採寸しましょう。
腰高窓のカーテンが短いと下から冷気や光が漏れてしまいます。
窓をしっかりと覆えるよう、採寸サイズ+15cmで注文してくださいね。
【例】採寸丈120cmの場合
120cm+15cm=135cm
注文サイズ:135cm
【番外編】レースカーテンの場合
ドレープカーテンとセットで取り付けることの多いレースカーテン。
実は、レースカーテンとドレープカーテンでは、必要なサイズが少し違うのをご存知でしょうか?
レースカーテンの場合、幅はドレープカーテンと同じで大丈夫ですが、丈はドレープカーテンより少し短いんです。
その理由は、ドレープカーテンの下からレースカーテンがはみ出ていると、不格好になってしまうから。
ドレープカーテンの内側にきれいに収まるよう、レースカーテンの丈はドレープカーテンより1cm短く注文するようにしましょう。
【例】採寸丈202cmの場合
202cm-2cm-1cm=199cm
注文サイズ:199cm
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
既製カーテンの基本サイズ
サイズがあらかじめ決まっていて、すぐに購入できるカーテンを既製カーテンと言います。
安価ですぐに購入できるため、急な引っ越しでも準備しやすいのがメリット!
そんな既製カーテンの一般的なサイズ感は以下の3種類です。
幅100×丈135cm

幅100×丈178cm

幅100×丈200cm

この他、幅100×丈110cmの小窓サイズや、幅150×丈200cmのワイド窓サイズなど、さまざまな窓に対応している既製サイズカーテンもあります。
既製カーテンのサイズ展開は、店舗によって異なるため、事前に店舗のサイズ展開を確かめておきましょう。
既製サイズのカーテンが合わないときは、サイズオーダーのカーテンがおすすめです。
当店では最短当日出荷の短納期サイズオーダーカーテンをご用意しています。お急ぎの際はぜひご活用ください。
特殊なケースの採寸方法
ここからは、通常のカーテンと採寸方法が異なるカーテンのサイズの決め方について解説します。
出窓
出窓に取り付けるカーテンも、カーテンレールが基準です。
①幅を決める
出窓のカーテン幅はカーテンレール両端にあるランナー間の幅を採寸しましょう。
カーテンレールが窓に沿って取り付けられている場合は、メジャーを窓のカーブに沿わせて採寸をおこないます。
採寸サイズが算出できたら、普通のカーテンと同様にゆとり分をプラスして注文してください。
②丈を決める
出窓のカーテン丈は固定ランナーから窓枠下までのサイズを採寸しましょう。
【窓枠内に取り付ける場合】
採寸サイズー1~2cm=注文丈
【窓枠の外側に取り付ける場合】
採寸サイズ+10~15cm=注文丈
カフェカーテン
カフェカーテンの場合は、カーテンのランナーがついていないためポール(突っ張り棒)を基準に採寸をおこないます。
①幅を決める
カーテン幅はポールの横幅×1.2~2倍のサイズで注文しましょう。
②丈を決める
カーテンの丈はポールの上からお好みの長さで注文します。
窓の一部に目隠しとして取り付けたり、窓全体を覆ったり、使い勝手に合わせて長さを決めていきましょう。
失敗に注意!カーテンの採寸で気をつけるべきこと
カーテン選びで一番多い失敗は『サイズミス』です。
ここからは、カーテンの採寸で失敗しないために気をつけるべきことについて解説します。
カーテンを採寸するときは以下の3つのポイントに気をつけましょう。
- 窓・カーテンを採寸するのはNG
- 迷ったときは大きめサイズを選ぶ
- フロントレースの場合は短くしない
窓・カーテンを採寸するのはNG
何度も説明していますが、カーテンのサイズはカーテンレールが基準です。
『窓のサイズ』や『現在使っているカーテンのサイズ』を採寸してしまうと、誤ったサイズでカーテンを注文してしまうことになります。
新築などでカーテンレールが設置されていない場合は、カーテンレールが設置されるのを待ってから採寸をおこなうようにしてくださいね。
迷ったときは大きめサイズを選ぶ
カーテンレールの位置や窓の大きさによっては、既製カーテンだとサイズが合わないことがあります。
ぴったりのサイズがないときは、大きいサイズを選ぶのがおすすめ!
カーテンは、丈・幅ともにサイズが小さい方がデメリットが多いです。
カーテンが閉じられなくなったり、裾の下から光や冷気・熱気が漏れたりしてしまいます。
一方、丈や幅が大きいと開閉がもたついたり、裾がついてしまうことがあります。
ですが、カーテンが閉じられないなど使用上の致命的なデメリットは少ないです。
あまりにも大きい場合は別ですが、一般的には大きいサイズを選んでおく方が失敗が少なくすみますよ。
フロントレースの場合は短くしない
フロントレーススタイルとは、レースカーテンがお部屋側にくるように取り付けるスタイルです。
フロントレーススタイルで取り付けるときは、レースカーテンを短く注文する必要はありません。
なぜなら、レースカーテンの方が短いと、こんなふうに裾からドレープカーテンが見えてしまうからです。
フロントレーススタイルの場合は、レースカーテンとドレープカーテンを同じ長さにしておきましょう。
同じ長さに揃えることで、フロントレースが気に入らなかったときに、ドレープカーテンを前に取り付け直すこともできますよ。
カーテンの丈が短い・長いときの対処法
どれだけ気をつけていても、カーテンの注文サイズを間違えてしまうこともあります。
カーテン丈が少し違う程度であれば、アジャスターフックで調整することが可能です。
アジャスターフックとは、上下に可動する機能が付いたカーテンフックのことです。
当店のアジャスターフックだと、Aフックのカーテンを最大4cm裾を床から離すことができます。
「ちょっとだけ丈が足りない…」「床に引きずっちゃった!」と言うときは、アジャスターフックで調整しましょう。
カーテンのサイズミスをした場合の長さ調節方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
カーテンレールが無い場合はどうする?
カーテンレールが無い窓にカーテンを取り付ける方法は主に以下の3つです。
- つっぱり棒で取り付ける
- つっぱり式のカーテンレールを使う
- カーテン以外のアイテムを使う
【つっぱり棒で取り付ける】
一番簡単なのが、つっぱり棒を使ってカフェカーテンやハトメカーテンを取り付ける方法です。
つっぱり棒は100均やホームセンターで安価で手に入りますよ。
【つっぱり式のカーテンレールを使う】
普通のカーテンを取り付けたいときは、つっぱり式のカーテンレールを活用しましょう。
【カーテン以外のアイテムを使う】
つっぱり式で設置できるロールスクリーンやブラインドを使えば、壁に穴を開けることなく窓の目隠しをすることができます。
ひだのないロールスクリーンやブラインドは窓辺をすっきりと見せることができるので、小窓の目隠しにおすすめですよ。
まとめ
この記事では『カーテンサイズの測り方』について解説してきました。
最後にカーテンの測り方について動画でおさらいしておきましょう!
▼丈の採寸方法を動画でチェック▼
カーテンは、カーテンレールを基準に採寸をおこないます。
既製サイズのカーテンを注文するときも、サイズが合うかどうか事前に採寸をしておきましょう。
サイズ選びに迷ったときは、大きいサイズを選ぶ方が失敗が少なくすみます。
レースカーテンは、ドレープカーテンよりもやや短い丈で注文すると見た目がすっきりします。
ぴったりサイズのカーテンを注文できるよう、カーテンの測り方は正しく覚えましょう。