ブラインドを外すのって、なんとなく難しそうですよね。
- そもそも外れるの?
- どこから手をつければいいの?
など、疑問に思うことがたくさんありますよね。
この記事ではDIY初心者さんにもわかりやすいように画像や図をまじえつつ、『ブラインドの外し方』をわかりやすく解説していきます。
ブラインドをトラブルなく安全に外すため、いくつかの点に注意して取り組みましょう。
目次
【基本編】ブラインドの外し方
ブラインドの外し方にはいくつかのやり方がありますが、ここでは例として最もメジャーな『プッシュ式』の外し方を解説します。
プッシュ式とは取り付けパーツ(ブラケット)の形状のことで、スイッチを押しながら外せる仕組みになっています。
ブラケットの形状が同じならメーカーが違っても共通している作業が多いので、ぜひ参考にしてくださいね。
①ブラインドの羽根(スラット)を全てたたむ。
ブラインドを外す際には、安全のため羽根(スラット)を全てたたんでから行いましょう。
昇降コードを下方向へ引きます。
斜め左(または右)に角度をつけて引き、ロックをかけて固定します。
このとき引っ張るときの角度が甘かったり、力が弱いとロックがかからないことがあるのでご注意ください。
コードに手を添えた状態でそっと手をはなし、スラット(羽根)が下がってこないことを確認しましょう。
②ブラケット(取り付けパーツ)のスイッチを押しながら、本体を下方向へ引っ張る。
スラットがたためたら、ブラケット(取り付けパーツ)から本体を取り外します。
落下しないよう本体を手で支え、ブラケットパーツのスイッチを親指でぐっと押しましょう。
仕組みとしては、こんな感じです。(↓)
③ブラインド本体を外す。
ブラケットのスイッチを押しながら、本体を下方へ引くと取り外せます。
急にガタンと外れることもあるので、バランスを崩して転倒しないように注意しましょう。
④ブラケット(取り付けパーツ)を外す。
ブラケット(取り付けパーツ)のネジをドライバーで外します。
同じ場所に新しいブラインドを付け替える場合には、ブラケットは必ず新品のもの交換してください。
(耐久性を維持するため。)
その際もともとあったネジ穴を活用するのではなく、新たにネジ穴をあけて強度を確保しましょう。
その他ブラインドの外し方
ブラインドの外し方は、本体取付けパーツ『ブラケットの形状』によっても異なります。
ブラケットの形状で最もメジャーなのが先ほどご紹介した「プッシュ式」。
そのほか「ライドロック式」「はちまき式」などがあります。
◇スライドロック式
「スライドロック式」はブラケットパーツのスライド部分を手前に引き出すことで取り外せるタイプです。
①スライドロックを2段階分引き出し、ヘッドボックスを矢印Aの方向に回転させる。
外しにくい場合には、マイナスドライバーを活用して引き出しましょう。
②ヘッドボックスを矢印B方向に引き上げ、ブラケットから本体を取り外す。
スライドロックが外れたら、本体を斜め上に引き上げ取り外します。
はちまき式
金属製の「はちまき式」は、本体をぐるりと囲むようにして固定しているタイプです。
①ブラケットのプレートAのツメを下に引き、プレートBから外す。
プレートAを矢印の方向へ引いて外します。
②プレートBを手前に引き出し、ヘッドボックスを矢印の方向へ引いて取り外す。
プレートBを矢印の方向へ引き出し、本体のヘッドボックスを取り出しましょう。
画像出典:ニチベイ
ブラインドを外すときのトラブル例&注意点
次の3つのポイントに注意して、「ブラインドの外し方」をマスターしましょう。
トラブルにつながりやすいのは”とりあえずやってみよう精神”です。
「どんな仕組みになってるの?」と軽い気持ちでさわってみると、ほんとに外れてびっくりするかもしれません。
経年劣化してたプラスチックパーツがわれた!外れない!ってパターンもありえるので、外す作業は慎重に行いましょう。
①ブラインドって意外に重たい!
普段は壁についているのでピンとこないと思いますが、ブラインドってけっこう重みがあります。
スラット(羽根)が金属製なので、布でできているカーテンやロールスクリーンよりも断然重い。
もし準備が不十分なまま外れると、片方だけくっついた中途半端な状態で「どうしよう!重たい!」と往生することになります。
作業するときには、くれぐれも足場をしっかり確保してから行ってください。
またブラケットを外す際には本体をしっかり支えておく必要があるので、できるだけ2人以上の人数で行うことをおすすめします。
途中で「重い」と感じたら「手伝ってー!」と大声で助けを呼ぶか、外したところをもう一度取り付けて体制を整えましょう。
無理にやり切ってしまおうとせず、万全な状態にしてからリトライしてくださいね。
②ブラケットパーツの劣化・破損
アルミブラインドのブラケットパーツは、経年劣化によりスムーズに動かなくなってしまうことがあります。
その他の原因としてはホコリや油が付着し、かたまっていることなどが考えられます。
この場合はぬるま湯にひたした雑巾を硬くしぼり、ブラケットパーツの汚れを取り除いてから動かしましょう。
万が一ブラケットのスイッチがバキッと折れちゃった・・・(涙)なんて悲劇が起こったときには、マイナスドライバーを活用して応急処置します。
上の写真は↑スイッチが破損していないので、ちょっとわかりにくいかもしれませんが・・・(ごめんなさい)
スイッチがあった場所をドライバーの先でグッと押すと内蔵のスプリングが縮んで取り外しできる状態になります。
※ドライバーの角度は水平にしましょう。
こういう仕組み(↓)になっているので、何がしかの方法で押し込めばOK!です。
ブラインドが壊れてるかも?と感じたときはこちらの記事をご確認ください。
③片方だけ外れて窓枠に傷がつく
ブラインドはこのように(↓)壁に固定した複数のブラケットに本体をはめこんで固定しています。
端っこから順番にブラケットから外していくわけですが・・・
その過程で「片方は外れていて、片方はついている」という中途半端な状態が発生します。
このときが一番トラブルにつながりやすいので注意してください。
しっかり支えていないと本体が斜めになって、窓枠、天井、窓ガラスを傷つける可能性があります。
特に幅のあるブラインドの取り扱いには慎重になりましょう。
ブラインドの端から端までが100㎝を超える場合は2人以上で作業にあたりましょう。
▼ブラインドの掃除や買い替えはこちらの記事をチェック▼
まとめ:ブラインドが外れないときは、取り扱い説明書を確認しよう
ブラインドを壁や窓枠から外したいときには、本体を「ブラケット(取り付けパーツ)」から順番に外します。
ブラケットとは小さな金具のことで、ブラインド1つあたり約2~4個ほど使用して固定しています。
ブラケットの形状はプラスチックのスイッチがついている『プッシュ式』がメジャーですが、スライドロック式やはちまき式などいくつかの種類があります。
製品によってブラインドの外し方は異なるので、まずはブラケットがどのタイプかをよく確認しましょう。
外し方がわからない場合には、商品の取り扱い説明書に目を通すことをおすすめします。
原本が手元にないときは、ネット上で検索するとPDFの説明書が閲覧できることもあります。
商品名・メーカー名を打ち込んで、探してみましょう。
ブラインドはなかなか外れないかと思いきや、いきなりガタッと外れた!ということもあります。
「いつ外れてもおかしくない」という心構えを持ち、準備を万全にして作業にあたりましょう。
外れたときの反動でバランスを崩して転倒したり、周辺を傷つける可能性があるのでご注意ください。