マンションのお部屋のカーペット。
汚れたりへたってくると、新しいカーペットやフローリングへの張り替えを考えますよね。
例えば、次のようなパターンに当てはまるのではないでしょうか。
- もう何年も同じカーペットを使っているから、思い切って新調したい。
- 中古マンションに入居予定だけど、カーペットの汚れや衛生面が気になる。
- 掃除がしやすいフローリングに張替えたい。
いざリフォーム業者に依頼!する前に・・・いくつか確認しておきたいポイントがあります。
集合住宅ならではのカーペットにまつわる決まりが定められている場合もあるので、リフォームしてから後悔しないように慎重に検討しましょう。
この記事では『マンションのカーペットを張替えるときの注意点』『張替えにかかる費用』『カーペット生活のメリット』について、くわしくお伝えしていきます。
目次
マンションのカーペット張り替えで失敗!?予期せぬトラブルにつながるかも
入居したてのマンションなのに、カーペットが汚い!
これってショックですよね。
シミになっていたり全体に薄汚れていたり、家具の跡が残っていたり・・・。
ダニやカビの温床になっていないか?などの衛生面も気になるのではないでしょうか。
これらのカーペット問題を解決する方法といえば・・・そう「カーペットの張り替え」です。
今あるカーペットをはがして、新しいものに敷き替えるとか。
いっそのことフローリングにリフォームしちゃうとか。
もしくはカーペットの上に新品のカーペットを敷いて、手っ取り早く見た目だけでもきれいにするとか。
いくつかの方法が思い浮かびますよね。
だけど、ちょっと待って!
カーペットの張り替えって、思っているより簡単なことではありません。
あらかじめ確認しておかないと、予期せぬトラブルにつながってしまいます。
慎重に検討しながら、心地よく暮らすための工夫を考えていきましょう。
【注意】カーペットの張り替え前にチェックすべき!3つのポイント
マンションのカーペットを張り替えるその前に、次の3つのポイントを踏まえておきましょう。
- 賃貸の場合は大家さんの許可をもらう。
- 分譲の場合は規約を確認する。
- カーペットの上から敷くのは厳禁!
ではでは、ここから順番に説明していきますね。
①賃貸の場合は大家さんの許可をもらうこと
もしかしたら「当たり前!」と言われてしまうかもしれませんが、念のために。
賃貸マンションのカーペットを張り替える場合には、あらかじめ大家さんの許可をもらいましょう。
カーペットを勝手にはがしてはいけません。
マンションに敷き詰められているカーペットの多くは、専用ピンや接着剤で固定されているものがほとんど。
ただ単に敷いているだけじゃないので、簡単にははがせません。
もしこれを無理矢理はがしてしまうと元の状態に戻せなくなり、退去時に原状復帰の費用を請求されるかもしれません。
賃貸マンションはあくまで「借りもの」なので、自分で手を加えたいときには貸主へ相談しましょう。
②分譲の場合は管理規約を確認すること
分譲マンションなら内装のリフォームも気兼ねなくできるので、カーペットの張り替えは何も問題なさそうですよね。
これから先長く暮らしていくことを考えると、張り替えのメリットや満足度は大きいものになるでしょう。
ですが、ここでも気を付けてほしいポイントがひとつあります。
それは床材をカーペットからフローリングへ張り替えるときのこと。
業者に依頼する前に必ず「マンションの管理規約」を確認してほしいのです。
マンションによっては騒音トラブルを防止するためフローリングへのリフォームが禁止されていたり、フローリングの遮音性能について決まりが定められていることがあります。
また、基本的にはフローリングへの張り替えがOKな物件でも階下の所有者の承諾が必要なパターンもあります。
もし知らないうちに規約違反になるリフォームをしてしまったら、最悪の場合また張り替えが必要になるかもしれません。
このようなトラブルを避けるため、カーペットからフローリングに張り替える場合には管理組合でどのような決まりになっているのかを事前によく確認しましょう。
③カーペットの上から敷くのは厳禁!
カーペットのシミや薄汚れが気になるけど、張り替えとなると費用がかかるし・・・。
今敷いてあるカーペットをはがさずに、上から新品のカーペットやフローリングマットを敷いてはどうだろう?と思っていませんか。
いわゆる”カーペットONカーペット(フロアマット)”というスタイルです。
たしかにこの方法ならDIYでもできるし、費用もかさまないし一番手軽そうですよね。
ですが、カーペットの上に重ねて敷くことはおすすめしません。
なぜなら毛足のあるカーペットを床材にすると、表面がボコボコして水平な仕上がりにならないからです。
下地がコンクリートやモルタルの場合であっても平らで滑らかな状態であることが基本なのに、毛足のあるカーペットでは難しいでしょう。
上から敷くとたわみやシワの原因になるだけでなく、波打ってスムーズに歩行できなくなる可能性があります。
カーペットの張替えにかかる費用ってどれくらい?
お部屋の床材を「カーペットからカーペットへ」または「カーペットからフローリングへ」張替える場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
あくまで一例ですが、材料費と工事費用を含めた総額で6畳のお部屋なら約10万円、20畳なら約30万円~40万円から依頼できるようです。
依頼する業者やお部屋の状況、使用する床材によっても必要な料金は大きく変わるので、契約する前によく確認しましょう。
張替える床材がフローリングなのか?クッションフロアなのか?カーペットなのか?畳なのか?によってもお値段に大きく差が出ます。
お値段をなるべく安く押さえたいのであれば、フローリングよりもクッションフロアやカーペットがおすすめです。
カーペットのままで暮らすのもアリ!3つのメリット
フローリングに馴染みのある人にとっては、カーペット張りの部屋に抵抗を感じるかもしれませんね。
「え、カーペット?」「どうしてフローリングじゃないの?」という心の声が聞こえてきそうです。
きっとそれはカーペットは汚れやすいとか、ダニの温床になるとか、手入れが大変そうとか。
なんとなくネガティブなイメージが多いからではないでしょうか。
ですが、もしかするとそのイメージの中には誤解していることやお手入れすれば解決することも含まれているかもしれません。
そして何より、カーペット暮らしにはメリットがたくさんあります。
カーペットの魅力を知ったら「カーペットって不潔だから嫌!張り替えたい!」と思っているあなたも、このまま使ってみようかなという気持ちになるかもしれませんね。
カーペットのメリット①防音効果がある
カーペットは最も静かな床材だと言われています。
表面が空気を含んだ繊維の層になっているので衝撃音を吸収し、階下へ伝わる音を軽減できるからです。
マンションでカーペットの使用を求められるケースの多くは、騒音トラブルの予防を目的としています。
それだけカーペットの防音性能への信頼が厚いことがわかりますね。
特に小さなお子さんやペットがいるご家庭、楽器を演奏する習慣のあるご家庭ではおすすめです。
床材がカーペットなら周りへ配慮することができますし、日々の生活でヒヤリとする場面が減るのでゆったりとした気持ちで過ごせるでしょう。
カーペットのメリット②すべりにくく、クッション性がある
カーペットはすべりにくく安全な床材です。
転倒した場合にもクッション性があるので、衝撃を吸収して和らげることができます。
このような性質から高齢者が居室から移動する流れに合わせて敷かれたり、ペットの股関節脱臼を防止する目的で敷かれることもあるのです。
転倒を予防する、転倒したときのダメージを減らす。
カーペットはこの2つの役割をになっている床材なので、家の中で安全に過ごすためにも是非おすすめです。
カーペットのメリット③素足でも気持ちいい
フローリングは素足で歩くとヒヤッとしますよね。
ちなみに私の家の廊下はフローリングなのですが、冬は足裏がとにかく冷たい!
少しでも接する面積を減らすべく、なるべく指をきゅっと縮めながら歩いています。(←変な歩き方)
足裏とフローリングの接触温度の差で血管が収縮し、ヒートショックを引き起こすケースもあるので、足元の暖かさというのは健康面においても大切なことだと言えるでしょう。
カーペットには繊維特有の暖かさや肌ざわりのよさがあり、素足でも気持ちよく過ごせますよね。
心理的にも人の心を落ち着かせ、リラックスさせる効果があるのでリビングや趣味を楽しむ部屋、寝室などにもおすすめです。
カーペットのメリット④ホコリの舞い上がり量を抑制
カーペットというと「アレルギーがひどくなる!」というイメージはありませんか。
ですが、それは誤解かもしれません。
なぜならハウスダストアレルギー対策ではホコリの舞い上がり量を抑制することが重要であり、この点についてカーペットはとても優秀だからです。
カーペットにはダストポケットといって、繊維内部にホコリを取り込む特性があります。
ホコリをキャッチして放さない構造のお陰で、空間に舞い上がる量はフローリングの約10分の1に抑えられるという調査結果もあるのです。
カーペットは空気中から吸い込むホコリの量を押さえることで、健康的な空間づくりに大きな力を発揮してくれるのです。
マンションにおすすめ!高機能カーペット6選
ここからは、当店おすすめ!マンションに敷きやすい高機能カーペットを紹介します。
防ダニ
アレルゲンやアトピーの原因となるダニを寄せ付けない・増やさない、防ダニ加工付きカーペット。
敏感な赤ちゃんが居るご家庭も安心の機能ですよね。
防音
マンションのトラブルで多いのがご近所の騒音問題。
元気な子供がいたり、楽器を演奏する方は音が響いていないか特に気になりますよね。
そんな時には防音のカーペットがおすすめです。
はっ水・防汚加工つき
食事スペースや子供が遊ぶスペースなど「こぼしたりして汚れそうだな」という場合は、汚れが落ちやすいカーペットを選びましょう。
はっ水・防汚加工付きのラグなら、汚れてしまってもサッと拭き取るだけで簡単にキレイになりますよ。
まとめ
マンションのカーペット張替えをしたいなら、賃貸の場合は管理会社や大家さんに許可をもらいましょう。
自己判断でリフォームに踏み切ると、のちのちトラブルにつながる可能性があるので注意してくださいね。
分譲マンションでカーペットからフローリングに張替える場合には管理規約をよく読み、フローリング使用の可否や遮音等級の定めを確認してからリフォームの検討をしましょう。