火災のときにも燃えにくい、防炎カーペット。
炎が広がるのを抑えてくれたり、火災避難のための時間を稼いでくれたりと、万が一のときに頼りになるアイテムです。
11階建て(高さ31m以上)の高層マンションでは、防炎カーペットの使用が消防法によって義務付けられています。
この記事では、防炎ラグの特徴や必要な場所など、気になるアレコレを徹底解説!
おすすめの防炎ラグも紹介していきますので、防炎ラグ選びの参考になさってくださいね。
目次
防炎カーペットの特徴
防炎カーペットとは「燃えにくい」加工を施したカーペットのことです。
着火しにくく、着火しても燃広がらない性質を持っています。
そのため、たばこやライターなどの小さな火種が接しても、当たった部分が焦げるだけで簡単には着火しません。
カーペットが燃え広がるのを防いでくれます。
防炎カーペットの必要性
防炎カーペットは、「火災の被害拡大の予防」と「時間のゆとり」を私たちに与えてくれます。
燃えにくい防炎カーペットが必要となるのは、火災のときです。
カーペットやラグなどの布製品は、火がつくとあっという間に燃え広がってしまいます。
床一面に敷いているカーペットが燃えてしまうと、炎が部屋の床全体にいきわたってしまうことにもなりかねません。
燃えにくい防炎カーペットを敷くことは、火災が発生した時に被害が拡大するのを予防してくれます。
また、燃えるまでに時間がかかることで、初期消火や避難などをおこなう時間的な余裕も与えてくれるのです。
1分1秒を争う火災の現場で、防炎カーペットがもたらす「時間のゆとり」は生死を左右すると言っても過言ではありません。
とくに迅速な非難が難しい高齢者や小さなお子様のいるご家庭は、万が一に備えて防炎カーペットを敷くことをおすすめします。
防炎ラグ・カーペットの見分け方
防炎カーペットと認められるためには、日本防炎協会(消防庁認定)によって実施される『防炎物品性能試験』をクリアすることが必要です。
試験に合格し防炎物品として認められると、『防炎ラベル』を取得することができます。
防炎ラベルとは、このようなものです↓
お手持ちのカーペットが防炎物品かどうかは、ラグの裏側やタグの部分に防炎ラベルがあるかどうかを確かめましょう。
新しく購入するカーペットが防炎物品かどうか確かめるときは、下げ札やパッケージなどをご確認ください。
ちなみに、当店では防炎物品であるカーペットやカーテンに以下のようなマークがついています。
また、一軒家や高さ31メートル未満のマンションなど、防炎規制の対象外の場所に敷く場合はウールラグもおすすめです。
ウール素材は難燃性があり、防炎加工を施さなくても燃えにくい性質を持っています。
洗濯すると防炎機能は落ちる?
ラグやカーペットを自宅で洗濯したり、クリーニングに出したりすることもありますよね。
洗濯によって防炎加工が落ちることはあるのでしょうか?
防炎加工には、製造の段階で防炎性能を付与するタイプと、できあがった製品に後から防炎処理を施すタイプの2種類があります。
あとから防炎処理を施すばあいは洗濯によって防炎加工が落ちてしまいますが、製造の段階で防炎性能を付与するタイプは洗濯で防炎加工が落ちることはありません。
日本防炎協会によると、じゅうたん等は洗濯できるよう、製造過程で防炎性能を付与するよう定められています。
出典:公益財団法人日本防炎協会.「わたし達のくらしと防炎品」
https://www.jfra.or.jp/home/about.html
そのため、基本的に防炎カーペットは洗濯によって防炎機能が落ちることはないのでご安心ください。
同じ理由から、ご自宅にある非防炎カーペットに後から防炎加工を施すことは難しいので注意しましょう。
防炎カーペットを洗濯するときは、洗濯できるかどうか事前に洗濯表示を確かめるようにしてくださいね。
防炎カーペットが必要な場所
防炎カーペットは、消防法によって使用が義務付けられている場所があります。
■防炎物品の使用が義務付けられている場所■
- 百貨店、飲食店、旅館、地下街などの不特定多数の人が出入りする施設
- 病院、福祉施設、保育所など、容易に避難できない方が利用する施設
- 高さ31mを超える高層建築物
出典:総務省消防庁HP.「防炎品」
https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/yobou_contents/fire_retardant/
人の出入りの多い商業施設などが主な対象ですが、高さ31メートルを超えるマンションも防炎規制の対象となっています。
11階建て以上のマンションにお住まいの方は、防炎カーペットの使用が消防法によって義務付けられているのです。
1階でも防炎カーペットは必要?
約11階建て以上の建物に住んでいる場合は、住んでいる階層に関係なく防炎規制の対象となります。
そのため、たとえ1階に住んでいても、防炎カーペットは必要です。
カーペット以外の家具にも防炎加工が必要?
火災のとき、燃広がりやすいのはカーペットだけではありません。
カーテンやロールスクリーンなどの布製品は、火がつくと一気に燃広がる危険性が高いです。
そのため、消防法では以下のものを防炎物品の対象としています。
■防炎物品の対象となるもの■
- カーテン
- 布製ブラインド
- じゅうたん等
- 展示用合板
- 舞台において使用する幕及び大道具用の合板
- 暗幕・どん帳
- 工事用シート
出典:総務省消防庁HP.「防炎品」
https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/yobou_contents/fire_retardant/
とくに天井から吊るされているためカーテンは、炎を床から天井まで拡大させてしまうことがあります。
高層マンションにお住まいの方は、ラグだけでなく窓周り製品も防炎マークのついたものを選ぶようにしましょう。
当店おすすめ!おしゃれな防炎ラグ・カーペット7選
安全のために防炎カーペットは重要ですが、デザイン性や機能性も捨てがたいですよね。
そこで、ここからは当店おすすめのおしゃれな防炎ラグ・カーペットを紹介いたします。
ホノカ
パステルカラーがお部屋を優しく包み込む、インドギャッベ『ホノカ』。
ギャッベはウール素材を100%使用しています。
自然素材ならではの色の濃淡は、無地でも退屈な印象を与えません。
ギャッベは目がギュッと詰まっているので、弾力性が高く座り心地も抜群です。
ゴミが入り込みにくくお手入れもしやすいですよ。
オルキス
シックなミックスカラーがお洒落なウィルトン織りラグ『オルキス』。
さりげなく描かれた民族調のデザインが、お部屋に彩をそえてくれます。
全厚9mmでしっかりと織り込んであるため、摩擦に強く丈夫です。
素足でも気持ち良いサラサラとした肌触りをお楽しみください。
コズミック
モダン・ヴィンテージなお部屋に合わせたい!重厚感のあるナイロンラグ『コズミック』。
ランダムな2色の毛並みが、他にはない美しい陰影を作りだします。
コズミックは、弾力性・耐久性に優れたナイロン素材100%!
ぎっしりと毛並みが詰まっているので、座っても寝転んでも快適です。
高密度ナイロン100%で踏み心地抜群!光沢と陰影が美しいデザインの国産多機能ラグ
『コズミック シルバー』
【滑り止めプレゼント】防ダニ・防音・抗菌付き!敷くだけオシャレと心地よさを叶える洗練ラグ
ディビジ
住まいに溶け込むシンプルモダンなデザインがおしゃれなウールカーペット『ディビジ』。
ナチュラルな色合いなので、どんなお部屋にも合わせやすいです。
ウールの素材と、ハンドメイドが織りなす温かなテクスチャーをお楽しみください。
キアロ
さりげないラインがおしゃれな日本製カーペット『キアロ』。
シンプルなデザインなので、どんなお部屋にも使いやすそうですね。
防炎以外に、抗菌、防ダニ、防音などオールシーズン心地よく過ごせる機能が備わっています。
ピュアウール
高級ウールを100%使用したナチュラルなカーペット『ピュアウール』。
ウールは、調湿・保温性に優れておりオールシーズン快適にお過ごしいただけます。
裏面に通常よりも3倍厚みのある不織布を使用しているため、クッション性も抜群です。
バンジュ
ベーシックデザインの高機能防炎カーペット『バンジュ』。
ペットの爪が引っ掛かりにくいカットパイルのカーペットです。
強力はっ水、抗菌、防ダニ、消臭機能付きでお手入れしやすく、ペットと過ごすお部屋でも安心してお使いいただけます。
汚れに強いので、リビングやダイニングにもおすすめです。
100サイズから選べる 強力はっ水と防汚機能で汚れてもサッと拭くだけのカットパイルカーペット
『バンジュ ベージュ』
ペット対策にも!光も電気も使わず24時間消臭し続けるトリプルフレッシュで空気もきれい!
まとめ
この記事では、防炎ラグ・カーペットについて解説してきました。
防炎カーペットとは、燃えにくいカーペットのことです。
火事のときに「被害拡大の予防」や「初期消火や避難のための時間のゆとり」を与えてくれます。
31メートル以上(約11階建て)の建物では、防炎加工が施された布製品の使用が法律によって義務付けられています。
万が一のとき、被害を最小限に抑えるためにも燃えにくい防炎カーペットを選んでくださいね。