カーテンを洗濯したとき、迷うのは「干し方」です。
カーテンはしょっちゅう洗うものでもないですし、いざ干すとなるとどうやったらいいのかわからないですよね。
- どこに干すの?
- きれいに仕上げるためのコツはある?
- ドレープカーテン(厚地カーテン)とレースカーテン、同じ日に洗って大丈夫?
など、いろいろ疑問がわいてきます。
基本的には、カーテンレールに取りつけて自然乾燥でOK!です。
ただし、脱水の時間やカーテンの干し場所に注意しましょう。
この記事では「カーテンの正しい干し方」「カーテンを干すときの注意点」について、くわしくお伝えしていきます。
目次
カーテンの干し方のひとつ「吊り干し(つりぼし)」とは
カーテンの干し方は、吊り干し(つりぼし)が基本です。
と言っても、「吊り干し」ってあんまり聞きなれない言葉ですよね。
「吊り干し(つりぼし)」とは、洗濯物をハンガーや物干し竿にかけて干すこと。
つまり、いわゆる普通の干し方のことです。
カーテンを吊り干しする場合は、物干し竿やカーテンレールに直接吊り下げます。
ちなみに「吊り干し」に対して「平干し」は、平らな場所に広げて干すことをいいます。
ニットなどハンガーにかけて干すと伸びてしまう素材は、「平干しネット」の上に広げて干したりしますよね。
カーテンの洗濯方法
カーテンの干し方を解説する前に、まずはカーテンの基本的な洗濯方法について紹介します。
■カーテンの洗濯方法
- カーテンの洗濯表示を確認する
- カーテンのホコリを落とす
- カーテンをレールから取り外す
- カーテンを折りたたむ
- 洗濯表示に従って洗う
- 脱水してカーテンレールに干す
カーテンを洗濯する前に、必ず洗濯表示を確認し、指示に従いましょう。
カーテンは中性洗剤を使用すると生地を傷めにくいです。
カーテンが乾きやすいよう、良く晴れた風通しの良い日を選んでくださいね。
カーテンの詳しい洗濯方法については、こちらの記事で紹介しています。
カーテンがシワになりにくい吊り干しの仕方
カーテンを吊り干しするなら「カーテンレールに干す方法」と「物干し竿に干す方法」の2通りがあります。
カーテンレールを使う
お洗濯が終わったら、室内のカーテンレールに直接吊り干し!
この方法が一番お手軽です。
カーテンレールをつかった吊り干しのメリットは次のとおりです。
- 楽で早い。(←大事!)
- 洗濯ピンチの後がつかない。
- カサ高いカーテンをあっちへ移動、こっちへ移動させなくていい。
「(1)カーテンを干す→(2)乾いたのを確認、取り込む→(3)レールに取り付ける」という面倒なステップはありません。
洗濯が終わったら「(1)レールに取り付ける」完了!です。なんて楽なの!
ちなみに、私もいつもカーテンレールに直接干しています。
ドレープカーテン(厚地)の場合は重量に要注意
カーテンレールに直接吊り干しする方法は便利ですが、注意しなければいけないことがあります。
それは、カーテンの重量です。
カーテン(とくにドレープカーテン)は、水分を含むとずっしり重たくなります。
カーテンレールがこの重さに耐えられるのか・・・?
耐久性が心配ですよね。
分厚い生地や裏地がついているものは、とくに注意しましょう。
不安な場合はカーテンレールに干すのはあきらめて、物干し竿に干す方が安心です。
レースとドレープを別々の日に洗うべき理由
レースとドレープを重ねて干すと、乾きにくいです。
乾くまでの時間が長いと、雑菌が繁殖して”生乾き臭”が発生してしまいます。
お部屋の湿度もあがり、ジメジメ・・・。
さらに、カーテンレールの耐久性も心配ですよね。
なので、別々の日に洗う方がいいです!!
だけど、わが家はドレープカーテンもレースカーテンも同じ日にまとめて洗っちゃってます。←
たしかに乾きにくいのは乾きにくいです。
冬場はとくに・・・。
ですが、午前中に洗ったら夕方には乾いているかな?という印象です。
(ドレープカーテンがそんなに分厚くないからかもしれないですねー。)
ポイントは「晴れた日に干すこと」です!
窓を全開にして、風になびかせておくと乾きやすいです。
(そして、きれいになったな~と眺めて満足しています。)
物干し竿を使う
カーテンを外に干す場合は、物干し竿に干すようにしましょう。
物干し竿を使って干すときのメリットは、なんといっても「安心感」です。
カーテンレールに直接干すのは楽だけど、レールが重さに耐えられるのか心配になりますもんね。
カーテンレールの取り付け箇所って、なかなか華奢です。
もしもカーテンレールごとメリメリ・・・ドサッと落ちてきたら?と想像すると、怖いですよね。
それに対して物干し竿のどっしり感。
分厚くて重たいカーテンでも、安心して干せます。
そうそう!物干し竿に干すなら、洗濯する前に場所の確保をしておきましょうね。
洗濯したはいいけど「干す場所がない・・・」では困ってしまうので。笑
カーテンのかけ方
物干し竿を2本つかってM字干しにしましょう。
1本だけのときよりも風通しがよくななり、乾きやすいのでおすすめです。
風でとんでしまわないように、洗濯ピンチで数か所とめましょう。
洗濯ピンチの「跡」がつくのが気になる場合は、次の方法がおすすめです。
- 洗濯ピンチのギザギザ部分に絆創膏をまきつける。
- ガーゼなど小さな布を、カーテンと洗濯ピンチの間にはさむ。
カーテンを干すときの6つのポイント
ここでは、カーテンを干すときの6つのポイントについて解説します。
カーテンを乾かすときは、以下のことに気をつけましょう。
- カーテンは”半濡れ干し”がおすすめ
- 脱水前にカーテンをたたみなおす
- 脱水時間を短めにする
- とにかくすぐ干す
- 軽くひっぱる
- 全体を手でたたく
それぞれ詳しく解説していきますね。
カーテンは”半ぬれ干し”がおすすめ!
カーテンをシワなくきれいに干すためのコツ。
それは「適度な水分量をふくんだ状態で干すこと」です。
近頃カリスマ主婦が、ぬれ干しのことを「だら干し」として提唱したことで「シワがつきにくく、きれいに干せる干し方」として、ポピュラーになってきました。
(※ちなみに、水がダラダラしたたっている状態で干すので「だら干し」って言うんだって!わかりやすい。)
ぬれ干し(だら干し)とは、洗濯物を洗った後、脱水せずにぬれた状態で干す方法のこと。
自然乾燥させているあいだに、水の重みでシワがのびるという仕組みです。
カーテンの場合は完全なぬれ干しではなく、ちょっとだけ脱水をかけておく「半ぬれ干し」がおすすめです。
ちょっとだけ脱水しておく理由は、
- なかなか乾かないから。
- 重たくて扱いづらいから。
- ポタポタ水が垂れるから。
です。
とくにカーテンレールに直接干す場合は、脱水しておく方がいいでしょう。
脱水ナシだと、窓枠や床に水滴がしたたり腐食やカビの原因になります。
カーテンの脱水時間ですが、私はいつも1分です。
個人的には1分で十分!むしろもっと短くしたいので1分で設定しておいて途中でとめたりしています。(30~40秒くらいかな?)
とはいえ、カーテンや洗濯機の種類によって必要な脱水時間はちがいます。
カーテンを洗濯機から取り出して、水切れの状態を確認しながら決めましょう。
持ち上げたときに、水がポタポタしたたらないくらいになっていたらOK!
脱水をかけすぎてしまうとシワになってしまうので、こまめにチェックしましょう。
脱水前にカーテンをたたみ直す
カーテンはきれいにたたみ直してから、脱水すると変なところにシワがつきにくくなります。
カーテンの洗濯が終わった後に、カーテンを取り出してたたみなおしましょう。
たたみ方は、ドレープの凹凸に沿ってたたんだプリーツ折り(じゃばら折り)にしましょう。
蛇腹折りのカーテンとは、カーテンのヒダに沿って折りたたむ方法です。↓
カーテンをたたみ直すことで、洗濯中にできた重心の片寄りを戻し、スムーズに脱水ができるようになりますよ。
洗濯した時にできたシワを伸ばしながらたたむと、乾かした時の仕上がりがきれいになります。
脱水をかける前のカーテンは、水分をたっぷり含んでいるので、浴室など濡れても良い場所でたたみなおしてくださいね。
脱水時間は10~30秒を目安に
脱水機能は洗濯槽を高速回転させているため、脱水時間が長引くと生地に負担をかけてしまいます。
また、脱水時間が長いとカーテン生地に含まれている水分が抜けすぎてしまい、半ぬれ干しができません。
カーテンの脱水時間はできるだけ短く済ませるようにしましょう。
脱水時間はレースカーテンで10秒、ドレープカーテンで30秒程度が目安です。
カーテンからぽたぽたと水滴が垂れなくなったら、脱水を終了して干してくださいね。
脱水後はすぐに干す
洗濯している間に他の作業をしてしまうと、洗濯していたことをつい忘れてしまうこともありますよね。
カーテンの脱水が完了した後、そのまま洗濯槽に放置していると変なシワがついてしまいます。
カーテンの脱水作業が終わったら、すぐに干すようにしましょう。
脱水自体は30秒ほどなので、脱水を掛けている間は洗濯機の前で待機していても良いかもしれませんね。
シワを伸ばす
カーテンを干すときに、生地を軽くひっぱるとと折りシワを伸ばすことができます。
下に強く引くとカーテンレールに負担がかかってしまうため、優しくひっぱるようにしてくださいね。
カーテン生地の表と裏からポンポンと叩くと、洗濯した時にできた小さなシワを伸ばすことができます。
プリーツを作る
ドレープカーテンは、少し端に寄せてプリーツをたたんだ後、真ん中と下部をヒモで結んでおくと美しいプリーツを保つことができます。
ドレープカーテンのヒダ(プリーツ)を美しく保つためには、重要なポイントです。
カーテンは部屋干しと外干しどっちがいい?
カーテンは、室内のカーテンレールにそのまま干すのが一般的です。
カーテンレールに通常カーテンと同じように取り付けて自然乾燥させましょう。
窓を開けて風を通したり、暖房や扇風機を活用すると早く乾かすことができます。
特に気温の低い冬はカーテンが乾くのに時間がかかってしまうので、暖房と併用しながら乾かすのがおすすめです。
カーテンレールの耐荷重量が心配なとき外の洗濯竿にカーテンを干しましょう。
レールにドレープカーテンとレースカーテンを同時干すと乾きにくいので、ドレープカーテンとレースカーテンを2枚とも選択した場合は、どちらかを洗濯竿に干してください。
カーテンがある程度乾いたら、室内のカーテンレールに干して完全に乾かしましょう。
乾燥機にかけないほうが良い理由
「洗濯機で洗濯したら、そのまま乾燥までかけちゃえー!」と思うかもしれませんが、ちょっとまって。
カーテンを乾燥機にかけることには、いろいろとリスクがあります。
カーテンを乾燥機にかけるリスクは、次のとおり。
- 縮むリスクがある。
- シワがつきやすい。
- 生地がいたみやすい。
乾燥機にかけると、洗濯機の中はかなりの高温になります。
カーテン生地の種類によっては縮んでしまう可能性があります。
カーテンをきれいに洗濯しようと思ったのに、縮んじゃうって・・・。
悲しすぎませんか??
ということで、やめておきましょう。
そしてカーテンを乾燥機にかけたら、シワシワはまぬがれません!!
乾燥でできあがった強固なシワをのばすのは、とても大変そうですね。
生地がいたみやすいのも要注意。
普通の洗濯物でもそうだと思いますが、大事なものは自然乾燥にした方がいいです。
乾燥機にかけると高温を加えたうえ、洗濯機の中をすごい勢いで撹拌されます。
カーテンはしょっちゅう洗うものでもないので、なるべくいたませたくないですよね。
大切に扱って、長くきれいな状態で愛用しましょう。
冬にカーテンを干すときの注意事項
大前提として、気温の低い冬は洗濯物が乾くのに時間がかかります。
冬の天候によっては、カーテンを外干しすると乾くのに1日以上かかってしまうんです。
カーテンの洗濯は冬に入る前に済ませておくと良いでしょう。
・・・といっても、冬は結露によってカーテンにカビが発生してしまうこともありますよね。
どうしても冬にカーテンを洗濯する場合は、室内に干して、暖房を使って乾燥させましょう。
エアコンとサーキュレーターを併用すると暖かい風を効率的にカーテンに送ることができ、カーテンが早く乾きます。
カーテンがきれいになるだけでなく、カーテンの水分が乾燥予防にも効果を発揮してくれて、一石二鳥ですよ。
アイロンを使う際の注意事項
カーテンにシワができたら、アイロンを使っても伸ばすこともできます。
ただし必ず「洗濯表示」を見て、アイロン可なのか否なのか確認しましょう。
素材によってはアイロンがNGのものもあります。
↓このようなマークがついているときはアイロンがけすることはできません。
アイロンをあてるときは、ハンカチなどうすい布(あて布)をあいだにはさむといいですよ。
摩擦によるカーテン生地のいたみを防ぎます。
ドレープ(カーテンの波々・凹凸)がのびきってしまわないように、アイロンかけすぎに注意しましょう。
当店おすすめ!シワになりにくい形状記憶カーテン3選
形状記憶カーテンとは、カーテンに特殊な加工が施されたシワができにくいカーテンのことです。
カーテンを洗濯した後も美しいドレープを維持したいときは、形状記憶加工カーテンをお選びください。
ここからは、当店おすすめ形状記憶カーテンを3つ紹介します。
【100サイズから選べる】大きな花柄と落ち着いたカラーで北欧レトロな窓辺空間に!日本製遮光ドレープカーテン
『ルフラン イエロー』
子ども部屋にもオススメ!100サイズから選べる北欧レトロドレープカーテン
【最短当日出荷】幅・長さサイズオーダー可!遮光・防音・遮熱機能付き人気のくすみカラー全13色の洗濯機で洗えるおしゃれな日本製ドレープカーテン
『パレットカーテン』
お急ぎ便!大人可愛いくすみカラーでお部屋ごとに色を変えて揃えたくなる!遮光ドレープカーテン
まとめ
洗濯物はつけてしまったシワを伸ばすよりも、シワをつけない工夫をする方がずっと楽です。
カーテンも同じです。
干し方のコツをおさせて、シワなくきれいに仕上げましょう。
脱水時間は短めに、洗濯が終わったらすぐに干す、手で軽くひっぱって生地を伸ばすようにしてください。
また厚手カーテンの場合はカーテンレールが重みに耐えきれないこともありますので、十分注意しましょう。