カーテンを洗った後に、「そのまま乾燥機に掛けてしまいたい~!」と思ったことはありませんか?
カーテンは濡れると重量が増すので、洗濯機に入れっぱなしで乾燥までできれば楽ですよね。
しかし!カーテンを乾燥機にかけるのはNGなんです。
カーテンは乾燥機に掛けると、縮みや型崩れの原因となってしまいます。
カーテンを干すときは、カーテンレールや洗濯竿に半ぬれ干しをしましょう。
今回は「カーテンを乾燥機にかけてはダメな理由」と「シワにならない洗い方・干し方」についてお伝えしています。
目次
カーテンは乾燥機にかけるのは絶対NG!
結論から言います。カーテンは乾燥機に掛けてはいけません。
レースカーテンや遮光カーテンなど、どんなカーテンであっても乾燥機はNGです!
カーテンを乾燥機に掛けてしまうと、カーテンが縮んだり、シワができたり、カーテンの生地が劣化したりする可能性があります。
高温・高速回転で乾かす乾燥機はカーテンには負担が大きいという事ですね。
カーテンは一度縮んでしまうと元に戻すのが難しいので、よっぽどのことがない限りは乾燥機に掛けないようにしましょう。
カーテンを乾燥機に掛けてはいけない理由
では、なぜカーテンは乾燥機によってダメージを受けてしまうのでしょう。
カーテンが乾燥機で収縮してしまう理由は主に以下の2つです。
■カーテンが乾燥機で収縮してしまう理由■
熱による収縮 | ナイロンやポリウレタンなど熱に弱い素材のカーテンは、乾燥機の熱で縮んでしまいます。 |
圧力による収縮 | ウールや綿などデリケートな素材のカーテンは、乾燥機の回転による圧力で変形することがあります。 |
高温で高速回転している乾燥機は、熱や圧力などのストレスをカーテンに与えてしまいます。
ポリエステルなど熱に強く縮みにくい素材もありますが、乾燥のしすぎで縮んだりシワができたりなど思わぬトラブルも多いです。
せっかく長く使うために洗ったカーテンが、縮んで使えなくなってしまったらショックですよね。
また、乾燥機に掛けることでカーテンにシワができてしまうこともあります。
シワが付くとなかなか取れないので、大きなカーテンを丸ごとアイロンがけしなければなりません。
乾燥によって収縮してしまうと元に戻すのが難しいです。
「ズボラして乾燥機なんて使わなきゃよかった…」と後悔しないためにも、カーテンは乾燥機を使わないようにしましょう。
低温なら大丈夫?
低温ならそんなに負担がかからないから大丈夫なのでは?と思われるかもしれませんが、低温でも乾燥機はNG。
その理由は、先ほど説明した『圧力による収縮』が発生するからです。
乾燥機の回転による圧力で、繊維同士が絡まったり、歪んだりしたまま乾燥することがあります。
そのため、乾燥温度が低温であっても変形や縮みが発生してしまうことがあるのです。
乾燥機で縮んでしまう理由は、熱だけではないということですね。
衣類と同じで、デリケートな素材や丁寧に洗いたいものは自然乾燥が一番です。
乾燥機で縮んだときの対処法
乾燥機によって縮みや変形が発生したカーテンは、元の方に戻すのが非常に難しいです。
乾燥機にかけると繊維ごと変形してしまうため、一度変形すると復元はほぼできないと思っておいてください。
クリーニング店に相談する
どうしてもカーテンをもとの形に戻したいときは、クリーニング店に相談してみましょう。
ものによっては対応してくれることもあるそうです。
ですが、クリーニング店で多少の改善が見込めても、カーテンを完全に元通りにするのは至難の業です。
手遅れにならないためにも、乾燥機は使わず自然乾燥するようにしましょう。
カーテンのシワを伸ばすには半ぬれ干しがおすすめ
カーテンは乾燥機に掛けず、自然乾燥するのが望ましいです。
軽く脱水を掛けた後、半ぬれ干しをしましょう。
ぬれ干しとは、脱水を掛けずに洗濯物を干す方法です。
水がだらだらと垂れてしまうため、「だら干し」とも言われています。
洗濯物に含まれる水分の重みを使用して、シワを伸ばしていく干し方です。
サイズが大きく水分量が多いカーテンは、ぬれ干しをすると乾くのに時間がかかります。
カーテンは完全なぬれ干しではなく、少し脱水を掛けた「半ぬれ干し」がおすすめです。
■半ぬれ干しの方法
- カーテンを水が垂れない程度に脱水する
- カーテンレールか洗濯竿に掛けて干す
- カーテンを軽く伸ばす
- 乾かしながらカーテンを優しく叩く
持ち運ぶときに水分がぽたぽたと垂れてこない程度に脱水を行いましょう。
ここでは、カーテンを半ぬれ干しするときのポイントについて解説します。
とにもかくにも優しく丁寧に扱うことを心がけてくださいね。
カーテンの干し方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
洗濯後はすぐに干す
洗い終わったカーテンをそのままにすると生地が傷んでしまったり、シワが出来たりする原因になります。
脱水をかけた後はすぐに干すようにしましょう。
カーテンレールに干すと楽ちん!
カーテンを直接カーテンレールに干すと、余計なシワやピンチの跡が出来にくくきれいな仕上がりになりやすいです。
そして何より楽です。とにかく楽なんです!!
取り込んでカーテンレールに付け直して、と大きなカーテンを持ってあちこち移動する必要がありませんからね。
ただし、遮光カーテンなど厚手のカーテンは濡れると重量が増すため、カーテンレールに干すと重みでレールが傷んでしまうことがあります。
心配な方は、洗濯竿に干すようにしましょう。
シワを伸ばしておく
繊維は濡れてしまうと多少形が変わってしまうことがあります。
カーテンを干したあとは全体を軽く下に引っ張り、裾の長さを整えてください。
きつく引っ張るとちぎれたり、繊維が傷んだりしてしまいます。
カーテンレールにも負荷がかかるので、軽く伸ばす程度で大丈夫です。
また、干した状態のカーテンを両側から優しくたたくと、乾いた時のシワを予防できます。
乾燥した天気の良い日に干す
カーテンのお手入れを成功させる秘訣は、天気の良い日に行うということ。
雨の日や曇りの日は湿度が高く、カーテンの中にこもった湿気が抜けきらないことがあります。
数日晴れが続いていて風通しの良い日に干すと、カーテンをしっかり乾かすことができますよ。
特にドレープカーテン(厚地のカーテンのこと)は乾かすのに時間がかかるため、洗濯作業は午前中から始めるようにしましょう。
カーテンを干すときの注意点
干すときには、シワ以外にも注意するべきことがいくつかあります。
とくに、室内でカーテンレールに干す際には家にカビなどが生えないように水滴がつかないよう気を付けてください。
カーテンの重さに注意
カーテンレールはそこまで頑丈に作られているわけではないので、負荷がかかりすぎると破損する可能性があります。
遮光カーテンやドレープカーテンなど生地が厚手のカーテンは、カーテンレールに干すのは控えましょう。
カーテンレールに干すのが難しい重たいカーテンは、物干竿にM字干しするようにしてください。
カーテンレールに2枚同時に干さない
カーテンを2枚同時にカーテンレールに干してしまうと、風通しが悪くなり生乾きの原因になってしまいます。
カーテンレールが重みに耐えきれず破損する可能性もあり危険です。
カーテンレールに干すのは上限1枚にし、複数枚洗いたいときには物干竿を活用するようにしましょう。
カビに注意
苦労して洗ったのに、生乾きのにおいがする。
そんなとき、洋服ならば洗いなおすこともできますが、大きなカーテンはそう簡単に洗いなおすわけにもいきません。
生乾きになってしまわないよう、天気の良い日に洗濯を行うようにしてください。
また、「せっかく洗うのだから一度に全部終わらせてしまいたい!!」と思っても焦りは禁物。
室内で干すときは布や紙を敷いておく
カーテンレールで屋内に干すときに心配なのが、水滴です。
床や壁に水滴が落ちたままになると、フローリングを傷める原因にもなります。
水滴が床に落ちないよう、ある程度脱水させてから干すようにしましょう。
床に新聞紙やタオルを敷いて吸水させると、より安心ですよ。
カーテンがシワにならない洗い方のポイント
実は、カーテンがシワにならないためには、干し方だけでなく洗い方にも気をつけましょう。
カーテンの基本的な洗い方は以下の通りです。
■カーテンの洗い方
- カーテンのホコリを落とす
- カーテンをレールから取り外す
- カーテンを折りたたむ
- 洗濯表示に従って洗う
- 脱水してカーテンレールに干す
ここでは、カーテンがシワにならない洗い方のポイントを解説します。
カーテンの洗い方についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてくださいね。
洗濯表示を確認する
カーテンは洗濯表示に従って洗濯します。
まずは洗濯ラベルについている絵表示を確認し、どのように洗濯をすればよいのかを確認しましょう。
洗濯機OK | 手洗いOK | 洗濯不可 |
![]() 桶のマーク |
![]() 桶と手のマーク |
![]() 桶と×のマーク |
出典:消費者庁HP.「洗濯表示(平成 28年12月1日以降)」.
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html
桶のようなマークは『洗濯機による洗濯処理ができる』という表示です。
書いてある数字よりも低い温度での洗濯するようにしましょう。
桶の下に横棒(-)が入っている場合は、弱い洗濯処理で洗うようにしてください。
桶と手が書かれているマークは、『手洗いによる洗濯処理ができる』という意味があります。
洗濯機の手洗いモードを使用するか、浴槽などを使って手洗いするようにしてください。
洗濯桶に×が書かれている場合は『水洗い処理不可』です。
洗濯機や手洗いで洗うことができないので注意しましょう。
また、洗濯処理ができない場合でもドライクリーニングをできる場合があります。
洗濯前には、隅から隅まで洗濯表示を確認しておいてくださいね。
蛇腹折りにする
カーテンを洗濯するときに、クルクルと丸めて洗濯機にポイッ!なんてことをしていませんか?
カーテンを乱雑に洗濯槽に入れてしまうと、洗濯で回転が掛かったときにシワができてしまいます。
また、丸めてしまうと内側の生地に洗剤や水が行き渡らず汚れが落ちないこともあるのです。
カーテンを洗濯機に入れるときは、必ず蛇腹折りで入れるようにしましょう。
カーテンをヒダの織り目に沿ってジグザグに折りたたみます。
洗濯機に入る大きさになるまで、カーテンを縦半分に折りたたみましょう。
ヒダを目印に折りたたむので、意外と簡単ですよ。
洗濯用ネットに入れる
洗濯機の高速回転によって、カーテンの生地は擦れたりぶつかったりしてしまいます。
カーテンの生地はとってもデリケート。
生地が傷まないように洗濯ネットに入れると安心です。
網レースのものや刺繍が施されているものなど生地が繊細なものは必ず洗濯ネットを使うようにしましょう。
洗剤・洗濯コースを選ぶ
カーテンの洗濯をするときは、中性洗剤を選びます。
おしゃれ着用中性洗剤など、カーテンの生地に優しい洗剤を選びましょう。
洗濯コースは、カーテンの洗濯表示の指示に従って選びます。
上限温度が書かれている場合は、設定温度を守ってくださいね。
水をたっぷり使って優しく洗う『大物洗いコース』『毛布コース』がある場合はそちらを選びましょう。
カーテンの洗濯コースの選び方は、こちらの記事をご参照ください。
また、洗濯はすすぎでストップするという事もとても重要です。
その理由は次の章で解説しますね。
脱水は短く済ませる
洗濯機の脱水機能を長時間使うと、シワや変な折り目ができてしまう原因になってしまいます。
脱水をするときには30秒以内におさめましょう。
余裕がある場合はカーテンをたたみ直してから脱水機にかけると、さらにシワになりにくいですよ。
手洗いのものは、脱水機にはかけず押し絞りしましょう。
カーテンを手前からくるくると丸めながら、軽く押して水を絞ってください。
※雑巾絞りのようにギュッと捻ると生地が傷んだり破れたりするので、絶対にしないでください。
長く美しくカーテンを使うなら形状記憶カーテンがおすすめ
カーテンを買い替えるときに、形状記憶カーテンを選ぶのも1つの手です。
形状記憶加工とは、水に濡れても簡単に元に戻ることのないひだ(プリーツ)を付ける加工のこと。
カーテンを洗濯しても型崩れしにくく、長く美しいウェーブを保つことができます。
洗濯をしてからもきれいな状態でカーテンを使用されたい方におすすめです。
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まとめ
この記事では、カーテンを乾燥機に掛けてはいけない理由と、カーテンの正しい干し方について解説してきました。
カーテンを乾燥機に掛けるのはNGです。
乾燥機の熱や圧力によって、生地が傷んだり縮んだりする恐れがあります。
カーテンを洗ったら、レールに吊るして乾かす”半ぬれ干し”がおすすめです。
■半ぬれ干しの方法
- カーテンを水が垂れない程度に脱水する
- カーテンレールか洗濯竿に掛けて干す
- カーテンを軽く伸ばす
- 乾かしながらカーテンを優しく叩く
カーテンからぽたぽたと水滴が垂れない程度に脱水し、カーテンレールや洗濯竿に干していきます。
カーテンに含まれる水分の重みを利用しながら自然乾燥させることで、カーテンのシワを伸ばすことができますよ。
洗濯するときはよく晴れた日を選び、窓を開けて風通しをしっかり確保しましょう。