インダストリアルインテリアをご存知でしょうか?
工場や古い倉庫を思わせる、無骨でクールなインテリアのことです。
最近、「男前インテリア」「ブルックリンスタイル」と一緒に、じわじわと人気を集めてきています。
カフェのような落ち着いた雰囲気があり、写真映えするので、SNSでも脚光を浴びてきていますよね。
この記事ではインダストリアルインテリアを『格好良く』コーディネートするためのポイントをご紹介いたしします。
ぜひ、ご自宅でも挑戦してみてくださいね。
目次
渋かっこいい!インダストリアルインテリアの魅力とは
そもそもインダストリアルインテリアってどんなインテリアのことでしょう?
「ヴィンテージっぽい」「無骨でクール」など、何となくのイメージしかわからないという方も多いと思います。
そこで、まずはインダストリアルインテリアとはどんなものなのかご紹介しますね。
インダストリアルインテリアとは
インダストリアル(industrial)は工業的、産業的という意味。
インダストリアルインテリアは、工業的なインテリアのことを言います。
工場や倉庫のような、コンクリートや配管などが剥き出しになったインテリアのことです。
無骨でかっこいいイメージがありますよね。
工場や倉庫を思わせるインテリアなので、デザイン性よりも機能性を重視した安定感のあるデザインが合います。
ホワイト |
ライトグレー |
ダークブラウン |
インダストリアルインテリアの配色では、モダンインテリアのモノトーンよりもトーンを明るくした色のメインカラーとテーマカラーを使います。
例えば、メインカラーをホワイトにして、テーマカラーをブラックではなくライトグレー(明るめのグレー等)にします。
ただ、アクセントカラーには高級感のあるダークブラウンなどのヴィンテージ感のある暗い色を使うと見た目が落ち着きのあるクールな配色になります。
古材や、錆びのあるスチールなどユーズド感のある家具が多く使われているのも特徴です。
そのためクールで無機質ながらも、温かみのある落ち着いた空間となっています。
男性人気が多そうに見えますが、実は女性からも人気の高いインテリアなんです。
マニッシュな雰囲気で「なんだか落ち着く」「カフェみたいでおしゃれ!」と感じる女性も多いそうですよ。
インダストリアルとブルックリンスタイルの違い
インダストリアルインテリアに似たスタイルとして、ブルックリンスタイルも有名ですよね。
一体何が違うのでしょうか?
ブルックリンスタイルは、アメリカ東海岸ニューヨーク州5区のうちの1つブルックリン発祥のスタイルです。
ブルックリンはもともと倉庫や古いアパートが立ち並ぶエリアでしたが、家賃の安さから、移民や労働者、クリエイターや新進気鋭のアーティストたち集まりました。
古い街並みが持つアンティークな雰囲気をそのままに、最先端のトレンドを取り入れた新しいスタイルこそがブルックリンスタイルです。
一方のインダストリアルインテリアは、工業的な、工場や倉庫などをイメージしたインテリアです。
インダストリアルインテリアはブルックリンスタイルよりも無機質なイメージが強くなります。
インダストリアルインテリアの魅力
インダストリアルインテリアはどのような魅力があるのでしょう?
ざっと上げていくとこんな感じです。
- 『むき出し』感あふれる無骨なデザイン
- カフェのような落ち着いた雰囲気
- ヴィンテージライクな大人空間
- 格好良く重厚感がある
- 無機質でクールなのに温かみのある雰囲気、などなど
レンガやコンクリートなど無機質なものが多く使われており、重厚感があります。
また、錆びが見えているようなスチールや、配管が見えている天井、レンガ・コンクリートの壁など『むき出し』感のある無骨なデザインが特徴です。
ユーズド感のあるものやヴィンテージライクな家具を使っているため、重厚感がありながらもどこか懐かしい温かい雰囲気があります。
そのため、お洒落なカフェなどでも取り入れられることが多いインテリアなんですよ。
インダストリアルインテリア【格好良く決まる】7つのポイント
インダストリアルインテリアは、着飾るというより、素材そのままを楽しむインテリア。
なんだかコーディネートが難しそうに見えますが、無造作な雰囲気の方が味わいが出るので意外に取り入れやすいのです。
ここでは、インダストリアルインテリアを上手にコーディネートするためのポイントを家具別にご紹介致します。
インダストリアルインテリアを取り入れるときは、以下のことを念頭に置いておきましょう。
【カラー】
ブラック、グレー、ブラウンなど落ち着いた色がおすすめ。トーンは暗めの方がかっこよくまとまります。
【素材】
木材、レザー、スチールなどがおすすめ。錆びや、ヴィンテージ感がある方が馴染みやすいです。
家具選びに迷ったら、「無骨で粗っぽい雰囲気にしたい」「ラフな雰囲気にしたい」など具体的にどんな感じにしたいのか意識するようにしましょう。
【配色】インダストリアルインテリアの配色の見本
インダストリアルインテリアの配色を「メインカラー:テーマカラー:アクセントカラー」で解説します。
配色パターンを3種類ご用意したので、こちらの配色を参考に、インダストリアルインテリアのコーディネートに役立ててください。
配色パターン①
ホワイト |
ライトグレー |
ダークブラウン |
インダストリアルインテリアの配色の中でもベーシックな組み合わせです。
賃貸では壁紙の色がホワイトのことが多いので、賃貸で一人暮らしをする男性でも比較的簡単にインダストリアル感のある部屋にコーディネートすることができる配色です。
配色パターン②
ライトグレー |
ローアンバー |
ハンターグリーン |
ライトグレーをメインカラーに、黄色みが強いローアンバーの木製インテリアにくすんだ緑のハンターグリーンでまとめてみました。
ソファなどのファブリックにハンターグリーンのカバーを付ければヴィンテージ感もアップして男女どちらでも利用できる配色ではないでしょうか。
配色パターン③
ホワイト |
枯色 |
赤錆色 |
男性的な印象を受けるインダストリアルインテリアですが、明るい色の木製インテリアをベースにすることで家族が一緒に暮らすリビングにもコーディネートすることができます。
比較的明るめの色を使うのでナチュラルに見えますが、木製インテリアにアイアンのシェルフやシーリングライトカバーを合わせることでインダストリアル感を出すことが出来ます。
【素材】ユーズド感のある質感の素材でまとめる
インダストリアル感のあるコーディネートには、ユーズド感のある質感の素材を使ったインテリアが必要です。
どのようなインテリアかというと、長く使われて表面のワックスが剥げた木製のテーブルやチェア、錆た感じを演出したアイアン製のスタンドライトやシーリングライトカバー等があります。
他にも画像のような雨ざらしされたような質感のプラスチック製のガーデンチェアもインダストリアルインテリアのコーディネートに使えます。
ユーズド感のあるインテリアは中古ショップなどで購入することもできますが、ユーズド加工されたアイテムもネット通販で多数販売されているので手に入れやすくなっています。
注意点として、高級感があるアンティーク家具は購入コストが高くなり、インダストリアルの工業感が薄れるので、アンティーク家具よりも手ごろなアイテムを探すようにしましょう。
【壁・床】レンガやコンクリートなど重厚感のあるものをチョイス
インダストリアルインテリアといえば、床や壁、天井など部屋のベースとなる部分に一番の特徴があります。
例えば、配線が見えている天井や、レンガやコンクリートむき出しになっている壁、屋外用の硬いフローリングなどです。
これらの要素をすべて取り入れる必要はありません。
例えば、壁の一面だけ、床だけなど部分的に取り入れるだけでも、インダストリアルインテリアらしい粗っぽい雰囲気を楽しむことができますよ。
リメイクシートやフロアタイルなどを活用すれば、手軽にプチリフォームすることができます。
最近は100均やホームセンターなどでも、レンガやコンクリート風のリメイクシートや、クッションシートが売られているので思い切ってDIYしてみてください。
壁と床は同系の色で揃える方が統一感が出ます。
壁をコンクリート風にするならグレー系の床、壁をレンガ調にするのであれば床はブラウンになるようにしましょう。
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【照明】存在感のあるペンダントライトがおすすめ
インダストリアルインテリアにおいて、特に印象的なのが照明グッズです。
ここはこだわっていきたいですね~。
天井から吊り下げられた大きな照明があると、お部屋が一気に落ち着いた雰囲気になりますよね。
照明を変えるのが難しい場合は、大きいスタンドライトを置くのも良いでしょう。
スチール製のランプシェードのものや、裸電球などが特におすすめです。
スチール部分は黒やシルバーなどシンプルな色使いのものを選びましょう。
【ラグ】ユーズド感のあるしっかりした生地が◎
ラグを選ぶのは難しいですよね。
ワンポイントとして敷いても、部屋全面に敷くこともできるので、サイズはお好みで決めていきましょう。
インダストリアルインテリアは工場や倉庫がもとになっているので、土足で歩いても大丈夫なくらいしっかりした素材感のものが良いでしょう。
柄はヴィンテージ感のあるものだと、お部屋の雰囲気に馴染みやすいです。
また、インダストリアルインテリアと相性の良いレザーのラグもおすすめです。
フェイクレザーなら手頃な価格でヴィンテージ感のある雰囲気をお楽しみいただけます。
【カーテン】素材を生かしたデザインがおすすめ
カーテンがない方が窓周りに開放感があるので、窓にカーテンを取り付けないスタイルを好む人もいます。
ですが、インダストリアルインテリアで使われるレザーや木材は日光に当たると日焼けする可能性があるので、カーテンは取り付けるようにしましょう。
素材を楽しめるような、シンプルなデザインのカーテンがおすすめです。
デニム生地カーテンだと、より男前インテリアに近いような雰囲気になります。
非遮光タイプのカーテンなら、お部屋の雰囲気を明るくしてくれますよ。
カーテンに抵抗がある場合は、ブラインドを取り付けるのも良いでしょう。
スッキリとしたデザインなので、インダストリアルインテリアにも馴染みやすいです。
【家具・小物】シンプルで機能性の高いものを選ぼう
家具は趣向を凝らしたデザイン性の高いものより、機能美あふれるシンプルなものを選ぶようにしましょう。
部屋をかっこよく魅せるポイントは「黒色」です。
テーブルの脚や、ラックなどアクセントで黒色を取り入れれば部屋全体が引き締まって見えますよ。
ソファーはレザーのものがおすすめです。
ちょっぴりアンティークな趣のあるデザインだと、シックな雰囲気にすることができますよ。
テーブルはスチールでも木材でも大丈夫です。
クールな雰囲気を目指すなら『スチール』、カフェっぽい雰囲気なら『木材』がおすすめです。
お部屋の全体像をイメージしながら素材を決めていきましょう。
棚やラックは、スタイリッシュなデザインのものがよいでしょう。
背面がないタイプのシェルフやラックなら、壁紙の風合いをより楽しめますよ。
アイボリーで『きれいめ』インダストリアルインテリアを目指そう
インダストリアルインテリアで立ちはだかる壁の一つに『全体が暗くなりすぎる』というものがあります。
重く、硬い素材の家具を揃えてレイアウトしていくと、全体のトーンが暗くなってしまうんですね。
格好良さが全面に押し出でていて筆者個人としては好きですが、家族で過ごす部屋の場合は重すぎると感じてしまう人もいるので注意しましょう。
おすすめの解決策は、明るい差し色を取り入れることです。
アイボリーやライトグレーなどは、インダストリアルインテリアとの相性も良いので是非取り入れてみましょう。
明るい色のアイアン調家具を取り入れると、女性からも人気のきれいめインダストリアルインテリアに仕上がります。
インダストリアルおしゃれ事例集3選
ユーズド感のある雨にさらされたプラスチック製のガーデンチェアと、工業感のあるテーブルと古い木材の棚がうまく組み合わさったコーディネートです。
アクセントカラーに壁紙のくすんだグリーンが落ち着いた印象でグッドですね!
クッションやソファのファブリック製品を少し明るめのグレーでまとめていますが、グレーの壁紙と色が被らないようにうまく組み合わせています。
部屋に置く照明をアイアン製の大型照明にしているのがインダストリアル感があって良い味を出しています。
崩れたレンガ風の壁紙がインダストリアル感があり、その中で柄模様が民族風の明るい色のクッションが良いアクセントになっています。
明るい柄の小物を合わせることで、インダストリアルインテリアの冷たさが抑えられて、温もりを感じるコーディネートです。
まとめ
この記事ではインダストリアルインテリアを『格好良く』コーディネートするためのポイントを解説してきました。
インダストリアルインテリアは、コンクリートやレンガなどが剥き出しになった無骨でクールなインテリアのことです。
最近ではリメイクシートやフロアタイルなども売っているので、手軽に壁や床の雰囲気を変えることができますよ。
「木材」「レザー」「スチール」などを使った家具を取り入れていきましょう。
古材や、錆びのあるスチールなどユーズド感のある素材を取り入れるのがポイントです。
ヴィンテージライクなデザインのものを取り入れると、雰囲気が大人っぽくなりますよ。
おすすめのカラーは「黒」「ブラウン」「グレー」など落ち着いた色です。
全体が『重すぎる』と感じた時は、ホワイトやアイボリーなどを差し色に使っていきましょう。
あなただけのひと味違うインダストリアルインテリアが実現しますように!