冬の風物詩とも言える、猫とこたつ。
「こたつに足を入れようとしたら、猫に追い返されてしまった!」なんて飼い主さんもいるのではないでしょうか。
猫ちゃんがこたつの中でゴロゴロしている姿は、見ていて癒されますよね。
ですが、人間用のこたつを猫が使用する場合は、やけどや脱水症状を引き起こしてしまう可能性もあるので、使用の際には中が必要です。
そこでこの記事では、猫ちゃんが安全にこたつを利用するために『猫がこたつを使用するときの注意点』と『猫がこたつを安全に使うためのポイント』を解説します。
目次
こたつ大好き!猫がこたつで丸くなる理由
日本の童謡にもなるくらい、猫とこたつはセットのイメージがありますよね。
暖かいこたつで丸くなっている猫を見て、冬を感じる方も多いのではないでしょうか。
では、どうして猫はこたつが好きなのでしょう?
ここでは、猫がこたつを好きな理由を解説いたします。
適温の場所が好きだから
冬になるとこたつ以外にも、ストーブやヒーターなどの暖房器具の前にいるのをよく見かけますよね。
猫は、自分にとって居心地の良い温度の場所を探すのが得意です。
そのため夏は日陰などの涼しい場所、そして冬は暖かい場所を見つけて過ごします。
じんわり暖かいこたつは、猫にとって、冬を過ごすのにぴったりの場所というわけです。
★猫の豆知識
猫は鼻から吸った空気の温度を、鼻の内部で感知することができます。
なんと、1度以下のわずかな温度変換も敏感に感じ取ることができるそうですよ!すごいですね。
暗くて狭い場所が好き
猫はもともと暗く狭い場所が大好きな動物です。
コタツに限らず、戸棚の隙間や段ボールの中など「なんでこんなところに?」と思うような場所で過ごしていることもありますよね。
その理由は、猫の狩猟スタイルにあります。
猫をはじめとしたネコ科の動物は瞬発力に優れていますが、反面、持久力はそれほどありません。
そのため、物陰に潜んで獲物を狙ったり、逆に天敵に見つからないよう暗闇に身を隠していました。
家猫にもそういった野生の本能が残っているため、「隠れられる場所=暗くて狭い場所」を好む傾向があるそうです。
あったかくて隠れやすいこたつは、冬の猫にとってはオアシスのような場所なんですね。
猫にこたつは危険?注意すべきポイント
猫がこたつで寛いでいる姿は見ていてほっこりしますが、猫の健康面で問題がないか心配ですよね。
人間用のこたつの温度は、猫にとっては高い場合が多く、低温やけどや脱水症状などを引き起こす可能性があります。
猫も安全に過ごせるよう、ときどき布団をめくって猫の様子をチェックしてあげてくださいね。
ここからは、猫がこたつを使うときに注意するべきポイントについて解説します。
低温やけど
こたつは直接触ってもやけどする心配は少ないですが、長時間触れていることで低温やけどする危険性があります。
低温やけどとは、低温の熱源に長時間触れることで起こるやけどのことです。
低温やけどをすると、普通のやけどと同じように水ぶくれができたり、深いところまで熱傷ができたりしてしまいます。
知り合いの猫ちゃんは、ホットカーペットで昼寝をして、お腹を低温やけどしたことがあります。
幸い命に別状はありませんでしたが、お腹は半年たっても傷跡が残っていました。
猫ちゃんが長時間こたつに入っているときは、こたつの電源を切ったり、猫をこたつから出してあげるようにしてください。
脱水症状・熱中症
猫は日ごろからあまり水分を取らない生き物です。
この習性は、猫の祖先であるリビアヤマネコが、砂漠地帯の出身だったことが関係しています。
暑く厳しいの環境に適応するために、水を飲む量が少なくなったのだそうです。
水を飲む量が少ない猫が暖かいこたつに長時間いると、体内の水分が足りなくなり、熱中症や脱水症状を引き起こしてしまうことがあります。
こたつの近くに猫用の飲み水を置いておくなど、脱水症状にならない工夫をしてあげましょう。
★脱水かどうかチェックする方法
猫の背中を軽くつまんでみましょう。
皮膚がすぐに戻れば問題ありませんが、つまんだ形のままで元に戻らなければ脱水症のサインです。
特に高齢の猫は痛みに鈍感になってしまうこともあり、低温やけどしていても気が付かないことがあります。
猫の状態をしっかりと観察してあげましょう。
子猫や高齢の猫は注意
健康的な成猫ももちろんですが、子猫や高齢の猫が家にいる場合は、特に注意しましょう。
ですが、子猫や高齢の猫は、体温調節が苦手なので脱水症状や熱中症になるリスクが高くなります。
こたつをめくって、こまめに猫の様子をチェックしてあげてくださいね。
感電
猫は紐やコードで遊ぶのが大好きですよね。
おもちゃのひもを噛むのは問題ないですが、使用中のコードを噛んでしまうと感電ややけどの危険性があります。
また、傷ついたコードをそのまま使用し続けると、こたつの故障や発火の原因にもなるので注意が必要です。
好奇心旺盛な猫や噛み癖がある猫の場合は、コードを噛んでしまわないよう気を付けてあげましょう。
一酸化炭素中毒
最近はあまり見かけなくなりましたが、昔ながらの練炭こたつや豆炭こたつを使用しているご家庭もありますよね。
練炭こたつの中で長い時間過ごしていると、一酸化炭素中毒を引きを超す可能性があります。
一酸化炭素中毒になってしまうと、猫は自力でこたつから出ることができません。
すっぽりこたつの中に入っているときは、中の様子を気に掛けてあげましょう。
一酸化炭素中毒は命に関わります。
練炭こたつを使っている場合は、練炭こたつの中に猫を入れないようにするか、電気こたつに買い替えることをおすすめします。
猫がこたつを安全に使うためのポイント
人間用のこたつは猫にとって危険な部分もあるため、使うときには安全に気を付けなければなりません。
ここからは、猫がこたつを安全に使うためのポイントを解説します。
猫がこたつを使うときは以下のポイントに気を付けましょう。
- 温度設定を『弱』にする
- 長時間使うときは電源を切る
- コードにカバーを巻く
- 水分を取る工夫をする
- 猫の様子をチェックする
それぞれ詳しく解説していきますね。
温度設定を『弱』にする
人間用のこたつは、猫にとって温度が高すぎることが多いです。
猫がこたつを使うときは、温度設定を『弱』にしておきましょう。
こたつの布団をときどきめくって、こたつの中の温度を下げるのもおすすめです。
猫が長時間こたつに入っているときは、猫をこたつから出してあげてください。
長時間使うときは電源を切る
こたつの中の温度が高くならないよう、長時間こたつを使うときは電源を切っておくのも一つの手段です。
毛布に包まれたこたつは、たとえ電源を切っていても充分に暖を取ることができます。
夜間の寝ている時間や、飼い主さんが出掛けている時間は、万が一のことを考えて電源を切っておく方が安心です。
コードをかじられないよう、取り外し式のコードであれば外してしまっておきましょう。
コードにカバーを巻く
コードが傷んでしまうと、こたつの故障にもつながります。
猫がいたずらしないよう、コードにはカバーを巻いておきましょう。
コードを噛まないようにするための配線カバーや、猫の苦手な臭いのするスプレーなど、様々な噛み癖防止グッズが販売されていますよ。
また、猫がお留守番している時間は、コードを収納しておくのも効果的です。
最近では、こたつ布団にコードをしまっておけるポケットがついているタイプも販売されていますよ。
水分を取る工夫をする
脱水症状を防ぐために、猫が水分補給できる工夫をしましょう。
こたつから遠い場所に水飲み場があると、猫はのどの渇きを我慢してしまうことがあります。
水飲み場を増設し、猫が水分を補給しやすい環境を整えてあげましょう。
また、水でふやかしたフードをあげたり、ウェットフードの量を増やすのもおすすめですよ。
猫の様子をチェックする
何より大切なのは、猫の様子をしっかり観察することです。
猫は体調が悪くても言葉で伝えられないので、飼い主さんがしっかり見てあげましょう。
猫も安心してつかえる『猫用こたつ』がおすすめ!
最近では、猫が安全に使える『ペット用』『猫専用』のこたつが販売されています。
猫が寛ぎやすい小さめのサイズなので、見ていてとっても癒されますよ。
猫専用のこたつがあれば、猫と人類のこたつ争奪戦もなくなり、平和な冬を過ごせそうですね。
当店びっくりカーペットの『猫用こたつ ロティ』は、国産ヒノキを使用した優しい風合いが魅力です。
コタツにぴったりサイズで使える専用のこたつ布団がセットになっています。
自由に取り外しが自由なので、夏はミニテーブルとしてもお使いいただけますよ。
『猫用こたつ ロティ』は、テーブルにこたつ布団をかぶせたシンプルなこたつです。
コードがないので感電の危険性もなく、猫ちゃんにも安心してご使用いただけます。
びっくりカーペットでは、ペットが使える可愛いインテリアを多数ご用意しております。
ぜひご覧ください!
猫の寒さ対策にラグやカーペットを検討されている方は、こちらの記事もおすすめです。
まとめ
この記事では、『猫がこたつを使うときの注意点』と、『猫が安全にこたつを使うためのポイント』について解説してきました。
猫は「暖かい・暗い・狭い」の3拍子が揃ったこたつが大好き!
ですが、人間用のこたつを猫が使うと、脱水症状や低温やけどなどを招く危険性があります。
猫が安全にこたつを使うために、以下のポイントに気を付けましょう。
- 温度設定を『弱』にする
- 長時間使うときは電源を切る
- コードにカバーを巻く
- 水分を取る工夫をする
- 猫の様子をチェックする
とくに、子猫や高齢の猫は体温調節が苦手なので、猫の様子をこまめにチェックしてあげてください。
最近は、猫ちゃんが安心して使える猫用こたつも販売されています。
人も猫も安全&快適!
あったかこたつで素敵な冬をお迎えくださいね。