ソファとラグを配置するとき、ちょっと迷うのがラグを敷く場所。
ソファ付近に敷くってことは決めているけど、ソファの下に敷きこんでしまってもいいのかどうか・・・心配になりますよね。
結論からお伝えしますと、ソファの下にラグを敷いてもOK!です。
ただしメリットとデメリットの両方があるので、ラグを敷く前にあらかじめチェックしておきましょう。
この記事では、『ラグをソファの下に敷くメリット・デメリット』についてご紹介します。
目次
ラグはソファーの下に敷いてもOK!
ラグの相棒といえばソファー!
この2つは近くに配置することが多く、色やデザインの組み合わせを考えるのが楽しいですよね。
ところで、ラグを敷く場所はどうするか決めましたか?
ソファー付近に敷く場合、「ソファーの下に敷く(敷きこむ)」or「ソファーの手前に敷く」の2パターンがあります。
スペースがせまかったり、ラグのお部屋に占める面積を少なめにしたいなら「ソファーの下に敷くスタイル」がおすすめです。
だけどここで気になるのは、ラグをソファーの下に敷いてもいいのか?ということ。
「ソファーの下にしいても大丈夫!」ですが、これにはメリット・デメリットの両方があります。
いっしょにチェックしていきましょう。
実際に使ってみないとイメージしにくいポイントもあるので、細かくお伝えしていきますね。
ソファーの下にラグを敷くメリット
ソファーの下にラグを敷くメリットは、次のとおりです。
- 床の傷を防止できる。
- 滑り止め効果がある。(滑り止めつきラグの場合)
- ソファーの重みでラグを固定させることができる。
- ソファーの下に隠れている部分は汚れにくい。
ではでは、順番にみていきましょう。
床の傷防止
ラグをソファーの下に敷くと、床の傷を防止する効果があります。
このメリットはとても大きいですよね!
ソファー周りは家族が集うくつろぎスペースです。
と同時に、思わぬアクシデントが頻発するエリア。
床をなるべく傷つけたくないなら、ラグを敷いて物理的にカバーしましょう。
ラグっておしゃれだけど、とっても実用的で頼もしい存在なんです。
滑り止め効果(滑り止めつきラグの場合)
ソファーの下に滑り止めつきのラグを敷くのもおすすめです。
滑り止めつきのラグには、裏側にこんなプツプツがついています。
サラサラな床にサラサラのラグを敷くと、摩擦がほとんどないのでスルーンと簡単に滑ります。
ですが、このプツプツ(滑り止め)の効果は偉大!
床の表面をしっかりキャッチして、滑りを防止してくれます。
そして、『ソファーがよく滑るケース』でも滑り止めつきのラグが活躍します。
やり方は簡単。ソファーをラグの上にのせちゃえばいいんです。
ラグの滑り止め効果が、もれなくソファーでも発揮されます。
ソファーがよくずれて困っているなら、滑り止めつきのラグの上に置いてみてはいかがでしょうか。
滑ってしまうラグの固定の為に載せる方も
今度はラグがスルスル滑っちゃうパターンのお話です。
滑り止め加工のないラグは床との摩擦がなくて滑りやすい。
だけど「欲しい!」と思ったラグに、必ずしも滑り止めがついているとは限らないですよね。
そんなときは、ソファーの下にラグを敷きこんで固定させる方法がおすすめです。
ラグにソファーをのせると重みで滑りにくくなります。
書類にのせる文鎮(ぶんちん)的な感じですね。(あれ?ちょっとちがう?)
古典的だけど効果的な方法です。
ただし、これにはソファーにある程度の重量が必要ですね。
場合によっては、ソファーとラグがいっしょにずれてしまうこともあるので「ソファーをのせているから滑らない!大丈夫!」と過信しないようにしましょう。
ソファーで隠れていた部分はまだまだキレイ?
どんなに気を付けてつかっていても、ラグは消耗品。
毎日使っているうちに、黒ずんだり、色褪せたり、コーヒーやジュースのシミがついたりしますよね。
新品当初の鮮やかさは失せていきます。
残念ながら、これは宿命ですよね。
ところが、「新品同様の美しさを復活!?させる裏技」があるんです!
教えてくれたのはうちのスタッフ。
いわく・・・
ラグを敷いて1年くらい経過したら、向きをくるりと反転させる。
そうすればソファーの下に隠れていたきれいな箇所が出てきて、新品気分をもう一度楽しむことができちゃう!とのこと。
な、なるほど~~~。
お気に入りのラグを長く愛用したいなら、このやり方が一石二鳥でおすすめです。
ソファーを上にのせて、反面ずつ使いましょう。
せまいスペースでもラグを敷ける
限られたスペースであっても、ソファーの下にならラグを敷くことができます。
とくに一人暮らしのマンションでは、ファミリー層向けの間取りほどリビングが広くないことが多いと思います。
ソファーとラグを別々に敷く場所がなかったり、敷けたとしてもギリギリで圧迫感がでたりしてしまいます。
それなら、ソファーの下にラグを敷きこんじゃいましょう。
おしゃれなアクセントにもなりますし、ソファーにかけたときに足元があたたかいので◎。
ソファーの下にラグを敷くデメリット
ソファーの下にラグを敷くデメリットは、次のとおりです。
- ソファーの脚で跡が付いてしまう。
- ソファーごとラグが滑る可能性もある。
- 床暖房の熱がこもってしまうかもしれない。
- ラグの敷き替えや掃除が不便。
ではでは、順番に見ていきましょう!
ソファーの脚で跡が付く(復活できるかどうかは素材次第)
ラグの上にソファーをのせると、ソファーの脚の跡がついてしまいます。
引っ越し作業をおえた後、重たいタンスなどがあった場所にくっきり跡が残っていることってよくありますよね。
どけたらすぐに戻るかと思いきや・・・。そんなことない。(ラグの素材にもよります。)
一度へこんだらずっと残ってしまうことが多いです。
とくにソファーの脚は、4か所(あるいは2か所)にソファーの重量&そこに座った人の重量がプラスされます。
小さな面積に重量が集中するので、そのぶん跡がつきやすい。
凹凸(へこんだ跡)ってコーヒーなどのシミとちがって色はつかないけど、ラグによってはよく目立ちますよね。とくに無地の起毛のものとか。
お気に入りのラグで「跡がついちゃうのはイヤ!」なら、ソファーを上にのせない方がいいでしょう。
ちなみにラグの素材がウールの場合は、繊維の復元力で難なく戻ることもあります。
一方で、ウレタン入りのラグは中材がぺしゃんこになってしまうと復元が困難でしょう。
最近、うちの娘がフワフワのホットケーキを指先でぐっと押していました。
「あー、へこんじゃったね。」と話しながら、思わずウレタンの中材のことを思い出しました。
ヘコンダラモトニハモドラナイ・・・。
とにもかくにも「後悔先に立たず!」ですので、ラグにソファーをのせるまえに「跡がつくかも」ということは覚悟しておきましょう。
ソファーごとラグが滑る可能性
ソファーごとラグが滑る可能性もいなめません。
とくにソファーが軽量の場合は心配ですよね。
(ちょっとやそっとでびくともしないソファーなら大丈夫だと思いますが。)
「ソファーをのせているから大丈夫!」とあなどらず、用心しておくようにしましょう。
とくに朝の準備でバタバタしているときには、気をつけてくださいね。
急いでいるときって、小走りになって滑りやすいと思うので。
もしラグがよく滑ってしまうなら、『ラグ専用下敷き』の使用をおすすめします。
床とラグのあいだに下敷きをはさむことで、ラグの滑りを軽減させることができます。
「床→ラグ専用下敷き→ラグ→ソファー」の順に敷きましょう。
ラグにボリュームと強力滑り止めをプラス!優しいタオル生地を使った手洗いできる防ダニ下敷き
『ピタリプラス』
極厚約20ミリ!お気に入りのラグに防音と滑り止め機能をプラスできる人気のすべり止めクッションマット
床暖房の熱がこもってしまうかも
床暖房を使用している場合は、ソファーを上にのせるとラグの内側に熱がこもってしまうこともあります。
とくに脚のついていないソファーを使用しているなら要注意。
ラグが床とソファーでぴったりサンドされちゃってる状態です。
上にのせるソファーは、なるべく脚がついているタイプの方がいいですね。
床暖房と併用するときには、必ず『床暖房対応のカーペット』を選ぶようにしましょう。
床暖房対応のカーペットは、カーペットの内側に熱がこもりにくいように素材や構造が工夫されています。
ラグの敷き替えや掃除が不便になる
ソファの下にラグを敷くと、敷き替えや掃除のときがちょっと大変です。
ラグを動かすためにはまず、ソファを動かさないといけません。
これがなかなか・・・。一人でやろうとすると苦労しますよね。
大きいサイズのソファなら、二人、三人でも厳しいかもしれません。
もしソファーさえのっていなかったら、もっと簡単にできるのに~。
ソファがのっていることで確実にハードルは上がってしまいます。
- 季節にあわせて頻繁にラグをチェンジしたい。
- 定期的にラグのお洗濯や天日干しをしたい。
- 一人暮らしでソファーを一人で動かせない。
という希望があるなら、ラグをソファーの手前に敷くスタイルの方がスムーズですね。
※注意※
上にソファをのせたまま引っ張るのは厳禁です。
生地の傷みや歪みにつながることはもちろん、ソファが転倒する可能性もあります。
ラグの敷き替えや掃除をする際には、必ずソファをほかの場所に移動させてからおこないましょう。
ソファーとラグのバランスを取る3つのポイント
ここからは、ソファーとラグをコーディネートするときのポイントについて解説します。
ポイント①.サイズバランスに気をつける
ラグのサイズや形によって受ける印象は変わります。
また、リビングにラグを敷く場合はソファーの大きさを基準にしてラグのサイズを決めましょう。
ソファーの大きさによって違うラグのサイズを解説しますね!
【1人掛けソファー×ラグ】のサイズ目安
ラグを1人掛けソファーの下に敷く場合は、ソファーをすっぽりと囲むサイズのラグを選びましょう。
1人掛けソファーは横幅60cm~90cm、奥行き50cm~70cmが平均サイズになります。
このサイズの1人掛けソファーなら一人暮らしのワンルームマンションの部屋に置いても邪魔にならないサイズで、限られたスペースでくつろぎ空間を作れます。
その1人掛けソファーの下に敷くラグのサイズは、長方形(または正方形)のラグなら横と縦が100cm~120cmほどのサイズが必要です。
ソファーにゆったりと座ったときに、足がラグから出ないようにしたい場合は一辺が130cm以上のラグを選びましょう。
また、円形ラグの場合は直径が100cm~130cmがちょうど良いサイズになります。
【2人掛けソファー×ラグ】のサイズ目安
2人掛けソファーの平均的なサイズは横幅が120cm~160cmで、奥行きは70cmほどです。
人が2人ゆったりと座ることが出来る少しサイズの大きな2人掛けソファーなら、ソファーの下に敷くラグも少し大きいサイズの物を選びましょう。
2人掛けソファーの下に敷くラグのサイズは、横100cm~130cmで縦140cm~160cmがちょうど良いサイズとなります。
大人1人がゴロンと横になれる十分な大きさがあれば、ラグの上に2人掛けソファーを置いても足元に少し余裕ができます。
それに、ソファー足元のラグの上に直接座りたい場合は、少しスペースを空けてソファーをラグの上に置くなどの調節もできます。
【3人掛けソファー×ラグ】のサイズ目安
3人掛けソファーの下に敷くラグは、サイズの大きな物を選びましょう。
3人掛けソファーのサイズは横幅が200cmを超える大きなソファーもあります。
そのため、ソファーをラグの上に置く場合はラグも1辺が200cm以上のサイズの物を選びます。
ラグの敷き方ですが、3人掛けソファーと2人掛けソファーをL字で配置して、その中心にラグを敷くといった使い方もできます。
【カウチソファー×ラグ】のサイズ目安
カウチソファーは通常のソファーとは違い座面部分が長くなっていて、ソファーの上で寝転がることができるソファーでコーナーソファーと呼ばれることもあります。
カウチソファーの下に敷くラグは、ゆったりとしたスペースを取ることができる1辺の長さが190cm~230cmの物を選びましょう。
1辺の長さ190cm以上あれば、大人が横になるだけのスペースがあるのでカウチソファーを上に置ける十分な大きさがあります。
ポイント②.部屋の雰囲気に合わせて色の系統を変える
部屋ごとの使用目的やインテリアテイストに合わせて色の系統を使いわけましょう。
色には、暖色・寒色・中性色・無彩色などの系統があります。
それぞれの系統によって受ける印象が違います。
この色の印象を上手く使って部屋をおしゃれにコーディネートします。
暖色系:
暖色とは赤色や黄色などの鮮やかな色で興奮色とも呼ばれます。
暖色系の色は暖かみを感じる効果があるの気温の下がる冬のインテリアに使うのがおすすめです。
寒色系:
寒色とは青色や青緑色などの冷たさを感じる色のことです。
寒色には鎮静効果があると言われていて、ゆっくりと過ごした寝室やリビングに使う色として人気があります。
中性色系:
中性色は黄緑色や緑色、紫色のことです。
暖色と寒色の中間の色で、年間を通して使うことができて、緑色は癒やし効果があるのでリビングに使うとリラックスできる空間をコーディネートすることができます。
無彩色系:
無彩色は白色・黒色・灰色のことで、どんな色とも組み合わせて使うことができます。
白色をメインに使えば清潔感のある部屋、黒色をメインに使うと高級感のある部屋にコーディネートすることができます。
ポイント③.同系色でまとめる
部屋に沢山の色を使うとゴチャゴチャした見た目になって、不格好な部屋になってしまいます。
部屋に配置するインテリアアイテムには同系色のアイテムを揃えて、まとまりのある部屋にしましょう。
例えば、壁や天井がホワイトなら、ベージュ系のソファーやラグを使うと部屋が明るい優しい雰囲気のある空間になります。
他の色では、ブラックのレザーソファーやダークブラウンのラグを敷いて高級感のある大人の雰囲気のある空間を作ることもできます。
なるべく使う色の数を減らして、メインとして使う色に近い色のソファーやラグを選ぶのがおすすめです。
まとめ
「ラグをソファーの下に敷いていいのかよくないのか?」
これに対するお答えは、「敷いても大丈夫だよ!」です。
ただし1点物の高価なラグや、お気に入りで大事に使いたいラグなら、ソファーの下に敷くことは避けた方がよさそうです。
やっぱり、跡がついちゃうのが心配ですもんね。
一方、ソファーの下にラグを敷くメリットは床の傷を防止できることです。
ラグは汚れたり傷んだりしたらすぐに買い替えることができますが、床はそう簡単にはいきません。
床の張替えって、リフォームレベルの手間や費用がかかります。
きれいな床をキープしたいなら、ラグでおしゃれにカバーするのがおすすめ!です。