普段、敷きっぱなしにすることが多いラグ。
定期的に掃除機をかけているとはいえ、ホコリや汚れがたまっていそうで「お洗濯したい!」と思っている方も多いと思います。
大きなラグを手洗いするのは大変そうだし、クリーニングはお金がかかりそう…。
洗濯機で洗えたらどんなに楽なことでしょう!
「大きなラグを洗うなら洗濯機の容量ってどれくらい必要?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか?
この記事ではラグを洗濯するのに必要な洗濯機の容量と、ラグを洗濯機で洗う方法について詳しく解説していきます。
洗濯機で洗えなかった場合のラグをきれいにする方法についてもご紹介致しますね。
目次
【ラグを洗濯】洗濯機の対応サイズ早見表!
家でラグを洗濯しようとしたときに、
「こんな大きなラグが、果たして洗濯機に入るのだろうか…」と不安な方もいると思います。
まずは洗濯機の容量を確認してみましょう。
洗濯機の容量は説明書などに書いてあります。
当然ですが、ラグサイズより洗濯機の容量が小さいと、ラグは洗濯機に入りません。
それどころか、容量が小さい洗濯機に無理やりラグを突っ込むと、汚れが落ちないだけでなく、圧がかかってラグが破れたり、洗濯機が故障してしまう可能性があります。
洗濯機OKのラグでも、洗濯機のサイズには充分注意しましょう。
洗濯機の容量とラグサイズの目安は以下の通りです。
おおよそのサイズ感としては、
- 130×190cm(約1.5畳)以下のラグ
→容量8kg以上 - 190×190cm(約2畳)のラグ
→容量10kg以上 - 190×240cm(約3畳)のラグ
→容量14kg以上の洗濯機が目安となります。
思ったより大きいサイズの洗濯機が必要なんですね。
一人暮らしの方だと4-6キロサイズの洗濯機を使っている方も多いですよね。
そうなると洗濯機で洗濯するのは難しいと思います。
4人家族でも10キロ前後の洗濯機を使っている方が多いので、3畳以上の大型ラグはご家庭で洗濯するのは少し難しいかもしれません。
無理に押し込んだり、目安より大きなサイズのラグを洗濯してしまうと、生地が傷んだり、ラグが破れてしまう危険性があります。
余裕のあるサイズの洗濯機で洗うようにしましょう。
洗濯前には『洗濯表示』もチェックしよう!
デリケートな素材などの場合は、洗濯機洗いができないラグもあります。
洗濯をする前にラグの洗濯表示を確認しましょう。
洗濯機で洗える?
桶のマークに数字が書いてあるもの、桶のマークが書いてあるものは基本的に洗濯機で洗濯ができます。
通常の洗濯OK | 弱い洗濯OK | 非常に弱い洗濯OK |
液温の上限40度 洗濯機で通常の洗濯処理ができる |
液温の上限30度 洗濯機で弱い洗濯処理ができる |
液温の上限30度 洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる |
出典:消費者庁HP.「洗濯表示(平成 28年12月1日以降)」.
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html
桶のマークに書いてある数字より低い温度で洗うことができます。
桶の下に線が書いてあるものは、デリケートな素材なので弱い洗濯処理方法を選びましょう。
桶に手を突っ込んでいるようなマークは『手洗いのみOK』なので、洗濯機洗いはできません。注意しましょう。
水洗いができない場合は桶に大きな×が書かれています。
♦ドラム式洗濯機について
「洗濯機OKのラグなら、ドラム式洗濯機でも洗えますか?」と、お客様からよくいただくお問い合わせいただきます。
答えはお店やメーカーによって基準が違うことが多いですが、当店ではドラム式の洗濯機での洗濯は一律お控えいただくようご案内しております。
理由は、洗浄力が強くラグが傷んでしまう可能性があるからです。
乾燥機かけられる?
ラグを洗濯機にかけた後、そのまま乾燥までできてしまうととっても便利ですよね。
乾燥機でかわかせば、天候や気温に左右されることなく好きなタイミングで洗って乾かすことができます。(嬉しい悲鳴)
高温乾燥OK | 低温乾燥OK | 乾燥機不可 |
タンブル乾燥処理OK 排気温度の上限は80度 |
タンブル乾燥処理OK 排気温度の上限は60度 |
タンブル乾燥処理不可 |
出典:消費者庁HP.「洗濯表示(平成 28年12月1日以降)」.
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html
四角の中に円が書かれているのが乾燥機のマークです。
×が書かれている場合は乾燥処理ができないため、外やベランダに干して乾かします。
※ただ、スベリ止めや繊維などに熱に弱いものが使われていたり、グルグルと回り続けることによってラグが傷んでしまう可能性もあるので、当店ではラグの乾燥機利用はお勧めしていません。
「どうしても乾燥機を使いたい」という場合は、自己責任で行ってください。
お手入れ簡単!洗えるラグを見たい方はコチラ!
6ステップで簡単!ラグを洗濯機で洗う方法
『洗濯機OKの洗濯表示』『洗濯機の容量もOK』を確認できたら、いよいよお洗濯開始です。
ここでは洗濯機を使ってラグをお洗濯する方法をご紹介します。
ラグの洗い方6ステップ
まずは、ラグの選択表示を確認し、洗濯機を使用しても問題のないラグなのかを確かめます。
ラグの大きさと洗濯機の容量もあわせて確認しましょう。
洗濯機を使ったラグの洗い方は以下の通りです。
★ラグを洗濯機で洗う方法★
- 目視できるごみを取る
- ラグに掃除機をかける
- シミなど汚れがひどいところに、前もって洗剤をしみ込ませておく
- ラグを蛇腹に折りしてネットに入れる
- 『大物洗いコース』で洗濯する
- 洗濯竿を2本使ってM字に干す
とっても簡単ですよね。
洗濯機を使うので、ラグを洗っている時間に他の家事も済ませられます。
生地が傷まないよう、おしゃれ着用洗剤がある場合はそちらを使うようにしてください。
ラグを洗うときのコツ
①洗濯は晴れの日にしよう
洗濯機を使える場合、ラグの洗濯で一番大変なのは干す作業かもしれません。
ラグは厚みがあって大きい分、乾くまでに時間がかかります。
そのため、天候や日照時間によっては2日に渡って干さなければいけない場合もあります。
湿って重たいラグを出し入れする大変さもそうですが、乾くまでに時間がかかるとカビや臭いの原因にもなるので極力1日で乾かしきるのが理想です。
長く干せるように、午前中からラグの洗濯を始めるようにしましょう。
また、よく乾くよう快晴で、風通しの良い日を選びましょう。
②洗濯ネットを活用しよう
面倒に思うかもしれませんが、洗濯ネットに入れるというのはとても重要なステップです。
カーペットの縁などが洗濯機の中で強く擦られてしまうとそこから破けてしまったり、滑り止めが強く当たるとうまく回転してくれないなど、撹拌中の心配事は枚挙にいとまがありません。
お守りだと思ってラグを洗うときは、必ずネットに入れて洗うようにしてください。
洗濯機洗いできない時の対処法
洗濯機不可の場合も、洗濯ができないというわけではありません。
ここでは、ご家庭で洗濯機洗いができない場合のお洗濯方法についてご紹介いたします。
洗濯機の容量が小さい場合
リビングの床一面に敷くような大型のラグは、洗濯機の容量が小さい場合がありますよね。
そんな時はコインランドリーを活用しましょう。
コインランドリーには大型の洗濯機があるため、大型のラグも入る可能性が高いです。
各店舗のHPなどに洗濯・乾燥ができるものについて記載されていますので、ラグやカーペットが洗濯できるか確認してから行くようにしましょう。
洗濯手順は上記の『ラグを洗濯機で洗う方法』と同じです。
手洗いOKの場合
上記のマークが書かれている場合は、洗濯機で洗うことはできませんが『手洗い』をすることができます。
手洗いをする時は、浴槽を使って洗うのが便利です。
浴槽を使った手洗いの手順は以下のとおりです。
★ラグを手洗いする方法★
- 掃除機を丁寧にかける
- シミなど汚れがひどいところに、前もって洗剤をしみ込ませておく
- カーペットを蛇腹にたたむ
- たたんだカーペットが隠れるくらいまで、浴槽にお湯を張る
- 洗剤を入れ、1時間から2時間つけおき洗いをする
- カーペットを数回裏返しながら、浴槽の中で踏み洗いをする
- お湯を入れ替えて入れてラグを踏む、これを洗剤が落ちるまで繰り返す(3回以上)
- ラグを踏んで水切りし、浴槽のフチにラグをかける
- ある程度水切りできたら洗濯竿を2本使ってM字に干す
一度だけラグを手もみ洗いしたことがあるのですが、次の日は腕がパンパンになるくらい疲れました。
ラグは踏み洗いするほうが断然簡単です。
足のほうが圧力もかかるので、汚れをきれいに落としやすくなります。
バスタブ幅に合わせてラグを折りたたんでおくと、安定して踏むことができますよ。
ラグに洗剤が残っていると、ガビが生えたり匂いの原因となるのでしっかりめにすすぐようにしてください。
詳しい解説はこちらの記事にも載っていますので是非参考にしてください。
洗濯不可の場合
桶に✕が書いてある場合は、『洗濯不可』という意味です。
この場合は手洗いもできないため、ご家庭での洗濯は諦めましょう。
洗濯以外の方法としては、『水拭きする』『クリーニングに出す』という2つの方法があります。
水拭き
ご家庭でラグをきれいにしたい場合は『水拭き』がおすすめです。
ただし、素材によっては色落ちする可能性もあるので必ず目立たないところで試し拭きをしてください。
【用意するもの】
バケツ、中性洗剤、拭き取り用のキレイな雑巾又はキッチンペーパーなど
★水拭きの方法★
- 掃除機をかける
- ぬるま湯で薄めた中性洗剤で拭く
- お湯で水拭きする
- 乾拭きして干したら完了!
洗剤が残ってしまうと、ラグの生地が傷んでしまいます。
数回水拭きしてしっかりと洗剤を落とすようにしましょう。
なるべく早く乾くよう、雑巾は固めに絞って吹くのがおすすめです。
乾拭きをする時は毛並みを立たせるようにして、根本から水分を拭き取るようにしましょう。
水分が残っているとカビや匂いの原因となります。
この水拭き方法は、日頃のお手入れにも使えます。
月一回を目安に行うとラグをきれいに保てますよ。
クリーニングに出す
デリケートな素材の場合は、無理に水拭きせずクリーニングに出すことをおすすめします。
費用はかかってしまいますが、生地を傷めずにラグをきれいにすることができるからです。
シミ取りをしてくれるお店もあります。
汚れがひどい場合も、無理にゴシゴシ洗うよりクリーニング店にお任せするほうが安心ですね。
まとめ
この記事では、洗濯機で洗えるラグの見分け方と、ラグを洗濯機で洗う方法について解説してきました。
ラグが洗えるかどうかだけでなく、自宅の洗濯機で洗えるサイズなんかを確認することも大切です。
洗濯機の説明書などで、容量を確認しましょう。
ラグを洗濯する時は、乾きやすいようにお天気の良い日を選んでくださいね。
生地が傷まないように、ネットに入れておしゃれ着用の洗剤を使いましょう。
洗濯機の容量が小さい場合は、コインランドリーなどの大型の洗濯機で洗うようにしましょう。
手洗いをする場合は、浴槽を使うと洗いやすいです。
ぜひご家庭にあった方法でチャレンジしてみてくださいね。