「”洗えるラグ”なら、どれでも洗濯機で丸洗いできる!」と思っていませんか?
実はそれ、ちがうんです!
『洗えるラグ』には
- 洗濯機で洗えるラグ
- 手洗いできるラグ
の2種類があります。
つまり、なんでも洗濯機に入れてOKってわけじゃありません。
洗えるけど「手洗いで優しく洗ってね」ってパターンもあるんです。
洗い方をまちがえて「ラグの風合いがかわっちゃった。」「毛がぬけおちちゃった。」ってことにならないように、正しいお手入れ方法を確認しておきましょう。
この記事では『洗えるラグの賢い洗い方』をくわしくレクチャーします。
お気に入りのラグを、きれいにフワフワに洗い上げましょう。
目次
「洗えるラグ」でも洗濯表示を見ないといけないワケ
『洗えるラグ』でも洗濯表示を見ないといけないワケ。
それは・・・。
「洗濯機で洗えるのか」or「手洗いしないといけないのか」をチェックする必要があるからです。
『洗えるラグ』というと洗濯機にぽいっと入れて、簡単に洗えちゃうってイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
手洗いが必要なデリケートなラグもあるので、洗濯表示を必ず確認しましょう。
洗濯表示の見方
ところで、ラグの洗濯表示ってどこにあるのでしょうか?
裏側をぺらりとめくってみましょう。
端っこの方にタグが縫いつけられてる小さな布はありませんか?(こんな感じ。↓)
ここに書かれているのが洗濯表示です。
見つけられましたか?
ラグによっては、シールで貼られていることもあります。
また、輸入カーペットや手織りラグ、リバーシブルタイプには洗濯タグがついていないこともあります。
その場合は、購入店に直接問い合わせましょう。
洗濯機で洗えるラグの洗濯表示
『洗濯機で洗えるラグの洗濯表示』は、これです。(↓)
通常の洗濯OK | 弱い洗濯OK | 非常に弱い洗濯OK |
![]() 液温の上限40度 洗濯機で通常の洗濯処理ができる |
![]() 液温の上限30度 洗濯機で弱い洗濯処理ができる |
![]() 液温の上限30度 洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる |
出典:消費者庁HP.「洗濯表示(平成 28年12月1日以降)」.
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html
洗濯桶のマークの中に数字がかかれている表記は、洗濯機で洗うことができます。
ちなみにこの数字は、洗濯できる液温をあらわしています。
桶の中に「40」とかかれていたら「40℃以下の洗濯液で洗ってね。」という意味です。
手洗いでないといけないラグの洗濯表示
『手洗い洗濯』の洗濯表示はこちらです。
桶の中に”手”がかかれていますね。(↓)
このマークがついていたら「手洗いしてね。」という意味です。
ご自宅で洗う場合は、お風呂の浴槽に水をはって、踏み洗いしましょう。
(※くわしいやり方は、のちほどご説明しますね。)
この洗濯表示だと、洗えないラグです
この洗濯表示がついていたら、残念ながらお家で洗うことはできません。(↓)
洗う前に気がついてよかった!
ラグをフカフカに洗う2つのポイント
ふわふわの肌触りがお気に入りのラグだったのに、お洗濯したら『風合いが変わっちゃってショック・・・!』って経験、ありませんか?
とくに毛足の長いシャギーラグは、洗い方にはこだわりたいものです。
ラグをフカフカに洗うポイントは、次の2つです。
- 中性洗剤&柔軟剤をつかう。
- 脱水したらすぐに干す。
1. 中性洗剤&柔軟剤をつかう。
やわらかくふんわり洗い上げたいなら、『中性洗剤』&『柔軟剤』を使用しましょう。
『中性洗剤』は通常の洗剤(弱アルカリ性)とくらべて洗浄力は弱いですが、そのぶん繊維が傷みにくいという特徴があります。
ですから、”おしゃれ着”などのデリケートな衣類にも中性洗剤を使いますよね。
洗濯による色落ちや風合いの変化などをおさえることができるので、ラグのお洗濯にもおすすめです。
そして『柔軟剤』も投入しましょう。
柔軟剤はトリートメントのような役割があるので、繊維をやさしくコーティングしてくれます。
タオルや衣類も、柔軟剤のあるなしで洗いあがりが全然違いますよね。
ラグをふわふわに洗いたいなら、使わない手はありません。
2. 脱水したらすぐに干す。
ラグを洗濯機で脱水したら、すぐに取りだして屋外に干しましょう。
『洗濯機の中でしばらく放置』はNGです。
洗濯機の中に入れたままにしておくと、ぎゅっと圧縮されたまま生乾き状態になってしまいます。
毛並みにヘンな癖がついたり、生乾き臭が発生する原因にもなるので『洗濯が完了したら、すぐに干す!」を心がけましょう。
洗う前にやることリスト
ラグのお手入れは『お洗濯の前段階』がとっても重要です。
ここをとばしていきなり洗うと、ラグにゴミがこびりついたり、洗濯機が故障するなどのトラブルにつながります。
洗う前に、次のことをやっておきましょう。
- 掃除機をていねいにかける。
- 目立つ汚れの下処理をする。
- 洗濯ネットに入れる。
1.掃除機をていねいにかける。
まず、掃除機をていねいにかけましょう。目には見えなくてもホコリや食べかすが毛足のあいだにはさまっています。
これらのゴミは、乾燥している状態で先に取り除いておきたいもの。(ぬれてこびりつくとやっかいなので。)
掃除機は同じ方向ではなく、「縦・横・斜め」と向きをかえてゆっくりかけるのがコツです。
2.目立つ汚れの下処理をする。
ジュースやコーヒーなどでできたシミは、お洗濯前に下処理しておきましょう。
おしゃれ着用の中性洗剤を10倍にうすめてスプレーして、水にぬらしたタオルでふき取ります。
薄手のラグなら、お風呂場でつまみ洗いしても◎。
3.洗濯ネットに入れる。
ラグを洗うなら必ず『洗濯ネット』にいれましょう。
これ、とっても大事です。
洗濯ネットに入れないでお洗濯すると、
- 洗濯物が洗濯・脱水槽から飛び出す。
- 脱水中の異常振動をまねく。
- 洗濯機の破損につながるおそれがある。
- ラグが洗濯時の摩擦で、傷んだり破けたりする。
- すべり止めがひっついて、洗濯槽がうまく回転できない。
などのトラブルをまねきます。
ネットに入れるときには、できるだけ高さが低くなるようにおりたたみます。
「ラグが入るような大きなサイズのネットがないわ。」ってときは、これを機会に購入しましょう。(こちらです。↓)
大型ネットは、ラグだけでなく寝具やカーテンを洗うときにも活躍します。
手洗いでのラグの洗い方
ラグを手洗いするときには、お風呂の浴槽を使って”踏み洗い”します。
いっちに、いっちにって踏んで汚れをおしだす洗濯方法なので、なかなかいい運動になります。笑
手洗いの手順
- お風呂の浴槽に水をはって、中性洗剤をとかす。
- ラグをいれて、1~2時間つけおき洗いする。
- 浴槽の中で踏み洗いする。
- 汚れがでてきたら、きれいなお水に入れ替えてさらに踏み洗いします。(これを3回ほど繰り返します。)
- 浴槽の中でしっかり踏んで水分をしぼり、ふちにかけて水切りする。
- ラグの裏面を上にして陰干しする。
※洗濯直後の水分を含んだラグは重たいので、お風呂のふちにかけてしばらく水切りをしましょう。
お風呂でラグを洗濯する方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
ラグの干し方(乾燥機はできればやめたほうが良い理由)
洗濯物を早く乾かすときに便利なのが『乾燥機』。
「洗濯→乾燥機で乾燥」って流れが手軽でスムーズだけど・・・。
できれば自然乾燥がおすすめです。
なぜかというと、乾燥機の中が高温になるから!です。
乾燥機は生地の奥まで熱を伝えるため、温度が55℃を上回るものがほとんど。
ラグを乾燥機にかけると
- ゴム製や樹脂製の滑りどめ、表面と裏面の糊付けがとける。
- 繊維がいたむ。
などのトラブルにつながることもあります。
乾燥機の方が便利だけど、長く愛用したいなら自然乾燥の方がおすすめです。
正しいラグの干し方
ラグの干し方にもいくつかポイントがあります。
- 直射日光のあたらない場所で陰干し。
- 2本の竿を使って、ラグがM字型になるように干す。
- 裏面を上にして干す。
直射日光があたると色あせや傷みの原因になるので、裏面を上にして陰干ししましょう。
その際、2本の竿を使ってM字型になるように干すと風通しがよくなり、早く乾きます。
洗濯機でのラグの洗い方
洗濯機でラグを洗うなら、ご自宅の洗濯機の容量を確認しましょう。
思っている以上に余裕が必要なので注意してくださいね。
「ラグ的には洗濯機洗いOK!」でも「洗濯機的には容量オーバーNG!」ってパターンもあります。
※容量は洗濯機のふたや正面、取扱い説明書などに記載があります。
洗濯機で洗う手順
- 中性洗剤を使用し、水量【最大】・水流【弱】・水温【30℃以下】に設定。(毛布コースなどがあるときは、そちらを選択する。)
- 脱水は30秒程度にとどめる。
- ラグの裏面を上にして陰干しする。
ラグを洗濯機で洗う方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
クリーニング店に持ち込む場合の費用感
サイズの大きいラグを手洗いするのは、なかなか大変です。
水分をふくむとずっしり重たくなるので、干すのもひと苦労。
ですから、無理せずクリーニング店にお願いするのも選択肢です。
クリーニング店でラグを洗濯するとなると、どれくらいの費用が必要なのでしょうか?
クリーニング店での相場
ラグのクリーニング費用は、ラグのタイプ・素材や利用するお店によっても全然ちがいます。
なのでほんの一例ですが、参考にお伝えしておきますね。
- ウィルトン系のラグ:1畳あたり1300円~
- ペルシャじゅうたん:1畳あたり5000円~
つまり、3畳サイズのラグなら少なくとも5000円くらいはかかるなと心づもりしておいた方がよさそうですね。
店舗によっては宅配サービスもあるようです。(便利!!)
ラグのクリーニング料金について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
お手入れ簡単!おすすめ洗えるラグ
ラグの汚れがひどい場合や、古くなってきている場合は、洗濯やクリーニングに出しても汚れが落ち切らないことがあります。
また、汚れ具合やラグの種類によっては、クリーニング費用が新品のラグよりも高くなってしまうことも…(ひえぇ~!)
そんな時は、思い切ってラグを買い替えるのも一つの方法です。
ラグ買い替えを検討している方は、「洗える」機能がついたラグにするとお手入れがグンとしやすくなりますよ。
▼洗濯機で洗えるラグ
洗濯機で洗えるラグの最大のメリットは、お手入れの手軽さ。
ボタン一つでお洗濯できるので、小さいお子様がいて頻繁に床が汚れてしまう場合も安心です。
薄手で持ち運びしやすいのもメリット。
ダイニングやリビングなど、飲食をする場所にもぴったりですよ。
洗濯機で洗える!可愛いニットパターンが大人気!優しい風合いが心地よい国産高機能ラグ
『レオル ブラウン』
【滑り止めプレゼント付き】汚れた時は洗濯機で丸洗いができるオシャレだけじゃない優秀ラグ
▼手洗いできるラグ
手洗いできるラグは、ウレタンラグやシャギーラグなど、風合い豊かなラグが多いのが特徴です。
踏み心地の良いものや、敷くだけでパッとお部屋が明るくなるようなものが多いですね。
リビングにさらっと敷けば、清潔におしゃれにお使いいただけますよ。
【当店オリジナル商品】手洗いで洗える。国産高機能のツイストシャギーラグ
『レーベン2 グリーン』
2色のツイストシャギーが表情豊か。納得のふかふかボリュームとさらさらタッチが気持ちいい。
タイルカーペットの洗い方
小さなタイル状のカーペット。
1枚1枚のサイズが小さいので(40㎝ほど)、汚れたときにも手軽に洗える便利なアイテムです。
タイルカーペットの洗い方は、汚れたと中性洗剤をうすめてスポンジでこするだけ。
- 汚れたところを取りはずす。
- 中性洗剤をうすめてスポンジで洗う。
- 風通しのよい場所で、陰干し。
・・・・・簡単だ。
小さなお子さんや室内飼いのペットがいるお宅ではとくに、ぱぱっと洗える手軽さがうれしいですね。
汚れた部分だけ水洗いできる!消臭・防汚加工付きカットパイルのタイルカーペット
『アタック270 キャンバスファイン 40x40cm』
ペットの爪が引っかかりにくいカットパイル、気になるニオイを消臭するエアファイン加工などペットとの暮らしも快適に。
まとめ
世の中で「洗えるラグ」として売られているものの中には、「洗濯機で洗える」と「手洗いできる」の概ね2種類があります。(ドライクリーニングのみのものを通常洗えるとは表記しませんが、このあたりの基準は販売店次第です。)
洗えるラグだからと言って、何も考えずに洗濯機に放り込むとラグを傷めてしまうおそれがあります。
「洗濯機で洗える」のか?「手洗できる」のか?
お洗濯をする前に、必ず洗濯表示を見て確認しましょう。
ラグをきれいに洗うポイントとして大切なのは、『洗濯前の作業』です。
「掃除機でゴミで吸い取る」「目立つ汚れの下処理をする」「ネットに入れる」をしっかりおこなうことで、きれいに洗うことができます。
また、洗濯機で洗う際には”容量の確認”をお忘れなく。
思っている以上に余裕を持たせる必要があるので、ご注意くださいね。