「ラグについちゃった汚れが、なかなかとれない!」とお困りではないですか?
汚れをきれいに落とすポイントは、その種類を見きわめて適切な洗剤を使用してお手入れすることです。
同じような茶色いシミでもお醤油によるものなのか?コーラによるものなのか?で対処方法はことなります。
この記事では『汚れのタイプ別!ラグのシミ取り方法』についてご紹介します。
※こちらでご紹介する汚れの落とし方は一例です。
洗剤を使用することで色落ちや風合いの変化をおこす可能性がありますので、まずは目立たない箇所で試してからお手入れすることをおすすめします。
目次
汚れの原因は水溶性?油性?
ラグに付着している汚れの種類には、大きくわけて【水溶性】と【油性】のものがあります。
どちらのタイプの汚れかによってお手入れの方法はちがうので、まずはそれを見きわめましょう
水溶性の汚れの例
水溶性の汚れの例は、次のとおりです。
◇水溶性の汚れの例
コーヒー、紅茶、ビール、日本酒、ワイン、ジュース、カクテル、しょうゆ、ソース、お茶など。
油性の汚れの例
油性の汚れの例は、次のとおりです。
◇油性の汚れの例
食用油、バター、口紅、靴ずみ、朱肉、油絵具、ペンキ、マニキュア、マジックインキなど。
わからないときの見分け方
「いつの間にかシミになっていて、何が原因かわからない」
「どちらに分類されるのか、びみょう・・・」
ってケースもありますよね。
そんなときにおすすめな”便利な見分け方”があります!
シミの判別方法
- ペーパータオルなどに少量の水を含ませてしぼる。
- ペーパータオルをシミの部分に軽く押し付ける。
- 汚れが付着した場合→水溶性。汚れが付着しなかった場合→油性。と判別する。
ラグの基本の汚れとり【3つのポイント】
汚れのタイプ別のお手入れ方法をご紹介する前に、「基本の汚れの取り方」について解説します。
次の3つのポイントを必ずおさえましょう。
まずは汚れを取り除く
汚れを取り除くときは、まずはキッチンペーパーなどを押しあてて吸水しましょう。
粘着性のある汚れでからみついている場合は、つまむようにして取り除きましょう。
ガムやチョコレート、口紅などの汚れはヘラやナイフなどを活用しても◎。
拭くときはこすらない!
「拭くときはこすらない」これは鉄則!です。
ついゴシゴシこすって汚れを取りたくなりますが、これでは繊維がいたんでけばだったり、毛足がぬけおちてしまったりします。
そして、肝心の汚れが取れているかというとそうではなく・・・。
むしろ汚れを広げてしまうことになりかねません。
汚れをとりたいときは、タオルやブラシで上からトントンとたたきましょう。
カーペット専用シャンプーは本当にオススメ
お手入れしてもなかなかきれいにならない!「しつこい汚れ」もありますよね。
- 頑固なシミで、ずっと前から放置している
- クリーニングに出さずにカーペットをきれいにしたい
- ペットや赤ちゃんがいても使える身体に優しいクリーナーが良い
そんなときにはこちらの『カーペット専用シャンプー』がおすすめです。↓
カーペットの汚れをスッキリ落としてくれます。
汚れがついて1週間たった染みを、こちらのシャンプーで掃除してみました。
カーペット以外の繊維製品にも使えるので、一家に一本あると本当に助かります。
水溶性の汚れの落とし方
お茶やジュース、ワインや調味料などの水溶性のものは、汚れてしまったときに布などを使用してしっかり吸水しましょう。
ゴシゴシこすらずに、上から叩くようにして拭きとることがポイントです。
コーヒー、紅茶
こぼしたものの上にぬるま湯をそそぎ、キッチンペーパーやタオルで吸いとる。
シミになってから時間がたっている場合は、レモン片か酢をふくませた布で拭く。
ビール、お酒、ワイン
キッチンペーパーやタオルで吸い取り、スポンジに水をふくませて拭く。
ぬるま湯でも落ちない場合はうすめた中性洗剤タオルにひたして拭き、水洗いしたタオルで洗剤が残らないように仕上げ拭きする。
ジュース、カクテル
水をふくませたタオルで拭きとる。
果汁が含まれている場合は、なかなか取れないので専用クリーナーを使用する。
しょうゆ、ソース(調味料)
キッチンペーパーやタオルで吸水し、中性洗剤をうすめたぬるま湯で拭く。水洗いしたタオルで洗剤が残らないように仕上げ拭きする。
古いシミはオキシドールで漂白する。
お茶
水で拭いた後、アルコールをふきかけ仕上げ拭きをする。
油性汚れの落とし方
油性の汚れはヘラやナイフなどを使用して、しっかり取りのぞきましょう。
手ごわい汚れが多くいので、ベンジン、テレピン油、シンナーなどで汚れをほぐしてから、つまむようにしてふき取りましょう。
(※染色しているものは色落ちする可能性があるので、家具の下など目立たない場所で試し拭きすることをおすすめします。)
食用油、バター、口紅、靴ずみ、朱肉
- ヘラやナイフで汚れをとり、ベンジンを白い布につけてつまむように拭く。中性洗剤にひたしたタオルでさらに拭きとる。
- あて布をしたうえで、アイロンをあててもよい。(※ラグの素材によってはアイロンをあてられないものもあります。使用前にご確認ください。)
- 輪じみを残さないように、霧吹きをかけておく。
油絵具、ペンキ
テンピン油で汚れをやわらかくし、吸取紙をあててアイロンをかけてから油分をふき取る。
(※ラグの素材によってアイロンをあてられないものもあります。使用前にご確認ください。)
さらにアルコールで拭いてから、中性洗剤をうすめたぬるま湯で仕上げる。
マニキュア、マジックインキ
シンナーで拭き、中性洗剤をうすめたぬるま湯で拭きあげる。
食料品のシミの取り方
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭や、キッチン・ダイニング周辺のラグは食料品による汚れが目立ちます。
アメやガム、チョコレートなどによる汚れは、時間が経過するとかたまってしまうので落とすのが大変です。
それぞれに応じた対処法をご紹介します。
チョコレート
ホウ酸粉末をふりかけ、冷水をそそいで15分ほど放置。ぬれた布で拭きとる。残った粉末は乾燥してから掃除機で丁寧に吸いとる。
(※小さなお子さんやペットがいるご家庭では、ホウ酸の取り扱いは十分にご注意ください。)
◇ホウ酸粉末を使用しない場合
チョコレートを取り除き、ぬるま湯にひたしたタオルでとかしながらつまみとる。
古い歯ブラシやタオルなどに中性洗剤をつけ、トントン上からたたく。
水洗いしたタオルで仕上げ拭きする。
アメ、ジャム
- 熱い湯に中性洗剤をとかし、布で拭きとる。
- とれない場合は、アルコールをふきかけ軽く拭きとる。
ガム
- 丸めながらつまみ、残った部分はアルコールかベンジンで拭きとる。
- どうしてもとれない場合は、ドライアイスでガムをかためた後にたたいいて粉々にする。
たまご
- 冷水(【注意】あたたかい湯は使わない)で拭きとる。
- とれない場合は大根おろしを使用してもよい。
牛乳、乳製品
ぬるま湯でふき取り、あとが残るようならベンジンで軽く拭く。
コーラ、サイダー
アンモニア水かホウ酸水で拭き、中性洗剤を入れたぬるま湯で仕上げ拭きする。
マヨネーズ、ケチャップ
お湯をふくませた布で汚れを取りのぞき、うすめた中性洗剤で拭く。
汚れが残っているようなら、アルコールで拭く。
その他の汚れの落とし方
日々の生活の中では、血液や尿などのトラブル汚れに見まわれることもあるでしょう。
汚れの性質によって異なる対処方法をマスターしておくと、いざというときあわてません。
インキ、墨汁
キッチンペーパーや布でよく吸いとったあと、中性洗剤をいれたぬるま湯で拭く。
牛乳をふりかけてふき取ってもよい。
血液
塩水(1リットルの水に塩カップ1/2)で拭き、ぬるま湯で仕上げ拭きする。
尿
- 塩水orホウ酸水で拭く。
- 中性洗剤をうすめた洗剤液で仕上げ拭きする。
犬猫のふん
塩水で拭きとってから5%のアンモニア水で拭き、中性洗剤をいれたぬるま湯で仕上げ拭きする。
泥
よく乾燥させて指先で落としてから、ブラッシングする。その後、うすめた中性洗剤をひたした布でたたくように拭きとる。
水拭きで仕上げる。
タバコの焦げあと
タバコの焦げあとは、修復用パイルをほかの場所(目立たないところ)から回収して接着します。
- 表面の焦げを歯ブラシなどでこすり落とし、掃除機で灰を吸いとる。
- 焦げている部分をハサミでカットする。
- 家具の下など、目立たない部分のパイル(毛)をカットして集める。
- ボンドを適量入れて、修復用のパイルで埋める。
- 最後に歯ブラシでまわりのパイルと馴染ませ、乾燥させれば完了。
買い替えなら”お手入れしやすいラグ”がおすすめ
「シミがなかなかとれない」「あっちもこっちもシミがある・・・。」
このようなケースでラグの買い替えをお考えなら、「洗濯機で丸洗いできるラグ」や「はっ水機能のあるラグ」がおすすめです。
「しまった!ジュースこぼしちゃった」ってときも、タオルで軽くふきとるだけでお手入れ完了。
シミにもなりにくいので、ダイニングなど汚れやすい場所でも安心してお使いいただけます。
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まとめ
汚れの種類によって、必要な洗剤や対処方法はことなります。
やみくもにゴシゴシこすらずに、しっかり見分けてからお手入れしましょう。
ホウ酸やベンジンなどあまり馴染みのない洗剤を新たに購入すると、「ちょっとしか使わない」「次いつ使うかわからない」というパターンにおちいりがちなので、「業務用シミ取りセット」を常備しておくことをおすすめします。