基本的に敷きっぱなしにしているカーペット。
いつの間にか黒ずんでしまっていたり、飲み物をこぼした跡があったりしませんか?
そうでなくても、ハイハイする赤ちゃんがいたりすると汚れていないか心配になりますよね。
「カーペットを丸洗いでキレイにしたい!」「ラグは乾燥機に掛けても良いの?」
そんなお声はカーペット専門店なのでよく耳にいたします。
ということで、今回は洗濯できるカーペットについて解説します。
目次
洗濯できるカーペットの特徴
ラグやカーペットは、水洗いできるものとそうでないものがあります。
では洗えるラグにはどのような特徴があるのでしょう?
ラグに使われる素材・大きさ・厚み・織り方など様々な要素が影響していますが、洗えるラグは以下のようなものが多いです。
- 薄手で軽量
- 小さめのサイズ
洗濯できると言っても、それが洗濯機で丸洗いできるのか、手洗いのみに対応しているのかは様々です。
カーペットをこれから購入しようと思っている方は、その点にも注意して探すと失敗がありません。
洗濯機にしろ手洗いにしろ、洗濯ができるカーペットはどうしても全厚が薄めになってしまいます。
洗濯機に入れようと思うと、どうしても折りたたんだり丸めたりする必要が出てくるため、あまり分厚いものだとうまくコンパクトにできないからです。
手洗いをする場合も、分厚いと水を吸って持ち上げるのも大変。
脱水や乾燥にも時間がかかり、結果的にカーペットを傷めたりカビを発生させてしまうなど本末転倒なことになりかねません。
またサイズに関しても、洗濯機に入るサイズとなると自ずと限られてきます。
4畳半のカーペットでもサイズは261x261cm(江戸間規格)。
半分に折りたたんでやっと130cm。四つ折りにして65cm、さらにもう一回畳めたとしても32cm。
ここまできてやっと洗濯機に押し込めるかも(?)なサイズですね。
実際のところカーペットの厚みがありますし、単純に割り算をしたサイズに畳めるということは絶対にありません。
当店では洗えるカーペットのサイズは概ね3畳くらいまでとご案内することが多いです。
ラグ・カーペット洗えるかどうかは洗濯表示次第!
ではラグやカーペットが洗濯できるかどうかは、どうやって見分ければよいのでしょうか?
ラグやカーペットが洗濯できるかどうかは、洗濯表示を見ればすぐにわかります。
洗濯表示はラグが洗えるかどうかだけでなく、手洗いか洗濯機洗いか、乾燥機・漂白剤を使用しても良いのかなどお手入れに関する情報がすべて詰まっています。
カーペットをこれから購入する方は、事前に洗濯表示をしっかりと確認をしましょう。
洗濯表示はカーペットをぺらっとめくると裏面に洗濯表示が縫い付けられています。
物によってはシールのようなタイプで裏面に貼りつけてあったりします。
リバーシブルタイプや輸入カーペット、手織りのマットなどは洗濯タグが付いていないものもあるので、その際は購入店に確認をしましょう。
洗濯表示の見方【手洗い・洗濯機洗い編】
水洗いができるかどうか知りたいときは、洗濯表示の桶マークを確認しましょう!
洗濯機OK | 手洗いOK | 洗濯不可 |
![]() 桶のマーク |
![]() 桶と手のマーク |
![]() 桶と×のマーク |
出典:消費者庁HP.「洗濯表示(令和6年8月20日以降)」.
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_02.html
桶の中に数字が書かれているときは、洗濯機で洗うことができます。
書かれている数字は、水温の上限です。
桶と手のマークが書かれているラグは、手洗いによる洗濯処理ができます。
デリケートな素材が使われていることが多く、洗濯機洗いはできないためご注意ください。
桶に×が書かれているときは、水洗いにより洗濯処理ができません。
洗濯できないラグ・カーペットのお手入れについてはこちらの記事をご覧ください。
洗濯表示の見方【乾燥機編 】
厚みがありサイズも大きいラグは、自然乾燥だと時間がかかります。
手っ取り早く乾燥機にかけたい!と思っている方も多いのではないでしょうか?
乾燥機にかけられるかどうかも、洗濯表示を確認しましょう。
四角形の中に丸が書かれているマークが、タンブル乾燥処理を表すマークになります。
高温乾燥OK | 低温乾燥のみOK | 乾燥機処理不可 |
![]() |
![]() |
![]() |
出典:消費者庁HP.「洗濯表示(令和6年8月20日以降)」.
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_02.html
乾燥機の中に書かれている黒い点の数によって、乾燥機の排気温度の上限が変わります。
「・」が2つ書かれている場合は高温乾燥(上限80度)しても大丈夫です。
「・」が1つの場合は低温乾燥(上限60度)のみOKとなります。
使用する乾燥機の上限温度をしっかり確認してくださいね。
バツが書かれているときラグは、乾燥機の使用はできません。
直射日光の当たらない風通しの良い場所に干してください。
洗濯表示の見方【漂白剤編】
ラグに頑固な汚れがついていると、漂白剤を使用したくなりますよね。
ですが、ラグの素材や織り方によっては、漂白剤が使用できないこともあります。
漂白剤を使用する前に、必ず洗濯表示の確認を行いましょう。
三角のマークが洗濯表示の取り扱いを表すマークになります。
漂白剤OK | 酸素系漂白剤のみOK | 漂白剤不可 |
![]() |
![]() |
![]() |
出典:消費者庁HP.「洗濯表示(令和6年8月20日以降)」.
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_02.html
三角に何も書かれていなければ、漂白剤が使用できます。
三角に2本線が書かれている場合は、酸素系漂白剤のみ使用可能です。
ただ、塩素系漂白剤は洗浄力が強い反面、色落ちや生地の傷みを招くことがあります。
そのため、塩素系漂白剤OKと書かれているラグであっても、基本的には酸素系漂白剤を使用しましょう。
三角に×が書かれている場合は、漂白剤を使用できません。
洗濯機で洗う場合は、サイズとタイプに要注意!
洗濯機OKのマークが書かれていても、洗濯機にすぐ入れるのはちょっと待って!
ラグの大きさや、洗濯機の容量によっては洗濯機で洗えないことがあります。
ここからは、洗濯機で洗う前の2つの注意点について解説します。
洗濯機に放り込む前に、必ず目を通してくださいね。
カーペットが洗える洗濯機のサイズは?
洗濯機洗いがOKなカーペットでも、洗濯機のサイズには十分ご注意ください。
190x240cmで大体3畳くらいのカーペットなのですが、少なくとも14kg以上の容量がある洗濯機でないと洗うことができません。
ちなみにですが、私が学生時代に一人暮らしで使っていた洗濯機の容量は4.5kgでした。
この洗濯機が天寿を全うした後、乾燥機能付きのファミリー向けに買い替えてやっと7kg。これは現在も使用中です。
ということは、我が家の洗濯機ではカーペットを洗うのは到底無理ということになりますね。
実家で7人で暮らしていた時代は、たしか洗濯機の容量は10kgを超えていました。
洗濯物を一気にたくさん洗っているご家庭でないとカーペットを自宅の洗濯機で回すのは難しいようです。
無理に洗濯槽にカーペットを押し込むとカーペットの生地が破れてしまったり、洗濯機そのものの故障につながる可能性があります。
カーペットは余裕のあるサイズの洗濯機で洗うようにしましょう。
洗濯機で洗えるラグの特徴については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
また、ご家庭の洗濯機で洗えないときは、コインランドリーを活用するのがおすすめです。
コインランドリーは洗濯機の容量が大きいため、ビッグサイズのラグでも洗えるかもしれません。
カーペットをコインランドリーで洗濯する方法についてはこちらの記事をご覧ください。
ドラム式でカーペットを洗うと傷む?
例え洗濯容量が大きくても、ドラム式の場合は要注意!
これはお店やメーカーによって基準が異なるかと思いますが、当店ではドラム式の洗濯機での洗濯は一律お控えいただくようご案内しております。
縦型の洗濯機よりも洗浄力が強く、カーペットを傷めてしまう可能性があるためです。
洗濯機でカーペットを洗う方法とポイント
洗濯機での洗濯ができるカーペットでも、事前準備や洗濯手順を間違えるとカーペットが傷んだり、汚れがきちんと落ちなかったりと残念な結果になることがあります。
せっかく大物に手をつけるなら、失敗はしたくないですよね。
カーペットを洗濯機で洗う方法
カーペットを洗濯機である手順は以下の通りです。
■カーペットを洗濯機で洗う方法■
- カーペットの裏表両面に掃除機をかける
- こびりついているゴミがあれば取り去る
- 表面を内側にして折り畳み、端から丸める
- 洗濯ネットに入れる
- 中性洗剤を使用し、『大物洗いコース』で洗濯
- 脱水は弱め、または30秒程度にとどめる
- 屋外に干す場合は、カーペットの裏面を上にして陰干し
カーペットの繊維を傷めないよう中性洗剤を使用して洗濯しましょう。
おしゃれ着用洗剤があればそちらを使って洗濯します。
水をたっぷり使って洗う『大物洗いコース』や『毛布洗濯コース』がおすすめです。
大物洗いのコースがないときは、水量は最大、水流は弱、水温は30℃以下を目安に洗濯コースを選んでくださいね。
しっかりと乾燥をさせる必要がありますので、天気の良い日を選んで洗濯しましょう!
生乾きになってしまうと臭いの元になったり、カビの原因にもなりかねません。
カーペットを洗濯機で洗うときのポイント
カーペットを洗濯機で洗うときに重要なのが洗濯ネットにラグを入れること!
面倒に思うかもしれませんが、洗濯ネットに入れるというのはとても重要なステップです。
カーペットの縁などが洗濯機の中で強く擦られてしまうとそこから破けてしまったり、滑り止めが強く当たるとうまく回転してくれないなど、撹拌中の心配事は枚挙にいとまがありません。
洗濯ネットを新調する必要があったとしても、お守りだと思って洗濯ネットは使うようにしてくださいね。
完全なる宣伝で恐縮ですが、当店ではカーペットの洗濯にお使いいただける大判の洗濯ネットをご用意しております。
「そんな大きい洗濯ネットどこに売ってるの?」というお客様のお声に応える形で作りました。
カーペット以外にもカーテンやお布団カバーなどにも使えますので、当店スタッフも「とりあえず1枚買っておこう!」みたいな感じでよくお持ち帰りしております。(お金払っております。ちゃんと。)
カーペットを手洗いする方法と注意点
カーペットを手洗いする場合は、お風呂の浴槽で洗うのが便利で簡単です。
お湯を張った浴槽に中性洗剤を入れ、ラグをつけておきます。
その後、足でラグを踏み洗いしていきましょう。
その後、お湯を張りなおして洗剤をすすぎます。
カーペットは水を含むと重くなるので、干す前にバスタブに掛けてしっかり水切りしてくださいね。
具体的な手順は過去の記事でご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
洗濯できる!おすすめラグ・カーペット5選
ここからは、当店びっくりカーペットおすすめの洗えるラグ・カーペットをご紹介します。
洗濯機洗いできるラグ・カーペット
手軽にお手入れするなら、洗濯機洗い出来るラグが便利です!
購入前にご自宅の洗濯機の容量も確認しておいてくださいね。
お部屋を可愛く彩る!洗濯機洗い可能なモロッカン風デザインラグ『ロンバス』。
素足で触れても気持ちが良いマイクロファイバー生地を使用しています。
滑り止め付き&洗濯機洗いOKなので、小さいお子さんのいるご家庭にも人気がありますよ。
掠れたアンティーク調のデザインがおしゃれな洗えるラグ『カミーナ2』。
リーズナブルでもこなれ感のあるお部屋を演出してくれますよ。
今ならお手入れに便利な洗濯ネットプレゼント中です!
コットン素材を100%使用したナチュラルな洗えるラグ『モック』。
綿は吸湿性が高く手触りがサラッとしているため、夏にも快適にご使用いただけます。
綿ならではの素朴でざっくりとした風合いをぜひお楽しみください。
手洗いできるラグ・カーペット
厚手のラグやデリケートな素材を使用したラグは、手洗いで処理をしましょう。
当店大人気商品!全厚約20mmの持っちりウレタンラグ『ホリデープラス』。
はっ水加工がついておりますので、水をこぼしても染み込みにくく、タオルでサッと拭き取ることができます。
ほど良い厚みがあり、座ったり寝転んだりしても快適にお過ごしいただけますよ!
ひんやり気持ちいい♪接触冷感素材の洗えるラグ『オアシス2』。
もちろん洗った後も、冷感効果は持続します。
25度を下回る季節には冷感効果を発揮しないので、冬にもそのままお使いいただけますよ。
防ダニや滑り止め、低ホルムアルデヒドなど嬉しい機能が充実したおすすめの1枚です。
まとめ
洗濯できるカーペットは薄手で軽量のものが多いです。
これは洗濯の際にきちんと洗浄・脱水・乾燥ができる必要があるためです。
また、サイズもあまり大きいものですと自力での洗濯は難しくなります。
当店では洗濯機で洗えるカーペットのサイズは、概ね3畳くらいまでとご案内しております。
カーペットが洗えるか否か、どういった洗濯方法にすべきかは必ず洗濯表示を確認しましょう。
洗濯機で洗濯できるという表示だった場合も、しっかりゴミを落としてから洗濯ネットに入れ優しく洗うようにしてください。