マンションなどの集合住宅で多いのが騒音トラブル。
小さなお子さんやペットがいるご家庭では、階下への影響が気になりますよね。
静かに過ごすよう言い聞かせてセーブするにも、限界があると思います。
- 周囲に迷惑をかけたくない。
- 生活音を気にせずのびのび過ごしたい。
そんなときには「防音カーペット」を活用しましょう。
この記事では
『防音カーペットの新基準』
『防音カーペットの選び方ポイント』
『おすすめ防音カーペット』
についてお伝えしていきます。
目次
騒音トラブルの防止に!防音カーペットがおすすめ
- 室内を移動する足音。
- 子どもやペットが走ったりジャンプする音。
- 物を落としたときの音。
- ダイニングセットに椅子を出し入れするときの音。
など、生活していると様々な音が発生します。
マンションなどの集合住宅に居住していると、階下の迷惑になっていないかヒヤヒヤしますよね。
なるべく静かにしようと気をつけていても完全にセーブすることは難しいですし、音のことばかり考えていると暮らしが窮屈になってしまいます。
そこでおすすめしたいのは”防音カーペット”。
床に敷くだけで階下に響く音を緩和させることができるので、ぜひ活用しましょう。
遮音性の優れたものであれば、階下の人がほとんど気配を感じないレベルまで音を遮ることができます。
カーペットの遮音等級とは?
カーペットの遮音性能を示す基準になるのが「遮音等級」。
遮音等級のメリットは、客観的な数値で遮音効果を比較できるところにあります。
カーペットをはじめとする床材の遮音性は、【L値】による比較が一般的です。
【L値】は食器やおもちゃなど「硬質で軽量な物体が床に落下したとき」や「椅子をひきずったとき」に発生する音など、日常生活で発生する音の遮音性を示しています。
遮音等級は「△LL-3」のように示され、LLに続く数字が3,4,5と大きくなればなるほど遮音効果が高くなることを意味しています。
ただし、遮音等級はあくまで一つの指標としてとらえましょう。
遮音等級がついていないからといって遮音性が期待できないわけではありません。
「デザインは好きだけど、遮音等級がないからあきらめよう。」と思わなくてもいいんです。
これについては後ほど詳しくご説明しますね。
(※ちなみに、遮音等級には「【L値】軽量床衝撃音低減性能の等級」のほかに「【LH値】重量床衝撃音低減性能の等級」もありますが、日常生活で発生する音はL値を考慮すればOKです。)
「推定L値等級」から新基準「△L等級」へ
床衝撃音の遮音等級は従来「推定L等級」が使用されてきましたが、2007年JIS規格(床衝撃音レベル低減量の測定方法)が改定されたことを機に新基準「△L等級」が定められました。
「△L等級」ではより正確な製品の相互比較を可能にするため、試験方法および床材の材料・構造などの条件が統一されています。
現在旧「推定L等級」から新「△L等級」への移行が実施されていますが、旧「推定L等級」だからといって”遮音性がない”というわけではありません。
旧基準の表記であっても検査結果に基づいた数値であることには変わりありませんので防音カーペットを選ぶときの基準にしてもOKです。
- 遮音等級の旧基準は「推定L等級」、新基準は「△L等級」。
- 旧「推定L等級」の表記であっても、遮音効果は期待できる。
防音カーペットを選ぶ!8つのポイント
防音カーペットを購入するとき、何を基準に選べばいいのか迷いますよね。
- 防音だけじゃなくて、食べ物や飲み物をこぼしても安心な「はっ水機能」がついているカーペットが欲しい。
- 欲しいカーペットに遮音等級がついていない。これじゃ防音できないの?
- お部屋全体に防音カーペットを敷きこみたい。
- おしゃれな防音カーペットをさがしている。
など、いろいろな希望があることでしょう。
ここからは防音カーペットの選び方について「遮音等級のありなし」「敷きこみ方」「+αの機能」「デザイン」「お洗濯OK」など、5つの項目にわけて解説していきます。
ポイント①遮音等級あり?なし?
遮音性を客観的な数値で示したカーペットが欲しいなら「遮音等級」が表記されているものを選びましょう。
検査機関で測定したものなので、客観的な数値として参考にすることができます。
ただし、遮音等級がついていないから防音性を期待できないか?というと、決してそうではありません。
◇カーペットはそもそも防音性がある
カーペットは他の床材(フローリング、コンクリート、畳など)と比較して、防音性が高いという特徴があります。
つまり、遮音等級のあるなしに関係なく、カーペットを敷けば階下に響く音を緩和させることができるのです。
◇遮音等級にこだわらなくてOK!
防音性の高いカーペットはたくさんありますが、その中でも遮音等級がついているカーペットはごく一部です。
なぜかというと、遮音等級の検査実施には莫大な費用がかかるから。
最高ランクの等級が期待できるカーペットでも、リーズナブルなお値段で提供するためにあえて検査を実施していないケースもたくさんあります。
防音カーペットを選ぶときには遮音等級だけにこだわらず、カーペットの目付量(毛の密度)、クッション性、アンダーフェルトのあるなしを総合的に判断することをおすすめします。
【びっくりカーペット】では防音性が期待できる商品には「防音マーク」を表記しているので、カーペット選びの参考にしてくださいね。
ポイント②全体に敷きこむ?部分使い?
カーペットをお部屋全体に敷きこむのか部分的に敷くのか?
それによって、防音カーペットの選び方は大きく異なります。
まずはどれくらいのサイズが必要かを検討しておきましょう。
お部屋全体に隙間なく敷きこみたい場合には、サイズオーダーできるカーペットがおすすめ。
隅々まで敷きこむことができるので、元気なお子さんがかけ回ってもゆったりした気持ちで見守ることができます。
柱の凹凸に合わせてカットするサービスもありますよ!
一方、しっかりとしたクッション性や踏み心地がほしいならウレタンフォーム入りの低反発ラグなどがおすすめです。
こちらは部分使いで敷くタイプなので(いわゆる防音ラグ)よく使用する場所を選んで設置しましょう。
また、厚みとクッション性のあるタイルカーペットも防音効果が期待できます。
タイルの組み合わせで自由に形を変えられるので、キッズスペースに敷きたいときや、廊下の防音対策におすすめですよ。
ポイント③+α機能(はっ水・防ダニ・防炎)は何にする?
防音カーペットは「防音」のほかにも、「はっ水」「防ダニ」「防炎」「抗菌消臭」など様々な機能が充実しています。
- 食べ物や飲み物をこぼしても安心な「はっ水加工」つきがいい。
- 高層マンションに住んでいるから「防炎マーク」が必須。
- お部屋の空気をクリーンにする「抗菌・消臭機能」もほしい。
などなど、『防音+〇〇』にどんな機能が欲しいのかを吟味して選びましょう。
ちなみにダイニングには、木目調のフロアマットがおすすめ。
防音マークこそないものの、椅子を出し入れや食器を落としたときの音を軽減させることができますし、表面がつるっとした塩ビ加工なのでお手入れが簡単です。
ポイント④おしゃれなデザインもゆずれない
カーペットはインテリアの主役なので、やっぱりおしゃれさを重視!したいですよね。
防音カーペットの中にもスタイリッシュな北欧柄やシックなモダンテイストなど、様々なデザインのものがあります。
無地のものでも毛足の長さや光沢、カラーによってその印象は大きく変わるので、お部屋の雰囲気に合わせてお気に入りの1枚を探しましょう。
ポイント⑤お洗濯OKだとうれしい
カーペットは肌に直接触れるものなので、お洗濯OKだとうれしいですよね。
「いつでも清潔に保ちたい!」というきれい好きな方には、防音かつ洗濯OKなタイプがおすすめです。
ただし、お洗濯できる商品は持ち運びが容易な部分敷きタイプ(ラグサイズ)に限られます。
お部屋全体に敷きこむような大きなカーペットは、中性洗剤などを使用して拭き掃除しましょう。
ポイント⑥過ごし方に合わせて選ぶ
ラグを選ぶときは、お部屋での過ごし方を意識して選びましょう。
例えば、ペットと過ごすお部屋の場合は、爪が引っ掛からないようカットパイルを選ぶことが大切です。
カットパイルとは、ふさふさとした毛足のことです。毛足が輪っかになっているものをループパイルと言います。
キッズスペースに敷く場合は、防音効果はもちろん、お子さんが楽しく過ごせるようなデザインを選ぶことも大切ですよね。
防音機能だけに問わられ過ぎず、広い視点でラグを探してみましょう。
ポイント⑦楽器の防音対策は音の種類に注目
ピアノやギターなど、自宅で楽器を演奏するときの防音対策にラグを検討している人もいると思います。
楽器の防音対策にラグを敷くときは音の種類に注目しましょう。
リコーダーやギターなどの楽器は、楽器から発する「空気伝播音」(いわゆる普通の音)が発せられます。
一方、ピアノやドラムは「空気伝播音」の他に「個体伝播音」を発しています。
個体伝播音とは、壁や床、天井などに伝わって響く音のことです。
一般的に、空気伝播音よりも個体伝播音の方が防音対策が難しいとされています。
集合住宅の場合、近隣にも響きやすいのでピアノやドラムを演奏されている方は特にしっかり防音対策が必要になります。
遮音△LL(I)-5以上の防音効果の高いカーペットを敷き、壁や窓の防音対策も併用しておこなうようにしましょう。
窓の防音対策には、防音カーテンがおすすめですよ。
ポイント⑧インテリアとの統一感もチェック
カーペットやラグはお部屋の中でも比較的大きな面積を閉めていますよね。
そのため、カーペットの色やデザインはお部屋の印象を大きく左右します。
他のインテリアと調和させることで、お部屋のインテリア性をアップさせることができますよ。
カラーコーディネートをするときは、配色の黄金比を意識すると失敗が少ないです。
ベースカラー(70%)、メインカラー(25%)、アクセントカラー(5%)の比率でコーディネートしていくようにしましょう。
迷ったときは、カーテンやソファなど他の家具に使っている色と揃えるようにするとお部屋に統一感を持たせられますよ。
おすすめ防音カーペット14選
ここからは、専門店おすすめの防音カーペットをご紹介していきます。
遮音等級のついているカーペットをはじめ、機能が充実しているもの、デザインがおしゃれなもの、お部屋全体に敷きこめるものなど、イチオシの防音カーペットを厳選しました。
部分敷におすすめ!遮音等級つき防音ラグ
客観的な数値を示した遮音等級つきのカーペットがほしいなら、こちらがおすすめです。
遮音△LL(Ⅰ)-6
ここでは、遮音等級△LL(Ⅰ)-6(従来表記「防音L-35」)のラグを紹介します。
生活音(足音や走り回る音)が静かな時に聞こえる程度で、マンションや賃貸アパートでもほとんど気になりません。
【遮音等級△LL(Ⅰ)-6】洗濯機で洗えてお手入れ簡単!通常の生活音はまず聞こえない防音ラグ。
『クランゼ グレー』
ナチュラルなリーフ柄なので、リビングをはじめとした幅広い場所にお使いいただけます。
遮音△LL(Ⅰ)-5
ここでは、遮音等級△LL(Ⅰ)-5(従来表記「防音L-40」)のラグを紹介します。
生活音(足音や走り回る音)がかすかに聞こえる程度で、マンションや賃貸アパートでも安心して生活いただけます。
遮音△LL(Ⅰ)-4
ここでは、遮音等級△LL(Ⅰ)-4(従来表記「防音L-45」)のラグを紹介します。
生活音(足音や走り回る音)が遠くから聞こえる程度で、マンションや賃貸アパートでも気兼ねなく生活いただけます。
デザイン性も豊富なので、機能面とインテリア性を両立させたい方におすすめ。
敷き込みにおすすめ!遮音等級付き防音カーペット
お部屋全体に敷きこめる、防音カーペットをご紹介!豊富なデザインとカラーバリエーションの中からお選びください。
遮音△LL(Ⅰ)-6
ここでは、遮音等級△LL(Ⅰ)-6(従来表記「防音L-35」)のラグを紹介します。
防音効果が高いので子どもの遊びスペースや、椅子を出し入れするダイニングなどにおすすめです。
遮音△LL(Ⅰ)-5
ここでは、遮音等級△LL(Ⅰ)-5(従来表記「防音L-40」)のラグを紹介します。
楽器を演奏するお部屋には、遮音等級△LL(Ⅰ)-5以上の防音カーペットを敷きこみましょう。
遮音△LL(Ⅰ)-4
ここでは、遮音等級△LL(Ⅰ)-4(従来表記「防音L-45」)のラグを紹介します。
遮音等級△LL(Ⅰ)-4以上であれば、集合住宅でもお使いいただきやすいですよ。
ふっくらウレタン入り防音ラグ
ふかふかのウレタンが入ったラグは、遮音等級を取得していなくても、ある程度の防音効果が期待できます。
座り心地抜群なので、床に座って過ごしたい方におすすめです。
25mmのウレタンとロングシャギーで防音効果◎包み込まれるような滑り止め付きボリュームシャギーラグ
『シフォンプラス スノー』
オールシーズン対応!手洗いOK!極厚ふわふわロングマイクロファイバーシャギーラグ
ミニスペースの防音対策に!タイルカーペット
キッズスペースや、楽器の下に敷くときなど、限られたスペースに敷くならタイルカーペットがおすすめです。
「遮音等級△LL(I)-6」の防音カーペット。汚れにくく水洗いもできるのでペットスペースにもおすすめ。
『ECOソフト 50x50cm』
トウモロコシを原料にしたサスティナブルでエコなタイルカーペット。
「このカーペットがほしいけど、防音効果は期待できる?」など疑問に思う商品があれば、【びっくりカーペット】にお電話ください。
スタッフが丁寧にお答えいたします。
当店スタッフ愛用!防音カーペット
ちなみに当店スタッフが愛用している防音カーペットが【デラックスリート】。
(当店オリジナル商品です!)
マンション住まいなので階下の人への配慮から防音性の高いものを選んだそう。
「リビングは長い時間を過ごす場所なので、防音対策をしっかりしておきたい。」と話していました。
通常より約3倍分厚い防音不織布+8㎜ウレタンを採用しているので、うっかりテレビのリモコンやゲームのコントローラーを落下させてしまっても音が響きません。
優れた「防音性」はもちろん、消臭、抗菌ウイルス対策、ハウスダスト軽減、洗濯OK、ハウスダスト低減などのさまざまな機能が充実した1枚です。
愛用して3年経過した今も”もっちり感”をキープしており、お気に入りのくつろぎスペースになっているそうです。
(※2023年4月にこちらの商品は完売いたしました。)
防音カーペットをお探しの方は、デラックスリートと同じシリーズのこちらの商品もぜひご検討ください。
デラックスリートとまったく同じ性能で、モダンなインテリアにもあるおしゃれな幾何学デザインです♪
防音カーペットの効果を高める敷き方
最後に防音カーペットの効果を高める敷き方を紹介します。
マット類の上に重ね敷きする
クッションマットやジョイントマットなどのマットの上に防音ラグを重ね敷きすることで、防音効果をより高めることができます。
家にあるラグやカーペットの防音効果が薄いときには、厚手のマットを敷くようにしましょう。
マットを部屋全体に敷き詰めてアクセントにラグを敷いても良し、小さめマットに大きめのラグを合わせてしっかりカバーするも良し!
使い方次第でさまざまなコーディネートが楽しめますよ。
デニム調の生地がおしゃれなジョイントマット。6mmのクッションが音や寒さをしっかりガード。
ジョイントマット『さらり』60x60cm単色4枚set
汚れたところだけ外して洗えるジョイントマット。
防音効果を高めるなら敷きこみがおすすめ
防音カーペットは、床を覆う面積が大きくなればなるほど防音効果が高まります。
防音効果を高めたいときは、部屋全体に防音カーペットを敷きこむようにしましょう。
カーペットを敷き詰めることで、防音効果だけでなく保温性もアップさせることができます。
部屋の形に合わせて自由にカットできる、フリーカットカーペットなら複雑な形状の部屋でもばっちり敷き詰められますよ。
防音カーテンなどを併用する
部屋全体の防音効果を高めるためには、床だけでなく、窓や壁もカバーしなければなりません。
防音効果を高める方法としては、壁に吸音材を取り付ける、壁紙を吸音性のあるものに変更する、二重窓を使うなどがあげられます。
ですが、賃貸住宅などで壁や窓の取り換えが難しい場合もありますよね。
手軽に防音効果を高めたいときは防音カーテンを併用しましょう!
例えば、こちらの防音カーテン『エコマカロン』は、高音域の騒音を軽減してくれます。
ペットの鳴き声やピアノの音にも効果的なので、ご家庭の防音対策におすすめですよ。
【100サイズから選べる】完全遮光・遮熱・防音・形状記憶の高機能カーテン
『エコマカロン キャラメル』
全22色!豊富なカラーが揃ったお洒落で上品な光沢のヘリンボーン織り柄ドレープカーテン
まとめ
今回は「音のお悩み」を解決する、防音カーペットを特集しました。
選ぶ際には「遮音等級」だけでなく、カーペットの毛足密度、厚みやクッション性、裏面の素材なども考慮して選びましょう。