猫ちゃんは毛づくろいが大好き!
猫は起きている時間のかなりの割合を毛づくろい(グルーミング)をして過ごします。
そんな猫ちゃんですが、たまにカーペットや飼い主さんの服をペロペロ舐めたり、吸ったりしていることはないですか?
微笑ましい光景だけれど、猫ちゃんの身体に問題があるのでは?と心配になりますよね。
今回は猫がカーペットをなめる理由について解説していきます。
目次
猫がカーペットをなめる理由
猫が毛づくろいをするのは、外で狩りをしていた頃の名残が今も残っているからだそうです。
ネコ科の動物は、獲物に気づかれないように自分の体のにおいを消したり、体を清潔にするために毛づくろいをします。
家猫は狩猟を行うことはほとんどありませんが、体を清潔に保ったり、体温を調節したりと、毛づくろいは猫ちゃんが健康を維持するために必要な習性です。
また、猫にとって飼い主さんや他の猫をなめることは、愛情表現のひとつだそうですよ。
では、猫ちゃんが生き物ではないカーペットや床などなめてしまうのはどうしてでしょう?
猫がなめてしまいやすいもの
猫はカーペットだけでなく、カーテンや毛布、クッションなど布製品をなめてしまいやすいです。
特に衣服や布団など、飼い主さんのにおいがするものは、なめてしまう子が多いんだとか。
他には床や網戸、壁など「なんでそんなところを?」と思ってしまうようなところをなめてしまう猫ちゃんもいます。
幸せそうになめている姿はかわいいですが、そのあとの拭き掃除やお手入れを考えるとちょっと大変ですね。
猫がカーペットをなめてしまう原因は?
猫がカーペットをなめてしまうのには様々な理由があります。
・自分や飼い主のにおいがしているから
・ミネラル不足
・カーペットに食べかすなどが落ちている
・不安やストレス(とくに猫は環境の変化に弱いです)
などが主な理由ですが、若い猫ちゃんだと「好奇心でなめてみただけ」という子もいます。
どれくらいの期間、頻度でなめているのかしっかり観察しましょう。
餌を変えてから床をなめるようになった、
部屋に新しい机を置いてからなめるようになった、などいつからその行動が始まったのか思い返してみて原因を探してくださいね。
放っておくと危険かも?ウールサッキングについて
猫ちゃんが物をなめてしまう原因がストレスの場合は、ウールサッキングの可能性もあります。
ウールは「羊毛」、サッキングは「しゃぶる」という意味です。羊毛製品をよくしゃぶることから、この名前が付きました。
ウールサッキングは猫の問題行動の一つで、布や布製品を舐めたり吸ったり、時には食べてしまうこともあります。
ウールサッキングは、猫ちゃんがストレス・不安を感じることによって引き起こされるといわれています。
母猫から母乳をもらうときと同じ仕草をすることで、母猫に甘えることができた幼い頃の安心感や幸せな気分を味わっているようです。
“赤ちゃん返り”ならぬ、”子猫返り”ですね。
なめる程度なら問題ありませんが、かじったりして布製品を食べてしまうと腸閉塞を引き起こしてしまう可能性もあるため危険です。
猫がカーペットをなめているときは、注意して観察するようにしてください。
猫がカーペットをなめてしまうときの対処法4つ
これをすれば猫ちゃんがカーペットをなめなくなる!という絶対的な対策はありません。
猫ちゃんも個性のある生き物。
その子の性格などによってどの方法が一番適切なのか変わってしまうからです。
ここでは、代表的は方法を4つ紹介します。
猫ちゃんの性格や、カーペットをなめてしまう原因に合わせて色々試してみてくださいね。
①なめそうなものを置かない
カーペットや布団がある部屋に猫を入れないようにする方法です。一番確実な方法ですよね。
ただ、カーペットは爪とぎや飛び回る猫ちゃんのクッション材の役割も果たしているのであまり現実的ではないかもしれません。
また、なめそうなものを取り除いても、ストレスが原因だと違う方法でストレスを発散しようとする可能性があります。
自分の体を異常になめたり、同じ所をグルグル回ったり…。
なめているものだけでなく、猫ちゃんのストレスも取り除いてあげてくださいね。
②猫との時間を増やす
猫がカーペットをなめてしまう原因がストレスの場合は、遊びの時間を増やすなど猫ちゃんとの時間を増やしましょう。
飼い主さんに甘える時間を作ることで、猫ちゃんのストレスや不安をある程度解消できます。
環境の変化を嫌う猫ちゃんもいますので、「新しい椅子を買った」「部屋を模様替えした」などストレスの原因がわかっている場合は極力取り除いてあげましょう。
③食事を見直す
ミネラル不足や、カーペットに落ちた食べかすを食べている場合は食事の満足度が低い可能性があります。
猫ちゃんの食生活を見直してみて、必要であれば食事の回数や量を見直したり、フードを変えてみましょう。
食事の満足度が上がると改善されることもあります。
また布製品の代わりに、猫草など猫ちゃんがかじっても大丈夫なものを与えるという方法もあります。
④気になる時には病院へ
寄生虫や、何らかの病気が原因で食事以外のものを食べてしまうこともあります。
また、行動がエスカレートしてカーペットをかじってしまうと腸閉塞になってしまう可能性もあります。
心配な時は、動物病院にいってみてもらってください。
遊び毛や毛玉が発生しにくい!合成繊維カーペットのススメ
(※写真:お客様レビューより)
カーペットをなめてしまう猫ちゃんの場合、カーペットを取り除いてしまえれば楽なのですが…。
そうすると今度は人間が不便になってしまいますよね。フローリングだと、寒いし硬いし…。
猫ちゃんにとっても、カーペットは大切です。
硬いフローリングをジャンプすると足腰に負担がかかってしまいますし、爪でフローリングが傷ついてしまうこともあります。
では、どんなカーペットを敷けば猫ちゃんと快適に過ごせるのでしょう?
合成繊維カーペットのメリット
猫ちゃんと一緒に過ごすのであれば、合成繊維を使ったカーペットがおすすめです。
合成繊維は「遊び毛が出にくい」「虫やカビに侵されにくい」といった特徴があります。
遊び毛がでにくいフィラメント糸
遊び毛とは、新品のカーペットから出てくる綿埃のようなものです。
遊び毛の出やすさは、カーペットの繊維によって変わります。
カーペットの糸の構造は「紡績糸」と「フィラメント糸」に分類されます。
ウールなどの天然繊維は「紡績糸」でできています。
5-10㎝程度の短い毛を撚っているため、遊び毛が発生しやすいです。
一方、ナイロンなどの合成繊維は「フィラメント糸」でできています。
連続した長い毛を束ねているため、遊び毛や毛玉が発生しにくいです。
フィラメント糸であれば、猫ちゃんがカーペットをなめてしまっても繊維を誤飲する可能性が低くなります。
カビ、虫が発生しにくい
天然繊維は動植物からできているため栄養分が高く、虫やカビに侵されやすいというデメリットがあります。
合成繊維は主に石油などから作られているため、虫やカビに侵されにくいです。
猫ちゃんがカーペットをなめていたらカビが生えてしまった!とお悩みの方にも、合成繊維はおすすめです!
おすすめは耐久性に優れたナイロン!
特におすすめの繊維はナイロンです。
合成繊維なので、遊び毛やカビなどの心配も少ないだけでなく、耐久性に非常に優れています。
また合成繊維の中で最もへたり、擦り切れに対しても耐性があるため長くお使いいただけますよ。
カーペットの買い替え時期について
(※お客様レビュー写真より)
猫と暮らしていると、嘔吐や粗相で汚れたり、爪とぎの餌食になっていたりと、なにかとカーペットが傷みやすいですよね。
- 毛足がへたっている
- 日光や汚れで変色している
- 汚れが目立つ&洗っても落ちない
- 破れてしまっている
このような状態のときは、買い替えを検討しても良いかもしれません。
ラグの寿命についてはこちらの記事もご確認ください。
猫との暮らしにオススメ!合成繊維カーペット8選
当店びっくりカーペットでは、合成繊維のカーペットをたくさんご用意しております。
ここでは、猫ちゃんと生活する方にオススメのカーペットを9個ご紹介します。
掃除のしやすい毛足短め・はっ水機能付き
カーペットをなめる猫ちゃんは繊維がつっかえて吐いてしまうこともあるそうです。
嘔吐だけでなく、粗相や抜け毛など室内で猫と暮らしていると何かとお掃除が必要になりますよね。
猫ちゃんと快適に過ごせるように毛足が短いものや、はっ水機能が付いたお手入れしやすいカーペットを選ぶようにしましょう。
特にペットを飼っているお客様レビューで好評なのがこちらのホリデープラス。
お手入れしやすいだけでなく、ウレタン入りで足に優しく、滑り止め付きでズレにくいところも人気の理由です。
爪が引っ掛かりにくいカットパイル
猫ちゃんがカーペットで爪とぎをしちゃう!という話はよくお聞きします。
でもカーペットには猫ちゃんが爪とぎしにくいものあるのをご存じでしたか?
カーペットの毛先には、毛足が輪っかになっている「ループパイル」と毛足がカットされている「カットパイル」の2種類があります。
ループパイルは猫ちゃんの爪が引っ掛かったり、爪とぎをするときれてしまったりする可能性があります。
カットパイルは毛足がさらさらとしているため、爪が引っ掛かりにくいです。
爪とぎトラブルが心配な場合は、カットパイルのカーペットを選びましょう。
部分洗い可能なタイルカーペット
小さなマットを組み合わせてつかうタイルカーペットなら、汚れた部分だけ取り外してささっと洗えるので手軽にお手入れできます。
水洗いしても干す場所を取らないですし、汚れがひどい時にも交換できるので「お掃除が大変だー!」と困っている方には特におすすめです。
消臭・防音・滑り止め付き!ペットがいるご家庭におすすめのサスティナブルタイルカーペット。
『ECOソフト 50x50cm』
子育てママやペットオーナー様に大人気!エコな素材と優秀機能のおすすめタイルカーペット
14色から選べるカットパイルのタイルカーペット
『アタック270 キャンバスファイン 40x40cm』
ペットの爪が引っかかりにくいカットパイル、気になるニオイを消臭するエアファイン加工などペットとの暮らしも快適に。
形も自由自在なので廊下に敷いたり、部分敷きするのにも便利ですよ。
猫ちゃんと快適に過ごすためにも、ラグを選ぶときは、デザインだけでなく機能や素材もしっかり吟味してくださいね。
まとめ
猫ちゃんがカーペットをなめてしまう原因は様々。
不安になるとカーペットをペロペロしてしまう子もいるので、一緒にいる時間を増やすなど猫ちゃんが甘えられる時間を作ってあげましょう。
エスカレートしていくようであれば、病気が隠れている場合もあります。
心配な時には動物病院に連れて行ってください。
合成繊維は遊び毛が出にくいので、カーペットをなめてしまう猫ちゃんにもおすすめです。
爪とぎトラブルが心配な時には、毛足がふさふさしているカットパイルを選ぶようにしてください。
毛足が短いカーペットや、はっ水機能付きのラグはお掃除がしやすいです。
部分洗いをしたい場合はタイルカーペットを選びましょう。
かわいい猫ちゃんと笑顔で暮らすためにも、カーペットには気を遣ってあげましょう。