ハウスダスト(埃)などに付着し、いつの間にか増えてしまうダニ。
ほとんど目に見えないだけに、どこにどのくらい潜んでいるのかわからない恐怖がありますよね。
アレルギーを引き起こす原因になることもあり、できるだけ追い出したい身近な害虫です。
今回はダニの温床と思われがちな、カーペットのダニ対策についてご紹介いたします。
目次
カーペットにダニは付きもの?
なんとなーく、カーペットやラグにはダニがいっぱい潜んでいそう……。
そんな先入観というかイメージを持っている方が多いと思います。
あながち間違いではありませんが、新品のカーペットに大量にダニが付いてくるということはほとんど考えられません。
では、カーペットのダニはいつ増えるのか?
カーペットを敷いている部屋で、当たり前ですが、人間やペットが生活をしています。
どんなに気を付けても、衣服から出る埃、寝具から出る埃、ゴミ、人間・ペットから出るフケや垢、食べこぼしや飲みこぼしなど、生活の中でどうしてもダニの餌となるものがカーペットに付着します。
そうして、気温や湿度がダニに快適な状況になれば、カーペットでダニが繁殖してしまいます。
※ダニの繁殖は、気温20~30度、湿度60~80%。 日本の梅雨の時期にばっちり合致します。
カーペットにダニはいる!
ダニがいる、ダニが付いているかも!と考えて、適切な対策を行うことが大切と言えますね。
最悪の事態を想定して、増やさない・しっかり駆除するの2点を心がけたいものです。
ダニが付きにくい!防ダニ機能カーペット
カーペット専門店がおすすめできるのは、やはり「防ダニ」機能付きのカーペットです。
広い範囲を覆うことが多いカーペットは、中々丸洗いというわけにもいきません。
そこで重宝するのがこの防ダニ機能付きのカーペットというわけです。
カーペットの防ダニ機能ってすごい
ダニの付きにくさは、ダニの「忌避率」もしくは「増殖抑制率」で知ることができます。
大手検査機関の一般財団法人カケンテストセンターでは以下のような方法で、算出しています。
忌避効果
シャーレ大にダニ1万匹を撒き、シャーレ小に加工試料または未加工試料を入れ、中央部にダニの餌を置き、さらにシャーレ小をシャーレ大の中央部におきます。
24時間静置後、シャーレ小の中に誘引された生存ダニを計数し、忌避率を算出します。
増殖抑制効果
シャーレ小に加工試料または未加工試料を敷き詰め、50~80匹/0.1gのダニ培地を試料にばらまいた後、4、6および8週間放置後、シャーレ内の生存ダニを計数し、増殖抑制率を算出します。
防ダニ性試験(JIS L1920)の概要 – 一般財団法人カケンテストセンター https://www.kaken.or.jp/topics/jisl1920/
こんなに厳密にダニの付きにくさ、繁殖しにくさを検査しています。
「防ダニ」機能を謳えるカーペットには、ダニの忌避率や増殖抑制率が検査されているだけでなく、メーカーが独自の高い基準をもって防ダニマークをつけているものも多くあります。
3年以上使用しても性能が持続するものもあります。
高い防ダニ機能を誇るカーペットをご紹介
ウイルス対策にも!可愛いニットパターンが大人気!優しい風合いが心地よい国産高機能ラグ
『レオル アイボリー』
【滑り止めプレゼント付き】汚れた時は洗濯機で丸洗いができるオシャレだけじゃない優秀ラグ
防ダニ機能のないカーペットには防ダニシートを活用
では既に手元にあるカーペットや、気に入ったデザインのカーペットに防ダニ加工がない場合はどうすれば良いでしょうか。
もう買い替えるしかないのかと言うと、そんなことはありません。
お手軽防ダニシート
ダニの忌避率90.6%という高い効果を誇る薄手のシートです。
カーペットの下に敷くことで、防ダニ機能をプラスできるだけでなく、滑り止めにもなる一石二鳥なシートです。
防虫効果には「松脂」を使用し、有害な殺虫剤などは使用しておりません。
ただし、松脂の独特なにおいがあるため、特に開封直後はそのにおいが気になる方がいるかもしれません。
防虫スプレーや防ダニクリーナー
各メーカーから、布製品に振りかけるスプレーやクリーナーが販売されています。
手軽にダニ対策できるメリットがありますが、カーペットに振りかける際はしっかりと乾かす必要がありますので、少し注意が必要です。
既にダニがいそうなカーペットのダニ駆除方法
スチームアイロンの熱を使った駆除方法を、過去の記事でご紹介しております。
スチームでダニをやっつけた後、その死骸を掃除機で吸い取る方法です。
殺虫剤等の薬剤を使わない方法なので、小さいお子様やペットのいるお部屋でもやりやすい方法です。
まとめ
カーペットのダニは、日常生活を送っている内に、知らず知らず増えてしまいがちです。
カーペットを買い替える際は、防ダニ機能付きのカーペットがやはり安心と言えます。
ダニの付きにくさ、繁殖のしにくさは、忌避率や増殖抑制率で知ることができますので、防ダニカーペットを探す際の目安にすることができます。
どうしても防ダニ機能付きカーペットで欲しいものが見つからない場合は、防ダニシートと一緒に使用するなどの創意工夫で乗り切ることも可能です。
もし防ダニ機能付きのカーペット・ラグでお悩みの方はお気軽に専門店へお問い合わせください!