「引っ越し先の和室を洋室に模様替えしたい。」
「賃貸なので、畳を汚さないか気をつかう。」
「キャスターつきチェア下の摩擦から畳を保護したい。」
このような理由から、和室にカーペットを敷くことを検討される方が多いのではないでしょうか。
一方、心配なのはカビやダニの発生ですよね。
畳の表面をカーペットでおおってしまうと通気性が悪くなり、ダニやカビが好む環境をつくりだしてしまいます。
和室にカーペットを敷くときは薄手で通気性がよく、防ダニ・抗菌加工されたカーペットを選びましょう。
この記事では『和室にカーペットを敷くときのメリット&デメリット』『和室におすすめなカーペット』をご紹介します。
目次
和室・畳の上にカーペットを敷いても大丈夫?
「畳の上にカーペットを敷いても大丈夫?」かというご質問には、「大丈夫ですよ!」とは言い切れないのが正直なところです。
でも、上手に選んで活用している人はたくさんいます。
なんとも歯切れが悪い答えでごめんなさい・・・。
ですが、使用環境やお手入れ状況によってもことなるので一概には言えないのです。
使用状況や環境によって変わる
畳の上にカーペットを敷くと、畳にダニやカビが付くのでは?
そんな不安を持つ方も多いと思います。
まず、カーペットを敷いたからといって必ずダニやカビが繁殖するわけではありません。
畳の上にカーペットを敷いてダニやカビが繁殖するのは、カーペットの使用状況や環境に左右されます。
ダニやカビは高温多湿の環境で発生します。
ダニが繁殖する環境 | カビが繁殖する環境 |
温度が20℃~30℃、湿度が60%以上 高温多湿の6月~9月に繁殖しやすい |
温度が20℃~30℃、湿度が70%以上 高温多湿で汚れなどの栄養源がある場所 |
特に梅雨から夏はダニやカビが繁殖しやすい環境です。
そんな環境の中で、カーペットを敷きっぱなしで使っているとカーペットと畳の間に湿気が溜まってしまいます。
それに、畳の上に敷くカーペットにはゴム製の裏地の物、基布を接着剤で接着した物はおすすめできません。
裏地がゴム製だと通気性がほとんど無いため、カーペットの裏側に湿気が溜まりやすくなります。
基布を接着剤で繋いでいるカーペットは、その接着剤(ラテックス等)が劣化して細かい粒子になって、ホコリとなり畳の上に溜まります。
ホコリが溜まるとダニが発生する原因となり、ホコリはアレルギー症状などの原因となって人体にも影響が出ます。
また、スベリ止め用のシリコンやゴムのブツブツが裏面に付いたカーペットも、畳との摩擦が強くなって畳表面を傷つける心配があるので、スベリ止が付いたカーペットもおすすめできません。
和室に合ったカーペットであれば快適に使用できる例も
畳の上に敷くカーペットは通気性が良く、毛足が短い、防ダニ防虫抗菌などの加工が施されたカーペットがおすすめです。
部屋の換気をしっかりして、掃除をこまめにすることで、カビやダニの繁殖をある程度防ぐことができます。
部屋の換気を定期的に行ってください。
6畳~10畳程度の和室なら、1日5分~10分程度の換気でも効果があります。
窓を開けて換気が難しい場合は、キッチンの換気扇を10分程度回しておけば換気することもできます。
キッチンや洗面所(浴室)は水を使うので湿気が多いため、
それから、畳の上にカーペットを敷いた和室を換気する時は、カーペットを捲って裏面の換気をしてくださいね。
和室にカーペットの実例
ちなみに私自身の経験談ですが、子供時代は長らく「和室にカーペット」を敷いて暮らしていました。(あくまで一例です。)
仮住まいだったので、畳を汚さないようにという気遣いからそうしていたのだと思います。
GWと大晦日には、カーペットをはがして干す→畳に掃除機をかけるというちょっと大がかりな定例行事がありました。
カビやダニに悩まされたという記憶はありませんが、それは日中家に人がいてこまめな換気や掃除をしていたことや、湿度の高い場所ではなかったという理由からかもしれません。
和室にどうしてもカーペットを敷きたい場合はまずは試しに敷いてみて、不具合がないか確認するといいですね。
和室にカーペットを敷くときはダニ・カビに注意!
畳はラグやカーペットを敷く用に作られているわけではないため、取り扱いには注意が必要です。
きちんとお手入れをしておかないと、カビやダニが発生してしまうことがあります。
★畳にダニやカビが発生するのはなぜ?
畳には湿度を調節する機能が備わっています。
ですが、畳にカーペットを敷くと間に湿気がこもってしまい、換気をしても十分に湿気取り除くことができません。
カーペットを敷いた畳の部分に、ダニやカビが繁殖しやすくなってしまうのです。
和室にカーペットの失敗談
私の家では畳にカーペットを敷いて快適に過ごしていましたが、私の友人は畳にカーペットを敷いてカビを生やしてしまったことがあるそうです。
一例として、友人の話を少しさせてくださいね。
友人宅では常に祖父母が和室で過ごしていたため、転倒時のケガ予防として、畳の上は少し厚手のカーペットが敷かれていました。
あるとき、友人が和室に入るとムワッとカビの匂いが漂っていたのだとか。
「もしかして…」とカーペットをめくると、畳とカーペットの両方に黒いポツポツ(黒カビ)が!
お茶をこぼしたときにカーペットの表面しか拭いておらず、畳とカーペットの間に湿気がたまっていたのが原因ではないか、と友人は言っていました。
畳は大事に至らなかったものの、カーペットのカビは落ち切らなかったため買い替えることになったそうです。
畳にカーペットを敷くときは、ダニ・カビが発生しないよう、日ごろのお手入れには気を付けましょう。
畳の上にカーペットを敷くときのダニ・カビ対策方法
カーペットを敷くメリットがデメリットを上回る場合、「やっぱりカーペットを敷きたい」という思いがありますよね。
和室でカーペットを使用する際に気を付けてほしいポイントをお伝えしていきます。
除湿シートを敷く
ラグの下に除湿シートを敷いておくことで、ラグとカーペットの間に湿気がこもるのを防ぐことができます。
当店びっくりカーペットでは、ラグ専用の除湿機能付き滑り止めシートを開発いたしました!
1平方メートル当たり約200ccの水分を吸収することができます。
畳の湿気予防はもちろん、夏の湿気対策や冬の結露対策にも効果的です。
吸湿センサーがついているので、下敷きを干すタイミングも一目でチェック!
天日干しして湿気を取り除けば、何度でも繰り返し使えてお財布にも優しいです♪
滑り止め機能もついているので、ラグがズレたりめくれたりするときにも便利ですよ。
こまめに換気・陰干しする
カビやダニの発生を防ぐためには、湿気がこもらない環境を作ることが大切です。
畳の上に敷いているラグは、こまめに換気と陰干しをしていきましょう。
★換気のポイント
- 晴れた日には窓をあけ、空気の入れ替えをする
- 日陰の風通しのよい場所で干す
- 裏面から棒などで軽くたたいて、ホコリをだす
カーペットを全面に敷いていて、陰干しが難しい場合もありますよね。
そんなときはカーペットを半分ずつめくり、扇風機で風を送って湿気を取り除きましょう。
こまめに掃除・お手入れをする
また、カーペットに食べかすやゴミが落ちていると、それを養分にしてダニやカビが繁殖してしまいます。
少なくとも3日に1回は1㎡あたり20秒程度の速度で掃除機をかけるようにしましょう。
毛足の長いラグは『タテ・ヨコ・ナナメ』と方向をかえ、毛並みを起こして根本のゴミを吸いとるように工夫すると◎。
ちなみに、1㎡20秒ってどれくらいの速度なのか?ちょっとわかりにくかったのでほりさげてみます。
1㎡はつまり、1m×1m。
掃除機のヘッドはだいたい25㎝前後のタイプが主流ですので、1㎡をかけようとおもったら1m前進×4回で完了します。これをだいたい20秒かけておこないましょうということですから、1m進むのに5秒数えながら掃除機をかけるといいでしょう。
水洗いできるラグだと、ジャブジャブ洗って汚れを落とせるのでお手入れしやすいですよ。
新しい畳に要注意!
畳はい草が日焼けするのを防ぐために泥染めという加工が行われます。
この泥染めした新しい畳の表面には「泥埃」が残っています。
そのため新しい畳は、乾いた雑巾などで何度か乾拭きをして、泥埃を落とす必要があります。
また、新しい畳のい草には水分が残っているため、そのまま新しい畳の上にカーペットを敷いてしまうと水分の残った畳を使うことになって、ダニやカビが繁殖してしまう危険があります。
新しい畳に交換したら、カーペットを敷く前に畳の表面を乾拭きして換気を行い湿気を取ってください。
『防ダニ』『抗菌』機能つきのカーペットを選ぶ
畳の上にカーペットを敷く場合、フローリングに敷くときよりも気を使う面が多々あります。
なるべく不安材料を減らすためには薄手で通気性がよく、『防ダニ』や『抗菌』などの機能が充実しているカーペットを選びましょう。
★和室に敷くカーペットを選びのポイント
- 毛足が短く、薄手
- 裏面が不織布やジュートばりで、通気性のよいもの
- 『抗菌』『防ダニ』機能つきのもの
薄手のカーペットや通気性の良いカーペットなら、カーペットと畳の間に湿気がこもりにくいです。
畳の上に敷くおすすめのカーペット(ラグ)を紹介!
デメリットは承知しているけど「やっぱり和室にカーペットを敷きたい」なら、次のポイントを踏まえて選びましょう。
- 毛足が短く、薄手
- 裏面が不織布やジュートばりで、通気性のよいもの
- 【抗菌】【防虫】【防ダニ】機能つきのもの
このポイントを踏まえたおすすめのカーペット(ラグ)をご紹介します!
商品 | 画像 | 価格 | 機能 | デザイン | ポイント |
ポッシュ スクエア | ¥8,690~ | 洗濯機OK・抗菌防臭・ 消臭・防ダニ・抗ウイルス 花粉吸着・床暖房OK |
ナチュラル | 薄手でお手入れしやすく和室でも使いやすいカーペット | |
レモド ライトブラウン | ¥4,180~ | はっ水・抗菌防臭・防ダニ・ 低ホルムアルデヒド・防炎・ 制電・床暖房OK |
無地 | サイズ加工無料!はっ水機能で水が染み込みにくい | |
テアトル ベージュ | ¥23,800~ | 抗菌防臭・防炎・防ダニ・ 防音・床暖房OK |
無地 | サイズ加工無料!調湿性に優れたウール素材 | |
レオル ブラウン | ¥7,900~ | 洗濯機OK・抗菌防臭・ 防ダニ・抗ウイルス・ 床暖房OK |
北欧風 | ニット風デザインが可愛い洗えるラグ | |
カレイド ベージュ | ¥9,990~ | 手洗いOK・抗菌防臭・ 防ダニ・床暖房OK |
モダン風 | 上品な光沢がおしゃれ!丈夫なナイロンラグ | |
アンク ブラウン | ¥3,410~ | 抗菌防臭・防炎・ 防ダニ・防虫・制電・ 床暖房OK |
無地 | サイズ加工無料!虫やカビの繁殖を抑える日本製カーペット |
高機能国産ラグ「ポッシュ」
防ダニ・抗菌・消臭効果付きでラグとお部屋をクリーンにしてくれる国産高機能ラグ。
薄手で洗濯機でも洗えるので、お手入れも扱いやすさもピカイチです。
おしゃれな北欧デザインで、和室をあっという間に洋風にアレンジできます。
ふんわりしたマシュマロタッチがくせになりますよ。
強力はっ水で汚れにくい!「レモド」
サイズオーダーできて、お部屋にぴったりサイズで敷くことができるカーペット「レモド」。
強力はっ水機能付きで汚れに強いので、飲み物をこぼしてしまってもサッと拭くだけできれいにすることができます。
(畳にカビを生やしてしまった友人に教えてあげたかった…!)
全面敷カーペットで迷ったときはこれ!とおすすめしたい一枚。
防ダニ機能付き「テアトル」
ウールには自浄作用があって、汚れが付着しにくくお手入れしやすいです。
防ダニ、抗菌防臭加工されているこちらのテアトルなら、畳の上に敷いて使うこともできます。
サイズも3畳~10畳のサイズがあるので、部分敷きや広めの和室にも敷くことができます。
冬は暖かく、ウールのさらっとした手触りの気持ち良いカーペットです。
アース防ダニ加工つきラグ「レオル」
編みニット柄がかわいい高機能ラグ『レオル』。
畳に馴染みやすい優しい色合いなので、和室のコーディネートを楽しみいただけます。
こちらのパレットは、ダニが嫌がる成分を生地に施したアース防ダニ加工のラグなので、ダニ対策もばっちり。
防汚加工も施されていて汚れにくく、汚れが酷い場合は洗濯機で丸洗いできます。
ウイルス対策にも!可愛いニットパターンが大人気!優しい風合いが心地よい国産高機能ラグ
『レオル ブラウン』
【滑り止めプレゼント付き】汚れた時は洗濯機で丸洗いができるオシャレだけじゃない優秀ラグ
和室に合うおしゃれデザイン「カレイド」
防ダニ・抗菌加工付きのシャギーラグ「レーベン」。
毛の流れによって表情を楽しめる艶やかな毛並み♪
万華鏡のようなデザインは、和室とも相性が良さそうですね。
再生ナイロンを使用した環境にも優しい一枚です。
マルチ機能で安心!「アンクブラウン」
好みのサイズでご注文いただけるオーダーカーペットで、畳のある和室にぴったりサイズで敷き込むことができます。
アンクにはダニやカビが発生しにくい加工が施されているので、畳の上に敷いても安心です。
畳の上のように、カーペットの上でもゴロンと横になりたいという人にピッタリのカーペットです。
和室にカーペットを敷く5つのメリット
畳の通気性を考えればカーペットは敷かない方がベターですが、それ以外のところでカーペットを使用するメリットはいくつかあります。
まずは、畳の上にカーペットを敷くメリットについて解説しますね。
洋室に模様替えができる
和室にカーペットを敷くと洋室に模様替えができるのが大きなメリットです。
カーペットを敷けば、畳をフローリングに張り替えるより簡単・低コストで和室を洋室にリフォームすることができます。
特に、賃貸住宅だと和室をリフォームするのが難しいので、カーペットなら賃貸住宅でも手軽に和室をリフォームすることができます。
カーペットを敷いて人気の北欧インテリアに模様替えしてもいいですし、シックなカーペットを敷いてで大人な雰囲気のモダンスタイルに模様替えもできます。
畳の表面を保護できる
畳の上にカーペットを敷くことで、畳の表面を汚れやキズから守ることができるというメリットがあります。
畳の上に椅子などの家具を直接置いたりすると、家具の足で畳をキズつけてしまうことがあります。
カーペットを敷いておけば、家具を動かしても畳がキズつく心配が減って、食べこぼしなどが畳を直接汚すのも防いでくれます。
日焼け防止になる
日当たりの良い和室は、畳が日射で日焼けしてしまうことがあります。
畳の上にカーペットを敷けば、カーペットが日射を防いでくれるので畳の日焼け予防になります。
畳が日焼けすると修復するのは難しいです。
表替えや裏返しといった方法で日焼けした部分を交換することはできますが、あまりにも日焼けや畳の劣化が酷いと張替える必要があります。
カーペットを敷いておくことで日焼けなどの畳の劣化を防ぐことができます。
ハウスダストの舞い上がりを抑制する
カーペットを敷くことでハウスダストが舞い上がるのを防ぐことができます。
ハウスダストはフローリングとカーペットで比べると、カーペットの方がハウスダストの舞い上がる量が少ないという検証結果があります。
畳はい草を組み合わせて作っているため構造上、ホコリやハウスダストが溜まりやすいよいうデメリットがあります。
そこで、ハウスダストを抑制するカーペットを畳の上に敷くことで、畳からホコリが舞い上がらないようにすることができます。
騒音対策になる
畳はフローリングと較べて振動が軽減されますが、足音が響きます。
畳の上にカーペットを敷くと、足音を軽減してくれる効果があります。
カーペットなどの布製品は音や振動を吸収して伝わりにくくする性質があるので、生地に厚みのあるカーペットを使うと防音・騒音防止の効果が得られます。
特にマンションなどの集合住宅では、下の階の住人に足音などの生活音が響いてしまって騒音トラブルに発展することがあります。
この騒音トラブルを回避するためにも、畳の上にカーペットを敷くのがおすすめです。
まとめ
和室にカーペットを敷くなら、こまめな換気と掃除をしっかりおこなうように心がけましょう。
湿気がカーペットの下にこもらないようにカーペットを「陰干しをする」「半分だけめくって風を通す」などの工夫をすることでダニやカビからの被害から守ることができます。
カーペットの購入するときには、
- 毛足が短い
- 薄手
- 裏面が通気性のよい素材
- 【抗菌】【防虫】【防ダニ】加工つき
という条件を満たしたものを選びましょう。
ラグ&カーペットの通販専門店【びっくりカーペット】では豊富なラインナップをご用意しております。
ぜひ、ご検討ください!