- 床でお絵描きしていたら、いつの間にかカーペットがキャンバスになってしまった
- 子供がいたずらでカーペットに落書きしてしまった
小さいお子さまがいるご家庭だと、『あるある』なエピソードではないでしょうか?
水性ペンなら水拭きで何とかできますが、油性ペンだとなかなか落ちないですよね。
「なんで油性ペンのときに限って落書きしちゃうの!」と思わず叫びたくなってしまいます。
この記事では、そんなお困りのママさん、パパさんのために、カーペットについた油性ペンの落とし方について解説いたします。
6ステップでできて簡単なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
目次
油性ペンの汚れはとっても頑固!
ご存知の通り、油性ペンの汚れはとにかく頑固!
あんなに簡単に書けるのに、なぜ落とすのはこんなに難しいのでしょう?
それの理由は、油性ペン汚れの性質にあります。
カーペットに付着する汚れには、大きく分けると「水性」「油性」の2種類があります。
濡れたタオルで汚れを拭いた時に、汚れが染み出てくれば「水性」です。
一般的に、油性ペンなどの「油性」汚れは「水性」汚れよりも落としにくいと言われています。
特に油性ペンは落とすことを前提として作られていないため、頑張ってお手入れをしてもなかなか落ちず、跡が残ってしまうことがあります。
油性ペンで汚れてしまった時点で、「汚れが落ちないかも」という覚悟はしておいてください。
油性ペン汚れの落とし方6ステップ
油性の汚れを落とす時は、同じ油性のもの使う方法が効果的です。
今回は消毒用エタノールを使った落とし方を紹介いたします。
今から紹介する方法は、油性マジック以外にクレヨンや油性ボールペンなどでも活用できる方法です。
★油性ペンの落とし方★
- エタノールつける
- 汚れをうつす
- 薄めた中性洗剤で拭く
- 水拭きで洗剤を落としきる
- しっかり乾燥させる
今回は当店スタッフが、カーペットのサンプル生地を使って実際に掃除してみました。
一緒に頑張っていきましょう!
用意するもの
汚れ落としに必要なものはこちらです。
ほとんどが自宅にあるもので準備できそうですね。
酸性やアルカリ性の洗剤は生地の変色や傷みの原因になるので、必ず「中性洗剤」をお使いください。
記事に優しいおしゃれ着用の中性洗剤があるときは、そちらをお使いください。
布にペンの汚れを吸い取らせるため、布は汚れても良いものを用意しましょう。
①エタノールをつける
汚れても良い布に消毒用エタノールを染み込ませます。
カーペットの汚れた部分をたたくようにして、消毒用エタノールをカーペットにつけていきます。
直接消毒用エタノールを掛けたり、一気にカーペットを濡らしてしまうと、汚れが広がってしまうので少しずつ濡らしていきましょう。
②汚れをうつす
汚れても良い布でエタノールをつけたところをたたき、インク汚れを布に移していきましょう。
シミの周囲から中心に向かって拭いていくようにしてください。
もみ込むように拭くと汚れが広がってしまいます。
優しくトントンと叩くように拭いていきましょう。
インクで布が汚れたら、きれいな部分に持ち替えてください。
③薄めた中性洗剤で拭く
布にインクが溶け出さなくなったら、中性洗剤で拭き掃除をします。
バケツに、既定の分量で中性洗剤を薄めたぬるま湯を作ります。
布を先ほど作った洗剤液に浸して固く絞り、たたくようにカーペットを拭いていきます。
このときも、シミの周囲から中心に向かって拭いていくようにしましょう。
手荒れが気になる方は、ゴム手袋などを着用してくださいね。
④水拭きで洗剤を落としきる
汚れが落ちたら、水拭きで洗剤を落とします。
ぬるま湯に浸した布を固く絞り、洗剤で拭いた部分を拭いていきます。
このときも、繊維を傷めないようトントンと優しく叩くように拭いてください。
最初のうちは、シュワシュワと音がして泡が出てくると思います。
洗剤が残るとシミの原因になるので、泡が出なくなるまでしっかり拭いていきましょう。
⑤しっかり乾燥させる
最後にカーペットをしっかり乾燥させればお手入れ完了です。
まず、乾いた布をカーペットの濡れた部分に押し当てて、水分を吸い取ります。
陰干しをするか、窓を開けて室内を換気して乾燥させましょう。
扇風機やサーキュレーターで乾かすのもおすすめです。
ドライヤーを使うと熱で生地が傷んでしまうので、控えてください。
水分が残っているとカビの原因になるので、しっかり乾かしましょう。
お疲れ様でした!
汚れ落ちの効果は!?
さて、気になる汚れ落ちの効果ですが…。
カーペットのサンプル生地で掃除してみた結果、このようになりました!
汚れが目立ちやすいアイボリーで挑戦したこともあり、すこし跡が残ってしまっていますね。
ですが右側のマジックが付いた状態と比較すると、かなり汚れが落ちました!
手順がシンプルなので、乾かす時間を除けば20分程度で完了しました!
家事の合間でも、実践しやすいと思います。
みなさんも、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
油性ペン汚れを落とすときのポイント
ここからは、油性ペンの汚れ落としをするときのポイントを解説します。
お手入れするときは以下の3つのことに気をつけましょう。
★油性ペン汚れを落とすポイント★
- すぐにお手入れする
- ためし拭きする
- シミを広げない
- 洗剤・水分を残さない
すぐにお手入れする
油性ペンの汚れ以外にも言えることですが、汚れを落とすにはスピードが命!
汚れを見つけたらすぐにお手入れに取り掛かりましょう。
時間がたてばたつほど、汚れは染みついて取れにくくなってしまいます。
汚れに気が付いたらできるだけ早く処置していきましょうね。
ためし拭きする
デリケートな素材のラグだと、エタノールや洗剤で生地が変色したり、傷んでしまうことがあります。
特に赤や青など濃い色のカーペットは、洗剤で強くこすると色落ちしてしまうことがあります。
せっかく汚れが落とせても、色落ち部分が目立ってしまうかもしれません。
心配な方は、カーペットの端の方など、目立たないところで軽くためし拭きましょう。
シミを広げない
汚れを落とすときは、汚れを広げないように注意が必要です。
汚れやシミを広げないようにするポイントは、シミの周囲から中心に向かって拭いていくこと。
また、洗剤やエタノールを大量に使用すると、液体とともにシミが広がってしまいます。
洗剤やエタノールをつけるときは布を使い、直接カーペットにつけないようにしてくださいね。
洗剤・水分を残さない
カーペットに中性洗剤や水分が残っていると、カビや新たな汚れの原因となります。
中性洗剤で洗った後の水拭き、乾拭きはしっかりとおこないましょう。
洗剤を原液で使ったり、薄めた液を大量にかけすぎると洗剤を落とすのが大変です。
洗剤液を浸した布は固く絞って、少しずつ拭いてくださいね。
どうしても汚れが落ちないときは?
とはいえ、ラグの種類や汚れのひどさによっては普通のお手入れで汚れが落ちないこともあると思います。
そんな頑固な汚れがあるときはどうすればよいでしょうか?
シミ取りクリーナーを使う
思い入れのあるカーペットだからどうしても捨てたくない!
そんなときは、カーペット専用のシミ取りクリーナーを使ってみましょう。
カーペット専用のクリーナーなら、水性汚れだけでなく油性の汚れも落とせる商品もあります。
手前みそにはなりますが、当店のカーペットクリーナーは油性マジック以外にも、クレヨン、朱肉など幅広い油性汚れに対応していますよ。
もちろん、しょうゆやコーヒーといった水性汚れにも対応しています!1セットあると万が一の時にも安心です!
新しいカーペットにする
広範囲に油性マジックの落書きあるときや、汚れが目立って掃除が大変な場合はカーペットの買い替えも視野に入れましょう。
「子供が小さいから、また汚してしまいそうだな…」という方は、お手入れしやすいカーペットを選ぶようにしましょう!
おすすめなのは、タイルカーペット、はっ水・防汚カーペット、洗濯機で洗えるカーペットです。
タイルカーペット
お手入れのしやすさを優先するなら、タイルカーペットがおすすめです。
部分的に取り外しができるので、汚れた部分だけ外して洗ったり乾かしたりできます。
汚れがひどいときも、足りないパーツだけ買い足せばよいので経済的ですね。
14色から選べるカットパイルのタイルカーペット
『アタック270 キャンバスファイン 40x40cm』
ペットの爪が引っかかりにくいカットパイル、気になるニオイを消臭するエアファイン加工などペットとの暮らしも快適に。
はっ水・防汚カーペット
水性の汚れならしっかりとはじいてくれるのが、はっ水・防汚カーペット。
ジュースや水分をこぼしても、サッと拭くだけできれいにすることができますよ。
洗濯機で洗えるカーペット
洗濯機で洗えるカーペットは、手洗いしなくても良いので、頻繁に洗濯したい方におすすめです。
洗濯機で洗えるカーペットならエタノールで拭き取った後、洗濯機に放り込めばOKなのでお手入れが簡単ですよ。
まとめ
この記事ではラグについた油性ペン汚れの落とし方について解説してきました。
油性ペン汚れはとっても頑固です。
見つけたら速やかに汚れ落としを実践しましょう。
油性ペン汚れには消毒用エタノールが効果的です。
エタノールで汚れを布に移し、中性洗剤できれいに拭きあげましょう。
汚れが広がらないように、シミの周囲から中心に向かって拭いてください。