「暖房を使っているのに部屋が暖まらない~!」と底冷えで悩んでいませんか?
床が寒いと身体がなかなか暖まらないですよね。
冬のお部屋の寒さを乗り切るには、底冷え対策が欠かせません。
そこで、この記事では『底冷えが発生する原因』と『部屋の底冷え対策』について解説します。
目次
そもそも底冷えとは?
底冷えとは、体の芯まで冷えるような寒さのことを底冷え言います。
「底」と言う名前の通り、地面や足元から全身が冷えるような寒さのことです。
★京都の「底冷え」って?
底冷えが発生することで有名なのは、京都ですよね。
私は京都出身なので、この言葉にすごく聞き馴染みがあります。
風がヒューっと吹くような寒さと言うよりも、足元からじわじわと体温を奪われるような寒さです。
京都は盆地という山に囲まれた地形になっているため、日中と夜で寒暖差が大きくなります。
日中との寒暖差が大きい分、余計に寒く感じられるのかもしれないですね。
底冷えが起きる原因
暖房器具を使ってもなかなか暖まらない…。
そんな底冷えはどうして発生するのでしょう?
底冷え対策の前に、まずは底冷えが発生する原因について解説します。
隙間風
底冷えが発生する原因の一つが隙間風によるものです。
部屋の隙間が多いと、そこから暖かい空気が逃げてしまいます。
また、外からの冷たい風も入ってきてしまうので、暖房をつけても部屋がなかなか暖まらなくなってしまうのです。
極端な例えをすると、窓を開けっぱなしにした状態で暖房をつけているような状態です。
開いている窓から、暖かい空気はどんどん逃げてしまいますよね。
とくに昔ながらの構造の家は隙間が多いことがあります。
他にも、窓の立て付けが悪かったり、経年劣化によって建具が歪んだりすると隙間ができやすいですよ。
コールドドラフト現象
「暖房をつけているのに足元がいつまでたっても寒い!」と感じたら、コールドドラフト現象が原因かもしれません。
コールドドラフト現象とは、暖かい空気に押されて、室内の冷たい空気が足元に流れ込んでくる現象です。
★コールドドラフト現象はなぜ起きる?
コールドドラフト現象は、空気の重さが温度によって変わることによって発生します。
温かい空気の方が軽く、冷たい空気の方が重いのです。
そのため、エアコンなどで暖められた空気は、冷たい空気を押しのけて上に上に行こうとします。
そうして温かい空気は天井へとたまっていき、押しのけられた冷たい空気は床の方に降りてくるのです。
コールドドラフト現象が発生すると、暖房の設定温度を上げてもフローリングの温度はなかなか上がりません。
そのため、設定温度を上げ続けていると「足元が寒いのに、頭が熱くてぼーっとする」という状態になってしまいます。
コールドドラフト現象は、『床暖房を使う』『サーキュレーターや扇風機で空気を循環させる』など床の温度を上げることで改善することができますよ。
窓
「フローリングの寒さなのに窓?」と思うかもしれませんね。
ですが、窓は室内の温度を大きく左右する場所なんです。
室内外の熱の出入りが最も多いのは『窓』だと言われています。
冬場、室内で温まった空気の約58%が窓から逃げてしまうと言われています。(多い!)
そうして窓辺で冷やされた空気は床へと下がっていき、底冷えに繋がるのです。
なので、底冷えの対策をするときは床だけでなく『窓』の断熱対策も必要になります。
フローリングが寒い!底冷え対策のポイント
ここからは、底冷え対策をするときのポイントを解説します。
底冷え対策するときは、『気密性』『断熱性』に気を付けましょう。
気密性
気密性とは「建物の隙間が少なく、室内外の熱の出入りが少なくする性能」のことです。
気密性を高めて、室内外の熱の出入りも少なくしていきましょう。
二重サッシや内窓など、窓のリフォームをおこなうことで窓の気密性をアップさせることは可能です。
ですが、窓や天井、床下など家全体の気密性を高めるためには、リフォームによる大掛かりな工事が必要になることもあります。
そうなると、今度は価格面が心配ですよね…。
最近では100均やホームセンターなどで、DIYで隙間を埋められるテープやシートが販売されています。
まずは、できることから始めてみましょう。
断熱性
断熱性とは「熱を伝わりにくくすること」です。
底冷え対策で言うと、外の寒さを遮断し室内に伝えないようにすることを意味します。
底冷え対策をするためには、床の冷たさを脚へと伝えないことが大切です。
フローリングの上を素足で歩いていると、足の裏が「ヒヤッ」とすることがありますよね。
これは、足裏の熱がフローリングに逃げてしまうことで引き起ります。
日本人は靴を脱いで室内で過ごす習慣があるため、床冷たさがダイレクトに伝わります。
断熱対策はフローリングの床にカーペットやラグを敷くことで比較的簡単に行うことができます。
また、底冷え対策には窓の断熱も欠かせません。
外の冷たい空機が室内に入り込まないよう、断熱性の高いカーテンなどを活用して断熱対策をおこなっていきましょう。
フローリングの寒さ対策方法
底冷えして室内が暖まりにくい環境だと、暖房器具を使ってもなかなか寒さが和らぎません。
寒い中過ごすのもつらいですし、電気代も心配になりますよね。
■フローリングの底冷え対策■
- 床下に断熱シートを施工する
- 床暖房を設置する
- ラグやカーペットを敷く
- コルクマットを敷く
- 二重サッシに替える
- 断熱カーテンを使用する
- サーキュレーター活用する
断熱シートや二重サッシなど、大規模なリフォームは断熱効果が高い一方で手軽に実施できません。
できることなら、コスパよく底冷え対策をしていきたいですよね。
大規模なリフォームをしなくても、カーペットやカーテンなどのアイテムを使うことで底冷え対策をすることができます。
手軽にできる!お部屋の底冷え対策おすすめグッズ
カーテンやラグなど、断熱性の高いアイテムを使えば手軽に底冷え対策をすることができます。
お部屋の底冷え対策におすすめのアイテムは以下の通りです。
■底冷え対策におすすめのアイテム■
- あったかラグ
- ジョイントマット
- カーペット
- ホットカーペット
- アルミ基布ラグ
- ハニカムスクリーン
- カーテンライナー
- 断熱・保温カーテン
- 断熱機能付き裏地
底冷え対策をするときは、『気密性』と『断熱性』をアップできるよう意識しましょう。
ここからは手軽にできるお部屋の底冷え対策グッズを『フローリング』と『窓』の対策にわけて解説します。
フローリング対策
底冷え対策をするなら、まずは床の寒さをどうにかしていきましょう。
床の「ひんやり感」を抑えるだけでも、底冷えはある程度改善することができますよ。
あったかラグ
保温性に優れたウールや、厚みのあるウレタンラグは、底冷え対策にも使えます。
さっと一枚敷くだけで、足元のヒンヤリ感を防ぐことができますよ。
床に座ったときの底つき感も軽減してくれるので、床に座ることが多い方は足元にラグを敷いてみてくださいね。
ジョイントマット
しっかりと厚みのあるジョイントマットは、床からの寒さを防いでくれます。
敷きたい場所に合わせて自由に形を変えられるので、廊下やキッズスペースの寒さ対策にも有効です。
汚れた部分だけ取り外して洗えるお手入れのしやすさも嬉しいポイント。
クッション性に優れているので、断熱効果だけでなく防音効果も期待できます。
EPE素材はプールのビート板にも使用される素材で、非常に断熱性が高いのが特徴です。
カーペット
断熱性・保温性の高さで選ぶならカーペットがおすすめです。
カーペットは毛並みの間にたくさん空気を含んでいるため断熱効果が高く、床下からの寒さをばっちりガードしてくれます。
保温性にも優れているので、床暖房やホットカーペットの温かさを長くキープしてくれますよ。
家の下にガレージがある構造の場合や、床下からの寒さが気になるときはぜひカーペットを敷いてみてください。
断熱効果をより高めるなら、部屋全体に敷きこむのがおすすめです。
当店ではカーペットのカット加工を無料で受け付けています。
「部屋の柱に沿ってカットしてほしい」など、お悩みがあればぜひお気軽にお問い合わせください。
ホットカーペット
床の寒さを手軽に和らげることができるのが、ホットカーペットです。
床暖房と違って工事不要で設置できるので、賃貸住宅にお住まいの方にも◎。
エアコンと違って空気が乾燥する心配がないのも嬉しいポイント。エアコンよりも電気代も安くすむのでお財布にも優しいですよ。
スイッチオンですぐ温まる。保温性アップ!ダニ退治機能付き『電気ホットカーペット』
ホットカーペットにはそのまま使えるタイプと、カバーをして使うタイプがあります。
ホットカーペットと併用してラグを敷くときは、ホットカーペット対応のラグを選びましょう。
▼当店ではこのようなマークがついています▼
アルミ基布ラグ
アルミ基布ラグとは、ラグにアルミ素材の基布が入っているラグのことです。名前の通りですね。
ラグの基布部分に塗布することで、熱伝導がグンとよくなります。
そのため、エアコンやホットカーペット、床暖房の熱を素早くラグに伝えてくれるのです。
冬はもちろん、夏はクーラーの冷気を素早く伝えてくれるので、オールシーズン通して快適に活用できますよ。
ホットカーペットを上手に活用したい方は、ぜひアルミ基布ラグと併用してみてくださいね。
窓対策
室内の暖かい空気を逃さないためには、窓の寒さ対策が大切です。
ここからは、窓の熱の出入りを抑えるおすすめグッズを紹介します。
★窓の断熱性を高めるポイント
窓から熱が逃げないようにするなら、カーテンなどの窓周り品はゆとりのあるサイズで注文しましょう。
幅や裾を少し大きいサイズで注文することで、窓をしっかりと覆うことができますよ!
ハニカムスクリーン
ハニカムスクリーンは断熱効果が非常に高い窓周りアイテムです。
断熱カーテンの保温率が30%前後に対し、ハニカムスクリーンの保温率は65.6%もあります!(遮光タイプの場合)
ハニカムスクリーンは保温率が高いので、暖まったお部屋の空気を外に逃しません。
その秘密は、六角形が連なったユニークな形にあります。
この六角形が空気の層を作り、外の寒さをしっかりと遮断してくれるんです。
夏は外の暑さも遮ってくれるので、オールシーズン通してお部屋を快適にしてくれますよ。
断熱性を高めたいときは、正面付けで窓より少し大きいサイズで注文しましょう!
カーテンライナー
今あるカーテンはそのまま使いつつ、断熱対策をしていきたいときは、カーテンライナーを活用しましょう。
カーテンライナーを取り付けることで、カーテンと窓の間に空気の層ができ、断熱効果が高まります。
お手持ちのカーテンと併用して使うことができるのもポイントです。
採光タイプのカーテンライナーなら、断熱効果を発揮しながらも、外からの日差しを取り込むことができます。
お部屋の冷暖房効率UP!UVカット・防カビ抗菌加工・採光効果 『断熱カーテンライナー2枚入り クリア』
断熱・保温カーテン
手軽に窓の断熱対策をするときは、カーテンを断熱カーテンに付け替えてみましょう!
厚手で保温性に優れたカーテンを取り付けることで、窓の温度変化を抑えることができます。
百聞は一見に如かずということで、当店の断熱カーテン『エコマカロン』と、なにも取り付けていない状態で断熱効果の違いを実験してみました。
その結果がこちらです↓
エコマカロンを取り付けた窓は、何も取り付けていない状態と比べて4.7度温度低下を抑えられることがわかりました。
寒さ対策を優先する場合は、カーテンの裾を床につくくらい長めにするのがおすすめです。
カーテンの裾下から冷気が漏れるのを防いでくれますよ。
断熱機能付き裏地
お手持ちのカーテンに断熱機能をプラスしたいときは、カーテン裏地を取り付けましょう。
遮光性・断熱性のある厚手の裏地を取り付けることで、カーテンの保温性・断熱性を高めることができます。
当店の『あとから裏地』は、お手持ちのカーテンのフックを活用することで簡単に取り付けができますよ。
お気に入りのカーテンに断熱・遮光・防音性をプラスできる便利な裏地『完全遮光 あとから裏地』
まとめ
この記事では、部屋の底冷えが発生する原因と手軽にできる底冷え対策について解説してきました。
底冷えは、身体の芯まで冷えるような寒さのことです。
暖かい熱が外へと逃げてしまったり、冷たい空気が床に滞留することで起こります。
底冷え対策をするときは『気密性』と『断熱性』をアップさせることが大切です。
大胆なリフォームをしなくても、カーテンやカーペットを工夫することで、手軽に底冷え対策をすることができますよ。