「カーペットの黒ずみが気になる…。」「掃除機はこまめに掛けてるはずなのに、ラグがくすんで見える…。」と悩んでいませんか?
カーペットに掃除機を掛けても、汚れを完全に落とすことは難しいです。
特に汗や皮脂の汚れはカーペットの黒ずみや、臭いの原因となってしまいます。
そんなときは、安心安全な重曹を使ってカーペットの掃除をしてみてください。
ここでは、重曹を使ったカーペットの黒ずみの掃除方法と重曹を使ったカーペットの消臭方法を解説します。
目次
カーペットの黒ずみの原因とは?
カーペットの表面にできる黒ずみの正体…。それは、皮脂や汗、ほこりなどの汚れです。
カーペットは寝転がったり、素足で歩いたり、人間の肌に直接触れるため、皮脂や垢がカーペットに付着しやすくなります。
汗や皮脂でべたついた部分にホコリがくっついて、ラグが黒ずんでしまうのです。
また、汗や皮脂などの汚れは、カーペットから発生する臭いの原因にもなります。
カーペットの黒ずみ掃除に重曹を使うメリット
カーペットの基本のお手入れと言えば、掃除機掛けですよね。
掃除機でカーペットに付着したホコリを吸い取ることはできますが、こびりついた皮脂や汗の汚れを落とすことはできないため、根本的な黒ずみ解決には至りません。
そこで登場するのが、『重曹』です。
重曹は弱アルカリ性で、油汚れなどの酸性汚れを分解する性質があります。
皆さんの中にも、コンロ掃除などに使用されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
酸性汚れの中には、皮脂や汗も含まれます。
つまり、重曹はカーペットに付着した皮脂や汗の汚れを分解する働きがあるのです。
重曹でカーペットを掃除するメリット
重曹でカーペットを掃除するメリットは以下の通りです。
■重曹でカーペットを掃除するメリット
- 皮脂・汗汚れに強い
- 臭い予防にも効果的
- 人体への影響が少ない
先ほど説明した通り、弱アルカリ性の重曹は黒ずみの原因である汗や皮脂などの酸性汚れを中和する効果があります。
カーペットは肌に触れて使用するため、知らず知らずのうちに汗や皮脂などの酸性汚れが付着しているもの。
掃除機掛けでは落とすのが難しい酸性汚れも、重曹なら落とすことができます。
また、重曹は汚れだけでなく『臭い』にも高い効果を発揮するのも特徴です。
生ゴミ臭や汗の臭い、生乾き臭などは、酸性に含まれます。
重曹をカーペットに振りかけることで、嫌な臭いも予防できますよ。
そして、重曹は人体への影響が少ないこともメリット。
赤ちゃんのいるご家庭でも、安心してお使いいただけます。
セスキ炭酸ソーダは使える?
アルカリ性の洗浄剤と言えば、重曹だけでなく『セスキ炭酸ソーダ』も有名です。
油汚れに強く、重曹よりもアルカリ性の強いセスキ炭酸ソーダなら、重曹よりも汚れを落とせそうですよね。
ですが、カーペットの掃除にセスキ炭酸ソーダはあまりおすすめできません。
なぜなら、セスキ炭酸ソーダはアルカリ性が強い分、カーペットの繊維を傷めてしまう可能性があるからです。
どうしてもセスキ炭酸ソーダを使用したいときは、カーペットの端で試し拭きをして、カーペットとの相性を見ておきましょう。
重曹を使ったカーペットのお掃除方法
ここからは、いよいよ重曹を使ったカーペットのお手入れ方法について解説します。
カーペットの黒ずみ・汚れの落とす方法
水につけても変色したり、縮んだりしないカーペットの素材の場合は、重曹スプレーがおすすめです。
<用意するもの>
- スプレーボトル
- 30度くらいのぬるま湯400mL
(30度を超えるとアルカリ性が強くなって、お肌を傷めますから、お湯の温度には気を付けてください) - 重曹小さじ1杯くらい
(万が一、口に入ったときのため、食用の重曹を用意しておくと安心です) - ゴム手袋
- 雑巾(数枚)
〈手順〉
- 掃除機を掛け汚れやほこりを取り除きます
- 空のスプレーボトルに重曹とぬるま湯を入れてよく混ぜ合わせます
- 汚れが気になる場所に重曹水を吹きかけます
カーペットが濡れたと感じるくらいまでたっぷりかけましょう - 綺麗な雑巾で数回水拭きをして重曹を取り除きます
皮膚を守る為に、ゴム手袋を忘れずにつけてください - 乾拭きをして水分を取り除きます
- 換気をしてカーペットを完全に乾かします
洗濯表示を確認し、カーペットの端でテストをしてから、全体に使いましょう。
重曹が残らないよう、水拭きは繰り返し行ってください。
カーペットの臭い取り方法
重曹は、色々な汚れに吸着して落としやすくしてくれるだけでなく、消臭効果もある優れものです。
ここでは、重曹を使ったカーペットの臭い取り方法について紹介します。
この臭い取り方法は、カーペットの黒ずみが軽度のときにも有効です。
<用意するもの>
- 重曹
(万が一、口にしてしまった時のことを考えて、食用の重曹を用意すると安心です) - 掃除機
- ゴム手袋
〈手順〉
- 掃除機をかけ、汚れやホコリを取り除きます
- カーペット全体に重曹を薄くふりかけます
- ゴム手袋を装着します
- ゴム手袋をはめた手でカーペットと重曹をなじませてください
生地を傷めないよう優しくなでましょう - 最低2~3時間(できれば6時間)重曹をなじませたまま放置します
- 時間が経ったら、掃除機で重曹を吸い取ります
毛足の長いカーペットは重曹の粉が残りやすいため、短毛のカーペットにおすすめの方法です。
重曹をふりかける前に、カーペットの端に薄めた重曹水をかけて変色や縮みが出ないか確認してください。
重曹でカーペットを掃除するときの注意点
黒ずみや臭い対策におすすめのウールですが、万能の洗剤と言うわけではありません。
カーペットを重曹で掃除するときの注意点を3つ紹介します。
素材に注意
重曹を使ってカーペットを掃除するときは、カーペットに使用されている『素材』に注意しましょう。
カーペットは様々な素材が使われており、その中にはアルカリ性が苦手なものもあります。
例えば、ウールはアルカリに弱い素材です。
弱アルカリ性の洗剤を使用すると、繊維が壊れやすくなったり、毛玉ができやすくなったりしてしまいます。
重曹を使って掃除をするときは、カーペットの端でテストし相性を確かめておくようにしましょう。
拭き残しに注意
カーペットに重曹が残っていると、ざらざらの手触りが残ってしまったり、カーペットが白くなってしまうことがあります。
重曹を使って掃除をした後は、カーペットに付着した重曹をしっかり取り除きましょう。
直接カーペットに重曹の粉を振りまいた後は、しっかり掃除機を掛けてカーペットの重曹の粉を取り除いてくださいね。
特に、毛足の長いカーペットは重曹が残りやすいので柱が必要です。
掃除機を掛けてもカーペットに重曹の粉が残ってしまうときは、水拭きをしても良いでしょう。
重曹水を使ったときも繰り返し水拭きをして、カーペットに残った重曹を拭き取ってください。
重曹の使い過ぎに注意
使用する重曹の量が多いと粉が残りやすくなります。
あとから取り除くことを考えて、重曹は使いすぎないように注意しましょう。
重曹は化学反応を使って汚れを取り除くため少量でも十分効果を発揮してくれます。
使用量を守り、薄く均一に重曹をカーペットに振りかけてくださいね。
重曹の効果を高めたいときは、量ではなく時間を増やすようにしましょう。
重曹を振りかけて長時間放置することで、消臭効果や汚れ落とし効果を高めることができます。
休日の前夜に重曹をカーペットに振りかけておき、翌朝に掃除機で吸い取ると効率が良いですよ。
汚れに強い!PTT繊維カーペット2選
黒ずみがどうしても気になる!という方は、汚れに強い素材のカーペットを選ぶというのもひとつです。
汚れに強いものであれば、黒ずみ以外の汚れも付きにくいのでカーペットを長くきれいに使うことができます。
特におすすめなのが、PTT繊維です。
PTT繊維とは「びっくりするほど汚れが落ちる(!?)」と評判の汚れに強い繊維です。
防汚性と耐久性に優れているため、ジュースなどの水溶性の汚れはさっと拭き取るだけできれいになります。
驚異的な防汚性を誇るPTT繊維であれば、汚れやすいダイニングなどでも安心してお使いいただけます。
長繊維のためお手入れもしやすいですよ!
まとめ
この記事では、重曹を使ってカーペットの黒ずみを掃除する方法について解説してきました。
お子さんが口にしても害のない物質「重曹」は、皮脂が元となるカーペットの黒ずみ対策に有効です。
また、重曹は汗などの臭いの予防にも効果を発揮してくれます。
カーペットは、デリケートな素材でできたものもあるので、重曹掃除が合わない場合もあります。
必ず、カーペットの端で試してからお使いください。