お部屋を床から温めてくれるホットカーペット。
そんなホットカーペットの上に、ソファやテーブルを載せても良いのか疑問に思ったことはありませんか?
ホットカーペットには熱線が通っているため家具を置くと傷んでしまいそうで心配ですよね。
この記事では、ホットカーペットの上に家具を置く方法や注意点について解説します。
ホットカーペットの耐荷重量を超えたものを置くと、断線してしまう可能性があり危険です。
正しく安全に、ホットカーペットを使用しましょう。
目次
家具をホットカーペットの上に置けるかどうかは耐荷重で決まる!
結論から言います。
ホットカーペットの耐荷重を超えていなければ、上に家具を置いても問題ありません。
耐荷重とは「どのくらいの重さまで耐えられるか」を示した数字です。
耐荷重を超えている家具を置くと、ホットカーペットが断線してしまう可能性があります。
ホットカーペットに家具を載せたいときは、必ずホットカーペットの耐荷重を確認しておきましょう。
ホットカーペットの耐荷重について
ホットカーペットの耐荷重量は、取扱説明書やホームページに記載されています。
が、これが少し複雑なんです。
と言うのも、取扱説明書に「家具の重さ100kgまで」と書かれているのではなく、「1c㎡あたり1kgまで」と言う形で耐荷重が書かれていることが多いんですよ。
どういうことなのか説明しますね。
同じ10kgの家具であっても脚の太さによって、ホットカーペットにかかる負荷が変わってしまいますよね。
脚が太ければ重さが分散されますし、脚が細いとその部分に負荷が集中してしまいます。
そのため、耐荷重量は家具の重さではなく、1c㎡あたりにかかる重さで表記する必要があるんです。
1c㎡あたりにかかる重さは『家具の重さ÷家具脚の総面積』で算出できます。
ここで、少し例題を使って実際に計算してみましょう。
【例題】
重さ15kg、脚の太さ(1辺の長さ)が2cm、4本脚のテーブルをホットカーペットに載せるとします。
脚1本あたりの面積は…
2cm×2cm=4c㎡となります。
脚は4本あるため、テーブルの脚の総面積は…
4c㎡×4本=16c㎡となります。
1c㎡あたりにかかる重さは『家具の重さ÷家具脚の総面積』なので…
15kg÷16c㎡=0.9375kg/c㎡です。
つまり、カーペットの耐荷重量が1c㎡あたり0.9375kg以上であれば、載せても問題ないということになります。
ちょっとややこしいですよね…。
計算が面倒な方のために、ホットカーペットの耐荷重別に載せられる家具の重さ目安をまとめてみました。
ホットカーペットに家具を載せる前に、ぜひ参考にしてみてくださいね。
耐荷重量の目安①
まずは当店のホットカーペットを例に、載せられる家具の重さを見ていきましょう。
当店のホットカーペットの耐荷重量は、1c㎡あたり1kgとなっています。
このホットカーペットに設置できる家具の重さ目安を見てみましょう。
まずは家具の脚が角脚(正方形)の場合の重さ目安です。
正方形の一辺の長さを基準に、設置できる家具の重さを算出しています。
一辺の長さ | 1.5cm | 2.0cm | 2.5cm | 3.0cm | 3.5cm | 5.0cm |
家具の重さ | 9kg | 16kg | 25kg | 36kg | 50kg | 100kg |
※4本脚の家具を置く場合の耐荷重量です。
続いて、家具の脚が丸脚(正円)の場合の重さ目安です。
脚の直径 | 2.0cm | 2.5cm | 3.0cm | 3.5cm | 4.0cm | 5.0cm |
家具の重さ | 12.5kg | 19.5kg | 28kg | 38.4kg | 50kg | 78.5kg |
※4本脚の家具を置く場合の耐荷重量です。
家具の脚が太い(辺が長い)ほど、重い家具を設置できるようになります。
太さ1.5cmの脚の耐荷重が9kgのため、金属脚のテーブルなど脚が細い家具は置くことができないかもしれません。
その場合は、次の章で紹介する『あて板』を置いてみてください。
耐荷重量の目安②
続いて、ホットカーペットの耐荷重が1c㎡あたり2kgの場合の、設置できる家具の重さを見ていきましょう。
家具の脚が角脚(正方形)の場合の重さ目安です。
正方形の一辺の長さを基準に、設置できる家具の重さを算出しています。
一辺の長さ | 1.5cm | 2.0cm | 2.5cm | 3.0cm | 3.5cm | 5.0cm |
家具の重さ | 18kg | 32kg | 50kg | 72kg | 100kg | 200kg |
※4本脚の家具を置く場合の耐荷重量です。
1辺が5cmあれば、200kgの家具も載せられるので、大きなテーブルでも安心して設置できそうですね。
続いて、家具の脚が丸脚(正円)の場合の重さ目安を見てみましょう。
脚の直径 | 2.0cm | 2.5cm | 3.0cm | 3.5cm | 4.0cm | 5.0cm |
家具の重さ | 25kg | 39kg | 56kg | 76kg | 100kg | 157kg |
※4本脚の家具を置く場合の耐荷重量です。
重い家具を設置するときはあて板を!
脚の細い家具や重い家具は、ホットカーペットの耐荷重を超えてしまうこともありますよね。
そんなときは、あて板を使ってみましょう!
あて板とは5cm~10cm角程度、厚さ1cm程度の木の板のことです。
木の板が家具の重さを分散することで、重い家具や脚の細い家具でもホットカーペットに載せられるようになります。
とくにソファや椅子など、人が座って使用する家具は必ずあて板を使うようにしましょう。
あて板は厚みや大きさによって分散できる重さが変わります。
取扱説明書にあて板のサイズ目安が掛かれていることもあるので、参考にしてくださいね。
例えば、当店のホットカーペットでは10×10cm、厚さ1cmの板を推奨しています。
あて板をすれば、重さ400kgの家具まで載せることができるようになります。(※四本脚の家具の場合)
これなら、重い家具や椅子も安心して載せることができそうですね。
【家具別】ホットカーペットの上に家具を載せても大丈夫?
ホットカーペットの上に家具を載せられるかどうかは、家具の種類や重さによって変わります。
ここからは、当店のホットカーペットを例に家具別にホットカーペットに載せるときのポイントについて解説していきますね。
▼参考にするのはこちらのホットカーペット▼
テーブル
軽いテーブルならそのまま載せても問題ありません。
取扱説明書によると、あて板をすればテーブルを載せても問題ないそうです。
脚が細いテーブルや、天然木を使った重量のあるテーブルの場合は必ずあて板をしてくださいね。
ソファ
ソファは本体も重いですが、人が座って使用するためさらに重さが掛かってしまいます。
脚の太さや本体の重さに関わらず、必ずあて板を敷いて使うようにしましょう。
ホットカーペットの耐荷重量を確かめるときは、ソファの重さだけでなく座る人の重さも合わせて計算してくださいね。
脚の短いソファや、脚のないローソファーは、一般的なソファと違って注意が必要です。
ホットカーペットとソファの間に熱がこもりやすいため、載せて使わない方が安心かもしれません。
心配な方は、ホットカーペットの購入店舗にお問い合わせください。
椅子
椅子も人が座って使用する家具。
そのため、ホットカーペットに椅子を載せる場合もあて板が必要です。
椅子は出し入れして使うことも多いので、使用しているうちにズレてしまわないよう気をつけてくださいね。
ホットカーペットの上に椅子を載せるときは、脚の本数や形状にも注意しましょう。
4本脚よりも3本脚の方が1本の脚にかかる負荷が大きくなります。
また、キャスター付きの椅子は故障の原因となるため使用しないでください。
タンス・ピアノ
タンスやピアノなどの重い家具は、火災・故障の原因となります。
ホットカーペットの上には載せないでください。
ホットカーペットに家具を載せるときの注意点
ここからは、ホットカーペットに家具を載せるときの注意点について解説します。
ホットカーペットに家具を載せるときは「熱がこもらないようにする」「断線しないようにする」この2点に気をつけましょう。
熱がこもらないようにする
熱がこもりやすい環境でホットカーペットを使用すると床色の変色や、異常発熱、故障を招く可能性があります。
脚の短い家具や、脚のない家具(タンスなど)は熱がこもりやすいため載せない方が安全です。
また、座布団や座椅子など保温性の高いアイテムを長時間置くのも要注意。
過熱や異常発熱する可能性があるため長時間使用しないよう気をつけてください。
布団や毛布も保温性の高いアイテムです。
ホットカーペットの上に寝具を敷いて寝ると、低温やけどや異常発熱による火災の危険性があります。
安全のためにも、就寝用の暖房器具としては使用しないようにしましょう。
断線しないようにする
ホットカーペットの上に家具を載せるときは、ホットカーペットの熱線が断線しないようにすることも大切です。
ホットカーペットが断線すると故障の原因となってしまいます。
- ピアノやタンスなどの重い物
- 先のとがった家具
- 脚の細い家具
- キャスター付きの椅子
これらの家具は、ホットカーペットの熱線が断線しやすいので載せないようにしましょう。
脚の細い家具や先のとがった家具は、耐荷重が超えていなければ、あて板をすることで載せることも可能です。
また、背もたれ付きの椅子に座るときは1点に過度な体重が掛からないように気をつけてください。
家具をホットカーペットに載せられないときの対処法
ピアノやタンスなどの重い家具、脚のないローソファなどは、ホットカーペットに載せることができません。
そのときは、家具の前にホットカーペットを設置しましょう。
断線の心配もなく、安全にお使いいただけます。
家具を動かさなくてもホットカーペットを移動できるので、お手入れや収納も簡単ですね。
ホットカーペットの上に何も置かないことで、カーペットがズレてしまうこともありますよね。
その場合は、滑り止めシートを活用することでホットカーペットが動かないようにすることができますよ。
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まとめ
この記事では、ホットカーペットの上に家具を置く方法や注意点について解説してきました。
ホットカーペットの上に家具を載せられるかどうかは、ホットカーペットの耐荷重量によって決まります。
事前にホットカーペットの取扱説明書を確認しておきましょう。
ソファや椅子など足の細い家具を置くときは、必ずあて板をしてくださいね。
脚のないローソファや脚の短いソファは、ホットカーペットが過熱する危険性があるためソファを載せない方が安心です。
使用方法を守って、安全・快適にホットカーペットを活用しましょう。