海外風インテリアでよく見かける、ヘリンボーン柄のフローリング。
個性的でおしゃれな雰囲気が人気となっていますよね。
実は、長方形のフロアタイルを使えばDIYでもヘリンボーンの床を再現できるんです。
置くだけタイプの吸着フロアタイルなら、跡が残らないので賃貸住宅の床でもチャレンジできますよ。
この記事では、フロアタイルをヘリンボーンに貼る方法について解説します。
目次
ヘリンボーンとは?
まずは、ヘリンボーン柄について解説したいと思います。
ヘリンボーンとは
ヘリンボーンとは、模様の名前です。
ニシン(herring)の骨(bone)に見た目が似ていることから、この名前が付きました。
ヘリンボーンはV字が重なったような、ユニークなデザインが特徴です。
インテリアでは、床や壁などの模様に使われています。
ヨーロッパの歴史的建造物の床にも使用されるヘリンボーンは、個性的でありながらも高級感を演出してくれます。
シャビーシックやフレンチカントリー、ヴィンテージ、ブルックリンスタイルなど海外風のインテリアによく合いますよ。
フロアタイルでヘリンボーンの床を実現するメリット
床のDIYにフロアタイルを使用するメリットは以下の通りです。
■フロアタイルでDIYするメリット■
- 価格がリーズナブル
- DIYできる
- デザインが多い
- 賃貸でも使用できる(吸着タイプ)
フロアタイルなら、本格的なリフォームよりもお手頃価格で設置することができます。
DIYでも設置できるので、業者に依頼して施工してもらうよりリーズナブルです。
また、置くだけで設置できる吸着タイプのフロアタイルなら賃貸住宅でも使うことができます。
DIYできる床材にはクッションフロアやリメイクシートなどもありますが、水平に並んだ木目調が多く、ヘリンボーン柄は種類が少ないですよね。
フロアタイルは長方形であればヘリンボーンにアレンジできるので、特別なタイルを準備する必要はありません。
そのため、豊富なカラー・デザインからお選びいただけます。
【フロアタイル】ヘリンボーンの貼り方
ここからは、フロアタイルをヘリンボーンに貼る方法について解説します。
まずはフロアタイルと定規、カッター、テープ、大きめの紙を準備しましょう。
カッターでタイルを切るので、床やテーブルを傷つけないようカッターマットも準備しておくと安心ですよ。
①基準線を引く
まずは、フロアタイルを貼るための基準線を引きます。
基準線があることで、真っ直ぐで美しいヘリンボーン柄に仕上がりますよ。
壁から直角になるよう、床に線を引いていきましょう。
基準線が歪んでいると、タイルに隙間ができてしまうので真っ直ぐに線を引いてください。
基準線は細いテープなどを貼っておくとわかりやすいです。
(写真では見やすいように太めのテープを使用しています。)
②45度の定規を作る
一番最初に貼るフロアタイルの準備をしていきます。
まずは、大きめの紙を使って45度の定規を作りましょう。
この定規を目安にカットするので、フロアタイルの短辺よりも大きな紙をお選びください。
三角定規など45度で線を引けるものがあれば、代用いただいてもOKです。
③フロアタイルを45度にカットする
45度定規ができたら、1枚目のフロアタイルに当てがいます。
ズレないように気をつけながら、カッターで切れ込みを入れていきましょう。
この時、定規などで支えながら切ると真っ直ぐカットできますよ。
切れ込みに沿って、フロアタイルを手でパキッと折り曲げます。
折り曲げた部分をカッターで切り離していきます。
ある程度切り離せたら、手で取り外すことができますよ。
切り離した後は、フチの部分をきれいに削りましょう。
斜め向きのカットは力が入りにくいので、怪我などされないよう気をつけてください。
④フロアタイルを並べる
45度にカットしたフロアタイルを、壁際の基準線に合わせて敷きます。
1枚目に沿わせるように2枚目のタイルを敷き詰めます。
2枚目のタイルはカットせず、長方形の状態で貼り付けて大丈夫です。
2列目ができたら、3列目4列目とタイルを貼っていきます。
中心部分はカットが必要ないので、どんどん敷き詰めていきましょう。
⑤壁際のフロアタイルをカットする
ある程度並べられたら、壁際の隙間を埋めていきます。
壁際は、隙間の形に合わせてフロアタイルをカットしなければなりません。
ここでは、「タイルの切れ端を使ってフロアタイルを切る方法」と「他のタイルをガイドにしてフロアタイルを切る方法」の2種類紹介していきますね。
タイルの切れ端を使ってフロアタイルを切る方法
最初に作った45度のフロアタイルの切れ端(三角形の切れ端)を使用すると楽にカットができますよ。
カットするタイルを壁にぴったりと合わせます。
カットするタイルの隣にあるタイルの延長線上に三角形の切れ端を置きましょう。
三角形の切れ端をガイドにして、カッターで切り離します。
180度回転させれば、壁際にぴったりはめ込むことができますよ。
他のタイルをガイドにしてフロアタイルを切る方法
ここからは、すでに45度に切れているフロアタイルを使用するときのカット方法について説明します。
切れ端のフロアタイルを再利用することで、使用するタイルの枚数を減らすことができますよ。
まずは、45度にカットされているフロアタイルをはめ込みたい場所に設置します。
隣のタイルを基準にして、余っているフロアタイルを重ねます。
重ねたフロアタイルをガイドにしてカットしていきましょう。
壁際にフロアタイルを敷き詰められたら、隣の列にもどんどんタイルを敷いていきましょう!
吸着タイプのフロアタイルの場合は、敷き詰めでき次第作業完了です。
⑥フロアタイルを接着する
接着剤を使用してフロアタイルを貼る場合は、全体をカットして敷き詰め終えた後にフロアタイルを接着します。
部屋の中心からタイルを取り外して接着剤を塗りましょう。
たくさんのタイルを取り外すとズレてしまうので、接着剤を塗る部分だけタイルをはがしてください。
接着剤を塗れたら、フロアタイルを戻して貼っていきます。
貼ってみた感想
今回、記事の執筆と写真撮影のために、実際に私もフロアタイルをヘリンボーンに貼ってみました。
「ちょっと大変かな?」と感じたのは、フロアタイルの貼り初めと壁際のタイルをカットする作業です。
私がDIYに慣れていないこともあり、「この向きに切って大丈夫なの?」「この貼り方で合ってる?」と最初は何度も確認しながら作業をしていました。
特に最初の45度にカットするときや、端のカットをするときに、切る向きを間違えるとタイルが使えなくなってしまうので注意が必要です。
DIY初心者の方は、「タイルをどの向きにカットすれば良いのか」「どの向きにタイルをはめるのか」を丁寧に確認しながら作業された方が良いと思います。
万が一失敗しても大丈夫なように、タイルを部屋全体に敷き詰めてから接着していくようにしましょう。
何度でも貼って剥がせる吸着タイプのフロアタイルの方が、DIY初心者には安心かもしれません。
壁際のタイルさえ貼ってしまえば、あとは基準線に沿ってタイルを敷き詰めるだけなので簡単でした。
ピタッとタイルがはまっていって、作業自体はすごく楽しかったです。
【フロアタイル】両面テープでヘリンボーンに貼る方法
フロアタイルの中には、両面テープで固定するタイプもあります。
両面テープを使えば、接着剤のように乾かす時間が必要ないため、作業時間を短縮できますよ。
ここでは、両面テープでフロアタイルをヘリンボーンに貼る方法を解説します。
①部屋の周囲と中心に両面テープを張る
部屋の壁際と、基準線に両面テープを貼ります。
基準線の決め方は、通常のフロアタイルの貼り方と同じです。
基準線の両面テープは床面のみはがし、フロアタイルと接着する面のカバーはつけた状態にしておいてください。
賃貸などで跡が残らないようにしたいときは、跡が残らない両面テープを使うか、両面テープの下にマスキングテープを貼ってください。
②45度定規でカットする
1枚目のフロアタイルをカットしていきます。
通常タイプと同じように45度定規で、フロアタイルをカットしましょう。
③1列目に両面テープを貼る
基準線に沿ってタイルを2枚置きます。
2枚のフロアタイルを基準に、タイルの角と中心にも両面テープを貼りましょう。
テープは基準線と水平になるよう、真っ直ぐに貼り付けてください。
その後、基準線のテープと、タイルの角と中心に貼った両面テープのカバーも外します。
④1列目のタイルを貼る
基準線に沿ってフロアタイルを1列貼っていきます。
タイルを押さえつけてしまうと、両面テープにくっついて貼り直しが難しくなるので注意が必要です。
ある程度並べるまでは微調整も必要になるので、作業中にフロアタイルを踏んだり押さえたりしないよう気をつけてくださいね。
⑥2列目以降も貼り付ける
壁際のフロアタイルのカットができたら、隣の列も同様にフロアタイル敷き詰めます。
2列目以降も、壁際からフロアタイルを貼っていきます。
壁際に敷いたタイルに合わせて、基準線・角・中心に両面テープを貼りましょう。
⑤壁際のフロアタイルをカットする
部屋全体に敷き詰められたら、壁際の隙間にもタイルを貼っていきます。
カット方法は、通常タイプのフロアタイルと同じです。
「タイルの切れ端を使ってフロアタイルを切る方法」と「他のタイルをガイドにしてフロアタイルを切る方法」のどちらかでカットしていきましょう。
ギュッと押さえるとタイルが両面テープに引っ付いてしまうことがあります。
カッターで切り目をつけるときに、押さえつけすぎないよう気をつけてください。
⑦両面テープに圧着する
部屋全体に隙間なく敷き詰めることができたら、フロアタイルを両面テープにギュッと押さえつけます。
しっかりと圧着出来たら完成です。
賃貸OK!置くだけ簡単木目調フロアタイル2選
ここからは、当店おすすめの木目調フロアタイルを紹介します。
当店のフロアタイルは置くだけで簡単に設置ができる滑り止め付き吸着タイプのフロアタイルです。
跡が残らず、接着剤も不要なので賃貸住宅のお部屋にも安心してお使いいただけます。
最短当日出荷なので、引っ越しでお急ぎの方にもおすすめですよ。
お手頃価格ですぐ届く!置くだけ簡単、賃貸にもおすすめ。本物みたいな質感とおしゃれなカラーが人気のすべり止め付きフロアタイル
『フロム ナチュラルウッド』 約1.4畳/約4畳/約6畳
カッターでカットできる!はっ水加工&土足OKで耐久性も抜群の木目柄フロアタイル
お手頃価格ですぐ届く!置くだけ簡単、賃貸にもおすすめ。本物みたいな質感とおしゃれなカラーが人気のすべり止め付きフロアタイル
『フロム ホワイトウッド』 約1.4畳/約4畳/約6畳
カッターでカットできる!はっ水加工&土足OKで耐久性も抜群の木目柄フロアタイル
フロアタイルの貼り付けが面倒な方は、クッションフロアもおすすめです。
種類は多くないですが、ヘリンボーンデザインのシートになっているのでフロアタイルより簡単に敷き込むことができます。
まとめ
この記事ではフロアタイルをヘリンボーンに貼る方法について解説してきました。
ヘリンボーンとは、開いた魚のようなV字型の模様のことです。
床をヘリンボーン柄にすることで、一般的なフローリングとはひと味違うおしゃれな空間を演出できます。
ビンテージインテリアや、フレンチシックなインテリアなどにおすすめです。
フロアタイルを使うことで、DIYで床をヘリンボーン柄にすることができます。
基準線に合わせて貼り始めると、真っ直ぐで美しいヘリンボーンに仕上がりますよ。
賃貸住宅の床をDIYするときは、接着剤不要の吸着タイプのフロアタイルを活用しましょう。