カーペットを敷き詰めて家具の跡ができてしまった経験をお持ちの方はいませんか?
家具の模様替えをしたら、カーペットのへたりが思った以上に目立って残念な気持ちになったという方は、ぜひこちらをご覧ください。
毎日カーペットの上に腰を下ろしていて、毛並みが買った時の風合いからかけ離れてしまったという方でも、元の状態に復活させることができますよ。
目次
カーペットのへたりの原因とは?
購入したときのカーペットは毛足が直立してふわふわだったのに、いつの間にか毛足が寝てしまい、残念な風合いになってしまうことがあります。
カーペットは毛足の長短関係なく、時間の経過とともにへたりが来てしまうことがほとんどです。
一番の大きな原因としては経年劣化があげられます。
例えば、時間の経過とともにカーペットの毛に含まれている油分が抜けてしまった、ホコリや湿気を含んで風合いを失ってしまったなどというような理由が考えられます。
また、いつも座っていた場所だけがへたってしまった、家具を長期間置いていた場所だけ毛足がつぶれてしまったということもあるでしょう。
毛足が短いものより長いカーペットがへたる傾向にありますが、時間の経過とともにどんなカーペットでもへたる傾向にあることを覚えておきましょう。
もちろん、家具などの据え付け跡などもへたってしまう要因になります。
カーペットのへたりを復活させる方法
模様替えや引っ越しなどで同じカーペットを使いたいという場合、へたった部分が直らないままだと見た目がよくありません。
少しでも、もともとの風合いを取り戻すべく対策を講じてみましょう。
1.ブラッシングをする
櫛目が粗いヘアブラシを使って毛並みを立たせる方法です。毛足が長いカーペットなどに向いています。
洗濯NGのカーペットの場合は、蒸しタオルを使ってへたった部分を湿らせます。
そして洗濯ができるカーペットの場合は、洗濯機にかけて汚れを取り除いておき、同時に全体を湿らせておきます。
へたりがある部分の毛並みを逆立てるようにヘアブラシをかけていき、毛足を立たせていきます。
洗濯NGのカーペットの場合は、そのまま自然乾燥させます。洗濯OKカーペットの場合は、洗濯後の毛足が再びつぶれないよう陰干しをして乾燥させます。
清掃用のカーペットブラシがありますが、これはほこりや抜け落ちたカーペットの毛をトリミングするための道具です。へたりを直すためのブラッシングに使うと、へたりを助長させてしまうことが考えられるため、ヘアブラシを使いましょう。
2.ドライヤーでふわふわ復活
家具の据え付け跡など、ピンポイント的なへたりを直すため方法です。
まず、カーペットのへたりが気になる部分を蒸しタオルなどで湿らせておきます。霧吹きなどでへたりが気になる部分を湿らせておくこともよいでしょう。
指先でカーペットのへたりをつまみ上げ、毛を立たせます。
ドライヤーも使って、毛を立たせるようなイメージで温風を当てていきます。
その時は、ドライヤーを近づけ過ぎず、高い場所から当てていきましょう。
高温やターボ機能などを使うと、カーペットそのものが傷んでしまうため、弱風や低温モードで当てていくことをおすすめします。
3.スチームを当てる
スチームクリーナーやアイロンのスチームを当てて、へたりを直す方法です。
この方法は、熱に強いタイプのカーペットに向いている方法です。
しかし、やけどの危険性もあるので十分注意をしながらお手入れをしていきましょう。
お手入れをする前に、スチームクリーナーを使用可能な状態にしておきましょう。アイロンを使う場合はスチーム用の水を入れておき、スチーム機能をオンにしておきます。
へたりが気になる部分に、スチームを吹きかけ、根元から熱と湿り気を与えます。
このとき、アイロンをプレスすることはNGです。スチームボタンだけを押下して、ピンポイントにスチームを吹き付けてください。
スチームを当てる時間は長くとも3秒程度にしましょう。
このときは高温かつ高圧の状態ですので、材質によっては毛足が硬くなるほか、溶けることも考えられます。
事前に素材と品質表示を確認してください。
スチームを当てた場所がまだ温かいうちに、指を使って毛並みを立たせて自然乾燥させます。これだけでも驚くほど毛並みが整います。
カーペットの状態によっては買い替えた方が良い場合も
ここまでカーペットのへたりを復活させる方法について紹介してきましたが、改善がみられなかったり、一時的にきれいになってもすぐに戻ってしまうこともあります。
この場合はとても残念なのですが、カーペットの寿命と考えた方がいいかもしれません。
購入してから日が浅いとショックかもしれませんが、商品の素材や性能、使用環境によっては、数か月でへたってしまうこともあるのです。
※カーペットの寿命と見極め方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
カーペットが寿命だった場合は、その上でカーペットをこれからも使うのか、それとも新しいカーペットに買い替えるのかを検討してみましょう。
「多少へたっていても、まだまだ使える!」と感じるなら、これからもたくさん愛用しましょう。
「ぺしゃんこになってて、かっこ悪い。ふかふかじゃないのが残念!」と感じるなら、思い切って新品に買い替えることをおすすめします。
また、カーペットに過度に期待をしすぎないことも大切です。
ずっと使うものではなく、一定の期間が経過したら買い替えるもの(消耗品)だと認識しておくと、そのときの気分や流行にあわせてカーペットのデザインを選べるので、カーペットを選ぶ自由度がぐんと広がりますね!

へたりが改善されない場合には、カーペットの買い替えを選択肢に入れてみましょう
へたりにくいカーペットの特徴とおすすめカーペット5選
先述の通り、時間の経過とともにへたってしまうのはどんなカーペットにもありうる話です。
もしカーペットを買い替える場合には、今回の苦い経験を再び繰り返さないように、へたりにくさをポイントにして選びましょう。
「カーペットのへたりにくさ」を求めるのであれば、丸洗いできるカーペット、毛足がないタイプのカーペット、毛足の密度が高いカーペットがおすすめです。
これらのカーペットを選ぶメリットとしては、手入れがしやすいことがあげられます。
丸洗い可能カーペット
丸洗い可能なカーペットは洗濯をして毛並みを整えることでへたった部分を回復させることができます。
洗剤で洗うことで皮脂などの汚れを落とし、ラグを長持ちさせることができます。
柔軟剤も一緒に使えば、ふんわりした優しい手触りを復活することができますね。
手洗い可能なカーペットと、洗濯機洗い可能なカーペットがあるため、洗濯表示を確認してから洗ってくださいね。
毛足がないカーペット
毛足がないカーペットは丈夫で長く使うことができます。
ゴブラン織りや平織りなどが毛足がないカーペットに含まれます。
毛足がないためセルフメンテナンスでほこりを落としやすく、きれいに長く使うことができます。
またゴブラン織りには、デザイン性が高く、軽くて持ち運びがしやすいというメリットもあります。
高密度カーペット
ウィルトン織りなど、毛足がギュッと詰まった高密度ラグもへたりにくいのでおすすめです。
しっかりとした生地で、丈夫なだけでなく座り心地が良いのも特徴です。
毛足の密度を調べるときには、1㎡あたりの毛の重さ(目付量)と毛足の長さ(パイルハイ)を確認するようにしましょう。
モダンなスクエアデザインの高級ウィルトン織りカーペット
『ルフレ ブラック』
モダンで引き締まったデザインがクールな雰囲気を演出。 ウィルトン織りカーペットなので汚れに強く丈夫で長持ち。
まとめ
カーペットのへたりはどうしてもできてしまうものです。
セルフメンテナンスの方法を覚え、常に良いコンディションを保ちましょう。
新しいカーペットを購入するときは、「へたりにくいカーペットのポイント」と照らし合わせたカーペット選びをすることが大切です。
洗濯しやすいものなど素材も確認しながらカーペットを選びましょう。