私たちの生活の中でカーペットは、ただインテリア性を高めるだけではなく、保温や防音、ケガの防止といった安全面での対策として使うことができます。
よいことがある反面、汚れてしまったら、おいそれと丸洗いできないデメリットもあります。
ここでは、カーペットのよくある汚れの一つでもある血液の汚れについてまとめました。
ちょっとの手間で落とすことができるので慌てず対処してください。
目次
カーペットについた血液の落とし方
まずは30度程度のぬるま湯を用意しましょう。血液は冷たい水や熱いお湯では落としにくくなります。
血液がカーペットに付着して間もない場合は、ぬるま湯で濡らしたきれいなタオルを使って、汚れた部分をたたくように落とします。
十分にたたいた後は、固く絞ったタオルでつまむようにふき取っていきます。たったこれだけで、ほぼ汚れは落ちているはずです。
なぜ、カーペットをたたくようにタオルを使うのか
これは、汚れを移すという考え方からタオルを使います。汚れを落とすときにはどうしても、ごしごしとカーペットをこすってしまいがちですが、これはNGです。
タオルでたたくことで、カーペットの毛並みがつぶれないようにし、汚れを周囲に広げないようにする意味合いがあります。
ちょっとだけ頑固な血液汚れの落とし方は?
ちょっとだけ時間が経過して、こちらの方法ではシミが残ってしまう場合があります。
その場合は、過酸化水素(いわゆるオキシドールなど)をシミになった部分に吹き付けてから固く絞ったタオルでつまむようにふき取っていきます。何度か繰り返せばシミがきれいになります。
ただし、過酸化水素はカーペットの素材によっては色が抜けてしまう恐れがあります。
目立たないところで試してから使うようにしましょう。
カーペットについた、時間がたってしまった血の落とし方とは?
カーペットに血液が付着して、時間が経過してしまうと固まってしまいます。
固まってしまった汚れには、霧吹きなどを使ってぬるま湯を血液汚れ回りに吹き付けて汚れを緩ませることから始めます。
先に紹介したタオルでつまむようにふき取るとシミが残りやすいので、セスキ炭酸ソーダを小さじ1杯程度血液汚れの上に馴染ませておきます。
カーペットが乾いてしまったら、霧吹きでセスキ炭酸の上を軽く湿らせておきましょう。
このまま15分ほど放置します。
その後、濡らして固く絞ったタオルを使って、カーペットをたたくように血液シミを移していきます。たったこれだけでもきれいに落とすことができます。
それ以外の血液汚れの落とし方
セスキ炭酸ソーダ以外で血液汚れを落としたいという場合に代用品はいくつかあります。
一番身近なところでは、酸素系漂白剤です。
液体でも粉末でも同様に使うことができます。
小さな子供やペットがいる家庭では、重曹を使うことも一案です。
食品添加物ベースの重曹を使うとよいでしょう。
使い方は、セスキ炭酸ソーダでの落とし方と一緒です。
ただし、時間を置かずに早めに掃除をすることをおすすめします。
また、大根おろしを使っても血液汚れを落とせることをご存知でしたか?
大根おろしは大さじ1~2杯ほどをガーゼのハンカチに包んでおきます。
それを血液汚れの上に乗せ、たたくように馴染ませていくことで、固まった血液汚れが緩んで落ちやすくなります。
これは、大根の中に含まれている消化酵素の効果だそうです。
においの原因になりますので、血液を落とした後は固く絞ったタオルなどでふき取っておきましょう。
カーペットについた血を落とす際の注意点とは?
一般的な血液汚れの落とし方についてまとめてきましたが、カーペットの素材については触れていませんでした。
しかしカーペットの素材によっては、オキシドールや酸素系漂白剤を使うのは好ましくない場合がありますので、必ずカーペットの素材を把握してから使うようにしましょう。
このほかの洗剤や薬剤を使うときも目立たないところで試してから使うことをおすすめします。
カーペットそのものの色落ちがあれば、使うことをやめましょう。
ウールのカーペットなどは、ぬるま湯を使うことでせっかくの風合いが損なわれる可能性も否めません。高温のお湯は使わないことがポイントです。
また、品質表示を必ずチェックして「使ってよい洗剤」と「使えるお湯の温度」を確認しておくことが大切です。
洗濯はできる?
部分洗いをしても汚れが気になる場合は、洗濯をするという手もあります。
まずは、洗濯表示を確認してみましょう。
洗濯可能であれば、表示の指示に従い洗濯してください。
洗濯機OK | 手洗いOK | 洗濯不可 |
![]() 桶のマーク |
![]() 桶と手のマーク |
![]() 桶と×のマーク |
出典:消費者庁HP.「洗濯表示(平成 28年12月1日以降)」.
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html
生地によっては傷みやすいものもあるので注意しましょう。
手洗いモードで洗う、おしゃれ着用洗剤を使うなどカーペットに優しい洗い方を心がけてください。
洗濯用ネットがあれば、生地が傷みにくくなるので安心です。
カーペット用洗濯ネット
タオル以外の道具は使える?
血液汚れを落とすのに、タオル以外の道具を使ってもよいのか?という質問を受けることがあります。
歯ブラシやスポンジなどを使うと早く汚れが落ちそうというイメージがあります。
しかし、歯ブラシはごしごしとこすることで、毛の抜け落ちや汚れを広げてしまう可能性があるので避けましょう。
スポンジは、タオルと同様たたくように汚れを移しとるという使い方であれば可能です。
ただし、研磨面を使うと毛並みが崩れてしまうので、両面スポンジを使うときは注意しましょう。
汚れに強いカーペットを選ぼう
どうしても汚れがとれない!という場合には、クリーニング店などに相談しましょう。
ただし、場合によっては落とせない場合や高額になる可能性もあるため、買い替えも視野に入れた方が良いかもしれません。
そんな時はカーペットが汚れないようにするために、汚れに強いカーペットを選びましょう。
備えあれば患いなしというやつですね。
汚れに強いカーペットには以下の2パターンがあります。
・汚れにくいカーペット
・汚れが落ちやすいカーペット
汚れにくいカーペット
まずは、汚れにくいカーペットです。
汚れにくいカーペットなら、撥水機能があるものを選ぶとよいでしょう。
水をはじくので、血液や飲み物が付着した時も染み込みにくく、拭き取りやすくなります。
お手入れの手軽さで選ぶなら、はっ水加工付きのタイルカーペットもおすすめです。
タイルカーペットは汚れた部分だけ取り外して水洗いすることができるので、万一の時もお手入れがしやすく便利ですよ。
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汚れが落ちやすいカーペット
小さい子供やペットがいる場合には、汚れに強いカーペットに変えてしまうというのも良いかもしれません。
お手入れにかかる時間とコストを大幅に減らせますよ。
PTT繊維を使用したカーペットは汚れが落ちやすいです。
水溶性の汚れであればさっと拭くだけできれいになります。
また、洗濯機洗い可能なカーペットもお手入れがしやすく便利です。
乾燥機は縮んだり生地が傷む可能性があるので、できるだけ陰干しで乾かすようにしましょう。
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まとめ
鼻血や女性の経血など、カーペットを血液で汚してしまうことが時折あります。慌てずに丁寧に汚れを落としていきましょう。
もし、小さな子供が多いご家庭などであれば、丸洗いできるカーペットを使うことなども視野に入れていきましょう。
汚れ落ちをあきらめてしまった方は、この機会に「汚れに強いカーペット」の購入などを検討してみませんか?