カーテンレールは、どれくらいの位置がちょうどいいのでしょうか?
だいたいこの辺りというイメージはあるものの、アバウトに決めると失敗しそう・・・!ですよね。
何度もやり直すと時間や労力がかかるのはもちろん、壁が穴だらけになっちゃいます。(涙)
実際の作業にうつる前に、正しい取り付け位置をしっかりチェックしておきましょう。
この記事では、『カーテンレールの取り付け位置』について詳しく解説していきます!
作業にうつる前のチェックポイントについてもまとめたので、これから取り付けを予定している方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
カーテンレールの取り付け位置は、種類によってちがう!
実は、カーテンレールを取り付ける位置は、レールの種類によってちがうんです!
そんなことを突然言われても・・・「そもそも、カーテンレールってどんな種類があるの?」と疑問に思いますよね。
ここからはカーテンレールの種類について、詳しく解説していきます。
お手持ちのカーテンレールがどちらに当てはまるのか、まずはチェックするところからスタートしましょう。
あなたのカーテンレールはどっち?
カーテンレールは「機能性レール」と「装飾レール」の2つに分類されます。
あなたのカーテンレールは『機能性カーテンレール』でしょうか?
それとも『装飾カーテンレール』でしょうか?
まずはお手持ちのカーテンレールがどちらのタイプなのかを、チェックするところから始めましょう。
機能性カーテンレール:開閉性を重視したシンプルなカーテンレールのこと。
装飾カーテンレール:フィニアル(飾り)やリングがついている、おしゃれなカーテンレールのこと。
それぞれもう少し詳しく解説していきますね。
機能性レールとは
「カーテンレールって、どんなやつ?」とたずねたら、きっとこの『機能性レール』を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
機能性カーテンレールとはカーテンの開閉に重点を置いたレールのことで、シンプルなデザインが特徴です。
装飾カーテンレールと比較すると、価格がリーズナブルなものが多いです。
一人暮らしの賃貸物件などでよく見かけるのも、機能性カーテンレールの方だと思います。
装飾レールとは
『装飾レール』とは、デザインを重視したおしゃれなカーテンレールのこと。
天然木、アルミ、真ちゅう、アイアンなど素材のバリエーションも豊富です。
両端にフィニアルと呼ばれる飾りがついている、リングがデザインのアクセントになっている、レールの上に飾り棚がついているなど、さまざまなタイプがあります。
装飾レールの魅力は、なんといっても個性豊かなデザイン!
シンプルな無地カーテンも、こだわりの装飾レールと組み合わせればぐっとすてきな雰囲気になりますよ。
窓周りのインテリアを楽しみたいなら、ぜひお気に入りの装飾レールを探してみてくださいね♪
どちらのタイプかチェックできたら、取り付け位置を確認します。
取り付け位置は窓枠を基準にして、どれくらいの長さを確保するのか、どれくらい上の高さにするといいのかを考えましょう。
取り付け位置の決め方!ポイントは「長さ」と「高さ」
カーテンは、窓を大きく覆うようにして取り付けるのがベスト。
これは見た目の美しさを保つだけでなく、備えている機能を十分に活かすために大切なことです。
「なんとなくこの辺り・・・??」という目分量で取り付けちゃうと、
- カーテンの上から光が漏れる
- カーテンを開いたときの畳み代が、窓にかかる
などのトラブルにつながります!
取り外してつけ直すこともできますが、手間や時間がかかるのはもちろん、壁にいらない穴があいちゃうので、きっとものすごーーーく後悔することになるでしょう。(そんなのイヤ・・・!!)
だけど、心配しなくて大丈夫!
きっちり採寸して正しい位置を確認してから取り付ければ、1回の作業だけでスムーズに完了しますよ。
ポイントにしてほしいのは、カーテンレールの「①長さ」と「②高さ」です。
カーテンを美しく正しく吊るせるよう、カーテンレールの取り付け位置は慎重に決めましょう。
ポイント① カーテンレールの長さ
カーテンレールの長さは、窓枠外寸よりも10~15cm外側に伸ばした位置に取り付けましょう。
機能レール | 窓枠外寸より、 左右それぞれ10㎝以上外側 |
装飾レール | 窓枠外寸より、 左右それぞれ15㎝以上外側 |
左右にゆとりをもたせてしっかり覆うことで、光漏れ(窓とカーテンの隙間から差し込む光のこと)を防げます。
また、カーテンを開けたときには、束ねたカーテンがなるべく窓がかからないようにしたいですね。
このような工夫をすることで、自然光が遮られず、室内が明るく開放的な印象に仕上がります。
これがもし、窓枠とカーテンレールの長さが同じくらいっだったとしたらどうでしょうか?
端に寄せたカーテンが窓の一部をふさいでしまうことになるので、もったいないですよね。
ですから、窓枠よりは左右それぞれ10㎝以上(装飾カーテンレールの場合は15㎝以上)外側にカーテンレールの端がくるように取り付けましょう。
ポイント② カーテンレールの高さ
カーテンレールを取り付ける高さは、窓枠よりも上ですが(そりゃあ、そーだ)、具体的にはどれくらい上げるのがベストなポジションなのか知りたいですよね。
ちょっとややこしいので、詳しく解説しますね。
カーテンレールの高さを決めるときは、窓枠上端からカーテンレールを取り付けるネジ(ビス)までの距離を基準にします。
まず、基準にしてほしいのはこちら(↓)です。
装飾レール | 窓枠上端~上ビスの距離が12cm以上 |
機能レール | 窓枠上端~上ビスの距離が10cm以上 |
カーテンレールを設置する際には、まずブラケットという取り付けパーツを、壁にネジで固定します。
また、カーテントップが窓枠にかかって、仕上がりが不格好になってしまうこともあります。
つまり、窓枠上端~上ビスまでの寸法が10㎝以上(装飾カーテンレールの場合は12㎝以上上側)になるように、高さを調節するということ。
もう~わからない!という方は、あまり細かい数字は気にしなくて大丈夫です。笑
ここでお話しているのは、あくまで「最低限、これくらいの高さが必要ですよ!」ということなので、もし採寸に不安があるなら高めの位置に取り付けることをおすすめします。
カーテンレールの取り付け位置は低すぎると不具合がありますが(窓をきれいに覆えないから)、高い分には問題ありませんので、スペースに余裕があるなら窓枠から15㎝くらい上を目安にして取り付けましょう。
※取り付けの際には、くれぐれも下地の有無の確認をしていただくようお願いします。(下地については、後半で詳しく解説しています。)
カーテンレールの設置場所を決めたあとの、取り付け方法についてはこちらの記事をご参照ください。
カーテンレールは「長さも高さもゆったり」がおすすめ
もし取り付けるスペースに余裕があるなら、カーテンレールは”長く高く”がおすすめです。
なぜなら、その方が窓全体をしっかり覆えるからです。
窓辺の断熱性が高まり、窓が実際のサイズよりも大きく見えるというメリットもありますよ。
ただし、長さや高さにゆとりを持たせようとすると、カーテンの必要サイズが大きくなるので、その分少し費用がかさむかもしれない・・・というデメリットもあります。
天井付けのカーテンレール取付位置の決め方
カーテンレールの取り付け方法は『正面付け』と『天井付け』の2種類があり、それぞれ長さや高さの決め方が異なります。
ここまでは、カーテンレールを壁に取り付ける『正面付け』の取り付け位置の決め方について解説してきました。
『天井付け』とは、窓枠や天井、カーテンボックスの上側にカーテンを取り付ける方法です。
ここでは、天井付けのカーテンレール取付位置の決め方について解説します。
ポイント① カーテンレールの長さ
天井付けするときは、天井につける場合と、窓枠・カーテンボックスに取り付ける場合で長さが異なります。
天井付けをするときに、基準にしてほしいのはこちら(↓)です。
窓枠・カーテンボックス | 窓枠内寸より、 左右それぞれ5mm内側 |
天井 | 窓枠外寸より、 左右それぞれ10cm上外側 |
少し詳しく説明しますね。
窓枠やカーテンボックスに取り付ける場合は、枠内にぴったりと収める必要があります。(はみ出るわけにはいかないですもんね…!)
そこで、窓枠内に取り付けやすいよう、窓枠の内側寸法より左右それぞれ5mm内側の場所にカーテンレールを取り付けます。
天井からカーテンをゆったり垂らす場合は、窓枠内に収める必要がないので正面付けと同じ取り付け位置で問題ありません。
ポイント②カーテンレールの高さ
天井付けで取り付けるときは、天井に取り付ければよいので高さは気にしなくて大丈夫です。(よかった~!)
正面付けについては、こちらの記事で詳しく解説しています。気になる方はご参照ください。
『カーテンレールの取り付け失敗』を防ぐ!4つのチェックポイント
カーテンレールの取り付け失敗を防ぐために、次の4つのポイントをチェックしましょう。
①取り付け場所の下地の強度を確認する
カーテンレールは木下地のある位置に、ビスでしっかり取り付けることが大切です。
石膏ボードだけの場所に固定すると、強度が十分でないため脱落事故につながる恐れがあるのでご注意ください。
石膏ボードの内側には、このように木枠の下地があります。(↓)
カーテンレールは下地のない場所には取り付けできないのですが、下地の有無はパッと見ただけでは判断できません。
窓まわりの下地の位置は住宅工法によって異なるため、設計図などを見て確認しましょう。
新築のお宅の場合には、施工を担当した工務店に問い合わせてみるのもおすすめです。
また、市販の『下地チェッカー』などを活用して、下地の有無を確かめる方法もあります。
②窓枠上端から約10~12cm上に、カーテンレールを取り付けられそうか?
カーテンレールは、窓枠上端から約10~12㎝以上のゆとりを持たせるのがおすすめです。
この位置に、ブラケットの上ビスが固定できるように調整します。
スペースの都合で設置が難しい場合には、窓の木枠に直接取り付けることも可能です。
③窓枠の左右に、カーテンレールを10~15cmのばせるスペースはある?
カーテンレールは窓枠の両端よりも、左右それぞれ約10~15㎝以上のばして設置するのが理想です。
エアコンや扉など、カーテンレールを設置した時に干渉するものがないか事前にチェックしておきましょう。
スペースの都合で難しい場合には、少なくとも窓の幅と同じサイズは確保してくださいね。
④窓まわりに取り付けの障害物(エアコン、クローゼットのドアなど)はない?
窓まわりに取り付けの際に、影響を与える障害物がないかチェックしましょう。
特に注意してほしいのが、エアコンやクローゼットの扉などです。
新築物件の場合は、カーテンレールの採寸時にはなかったエアコンが後から設置されることがよくあります。
いざ取り付ける段になってから、「エアコンが邪魔になって、レールがおさまらない!」なんてパターンにならないように、あらかじめよく確認しておきましょう。
まかせて安心!プロ業者のカーテンレール取付サービス
「カーテンレールの取り付けが、自分でできるか心配」という方には、業者や工務店への依頼をおすすめします。
天井に取り付けたいなど特殊な希望がある場合には、取り付ける場所の確認をより慎重に検討する必要があるので、業者に任せるのがおすすめです。
新築の場合には、工務店の方に取り付け作業を依頼してみるのもいいでしょう。
自分で購入したカーテンレールでも、交渉次第では対応してもらえることもありますよ。(その方が合計金額としては、お安くなるかもしれません!)
びっくりカーペットでは、「出張採寸・取付サービス」を実施しています!
お申し込みのお客様には、プロがご自宅まで伺い、カーテンレールの採寸&取り付け作業をさせていただきます。
なおこのサービスのご利用は、当店の商品をお選びいただき、採寸から取付までの一連の作業をお任せいただける場合に限り、承っております。
取付のみのご依頼はお受けしておりませんので、あらかじめご了承ください。
事前にお見積りをご希望の方は、フリーダイヤルかお問い合わせフォームからご連絡いただけると幸いです。
※こちらのサービスは現在受付休止中となっています。
カーテン購入は、カーテンレールを取り付け後がおすすめ!
「新しいカーテンはどんな色(柄)にしよう?」と考えていると、ワクワクしますよね。
なので、ついつい早く買いたくなっちゃう!そんな気持ち、よくわかります。
だけど、カーテンレールがまだ設置できていない状態なら、少し待ちましょう。
必ず「①カーテンレールの設置」「②カーテンの購入」という順序を守ってほしいのです。
その理由はカーテンレールの位置が定まらないうちに、カーテンのサイズを決めてしまうと・・・失敗する可能性大!だからです。
たとえばカーテン丈。
ジャストサイズから数㎝短いと寸足らずでちんちくりんになりますし、数㎝長いと裾が床についてだらしない印象になってしまいます。
たかが数㎝、されど数㎝なのです。
カーテンを美しく正しくつるすべく、まずはカーテンレールの取り付けからスタートしてみましょう!
まとめ
この記事では、カーテンレールの取り付け方法について詳しく解説してきました。
まずはお手持ちのカーテンレールが、「機能性カーテンレール」なのか「装飾カーテンレール」なのかをチェックしてみましょう!
もし取り付ける位置に迷ったら、ここで紹介されている数字よりも、”上”を意識しましょう。
カーテンレールの位置が低すぎると光が漏れたり、省エネ効果が下がる、見た目が不格好などのデメリットが生じますが、位置が高いぶんには問題ありません。
窓全体をしっかり覆えるように、カーテンを取り付けましょう。
当店の商品をお買い求めの方には、お電話でのお問い合わせも受け付けていますので、迷ったときにはお気軽にご連絡ください。
※こちらで紹介した取り付け方法は、あくまで一例です。
カーテンレールの仕様や取り付けたい場所などによっても注意事項は異なりますので、作業にうつる前に各自でご確認くださいますようお願いいたします。