「カーテンレールを天井付けで取り付けたいなぁ」と思っていませんか?
窓枠内にも取り付けることができるため、窓辺をスッキリと見せるために検討している方もいると思います。
一方で、「正面付けとどう違うのか」「自分でも取り付けられるのか」など、カーテンレールの天井付けについて詳しくは知らない方も多いのではないでしょうか。
天井付けにしてから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、カーテンレールの取り付け方法をしっかり学んでいきましょう。
ということで、この記事ではインテリアの専門店が『カーテンレールの天井付けの特徴』『カーテンレールをDIYで天井付けする方法』について解説いたします。
目次
カーテンレールの「正面付け」と「天井付け」の違い
カーテンレールの取り付け方法には「天井付け」と「正面付け」の2種類があります。
窓の形状や窓周辺の家具の配置などに合わせて、最適な取り付け方法を選びましょう。
正面付けの特徴
正面付けとは、窓枠上部や壁にせり出すようにしてカーテンレールを設置する方法です。
一般的な住宅でよく見かける取り付け方法ですね。
カーテンのフックは、AフックとBフックどちらも選ぶことができます。
正面付けのメリット
正面付けの主なメリットは以下の通りです。
★正面付けのメリット
- カーテンレールの種類が多い
- 光漏れが少ない
- 窓を大きく見せる効果がある
窓全体をすっぽりと覆えるので、光漏れを防ぐことができます。
カーテンレールは、シンプルな機能性レールやおしゃれな装飾レールなど多岐にわたります。
正面付けのデメリット
正面付けの主なデメリットは以下の通りです。
★正面付けのデメリット
- エアコンや壁に接触するかも
- カーテンが手前にせり出してしまう
正面付けのカーテンレールは、窓をしっかり覆うために窓枠から10~15センチ程度はみ出ています。
そのため、窓のすぐ近くに壁やエアコンがあると、カーテンと接触することがあるんです。
また、窓のすぐそばにテレビ台やつくなどの家具があると、家具とカーテンが接触してしまうことがあります。
正面付けをするときは、窓の周辺のインテリアや家具の配置に気を付けましょう。
天井付けの特徴
部屋や窓枠内の天井、あるいはカーテンボックス内にカーテンレールを取り付ける方法を天井付けと言います。
カーテンレールを天井付けするときは、カーテンフックはAフックを選びましょう。
天井付けのメリット
天井付けの主なメリットは以下の通りです。
★天井付けのメリット
- 窓周りがすっきりする
- 家具やエアコンに干渉しない
天井付けは窓枠内にすっぽり収まるので、正面付けのときよりもカーテンレールが目立ちにくいです。
そのため、窓周りがすっきりとした印象になります。
窓枠に収まるので、家具やエアコンに干渉する心配もなくカーテンを取り付けることができますよ。
天井付けのデメリット
天井付けの主なデメリットは以下の通りです。
★天井付けのデメリット
- 光漏れがある
- 正面付けより遮熱性が低い
カーテンレールを窓枠内に取りつけると、カーテンレールの上部に隙間ができてしまいます。
カーテンに遮光性を求めている方は、隙間からの光漏れが気になってしまうかもしれません。
光だけでなく熱エネルギーも出入りしてしまうので、正面付けに比べて遮熱性がやや低くなってしまいます。
寝室など遮光性や遮熱性が求められる部屋で天井付けをする場合は、カーテンレールの隙間対策をおこないましょう!
【デメリット撃退】天井付けカーテンレールの隙間対策
カーテンレールを天井付けした時の隙間は、ちょっとした工夫で塞ぐことができます。
カーテンレールの隙間をふさぐことができれば、光漏れを防ぎ、遮熱性を上げることができますよ。
ここでは、手軽にできるカーテンレールの隙間対策を紹介します。
カーテン・カーテンレールの採寸を正確におこなう
カーテンやカーテンレールはサイズ選びを間違えると、隙間が大きくなってしまうことがあります。
サイズを間違えないようにし、カーテンの隙間をできるだけ小さくしましょう。
ここでは、カーテンの測り方について軽く解説いたします。
カーテンレールの採寸方法については、後ほど解説しますね。
カーテンの幅は、カーテンレールの両端に固定されているランナー(固定ランナー)の幅を採寸しましょう。
カーテンにはヒダがあるため、カーテンの採寸幅を1.05倍したサイズで注文をしてください。
カーテンの丈は、ランナーの下から床・窓枠までの長さを採寸します。
裾が引きずらないように、カーテンの採寸丈から5~10ミリメートル短い丈を注文しましょう。
★カーテンの注文サイズの決め方
- 注文幅=採寸幅(ランナーの両端)×1.05
- 注文丈=採寸丈(ランナー~床・窓枠)-5~10mm
カーテンのサイズ選びについてはこちらの記事をご確認ください。
カーテンレールを天井に取り付ける
カーテンレールを窓枠に天井付けすると、どうしても両端や上部に隙間ができてしまいます。
お部屋の天井にカーテンレールを取り付けることで、窓全体を覆うことができ隙間を減らすことができますよ。
横からの光漏れ対策をしたいときは、窓枠の横幅よりも+10センチ程度ゆとりを持たせるようにしましょう。
天井から床まで長いカーテンを吊るすスタイルは、海外では主流のスタイルです。
縦に視線が広がり、部屋を広く見せることができますよ。
カーテンレールをレール一体型ボックスにする
カーテンの上部やカーテンレール部分を見えないようにするための箱をカーテンボックスと言います。
カーテンボックスとカーテールが一体となったものが、レール一体型ボックスです。
カーテンの上部が箱でしっかり覆われるため、カーテン上部の隙間を埋めることができますよ。
【DIY】天井付けでカーテンレールを設置する方法
カーテンレールを取り付ける方法は主に以下の3パターンです。
- カーテンレールを購入したお店に依頼する
- カーテンレールの取り付け専門業者に依頼する
- 自分で取り付ける
お店や業者に依頼する場合、一窓当たり数千円程度費用が掛かってしまいます。
安く済ませたい方は、思い切って自分でカーテンレールを取り付けてみましょう。
ここからは、天井付けでカーテンレールを設置する方法を解説します。
カーテンレール設置前の下準備
カーテンレールは取り付けの前にいくつか準備をしなければなりません。
ここでは、カーテンレールを設置するための事前準備の方法を解説します。
①下地の確認
カーテンレールを取り付ける前には、必ず下地の有無を確認しましょう。
カーテンレールは下地のある場所でないと取り付けが難しいです。
石膏ボードなど郷土の弱い部分にカーテンレールを取り付けてしまうと、脱落事故にもつながります。
窓枠にはしっかりとした素材が使われるため、窓枠内には取り付けできる場合が多いです。
市販で購入できる『下地探し』などを活用して、下地の場所をチェックしておきましょう。
②カーテンレールの幅を決める
カーテンレールは、正面付けと天井付けで採寸方法やサイズが変わるので注意しましょう。
窓枠内に天井付けする場合は、窓枠内側の寸法より1センチ小さいサイズにします。
窓枠内に取り付ける場合は、採寸したサイズより大きくても小さくてもいけません。
ぴったりサイズで取り付けできるよう、サイズオーダーできるカーテンレールや、サイズを調節できる伸縮タイプのカーテンレールを選ぶようにしましょう。
室内の天井に取り付ける場合は、窓枠に納める必要がないので好みの長さに調整していただいて大丈夫です。
窓の光漏れが気になる方は、窓枠外側の寸法より20~30センチ大きいサイズにすると窓をしっかりと覆うことができますよ。
③カーテンレールを選ぶ
カーテンレールの中には、装飾レールのように天井付けが難しいカーテンもあります。
天井付けするときは、『天井付け対応のレールカーテン』や『オプションパーツで天井付けできるカーテンレール』を選ぶようにしましょう。
また、ホームセンターやインテリアショップなどの店頭販売は展示できる商品の数が限られるため、カーテンレールの種類が少ないことが多いです。
ネット通販なら、天井付けのカーテンレールの種類も豊富で、たくさんの種類の商品を比較しやすいですよ。
準備するもの
カーテンレールの取り付けに必要なものは以下の通りです。
- メジャー
- プラスドライバー
→電動ドライバーがあると便利! - キリ
- 鉛筆やペン
- (高い窓の場合)脚立や椅子
- 天井付け用カーテンレール
- 取付用ネジ
ドライバーやキリなどが自宅にないこともありますよね。
当店では、33,000円以上お買い上げのお客様にカーテンレールの取り付け工具セットを無料で貸し出ししております。
カーテンレール以外にも、ロールスクリーンやブラインドなど様々な窓周り品を取り付けできる便利なセットです。
カーテンレールの取り付け場所を探すための『下地探し』や、カーテンレール取付専用の『電動ドライバー』などプロも使っている本格的な道具を揃えておりますので、手元に道具がない方でもチャレンジできますよ!
自分でカーテンレールを天井付けする手順
カーテンレールを取り付ける準備ができたら、いよいよカーテンレールを天井付けしていきましょう。
大きい幅のカーテンレールは重量があるので、思わぬ事故を防ぐためにも二人以上で作業してくださいね。
①カーテンレールの長さを調節する
伸縮タイプのカーテンレールは、自分でサイズ調節をすることができます。
下準備で決定したカーテンレールの幅に調節しましょう。
②ブラケットを取り付ける
カーテンレールの長さが決定したら、カーテンレールを取り付けるためのブラケットを設置します。
カーテンレールの端から5~10センチ離れたところに取り付けブラケットを固定しましょう。
残りのブラケットは、両端のブラケットから等間隔に取り付けると安定しやすいです。
30~65センチに一個の間隔で取り付けてくださいね。
③カーテンレールを取り付ける
カーテンレールを、取り付け位置に固定しましょう。
天井付けの場合は、下から上方向にネジを取り付けます。
天井などの高い位置に取り付けるときは。脚立などを使って足場を安定させてください。
ブラケットを使用しないカーテンレールの場合
天井付けのカーテンレールの中には、ブラケットを使用しないものもあります。
ブラケットを使用しない場合は、ブラケットとレールを固定しているネジを外しレールを取り外しましょう。
カーテンレールの長さを取り付けたい場所に合わせて調節し、付属のネジで直接固定すれば取付完了です。
ダブルレールの場合は、レール同士の間隔を6cmほどあけて取り付けてください。
正面付けや他のカーテンレールの取り付け方法について知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
賃貸OK!ネジ穴不要の「つっぱりカーテンレール」が便利!
賃貸にお住まいの方だと、壁や窓枠内にネジ穴をあけたくないですよね。
ネジ穴をあけずに窓枠内にカーテンを取り付けたい方は、つっぱり式のカーテンレールを活用しましょう。
つっぱりタイプのカーテンレールなら、ネジ穴や工具も必要ありません!
取り付けたい場所につっぱるだけでOKなので、DIY初心者さんでも簡単に取り付けができます。
レールの中央にはマグネット付きのランナーがついているので、カーテンをピッタリ隙間なく閉じることができますよ。
階段やお部屋の間仕切りなど、お好きな場所に取り付けてみてくださいね。
カーテンに強いこだわりがない場合は、つっぱり式のロールスクリーンも良いかもしれません。
カーテンよりもフラットな見た目なので、窓枠内に窓装飾を取り付けたい方におすすめですよ。
まとめ
この記事では、「カーテンレールの天井付け」について解説してきました。
天井付けとは、窓枠や室内の天井、カーテンボックスなどにカーテンレールを取り付ける方法のことです。
窓枠内に取り付けることで、エアコンや家具にも干渉せず、すっきりとした印象に仕上げることができます。
また、室内の天井からカーテンを吊り下げれば、縦に視野が広がり、部屋を大きく見せることができますよ。
窓枠内に取り付けると、上側や両端から光漏れしてしまうことがあります。
光漏れが気になる場合は、カーテンボックスと一体になっているカーテンレールを選びましょう。
ネジ穴をあけずに窓枠内にカーテンを取り付けたいときは、つっぱり式のカーテンレールが便利ですよ。