- 休日の朝はゆっくり眠りたい。
- 夜、街灯が明るいのが気になる。
- プロジェクターを使って映画鑑賞したい。
そんなあなたにおすすめしたいのが、屋外からの光の侵入を遮る『遮光カーテン』です。
遮光カーテンの等級はその遮光率によって1~3級に分類されます。
「どれくらいのレベルで暗くしたいのか?」によって必要な等級は違うので、普段の生活と照らし合わせて選びましょう。
この記事では『遮光カーテンの等級による違い』について詳しく解説しています。
画像による暗さの比較写真も掲載しているので、ぜひ遮光カーテン選びの参考にしてくださいね。
目次
遮光カーテンとは?
『遮光カーテン』とは光を遮り室内を暗くするためのカーテンのこと。
遮光性の高いカーテンは、寝室や西日の強い部屋などによく使用されます。
遮光カーテンには経緯とに黒糸を織り込んだもの、生地裏に樹脂でラミネート加工を施したもの、バックコーディングで遮光性をプラスしたもの、縫製で裏地を付けたものなどがあります。
遮光率99.4%以上の遮光性を有するカーテン用生地及び縫製カーテンには、一般社団法人日本インテリアファブリックス協会(NIF)の定める『遮光マーク』を表示することができます。
遮光カーテンには等級があり、遮光性能の高いものから順に「1級遮光」「2級遮光」「3級遮光」の3種類に分類されています。
1級遮光の中でも遮光率100%を有するカーテンが「完全遮光」です。光を通さず、真っ暗な部屋にすることができます。
遮光カーテンのメリット
機能性カーテンの中でも特に人気となっている、遮光カーテン。
遮光カーテンを使うメリットには、以下のようなものが挙げられます。
■遮光カーテンを使うメリット■
- 睡眠の質が上がる
- 家具や床の日焼け防止
- PCやテレビ画面の日光反射を防ぐ
- プライバシー対策
- ホームシアターを楽しめる
窓の近くに街灯などの明かりがあると、就寝時に気になってしまいますよね。
また、在宅勤務をされている方は、外からの日差しがPC画面に反射してしまうこともあるのではないでしょうか?
遮光カーテンは外からの日差しをブロックします。
光を遮り、快適な睡眠や在宅ワークの時間をサポートしてくれますよ。
また、遮光カーテンは室内からの光も遮ることができます。
夜になると室内の明かりが外に漏れてしまったり、遮光性の低いカーテンだと人のシルエットが映ってしまうことがあります。
遮光カーテンなら、室内の様子が外からわかりづらいので防犯対策やプライバシー対策にも最適です。
カーテンの遮光等級とは?明るさの違いを比較
遮光等級は遮光性能の高いものから順に「1級遮光」「2級遮光」「3級遮光」の3種類に分類されています。
遮光性が最も低い「3級遮光」のカーテンの遮光率は99.40%以上です。
カーテンの遮光等級はわずか0.1%単位で区別されています。
数字だけを見ていると「等級が違っても、ほとんど同じ?」と思ってしまいますよね。
ですが、そんなことはありません。
遮光率がほんのちょっと違うだけでも、実際に感じる室内の暗さ(明るさ)は大きく変わるのです。
こちらをご覧ください↓
カーテンの遮光等級別に「遮光レベル」と「部屋の暗さ」の比較を表にまとめてみました。
完全遮光 | 遮光1級 | 遮光2級 | 遮光3級 | 非遮光 |
遮光率 100% |
遮光率 99.99%以上 |
遮光率 99.80%~99.99% |
遮光率 99.40%~99.79% |
遮光率 99.39%以下 |
周りの状態がわからない | 人の顔が識別できない | 人の顔や表情がわかる | 人の表情はわかるが、作業するには暗い | カーテンによって異なる |
非遮光→3級遮光→2級遮光→1級遮光→完全遮光の順に、暗さのグレードが確実にUPしていますね。
同じ「遮光カーテン」という括りでも、完全遮光と3級遮光には歴然たる差があることがおわかりいただけたと思います。
1級遮光の中でも遮光率100%を有するカーテンは「完全遮光」と呼ばれ、室内の暗さをしっかり確保したい人におすすめです。
では、次に遮光カーテンの各等級ごとの特徴について詳しく解説していきます。
ほどほどに光を通す『3級遮光カーテン』
遮光等級3級カーテン使用時の室内の暗さは「人の表情はわかるが作業には暗いレベル」です。
昼間にカーテンを閉め切った状態でも、隣の人が笑っていたり怒っている顔がわかる状態ですからだいぶ明るめですね。
ですから「遮光カーテンだー!」「これで昼間でも暗くできるー!」というイメージで使用すると、がっかりするかもしれません。
非遮光カーテンよりは遮光性がある、くらいに捉えておくといいでしょう。
ちなみにわが家の寝室カーテンは3級遮光カーテン。
周りの明るさで朝の訪れに気づくので、比較的スムーズに起きられます。
ですが休日の日の朝には「もうちょっと寝たかったのに、目が覚めた~」ってパターンも多いので、ゆっくり熟睡したい人にとっては不向きかもしれませんね。
室内の光をうっすらと通しますが、シルエットなどは見えないのでプライバシー保護を重視されるならせめて3級遮光以上にする方が安心です。
(※お部屋の陽当たりや個人の感じ方によって異なります。)
■3級遮光カーテンがおすすめの人■
- ほどほどに遮光したい
- 柄やデザインにもこだわりたい
- 朝日を感じて目覚めたい
強い日差しをシャットアウトしてくれる『2級遮光カーテン』
遮光等級2級カーテン使用時の室内の暗さは「人の顔の表情がわかるレベル」です。
遮光性は欲しいけど、あんまり真っ暗なのも困るな~という人におすすめ。
強い陽射しは遮ってくれますが、ある程度は光を取り入れるバランスのよさが魅力です。
強い日差しをシャットアウトしてくれるので、家具の日焼けなどが気になる方は2級遮光以上のカーテンを検討しましょう。
また、2級遮光以上になると室内の様子が外から見えにくいため、防犯対策にも適しています。
朝になるとうっすらと明るさが伝わるので、1級遮光カーテンと比べると寝過ごす心配も少なくなるでしょう。
(※お部屋の陽当たりや個人の感じ方によって異なります。)
遮光等級1級だと欲しいカーテンが見つからないという場合には、遮光等級を2級くらいまで広げて検索するとデザインの選択肢が豊富になりますよ。
■2級遮光カーテンがおすすめの人■
- デザインや柄も選びたい
- 西日など強い日差しが気になる
- 遮光性は欲しいけど真っ暗にはしたくない
- プライバシー対策をしたい
昼間でもほとんど真っ暗『1級遮光カーテン』
遮光1級カーテン使用時の室内の暗さは「人の顔の表情が認識できないレベル」です。
つまり、昼間でもほとんど真っ暗に近い状態にできるのですね。
遮光性に優れた等級なので、屋外からの光の侵入をしっかりブロック。
昼間に睡眠をとりたい人やホームシアターを楽しみたい人にもおすすめです。
ただし、1級遮光カーテンを使用していると朝の訪れも気づかないことが多々あります。
「はじめての一人暮らしなので寝坊が心配。」という人は、3級遮光カーテンか非遮光カーテンにした方が安心かな。
■1級遮光カーテンがおすすめの人■
- できるだけ部屋を暗くしたい
- 日中も部屋を暗くしたい
- ホームシアターを楽しみたい
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遮光率100%!『完全遮光カーテン』
遮光等級1級カーテンの中でも遮光率100%を有するカーテンのことを「完全遮光」と呼びます。
「遮光率が高ければ高いほどいい。」「できる限り部屋を暗くしたい。」という人には、完全遮光カーテンがおすすめです。
完全遮光カーテンは生地の裏側に樹脂などのコーティング加工が施されていることが多く、生地からの光漏れはほとんど感じられません。
防音性にも優れているため、電車や車の走行音、サイレンの音など屋外の音が気になる場所でも効果を発揮します。
屋外への音漏れを防ぐこともできるので、室内で楽器を演奏したり、大きめの音量でホームシアターを楽しみたいときにも最適です。
■完全遮光がおすすめの人■
- できるだけ部屋を真っ暗にしたい
- とにかく遮光率の高いカーテンが欲しい
- 防音効果や断熱効果も欲しい
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遮光カーテンを選ぶときの3つのポイント
遮光カーテンを選ぶときのポイントには、どのようなものがあるのでしょうか?
ポイント①遮光重視なら1級(完全遮光)にすべし
「とにかく部屋を暗くしたい」「光をしっかり遮りたい」
そんなあなたは迷うことなく”1級遮光”や”完全遮光”をお選びください。
完全遮光のカーテンは裏面に樹脂加工が施されているタイプが多く、薄いカラーのカーテン(白やベージュなど)でも光漏れをしっかり防ぎます。
ポイント②同じ生地でも色によって遮光率は変わる
遮光等級が同じなら、当然室内は同じくらいの暗さ(遮光率)になるかと思いきや、実はそうではありません。
遮光性はカーテン生地の色によっても違いがあるのです。
一般的には薄い色よりも濃い色の方が遮光性に優れていると言われています。
たとえば同じ生地の色違いのカーテンでアイボリーとブラウンがあったとします。
この2色を比較すると、色の濃いブラウンの方がアイボリーよりも高い遮光性を発揮します。
もし、欲しいカーテンの色が薄い色ならワンランク上の遮光等級を検討してもいいでしょう。
ポイント③ご自宅のカーテンに遮光性をプラスできる!『あとから裏地』
「欲しいカーテンが非遮光タイプだった。」「自宅のカーテンに遮光性をプラスしたい。」
そんなときにおすすめなのが、”あとから裏地”です。
あとから裏地とは、カーテン生地への装着可能な裏地のこと。
3層構造でしっかりコーティングした厚手タイプなので、遮光性はもちろん断熱性、保温性、遮音性にも優れており効果を発揮します。
あとから裏地を非遮光カーテンに取り付けると、光の侵入をブロックしてくれますよ。
窓周りの対策で”光漏れ”しっかりブロック
屋外からの光の侵入をしっかりブロックするためには、窓周りの光漏れ対策も重要です。
窓とカーテンの間には上下・サイドにわずかな隙間がありますよね。
どんなに遮光性に優れたカーテンを取り付けたとしてもこの隙間から光が漏れ、明るさを感じてしまうのです。
なるべく光漏れを少なくするためには、次のような方法が有効です。
- カーテンボックスを取り付ける。
- トップカバーやリターン縫製に対応しているカーテンレールを選ぶ。
- カーテンの裾を長めにとって垂らす。(パドリングスタイルと呼ばれています。)
窓の上部やサイドから漏れる光はカーテンレールで工夫し、下部から漏れる光はカーテン丈を調節することでブロックしましょう。
遮光性が高まると同時に、遮熱・断熱性も高まり冷暖房費の節約にもつながります。
カーテンの隙間や光も対策についてもっと知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。
まとめ
この記事では遮光カーテンの等級の違いについてご紹介してきました。
「遮光カーテン」とひと口にいっても、室内の暗さのレベルは等級によって異なります。
遮光カーテンの等級目安は「昼間にカーテンを閉め切った状態で、人の表情がどれくらいわかるか?」になっているので、これを参考に使用時の暗さをイメージしてみましょう。
真っ暗に近いレベルにしたい場合には遮光等級1級カーテン(または完全遮光カーテン)がおすすめです。
カーテンを選ぶときは、遮光性だけでなく防音や遮音など他の機能にも着目して選んでみましょう。
カーテンの機能だけでなく、上下サイドからの光漏れを防ぐ対策も合わせてしておきましょう。