昼寝をするときや、ホームシアターを楽しむときなど、お部屋を真っ暗にしたいこともありますよね。
この記事では、カーテンが光漏れする理由と光漏れしたときの対策方法について解説します。
目次
カーテンの隙間ができやすい場所は?
そもそも、カーテンはどこから光が漏れてしまうのでしょう?
カーテンの隙間ができやすい場所は主に4箇所です。
- カーテンレールの上
- カーテンの両サイド(横)
- カーテンを閉じたときの中央
- カーテンの下側
隙間のできる場所によって、必要な対策は変わってきます。
「光漏れしているな」と感じたときは、まず、どこから光が漏れているのか観察してみましょう。
この記事では、隙間ができやすい場所別に、カーテンの光漏れ・隙間対策について解説していきますね。
カーテンに隙間ができる理由
カーテンの隙間対策の前に、カーテンに隙間ができたり、光漏れしてしまう理由について解説します。
カーテンが光漏れしてしまう理由は、主に4つです。
- カーテンの幅に「ゆとり」がない
- カーテンの丈が短い
- カーテン生地の特性
- カーテンレールの構造
カーテンの幅に「ゆとり」がない
カーテンの幅が足りずに、中央や両サイドに隙間ができてしまうことがあります。
カーテンにはヒダがあるので、カーテンを注文するときは採寸幅よりゆとりを持たせたサイズで注文しなければなりません。
カーテンのゆとりを作らずに注文してしまった場合や、ゆとりが足りないときに、カーテンが閉まらなくなってしまうことがあります。
カーテンの丈が短い
カーテンの丈が短い場合も、光漏れの要因となってしまいます。
腰高窓や小窓のカーテンサイズは、光漏れしないように大きめの丈で注文するのが一般的です。
ゆとりのないサイズで注文してしまうと、下から光漏れしてしまいます。
窓枠よりもゆとりをもたせたサイズで注文するようにしましょう。
掃出し窓は底辺部分が床まであるため、下から光漏れしてしまうことがあります。
バルコニーやベランダに面した掃出し窓のように、窓の下のサッシに段差(またぎ段差)ある場合は光漏れしにくいですよ。
カーテン生地の特性
カーテンの生地の特性により、使っているうちに変なクセがついたり、サイズが変わってしまうことがあります。
カーテン生地の特性を知らずに購入して使っていると、クセがついて隙間ができたり、サイズが縮んで下から光が漏れてしまうこともあるので注意しましょう。
例えば、リネン素材のカーテンは湿気を含むと伸びてきて、乾燥すると縮むという特性を持っています。
そのため、「どうしても光漏れしてほしくない!」という場合はかなりゆとりを持ったサイズで注文するか、化学繊維のカーテンを選ぶほうが無難です。
カーテンレールの構造
カーテンやカーテンレールの構造で、隙間ができてしまう部分もあります。
カーテンレールはレールの上部が空いていますよね。
そのため、カーテンレールの上部から日が漏れてしまうことがあります。
カーテンレールを天井付けする場合は、上からの光漏れはありませんが、カーテンとレールに隙間ができてしまうので、光漏れに注意が必要です。
また、カーテンが正面付けの場合、壁とカーテンの間にも隙間ができてしまうため、そこから光が漏れてしまいます。
カーテンの『横』光漏れ・隙間対策
まずは、カーテンの横からの光漏れ対策について解説していきます。
リターン付きのカーテンレールにする
これからカーテンやカーテンレールを注文する場合は、リターン仕様のカーテンを設置しましょう!
リターンとは、カーテンをコの字に掛けることでカーテンの遮光性を高める方法です。
カーテン横の隙間を埋めてくれるので、カーテンのサイドからの光漏れを予防できます。
リターン付きのカーテンレールにするときは、通常のカーテンの採寸幅にリターンの幅をプラスしたサイズで注文するようにしましょう。
DIYでリターンを作る
今あるカーテンで、リターンをDIYすることもできます。
厚地カーテンの両端にあるフックを、窓側のカーテンレールの固定ランナーに取り付けましょう。
こうすることで、カーテン横からの光漏れをほとんど防ぐことができます。
横の隙間がなくなるので、冷気や熱気を防ぐ効果も期待できますよ。
ただし、カーテンの幅を短めに注文していると真ん中に少し隙間ができてしまうことがあります。
その場合は、『真ん中の光漏れ対策』と併用してくださいね。
窓枠よりも大きいカーテンレールを選ぶ
新築の場合や、カーテンレールの付け替えを検討している場合は、窓枠よりも長いカーテンレールを取り付けましょう。
大きいサイズのカーテンレールにすることで、左右にゆとりができ隙間を軽減することができます。
窓を大きく見せる効果もあり、高級感を演出できますよ。
カーテンレールの大きさは、窓枠プラス20センチが目安です。
カーテンレールを注文するときには、エアコンなどカーテンレールに干渉するものがないか確認しておきましょう。
リターンマグネットを活用する
窓サイドの壁に穴を開けることが可能であれば「リターンマグネット」というアイテムもおすすめです。
リターンマグネットは、壁に取り付けるアイテムで、カーテン生地の両端を磁力で壁側に固定することができます。
ただし、窓サイドの壁に家電や家具などが置かれている場合は、設置ができないこともあるので注意しましょう。
カーテンの『上』光漏れ・隙間対策
カーテンレールと窓枠の距離が近いと、カーテンの上部から光漏れしてしまうことがありますよね。
ここからは、上からの光漏れ対策について解説していきます。
布を掛ける
最も手軽な方法は、カーテンレールの上側に布を掛けることです。
簡単にできますが、カーテンを開閉したときにズレてしまいやすく、実用性は低いです。
あくまで、他の方法を取り入れるまでの応急処置として活用しましょう。
Bフックで取り付ける
窓枠のすぐ上にカーテンレールがあり、カーテンとカーテンレールの間から光が漏れてしまう場合は、カーテンをBフックで取り付けてみましょう。
Bフックとは、カーテンがカーテンレールより少し上に出るような形で取り付けできるフックのことです。
カーテンレールとほぼ同じ高さで取り付けできるカーテンフックをAフックといいます。
Bフックでカーテンを取り付けることで、カーテンレールとカーテンの間から光が漏れてしまうのを防ぐことができますよ。
既存のカーテンをBフックに変更する場合は、AフックとBフックを自在に調節できるアジャスターフックが便利ですよ。
端に飾りがついているような装飾レールの場合は、Bフックの取り付けが難しいので事前に確認をしてくださいね。
トップカバーを取り付ける
カーテンレールをこれから購入する場合は、トップカバー付きのカーテンレールを購入しましょう。
カーテンレール上部をカバーすることができ、上からの光漏れを防ぐことができます。
最近では、既存のカーテンレールにあとづけできるタイプのトップカバーも販売されていますよ。
カーテンボックスを活用する
カーテンボックスとは、カーテン上部やカーテンレールの設置部分を隠すことができるアイテムのことです。
トップカバーと同じように、カーテンレールをすっぽりと覆うことができるので上部の隙間対策におすすめです。
正面付けにする
カーテンレールを窓枠に天井付けしていると、カーテンとレールの隙間から光が漏れてしまいます。
窓枠より上の壁に正面付けすることで、ある程度光漏れを予防できますよ。
窓枠よりも10~12センチほど高い位置にカーテンレールを取り付けるようにしましょう。
天井近くの高い位置にカーテンレールを取り付ければ、海外インテリアのようなおしゃれな空間にすることもできます。
窓も大きく見せることができ、インテリア性が高まりますよ。
カーテンの『真ん中』光漏れ・隙間対策
カーテンを閉じたときに、真ん中から光が漏れてしまうこともありますよね。
カーテンの幅にゆとりがないと、特に隙間が発生しやすいので注意しましょう。
カーテンの真ん中の隙間は、身近にあるものでも対処できるのでぜひ試してみてくださいね。
クリップやマグネットで留める
左右のカーテンをクリップやマグネットで留めることで、簡単に真ん中の光漏れを防ぐことができます。
寝室など人目を気にしない部屋の窓なら、写真のように洗濯ばさみなどを使ってもOKです。
見た目が気になるときは、専用のマグネットを活用したり、文房具などのかわいいクリップを使いましょう。
マグネットランナーを取り付ける
左右のカーテンが真ん中で閉じない場合は、マグネットランナーを活用してみましょう。
マグネットランナーとは、左右のカーテンがピッタリと引っ付くように、マグネットの付いているランナーのことです。
ホームセンターなどで数百円で販売されているので、今あるカーテンレールに後から取り付けることもできますよ。
アイロンの蒸気でクセを伸ばす
カーテンにクセやシワがついてしまって、中央が閉じられない場合もあります。
そのときは、霧吹きやスチームアイロンの蒸気を当ててみましょう。
湿気でカーテン生地についたクセを伸ばすことができます。
アイロンを掛けてしまうと高温で生地が傷んでしまうことがあるので、少し離した場所から蒸気を当てるようにしてくださいね。
カーテンの『下』光漏れ・隙間対策
カーテンの裾から光が漏れてしまうこともあります。
ベッドの近くの腰高窓が下から光漏れしてしまうと、朝日と共に目覚めてしまって夏場はゆっくり眠れないですよね。(←経験者)
ここからは、カーテンの裾の光漏れ対策について解説します。
アジャスターフックで調節
既製サイズのカーテンを購入すると、窓にぴったりのサイズにならないこともありますよね。
カーテンが短い場合、下から光漏れしてしまうこともあります。
そんなときは、アジャスターフックでカーテンの丈を調整しましょう。
アジャスターフックを使えば、カーテンの丈を長くすることができます。
商品の種類によって調節できる幅は変わります。
例えば、当店のアジャスターフックの場合は±4センチです。
あまりにも短い場合は、カーテンの買い替えを視野に入れても良いかもしれません。
腰高窓の場合は長めの丈に設定する
腰窓や小窓にカーテンを取り付ける場合は、採寸サイズよりも長めの丈で注文することで下からの光漏れを防ぐことができます。
窓枠の下から+15センチのサイズで注文するようにしましょう。
長ければ長いほど遮光性や遮熱性は高まるので、床近くまでカーテンの丈を設定するのもおすすめです。
パドリングスタイルにする
カーテンの裾を床まで垂らすスタイルのことを、パドリングスタイルといいます。
パドリングスタイルなら、カーテンの裾から光漏れする心配はないですね。
日本ではあまり見かけませんが、海外のインテリアでは主流のスタイルなんです。
ラグジュアリーで高級感のある窓辺を演出できますよ。
窓枠内にロールスクリーンを取り付ける
カーテンレールを正面付けしている場合は、窓枠内に遮光のロールスクリーンを取り付けて併用してみましょう。
頻繁に出入りする掃出し窓だと開閉操作が大変になるので、小窓や腰高窓に適した方法です。
非遮光のカーテンを使っている場合は、遮光ロールスクリーンと併用することで遮光性をアップすることができますよ。
まとめ
この記事では、『カーテンに光漏れする理由』と『カーテンの隙間対策』について解説してきました。
カーテンに隙間ができてしまうと、そこから光が漏れてしまいます。
遮光性をアップさせるためにも、カーテンは隙間ができないようにしていきましょう。
丈や幅にゆとりがないと隙間ができやすいので、カーテンの採寸は正しく行うようにしてください。
自宅にあるものでできる隙間対策もたくさんあるので、ぜひご自宅でチャレンジしてみてくださいね。