カーテンを吊るすために使うカーテンレール。
引越しのときに備え付けられていることも多く、あまり存在を気にしたことがない方も多いのではないでしょうか?
いざ買い替えようと思ったときに、「え?カーテンレールってこんなに種類があるの!?」と驚かれた方もいるかもしれませんね。
この記事では、窓装飾プランナーが『カーテンレールの種類』と『カーテンレールを選ぶときの注意点』について解説します。
カーテンレールを選ぶときの参考にしてくださいね。
目次
カーテンレールの種類
カーテンレールはレールの本数によって
まずはカーテンレールの大まかな種類について解説します。
機能性レール
機能性レールとは、開閉機能に重点を置いたカーテンレールのことです。
シンプルなデザインで、シャーッと軽い力で開閉することができます。
マンションや賃貸住宅のお部屋には、機能性レールが備え付けられていることが多いですね。
機能性レールの中にもいくつか種類があります。
★機能性レールの種類★
- バランスレール
バランス(カーテン上部の飾り)を取り付けできる - ボックスレール
カーテンボックスとレールが一体になっている - カーブレール
曲げることができ、出窓などに取り付けやすい
また、機能性レールは断面の形状によっても分類されます。
★レールの断面形状★
- C型
レールの断面がアルファベットCの形になっている。オーソドックスなタイプ。 - 角型
レールの断面が四角形になっている。C型より開閉がスムーズ。 - I型
レールの断面がアルファベットのIの形になっている。カーブレールに使われることが多い。
装飾性レール
デザイン性を重視したおしゃれなカーテンレールのことを装飾カーテンレールと言います。
装飾カーテンレールの魅力は、豊かなデザイン性です。
木、アルミ、真ちゅうなどの素材が使われています。
デザインの幅も広く、ナチュラルからモダンまでお部屋のテイストに合わせてお選びいただけますよ。
レールの両端に飾り(フィニアル)がついたタイプもあります。
つっぱり式レール
つっぱり式レールとは、突っ張り棒のようにして取り付けるカーテンレールのことです。
つっぱるだけで取り付けできるので、壁に穴を開けずに設置ができます。
賃貸住宅や和室などにも取り付けやすいですね。
また、工具不要なのでDIY初心者の方でもチャレンジしやすいです。
ただし、つっぱり式レールは窓枠内に設置するため、若干光漏れすることがあります。
光漏れがどうしても気になるときは、正面づけで設置するようにしましょう。
※レールの本数について
カーテンレールの種類について、ひとつ補足を…。
カーテンレールは種類とは別に、レールの本数によっても名前が決まっています。
★カーテンレールの本数★
- シングルレール
レールは1本。レースカーテンとドレープカーテンのどちらかを掛けられる。 - ダブルレール
レールは2本。レースカーテンとドレープカーテンの両方を掛けられる。
カーテンレールを探すときは、シングルレールとダブルレールのどちらが欲しいのかも考えておきましょう。
【カーテンレール】パーツの種類
カーテンレールには、カーテンを動かすためのランナー、取り付けるためのブラケットなど様々なパーツがあります。
せっかくなので、カーテンレールのパーツの種類についても知っておきましょう。
ここからは、機能性レールと装飾性レールに分けてパーツの種類を解説します。
機能性レール
機能性レールのパーツは以下の通りです。
レール:カーテンを吊るす棒状や箱型の商品のこと。カーテンの重量に制限があるため、要確認。
キャップ:ランナーがレールから外れるのを防ぐためのキャップ。レールの両端についている。
ブラケット:カーテンレール本体を取り付けるための金具。壁面や天井に固定して使う。
ランナー:レールの上や中を通ってカーテンの開閉をおこなう。
マグネットランナー:ランナーの一種。カーテンがピタッと閉じるようにマグネットがついている。
装飾カーテンレール
装飾カーテンレールのパーツは以下の通りです。
ポール:レールのこと。カーテンを吊るす棒状や箱型の製品でロッドとも呼ばれる。
リングランナー:ランナーの一種。レールの中や上を通ってカーテンの開閉をおこなう。
キャップ:ランナーがレールから外れるのを防ぐためのキャップ。
フィニアル:カーテンレール両端についている飾りのこと。キャップの代わりに使う。
ブラケット:カーテンレール本体を取り付けるための金具。壁面に固定して使う。(天井付け不可)
カーテンレールの取り付け方法の種類
カーテンレールには取り付け方法にも種類があります。
カーテンレールの種類によって取り付け方法が変わってくるので、購入前にはチェックしておきましょう。
ここでは、『正面付け』『天井付け』『つっぱり式』の取り付け方法について解説します。
取り付け方法ごとのメリット・デメリットなどについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
正面付け
窓を覆うようにして取り付ける方法を正面付けと言います。
窓全体をしっかりと覆うことができるので、遮光性や遮熱性が高いです。
正面付けでカーテンレールを取り付けるときは、光漏れしないよう窓枠よりも大きいサイズで注文します。
サイズの目安は、窓枠外寸+10~30cm(両サイドに5~15cmはみ出るイメージ)くらいです。
取り付ける位置も窓枠上部より10~20cm上側に取り付けるようにしましょう。
また、正面付けは窓から飛び出る形で設置するので、窓の周辺にエアコンや家具があるときは干渉しないか確認をおこなってくださいね。
正面付けは、装飾性レール・機能性レールのどちらでも設置可能です。
天井付け
天井付けは窓枠やカーテンボックスの天井に取り付ける方法です。
枠内にすっぽりと収まるので、すっきりとした印象に仕上がります。
窓のすぐ前に家具を置いていても設置や操作がしやすいですね。
天井付けの場合は、窓枠に収まりきるよう窓枠内寸-1cm(両サイドに5mmの余白ができる)で注文しましょう。
天井やカーテンボックスではなく、窓枠内に天井付けする場合は注意が必要です。
カーテンレールを窓枠内に取り付けると、カーテンを開いたときに束ねた部分で窓が隠れてしまいます。
またカーテンの隙間から光や熱が漏れてしまうこともあるので、遮光性を高めたいときは正面付けで設置するようにしましょう。
天井付けで設置できるのは機能性レールのみです。
つっぱり式
つっぱり式とは、つっぱる力を利用してカーテンを取り付ける方法です。
ネジ穴を使わずに設置できるので、賃貸住宅のお部屋でも使いやすいですね。
つっぱり式のカーテンレールは窓枠内寸を基準に注文します。
説明書に従って長さを調節していきましょう。
つっぱり式の場合は、専用のカーテンレールを使って設置します。
カフェカーテンの場合は、突っ張り棒でも設置可能です。
カーテンレール選びで気をつけるポイント
カーテンレールを購入する機会ってあんまりないので、どうやって選べばよいのか迷ってしまいますよね。
ここでは、カーテンレールを選ぶポイントについて解説します。
下地の有無を確認する
壁にネジ穴を開けて取り付ける『正面付け』『天井付け』の場合は、取り付け場所に下地があるかどうか確認してください。
下地のない場所にネジを打ち込んで設置すると、重さに耐えきれずカーテンレールが落下してしまう可能性がありとても危険です。
下地があるかどうかは、壁を軽くノックするとわかります。
軽い音がする場所は下地がない場所、鈍い音がする場所は下地のある場所です。
下地チェッカーを使うと、下地があるかどうかを簡単に確認できますよ。
取り付け位置は『高く』『広く』
正面付けのカーテンレールは、『高く』『広く』が基本です。
窓枠と同じ高さにカーテンレールがあると、カーテン上部から光が漏れやすくなってしまいます。
窓枠上部より10~20cm上側に設置するようにしましょう。
また、窓枠と同じ幅で注文してしまうと、カーテンを束ねた部分が窓を覆ってしまいます。
窓が狭く見えてしまうので、カーテンレールは窓枠の幅+10~20cm(装飾レールの場合は+20~30cm)で注文してくださいね。
レールに合わせてフックを選ぶ
フックは、カーテンをカーテンレールに吊るすための道具です。
カーテンフックには、カーテンレールを見せる『Aフック』とカーテンレールを覆うことができる『Bフック』があります。


レールが見えるか隠れるかという、たった数cmの違いなのですが、この数cmがカーテンレール選びに大きく影響します。たかが数cm、されど数cmなのです。
正面付け・機能性レールの場合
機能性のカーテンレールを正面付けする場合、Bフックの方が上部の光漏れを防ぐことができます。
レースカーテンをBフックで取り付けると、開閉するときにレールに干渉してしまうのでAフックを選びましょう。
天井付け・機能性レールの場合
天井付けの場合は、Bフックにするとカーテンが天井にぶつかってしまいます。
開閉操作がスムーズにいかなくなるので、Aフックを選ぶようにしましょう。
装飾性レールの場合
装飾レールにBフックでカーテンを取り付けてしまうと、せっかくの美しいレールが隠れてしまいます。
レールが見えるAフックを選ぶようにしましょう。
装飾レールの中には、前後のレールに段差があるタイプもあります。
窓に近いレールの位置が低くなるので、Bフックにすることで手前のカーテンと同じ高さで取り付けができますよ。
カーテンフックの詳しい選び方については、こちらの記事を確認してください。
障害物があるかチェック
カーテンレールを選ぶとき、取り付けるときは周囲に障害物がないか確認しておきましょう。
カーテンレールと接触しやすいのは以下のようなものです。
- エアコン
- 壁
- クローゼットなどの扉
とくに装飾性レール場合はフィニアル部分が注文丈に含まれないため、注文サイズよりも少し大きなサイズになります。
周囲に障害物があるときは、少し余白が残るくらいの長さで注文しましょう。
当店おすすめ!おしゃれなカーテンレール7選
ここからは、当店おすすめのおしゃれなカーテンレールを紹介します。
機能もデザインも妥協せず、「これだ!」と思う出会いを探してみてくださいね。
機能性レール
機能性レールは、使い勝手の良さが魅力です。
開閉操作に優れ、正面付けでも天井付けでも設置できるので迷ったら機能性レールを選びましょう。
伸縮式カーテンレールなら、後からサイズを調節できるので採寸作業が苦手な方におすすめですよ。
装飾性レール
装飾性レールはお部屋の雰囲気をワンランクアップしてくれます。
木目調のナチュラルなレールや、直線デザインのモダンなレールなどお部屋のテイストに合わせて選んでいきましょう。
つっぱり式レール
つっぱり式レールは工具不要で手軽に設置できるので、DIY初心者の方でも設置がしやすいです。
壁に穴を開けずに取り付けきるのも嬉しいポイントですね。
つっぱり式レールを購入するときは耐荷重量をチェックし、カーテンが耐荷重量を超えないように気をつけてください。
ネジ穴不要で設置できる『ワクラクプレート』が便利!
当店では、ネジ穴を開けずにカーテンレールを設置できる『ワクラクプレート』という商品を取り扱っております。
ワクラクプレートにあいている穴を利用することで、壁や木枠にネジ穴を開けずにカーテンレールを設置することができます。
カーテンレールを取り付ける場合は、専用のオプションパーツを併用してくださいね。

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まとめ
この記事では、カーテンレールの種類と選び方を解説してきました。
カーテンレールは大きく分けると『機能性レール』と『装飾レール』に分けられます。
機能性レールは開閉操作のしやすさを重視したカーテンレールです。
ボックスレールやカーブレールなど様々な種類があります。
装飾レールはデザイン性を重視したカーテンレールです。
カーテンレールは、カーテンの操作性やデザイン性を大きく左右します。
機能や素材にもこだわってカーテンレールを選んでくださいね。