プライバシーを守りつつ、室内に光を取り込んでくれる細長い窓(スリット窓)。
スタイリッシュな見た目と、採光や換気など機能性の高さから人気が高まってきていますよね。
そんなスリット窓に、目隠し用のカーテンをつけたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
縦長や横長のスリット窓には、カーテンよりもロールスクリーンやブラインドがよく合います。
この記事では、細長い窓に取り付けられるおすすめ窓回りアイテムと選び方のポイントを紹介しますね。
目次
細長い窓(スリット窓)の特徴
「スリット」とは細い隙間の意味。
スリット窓は、との名の通り細長い形状の窓のことです。
横に細長いタイプを横スリット窓、縦に細長いタイプを縦スリット窓と言います。
縦や横に伸びたすっきりとしたシルエットが特徴で、比較的新しい住宅でよく見かけますね。
上下に開閉するタイプ、開閉できないタイプ(FIX窓)など、スリット窓に使用される窓のタイプは様々。
細長い隙間から日光を取り込み、室内を明るくしてくれます。
スリット窓は開口部が狭く、大きな窓に比べてプライバシー対策がしやすいです。
人が出入りできない大きさのため防犯性も高く、人通りの多い場所にも適しています。
外からの光を沢山取り込むために、スリット窓が複数設置されていることもありますよ。
スリット窓にカーテンは必要?
特殊な形状のスリット窓は、カーテンを探すのも一苦労。
コーディネートが難しいため「何もつけなくてもいい!(投げやり)」と思ってしまうかもしれません。
ですが、機能性や安全性を考えるとスリット窓にもカーテンはあった方が良いです。
■スリット窓にカーテンを取り付けるメリット
- 紫外線をカットできる
- 眩しさを軽減できる
- 窓の断熱対策ができる
- 窓の目隠しになる
- 見た目がスタイリッシュ
スリット窓は隙間から光や風を取り込むことができますが、逆に外から差し込む西日や強い日差しが気になってしまうこともあるのです。
カーテンを設置することで、眩しさや紫外線、太陽の熱を軽減できます。
また、スリット窓がいくらプライバシー対策や防犯対策に適しているとはいえ、外から全く見えなくなるわけではありません。
カーテンをつけて、外から見えないようにしておくと安心ですよ。
細長い(スリット)窓につけるカーテンの選び方
幅の小さなスリット窓は、カーテンの種類も慎重に選ぶ必要がありますよね。
ここでは、細長い窓にカーテンなどを設置するときのポイントについて解説いたします。
■細長い窓に設置するカーテンの選び方
- 取り付け方を決める
- 窓を採寸する
- 製作可能サイズを確認する
- 機能を選ぶ
①取り付け方を決める
小窓の場合は、カーテンレールに取り付ける以外の方法で設置することも少なくありません。
カーテンレール以外に取り付ける方法としては、
- 窓枠の内側に取り付ける『天井付け』
- 窓枠の外側に取り付ける『正面付け』
- 窓枠内側につっぱって取り付ける『つっぱり式』
などがあります。
【天井付け】
部屋の天井や窓枠天井に取り付ける方法を『天井付け』と言います。
『天井付け』なら窓枠の中にぴったりと取り付けることができるので、スッキリと見せたい窓におすすめです。
【正面付け】
窓枠正面にカーテンを取り付ける方法を正面付けと言います。
窓枠全体を覆う『正面付け』なら、光漏れを少なくすることができますよ。
【つっぱり式】
外側につっぱる力を使ってカーテンを取り付ける方法を『つっぱり式』と言います。
窓枠や壁に穴を開けたくないときは、ネジ穴不要で取り付けできる『つっぱり式』がおすすめです。
②窓を採寸する
取り付け方が決まったら、窓枠の採寸を行いましょう。
細い窓に取り付ける場合、一番注意が必要なのが窓の幅です。
特に注意が必要なのが、『天井付け』と『つっぱり式』。
どちらも、窓枠内に取り付ける必要があるため、サイズが大きいと取り付けできないこともあります。
サイズの決め方は窓周りアイテムごとに違っているので、必ず商品詳細を確認しましょう。
③製作可能サイズを確認する
カーテンをはじめとする窓回りアイテムは製作可能なサイズが限られています。
「幅10cmのスリット窓の内側にブラインドをつけたい!」と思っていても、ブラインドの対応サイズが30cm以上であれば注文することはできませんよね。
取り付ける窓の幅と丈、そして取り付けたいアイテムの製作可能サイズを事前にきちんと採寸しておくようにしましょう。
天井付けやつっぱり式で理想のサイズが見当たらないときは、『正面付け』がおすすめです。
正面付けなら、窓枠より大きいサイズのカーテンでも設置することができます。
また、複数の窓が連なっている場合は、並んでいる窓全体に1枚のカーテンを取り付けるという方法もありますよ。
④機能を選ぶ
細長い窓や小窓に何を取り付けるのか迷ったときは、欲しい機能に優先順位をつけると後悔が少ないです。
■スリット窓におすすめのカーテン機能
- UVカット
- 遮光
- 遮熱
残念ながら、すべての機能とメリットを兼ね備えたスーパー窓回りアイテムはなかなか見つからないので、必ずどこかで妥協が必要になります。
何を優先すればよいのかわからなくなったときは、「何のために取り付けたいのか?」今一度、考えてみましょう。
- 西日の暑さが気になる→遮光
- 人通りが多く、外からの視線が気になる→遮熱
- 明るさは欲しいけれど紫外線はカットしたい→UVカット
このように部屋の過ごし方やお悩みに合わせて、必要な機能を考えていくと機能の優先順位が付けやすくなりますよ。
細長い窓におすすめの窓回りアイテム
細長い形のスリット窓は、その特殊な形状ゆえにカーテンのコーディネートに悩んでしまいますよね。
何より、縦長や横長のスリット窓にカーテンをつけると、カーテンのヒダを活かしきれず野暮ったい印象になってしまいます。
細長い窓や小窓に取り付けるものはカーテン以外の窓周りアイテムも視野に入れて探してみましょう!
日本で窓につけるものと言えば『カーテン』が主流ですが、実はカーテン以外にも素敵な窓回りアイテムはたくさんあります。
ここからは、カーテン以外で細長い窓におすすめの窓回りアイテムをご紹介いたします。
スリット窓と相性の良い窓周りアイテムには『ロールスクリーン』『ブラインド』『プリーツスクリーン』『ハニカムスクリーン』などがあります。
窓周りアイテムと縦長・横長スリット窓との相性は以下の通りです。
▼スリット窓におすすめの窓周りアイテム比較▼
縦長スリット窓 | 横長スリット窓 | |
ロールスクリーン | ◎ | ◎ |
ブラインド | 〇 | ◎ |
プリーツスクリーン | 〇 | 〇 |
ハニカムスクリーン | 〇 | 〇 |
それぞれの特徴について詳しく解説していきますね。
ロールスクリーン
様々な場所に取り付けやすく、操作が簡単で使いやすいのがロールスクリーン。
たたみ代もないため、スリット窓に取り付けるとすっきりした見た目に仕上がります。
■ロールスクリーンの特徴
〇すっきりしたシルエット
〇昇降が簡単
〇製作サイズが幅広い
〇機能が豊富(UVカット・遮光・遮熱etc.)
△閉じると外の景色が見られない
ロールスクリーンは製作サイズの種類が豊富です。
小さいものだと、幅10cmから制作できるスリット窓向きのロールスクリーンもあります。
また、つっぱり式ならネジ穴をあけずに窓に設置できるので、壁に穴をあけたくない方にも安心ですね。
ちなみに、当店オリジナルのロールスクリーンなら、つっぱり式は幅20cm、ネジ止め式であれば幅30cmから製作可能です。
横長スリット窓、縦長スリット窓のどちらにも対応しやすいですよ。
生地は色やデザインはもちろん、UVカット、遮熱や遮光などの機能も選べるので用途に合わせて使い分けましょう。
ロールスクリーンは不透明な生地のため、スクリーンを閉じたまま外の景色を見られないのがデメリットです。
ロールスクリーンを閉めっぱなしで使用する場合や、外から覗き込みにくいスリット窓におすすめですよ。
おすすめロールスクリーン
強い西日や日差しを遮りたいときは遮光タイプや遮熱タイプがおすすめです。
強い日差しの実を遮りたいときや、ほどほどに室内を明るくしたいときは非遮光タイプを選びましょう。
【天井付け・正面付け】最小製作幅30cm
洗える省エネ日本製オーダーロールスクリーン『スリット窓用 リシェ遮熱 チェーン式』
スリット窓にぴったり!遮熱・防炎・ウォッシャブル国産オーダーロールスクリーン
スリット窓の細長いラインを美しく演出する柄物タイプも人気です。
ロールスクリーンはヒダがないため、プリントされたデザインを絵画のように頼むことができます。
【つっぱり式】最小制作幅20cm
【ファストシリーズ】日本製スリムつっぱりロールスクリーン オーナメント柄 1級遮光タイプ
1mm単位でオーダーできる!激安日本製スリムつっぱりロールスクリーン
【つっぱり式】最小制作幅20cm
【ファストシリーズ】日本製スリムつっぱりロールスクリーン ワイド柄 1級遮光タイプ
1mm単位でオーダーできる!激安日本製スリムつっぱりロールスクリーン
ブラインド
横に伸びた羽根がお部屋をモダンに演出してくれる、ブラインド。
羽根を昇降して使うだけでなく、羽根の向きを変えることで日差しや視線をコントロールできるのが特徴です。
■ブラインドの特徴
〇調光性が高い
〇採光しながら換気しやすい
〇採光しながら目隠しができる
〇水や火に強い(アルミブラインドのみ)
△たたみ代ができる
見た目だけでなく機能面も優れているのがブラインドの良いところ。
ブラインドは羽根の角度を調節することで、外からの日差しを遮りながら風や光を取り込むことができます。
人通りの多い窓や、日差しを細かく調節したい窓におすすめです。
水に強い浴室タイプなら、浴室やキッチンなどの水回りに設置してプライバシーをしっかり守ることができますよ。
ブラインドは羽根を閉じたときに上部にたたみ代ができます。
横長のスリット窓だと、たたみ代が窓を覆ってしまうことがあるので注意しましょう。
おすすめブラインド
お風呂で使う場合は、浴室タイプのブラインドを選びましょう。
ナチュラルな雰囲気にしたいときは、木目プリントのアルミブラインドがおすすめです。
窓をスッキリと見せたい場合は『天井付け』や『つっぱり式』がおすすめです。
【つっぱり式 】最小製作幅45cm
激安!【つっぱり式】光漏れが少ない高遮蔽PVCブラインド 単色タイプ
つっぱり式で賃貸でも安心のPVCブラインド!特殊形状スラット&コードの穴がないので光漏れ軽減
プリーツスクリーン
プリーツ加工が施された生地を、アコーディオンのようにジグザグに折りたたんで開閉するプリーツスクリーン。
スリット窓をスタイリッシュに演出したいときは、プリーツスクリーンを取り付けましょう!
■プリーツスクリーンとは?
〇見た目がスタイリッシュ
〇和室との相性が良い
〇調光と眺望のコントロールができる(ツインスタイル)
△コード穴から光漏れしやすい
プリーツスクリーンの生地は和紙のような風合いがあり、畳や和室との相性もバッチリです。
プリーツスクリーンには、レース生地と厚手生地が上下セットになったツインスタイルもあります。
レースカーテン生地とドレープカーテン生地の割合を調節することで日差しや外からの視線をコントロールできますよ。
ツインタイプは中間バーがある分たたみ代が大きくなります。
横長のスリット窓に取り付ける際は、たたみ代が気にならないか確認しておきましょう。
プリーツスクリーンの生地には、昇降コードを通すための穴が開いています。
遮光タイプであっても、コードの穴から光が漏れることがあるのでご注意ください。
プリーツスクリーン
プリーツスクリーンには遮光タイプと非遮光タイプがあります。
空間を開放的に演出するなら、非遮光タイプがおすすめです。
人通りの多い道に面した窓には、ツインスタイルのプリーツスクリーンをつけましょう。
シースルー生地と厚手生地を上下に開閉することで、眺望や採光をコントロールできます。
【正面付け・天井付け】最小製作幅25cm
織り糸の立体感と光沢が醸し出す高級感あるプリーツスクリーン『ステア / ミノリ ツインスタイル コード式』
遮光機能付き!日光をしっかり遮るプリーツスクリーン
【正面付け・天井付け】最小製作幅25cm
光を柔らかに映す、和紙調の生地に癒されるプリーツスクリーン『ベーネ / ミノリ ツインスタイル コード式』
機能充実!防炎や制電機能付きプリーツスクリーン
ハニカムスクリーン
西日や日差しの暑さが気になる窓には、ハニカムスクリーンがおすすめです。
■ハニカムスクリーンの特徴
〇遮熱断熱効果が高い
〇見た目がおしゃれ
△価格がやや高め
ハニカムスクリーンを横から見ると、蜂の巣のような六角形の構造をしています。
この六角形の層が空気の層を作り、外からの熱気や冷気をブロックしてくれるのです。
その断熱効果は、窓周りアイテムの中でもトップクラス!
冷暖房の熱が届きにくい、玄関や階段などにあるスリット窓にも使いやすいですよ。
プリーツスクリーンと同様、薄手生地と厚手生地がセットになったツインスタイルも販売されています。
ツインスタイルは最小製作幅がやや大きいため、広めの窓におすすめです。
おすすめハニカムスクリーン
非遮光タイプのハニカムスクリーンは室内に優しく光を取り込みます。
遮光タイプは光や熱を通しにくく、断熱効果も高いです。
【つっぱり式】最小製作幅24cm
フリーカットOK!保温・遮熱性に優れています『つっぱり フリーカット ハニカムスクリーン』
壁に穴を開けないから賃貸でも安心!室内温度を保つので節電対策にもおすめ
【正面付け・天井付け】最小製作幅38cm
保温・遮熱性に優れたコードレスハニカムスクリーン『プルト 非遮光タイプ』
コードがないので安全!幅は1cm単位でオーダーできるので小窓にもオススメです
まとめ
この記事では『細長い窓に適した窓回りアイテム』について解説してきました。
「対応サイズがない」「カーテンレールがない」など、細長い窓にはカーテンが適していないことがあります。
狭い幅でも取り付けられるシェードカーテン、ロールスクリーン、ブラインドなら細長い窓にも取り付けやすくおすすめです。
それぞれの特性についてきちんと知り、取り付けたいお部屋にぴったりのものを探しましょう。
「日差しをどうにかしたい」「外からの視線が気になる」など、取り付ける目的を意識すると欲しい機能が見えてきますよ。
困ったときは、お気軽に専門店に相談してみてくださいね。