エアコンで暖房しているのに部屋が寒いと感じているご家庭はありませんか?
冬に暖房の効きが悪いと困りますよね。
エアコンを暖房で運転しているのに、エアコンの吹き出し口からは冷たい風しか出ない。
しかも、部屋がいっこうに暖かくならないのに、エアコンの電気代はしっかり掛かってしまう。
エアコンの暖房が効かない原因と、暖房しているのに寒い時の対処方法について解説しますね!
目次
エアコンで暖房しているのに部屋が寒い原因は?
エアコンで暖房しているのに部屋が寒いのナゼなのか?
部屋の窓やドアを締め切っていて、エアコンの暖房の設定温度を28度にしているのに寒いと感じるのはどうしてでしょう?
いくつか原因が考えられるので、その原因を解説します。
原因1.エアコン本体(室内機)が故障している
エアコンを暖房で使っているのに部屋が寒いのは、エアコン本体(室内機)が故障している場合があります。
ご自宅のエアコンにこのような症状はありませんか?
- エアコン本体の電源が入らない。
- エアコン本体の電源を入れてもすぐにエラーが出る。
- エアコン本体の電源は入っているけど風が出ない。
- エアコン本体を暖房運転しているのに冷たい風が出る。
エアコンが意図していない動作を行っていた場合は、エアコン本体が故障しているかもしれません。
また、エアコン本体の故障は見た目だけで判断できない事もあります。
例えば、ご自宅のエアコンが10年以上同じ物を使っていた場合、エアコンの寿命で故障してしまっている可能性もあります。
エアコン本体の電源が入っていて、暖房に設定しているのに冷たい風しか出ない場合は、エアコンの寿命やエアコン内部の目に見えない場所の故障を疑ったほうがいいでしょう。

エアコンの寿命は10年~15年と言われています。
古いエアコンは故障が起こりやすく、電力消費の効率も悪くなっているので、10年以上使用しているエアコンは新しいエアコンに買い替えるのをおすすめします。
原因2.エアコンの室外機に問題がある
エアコンを暖房で使っていても部屋が寒いときは、エアコンの室外機に原因があるかもしれません。
エアコンの調子が悪いと感じて、室内機に何も異常が見つけられない場合は室外機を調べてみてください。
ご自宅の室外機を確認してみてファンモーターが回っていないようなら、室外機が故障している可能性があります。
- エアコンの冷媒ガスが漏れている。
- エアコンの制御基板が何らかの理由で破損している。
- 室外機のファンモーターが故障している。
- エアコンの四方弁が損傷している。
これら室外機の故障原因で、四方弁が損傷していた場合はエアコンを暖房運転しても温かい風がエアコンから吹き出してきません。

四方弁とは、エアコンの冷暖房時に冷媒ガスの流れを切り替えるための部品(弁)のことです。
他にも、室外機の周りに植木鉢やプランターなどの大きな荷物を置いていると室外機の故障の原因になることがあります。
また、豪雪地帯では室外機に雪が積もってしまって、それが原因でエアコンが正常に運転出来なかったり室外機が故障することもあります。
原因3.霜取り運転をしている
エアコンを暖房で使っていると、急にエアコンの吹き出し口から冷たい風が吹き出してきたり、エアコン本体の運転ランプが点滅することがあります。
このような症状は、エアコンが霜取り運転を行っているときに起こります。
エアコンが霜取り運転になっていると、暖房に設定していても温かい風がエアコンから出てきません。
霜取り運転は、一時的に室外機の熱交換器を温めて霜を溶かす運転モードです。
霜取り運転は故障と間違われることがありますが、エアコンが故障したわけではありません。
冬にエアコンを暖房で使用すると、室内機からは温かい風が吹き出し、室外機からは冷たい風が吹き出します。
すると、室外機の熱交換器の温度が外の空気よりも冷たくなって、外気との温度差で室外機の熱交換器に霜が着くのでエアコンは自動(または手動)で霜取り運転を行います。
霜が溶けるまで霜取り運転が続きますが、いつまでも冷たい風がエアコンから出続けるのは困りますよね。
そこで、霜取り運転を早く終わらせる方法があります。
- 暖房の設定温度を低くする(20度前後)。
- エアコンのフィルターを掃除する。
- 室外機の周りの物を退かす。
- 室温を一時的に下げる。
など
こららの方法を行うことで、霜取り運転を早く終わらせることができます。
ただ、この方法を使っても霜取り運転が終わらない、いつまでも霜取り運転が解除されない場合は室外機が故障している可能性があるので注意してください。
原因4.温めた空気が外に逃げている
エアコンをつけているのに寒いと感じたら、暖房で温めた空気が窓などから屋外に逃げてしまっている可能性があります。
最近の一般的な建築家屋では、壁・天井・床に断熱材を敷き詰めることで、建物内部の室温を一定に保つように設計されています。
断熱材のおかげて熱や冷気が伝わりにくくなり、寒い冬や暑い夏でも室内で快適に過ごすことができます。
でも、古い建物では断熱材が使われていない建物も珍しくありません。
築年数の経った家屋では窓や扉(玄関や勝手口)の建付けが悪くなって、そこから隙間風が入ってくることもあります。
室内の温かい空気の約50%が窓から外に流出します。
窓周辺が寒いと感じるのは、窓から熱が流出しているのとコールドドラフト現象が原因です。
冬の冷たい空気で冷やされた窓に室内の温かい空気が触れることで下降気流が発生する現象のことです。窓周辺で冷やされた冷たい空気は下降気流によって床を伝って室内に流れ込みます。
コールドドラフト現象で侵入した冷たい空気は床を伝って部屋全体の温度を下げます。
エアコンから吹き出す温かい空気は部屋の天井付近に溜まるので、床がいつまでたっても寒いままです。
それに、窓からだけでなく、断熱材の入っていない床や壁からも熱が逃げます。
窓ほどではありませんが、床と壁、換気扇などから約10%~20%の熱が屋外に流出しています。
例えば、キッチンで換気扇を長時間動かしたり、お風呂の浴室を換気するために窓を開けっ放しにしていると冷たい風が屋内に侵入して部屋が寒いと感じるのです。
エアコンを使って暖房しているのに寒い時の対処法
エアコンを使って暖房していても部屋が寒い原因について解説しました。
次は、その原因を踏まえた上で、どうすれば部屋を暖かくできるのか、暖房しているのに寒い時の対処法を解説したいと思います。
対処法は難しい物ではないので、エアコンで暖房しても暖かくならないときに試してみてくださいね!
対処法1.エアコン(室内機・室外機)を修理する
まず、最初の対処法として、エアコンの室内機と室外機を修理します。
室内機と室外機のどちらが故障しているかわからない場合は、業者に故障箇所の確認をしてもらいましょう。
室内機の修理費用 | 5,000円~ |
室外機の修理費用 | 15,000円~ |
※修理費用は各業者や修理箇所によって金額に違いがあります。
この金額はあくまで目安です。
故障している箇所によっては部品の交換が必要な場合もあるので修理費用が高くなることもあります。
エアコンを修理する場合は、最初に修理費用の見積もりをしてもらってから修理を依頼するようにしてくださいね。
また、エアコンの修理が不可能で新しいエアコンに買い替える場合は、古いエアコンを処分するためにリサイクル料金を払って回収してもらう必要があります。
エアコンのリサイクル料金 | 990円(輸送費を除く) |
※処分費用は処分方法によってかかる費用が違います。
エアコンや冷蔵庫などの大型の家電は、家電リサイクル料金を支払って処分してもらいます。
エアコンを購入した家電量販やエアコンのメーカー、または専門の家電回収業者に回収を依頼します。
リサイクル料金の支払いは、販売店を経由して払うか、郵便局で支払うことができます。
対処法2.エアコンを掃除する
エアコンの暖房の効きが悪いと感じたら、エアコンを掃除しましょう。
エアコン本体やフィルターを掃除することで、エアコンが室内の空気をスムーズに循環させ、霜取り運転を早く終わらせることもできます。
また、エアコンの掃除をすれば暖房効率もアップして、電気代の節約にもつながるのでおすすめです。
それでは、エアコンの掃除をする手順について簡単にご紹介しますね!
フィルターの掃除手順
- ホコリが落ちないようにフィルターを取り外す。
- フィルターに付いたホコリを掃除機で吸い取る。
- 残ったホコリを濡れタオルで拭き取る。
- フィルターの汚れが気になる場合は水洗いする。
- フィルターを日陰の風通しがいい場所で陰干しする。
フィルターの掃除が面倒だからと、ホコリが付いたままのフィルターを水洗いしないでください。
フィルターのホコリが排水口に詰まってしまう危険があります。
フィルターを水洗いした場合は、フィルターを完全に乾かした後、エアコンに取り付けてください。
エアコン本体の掃除手順
- エアコンのフロントパネルを取り外す。
- エアコン本体に着いた大まかなホコリを掃除機で吸い取る。
- よく絞った濡れタオル(ウエットティッシュ)でエアコン本体を拭く。
- 乾いたタオル(キッチンペーパー)で余分な水分を拭き取る。
- 掃除が終わったフィルターをエアコンに取り付けてフロントパネルを取り付ける。
- エアコンをしばらく送風運転して様子を見る。
エアコンのフロントパネルは機種によって取り外すことができる場合とできない場合があります。
フロントパネルを外すことが出来ない機種の場合は、無理にフロントパネルを外すと故障の原因になりますので、フロントパネルは外さないでください。
また、エアコン本体には制御基板があるので、制御基盤には触れないように注意して掃除を行ってください。
エアコン本体を拭き掃除した後は、フィルターを取り付けて送風運転を行って様子をしばらく様子をみてください。
何も異常が無ければ、エアコンの設定を暖房にして部屋が暖かくなるか確認をしましょう。
対処法3.エアコンの設定温度を下げる
部屋が寒いとついついエアコンの設定温度を高く設定してしまいますが、設定温度を高くしても部屋が暖かくならないことがあります。
その場合は、エアコンの暖房設定温度を少し下げることでエアコンの効きが良くなることがあります。
エアコンの設定温度を28度以上にされているご家庭は、設定温度を20度以下にしましょう。
エアコンの設定温度を下げると、エアコンの運転効率が改善されて消費電力も抑えられるので、電気代の節約にもなります。
対処法4.風の吹き出し口を下向きにする
コールドドラフト現象で床を伝って侵入した冷たい空気を温かい空気と入れ替えるために、エアコンの風の吹き出し口の向きを下向きにします。
温かい空気は体積が大きくなって密度が小さいので部屋の天井付近に溜まります。
エアコンで暖房していても部屋が寒いと感じるのは、温かい空気が天井に溜まり足元に冷たい空気が留まっているからです。
そこで、エアコンの吹き出し口のルーバーを下向きにして、足元に温かい風が届くように調節してください。
このルーバーの向きを調節するとき、エアコンの風量も強めておくと部屋全体に温かい風を行き渡らせることができます。
対処法5.温かい空気を循環させる
窓や床、換気扇などから部屋の温かい空気が流出すると、部屋の隅や床付近は寒く感じます。
それに、部屋のが広いとエアコンから吹き出す温かい空気が部屋全体に行き渡りません。
そこで、温かい空気が部屋全体に行き渡るように、サーキュレーターなどを使って部屋の空気を循環させましょう。
加湿機能付き空気清浄機を使うと、室内の乾燥を防いで空気の洗浄もできて温かい空気を循環させることができるのでおすすめです。
また、エアコンを使っている部屋につながる廊下の扉を閉めて、温める部屋の面積を狭めると暖房効率も良くなります。
対処法6.冷たい空気が侵入しないようにする
窓から冷気が侵入したり、室内の温かい空気が外に逃げないように窓まわりの寒さ対策を行いましょう。
窓まわりで隙間風が侵入してくる場所がわかっている場合は、冷たい空気が侵入する隙間を塞ぎましょう。
塞ぎ方は、窓のサッシや建具の隙間はホームセンター等で販売されている「すきまテープ」で隙間を塞ぐことができます。
より大きな隙間から冷たい空気が侵入してくる場合は、ご自宅のリフォームや修繕が必要になります。
断熱ガラスへ交換費用 | 30,000円~(1箇所) |
内窓・二重窓へリフォーム費用 | 90,000円~(1箇所) |
※リフォーム・修繕費用は規模や依頼する工務店で違います。
※リフォームする箇所の数でも費用が違います。
賃貸マンションやアパート、借家だと修繕費用は大家さんか管理会社が負担するケースもありますが、リフォーム・修繕には結構なコストがかかります。
コストをあまり掛けずに窓まわりの寒さ対策をするなら、断熱効果のあるカーテンを使うのがおすすめです。
窓に断熱効果のあるカーテンを使うことで、カーテンと窓の間に空気の層ができ、窓から冷気が侵入してくるのを防ぎ、温かい空気が外に逃げるのを防いでくれます。
断熱効果のあるカーテンを使うときは、ドレープカーテンとレースカーテンを一緒に使うと断熱効果が高くなります。
また、裏地付きのドレープカーテンやカーテンライナーを追加で使うことで部屋の保温性が高くなるのでおすすめです。
部屋が寒い時に役立つ寒さ対策アイテム
エアコンを使って暖房しているのに部屋が寒いと感じたら、カーテンやラグなどのアイテムを使って寒さ対策をしましょう!
部屋が寒い時に役立つ寒さ対策アイテムをご紹介しますね!
窓の断熱対策に役立つアイテム
窓から温かい空気が流出するのを防ぐために、冬は断熱カーテンを使うのがおすすめです。
断熱カーテンは冷気や熱が伝わりにくく、窓とカーテンの間に空気の層を作るので冬の窓まわりの寒さ対策にピッタリです!
小窓など、カーテンレールのない窓はロールスクリーンで外からの冷気をシャットアウトしましょう。
つっぱり式ロールスクリーンなら、窓枠に穴をあけることなくロールスクリーンを設置することができます。
断熱パネル
断熱パネルは透明(または半透明)のシートで、窓のサッシにテープで貼り付けて使用します。
窓とパネルの間に空気の層ができることで、二重窓のように高い断熱効果を発揮してくれるアイテムです。
手軽に窓の断熱対策ができますよ。
断熱カーテン
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足元の寒さ対策に役立つアイテム
エアコンのルーバーを下向きにしても足元を十分に温めることが出来ないこともあります。
特に窓の面積が大きいリビングやリビングダイニングでは、エアコンで暖房しても床が寒いことがあります。
そこで床の上でも暖かく過ごすために、素早く温かくなるホットカーペットや床の冷たさを和らげてくれるラグ・カーペットを敷くのがおすすめです。
ホットカーペット
あったかラグ・カーペット
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『シフォンプラス スノー』
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『アルテ/ベージュ』 130x190cm
石畳のようなデザインがおしゃれなオールシーズン対応の北欧デザインラグです。
冬の暖房は乾燥にも注意する
室内の温度が高いのに寒いと感じたら、室内が乾燥している可能性があります。
エアコンを使った暖房は部屋の空気が乾燥しやすいという特徴があります。
空気が乾燥して室内の湿度が20%~30%になると、肌の水分が乾いて乾燥肌になってしまいます。
また、肌の水分が蒸発するとき熱を一緒に奪うので、室温が高くても体感温度は低く感じることがあります。
そのため、室内の湿度は40%~60%を維持するようにしましょう。
室内の空気が乾燥しないように加湿器を使ったり、洗濯物や濡れタオルを部屋に干すなどして乾燥対策をしてください。
まとめ
エアコンで暖房しているのに部屋が寒いと感じたら、まずはエアコンから「温かい風が出ているか?」を確認してください。
温かい風が出ていないなら、霜取り運転や室外機の周りの物をどかしたり、エアコンのフィルターを掃除しましょう。
それでも温かい空気が出ない場合は、エアコンの故障が考えらますので、修理や新しいエアコンへの買い替えが必要です。
また、エアコンから温かい風が出ているのに部屋の温度が下がらない場合は、エアコン以外の原因が考えられます。
冷たい空気が侵入しないように窓に断熱カーテンを取り付けたり、床の底冷えを防ぐためにホットカーペットや温かいラグ・カーペットを床に敷いて寒さ対策を取りましょう。