一人暮らしをはじめて冬の電気代が高額で驚いた方は多いのでは?
冬は電気代が一年を通して最も高くなる季節です。
一人暮らしの方の中には冬の電気代が1万円を超えた人もいるのでは?
一人暮らしの冬の電気代はいくらぐらいが普通(平均)なのか、その冬の電気代を節約する方法について解説しますね。
目次
一人暮らしの冬の電気代はいくら?
一人暮らしの冬の電気代は、総務省統計局のデータを参考にすると2022年1月~3月の間で23,246円で1ヶ月の平均が約7,748円となっています。
1月~3月の電気代 | 23,246円 |
1ヶ月の平均電気代 | 約7,748円 |
※参照元:総務省統計局-政府統計の総合窓口(e-Stat)-家計調査
住んでいる地域や契約する電力会社の料金プランが違うと、一人暮らしの電気代も若干違いがあります。
こちらの金額は、一人暮らしの冬の平均的な電気代になります。
ちなみに、夏の電気代を調べてみると2021年7月~9月の電気代は19,255円で1ヶ月の平均が約6,418円です。
冬と夏の電気代の平均を比較して、冬の電気代は夏の電気代よりも1,330円高くなっています。
この冬と夏の電気代の金額から、年間を通して冬は電気代が高くなる傾向にあることがわかります。
そして、一人暮らしの冬の電気代が高くなる理由はいくつか考えられます。
- 冬は暖房器具を使用する頻度が増える。
- 冬の日照時間は短く照明を点ける時間が長くなる。
- 冬は電気を使って水をお湯に沸かす頻度が増える
- 洗濯物を乾燥機にかける時間が長くなる。
- お風呂上りにドライヤーで髪を乾かす時間が長くなる。
など
こうした理由から、一人暮らしでも消費する電力が増えて、冬の電気代が高額になってしまいます。
一人暮らしの電気代の計算方法
一人暮らしの冬の電気代が1ヶ月平均で約7,748円だとわかりました。
この電気代は、消費電力×使用時間×電気料金単価で計算することができます。
例えば、とある一人暮らしの方の1日の消費電力が6kWだった場合の電気代(電力量料金)を計算してみます。
※電気料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の「新電力料金目安単価」を使用しています。
※この金額は一人暮らしの電気代の参考金額です。
この例では、一人暮らしの方の電気代(電力量料金)は4,860円です。
また、電気代は契約する電力会社ごとに「基本料金」と「再エネ賦課金(ふかきん)」が設定されています。
基本料金は、電力会社毎に設定している固定料金のことです。
再エネ賦課金とは、再生可能エネルギーの固定価格買取制度によって電力会社などが再生可能エネルギーを買い取った費用を、電気利用者が使用した電力量に応じて負担します。
※基本料金は契約する電力会社ごとに金額が違います。
※再エネ賦課金は契約する電力会社と使用する電力量で金額が違います。
これら全てを合計した金額が一人暮らしの冬の電気代となります。
また、一人暮らしには冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、電子レンジなど生活に欠かせない家電があります。
消費電力(電気使用量)は、各電力会社が毎月提供している検針票や電気料金振込票(請求書)で確認することができるので、気になった方は請求書などをチェックしてみてください。
一人暮らしで冬の電力消費が大きい家電とは?
冬の電力消費が最も多いのは、やはり「暖房」です。
経済産業省エネルギー庁のデータでは、冬の消費電力で最も多いのが「エアコンなどの暖房」だけで冬の消費電力全体の「約32%」に昇るというデータがあります。
(※参照元:経済産業省エネルギー庁-省エネルギー政策について)
一人暮らしのマンションやアパートでは、エアコンが備え付けられているケースが多いので、冬の暖房にエアコンを使う方が多いと思います。
例えば、エアコンで暖房した場合の1時間の消費電力は400~920Wで、エアコンを6時間使用すれば2,400~5,400Wの電力を消費します。
冬に暖房を毎日6時間使用した場合の1ヶ月の消費電力は72~162kW(1kW=1,000W)となります。
また、暖房器具によって消費電力量はそれぞれ違います。
▼暖房器具の消費電力▼
暖房器具 | 消費電力(1時間) |
エアコン | 400~920W |
電気ストーブ | 350~1,000W |
こたつ | 100~500W |
ホットカーペット | 100~300W |
※消費電力量はあくまで目安です。
※使用する機種毎で消費電力が違います。
それと、一人暮らしをしているマンションがオール電化の場合、湯沸かしにガスではなく電気を使っているため、冬はオール電化だと余計に電気を消費します。
どれだけ冬の暖房を節約できるかで、一人暮らしの冬の電気代は大きく違ってきます。
そこで、一人暮らしの冬の電気代を節約する方法についてご紹介しますね。
一人暮らしの冬の電気代を節約する方法
電気代を節約できれば家計の負担が減って、趣味や貯金にお金をまわすこともできますよね。
それでは、一人暮らしでも実践できる簡単な冬の電気代を節約する方法を解説します!
暖房の設定温度を下げる
最も簡単で効果が期待できる冬の電気代の節約術が「暖房の設定温度を下げる」です。
暖房の設定温度が高いと消費する電力量も増えます。
冬はついつい暖房の設定温度を高く設定しまいますよね。
設定温度と外気温度の温度差が激しいと、エアコンなどの暖房器具が全力稼働する時間は長くなり、消費電力が増えて冬の電気代も高くなります。
では、冬は暖房機器を何℃に設定すればいいのか気になりますよね。
環境省では、冬の暖房の設定温度は「20℃以下」が推奨されています。
エアコンや電気ストーブ、床暖房などの暖房器具の設定温度を20℃以下にすることで、冬の電気代を節約することができます。
エアコンは「自動運転」に設定して電気代を節約する
一人暮らしのマンションやアパートでは、部屋に備え付けられたエアコンを使って冬は暖房している方が多いと思います。
このエアコンを使った暖房では、エアコンの運転設定を「自動運転」にすることで電気代を節約することができます。
エアコンを自動運転に設定すると、室温が低い時は短時間で部屋の温度を上げて、室温が上がれば設定温度をキープするように運転します。
室温を一定に保つことで、エアコンのフル稼働を避けて消費電力を抑えることができます。
エアコンは最初の立ち上がり時に多くの電力を消費します。
部屋が十分温まったからといって、エアコンの電源を毎回ON/OFFで切り替えて温度調節していると、エアコンの立ち上がり時に毎回大量の電力を消費します。
そのため、エアコンは自動運転に設定して、電源のON/OFFを繰り返さないようにしましょう。
暖房器具はつけっぱなしにしない
暖房器具はつけっぱなしにするのではなく、暖房を使用しないときは電源を切りましょう。
一人暮らしの方で学校や会社に出かけるとき、または就寝時に暖房をつけっぱなしにしてしまう方はいませんか?
人がいない時や寝ているときに暖房をつけたままにするのは電気の無駄使いです。
それに、電気ストーブなどの暖房器具をつけっぽなしにして放置すると火災が起こる危険もあります。
暖房器具は使わないときは電源を切り、つけっぱなしにしないようにして節電を心がけましょう。
ただ、例外としてエアコンの場合はつけっぱなしにした方が電気代が節約できる場合があります。
エアコンの自動運転でご紹介しましたが、エアコンは立ち上がり時に最も電力を消費します。
そのため、寝ているときはエアコンを点けて寝るか、電気料金単価の安い早朝(朝5時~7時)にエアコンが稼働するようにタイマー設定にしておくと電気代を節約できます。
エアコン以外のこたつやホットカーペットなどの暖房器具は使わないときは電源を切り、つけっぱなしにしないようにしましょう。
窓から暖かい空気が流出しないように断熱対策をする
冬は室内の熱の約50%が窓から流出しています。
窓の断熱対策をすることで、暖房で暖めた空気が外に逃げるのを防ぎます。
断熱対策には内窓(二重窓)を設置するなどの方法がありますが、一人暮らしの賃貸マンションには「断熱カーテンの設置」がおすすめです。
一人暮らしの賃貸マンションの窓でも内窓(二重窓)を取り付けられますが、内窓の設置には10万円前後の費用(材料費や施工費)がかかります。
また、一人暮らしの賃貸マンションの管理契約上、内窓の設置が難しい場合もあります。
一方で、断熱カーテンなら管理契約に関係なく比較的安く窓の断熱対策を行うことができます。
断熱カーテンには色んな種類があり、断熱効果の高いカーテンを選びましょう!
▼当店の断熱カーテン「エコマカロン」の断熱効果▼
暖房でせっかく暖めた空気が冷やされてしまうと、いつまで経っても部屋の空気が暖かくなりません。
当然、空気が暖かくならないと暖房を使い続けるので電気代がかかります。
断熱効果のあるドレープカーテンとレースカーテンを一緒に使ったり、または裾の長いカーテンライナーでカーテンの裾の隙間から冷たい空気が侵入するのを防ぐこともできます。
窓の断熱対策を行って、暖房で暖めた空気が外に流出するのを防いで電気代を節約しましょう。
暖かい空気の流出を防ぐおすすめの断熱カーテン
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『エコマカロン グレープ』
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窓辺につけて省エネ効果アップ!断熱カーテンライナー
部屋をカーテンなどで仕切って暖房効率を良くする
室内の空気は通気口や換気扇、扉の開け締めなどで常に循環しています。
冬に暖房を点けているのに部屋が寒いと感じるのは、冷たい空気が室内を循環して暖房効率を悪くしているのが原因です。
そこで、室内を間仕切りすることで、冷たい空気が循環するのを防ぎ暖房効率を良くしましょう!
- 居室と廊下をつなぐ扉を閉める
- 換気扇を長時間使用しない
- 室内の湿度を40%~60%に保つ
一人暮らしの間取りで多い1Rや1Kでは、居室と廊下を遮る扉が無い間取りもあります。
居室と廊下を遮る扉が無いと、暖房で暖めた空気が廊下に逃げてしまいます。
また、浴室やキッチンの換気扇をつけっぱなしにしていると、冷たい空気が余計に侵入してきます。
そこで、つっぱり棒を使って簡単に取り付けできるアコーディオンカーテンやロールスクリーンなどを使って部屋を間仕切りすると良いですよ。
居室と廊下(またはキッチン)を間仕切りすることで、居室の暖かい空気が廊下へ逃げるのを防ぎます。
それと暖房を使っているのに室内が暖かくならないのは、暖房で室内の空気が非常に乾燥するのも原因です。
室温が高くても湿度が低下すると肌寒く感じることがあります。
そのため、居室に濡れたタオルや洗濯物を室内干しにして湿度が40%~60%を保つようにするといいですよ。
一人暮らしの部屋を間仕切りできるおすすめアイテム
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1mm単位でオーダー可能!スリムタイプのつっぱりロールスクリーン
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使わない家電製品のコンセントを抜く
家電製品の中には使っていない待機状態でも電力を消費している家電があります。
この待機状態の家電製品の電源プラグをコンセントから抜くことで節電ができます。
ひとつの家電が待機状態で消費する電力は少ないですが、一人暮らしで使っている家電全ての待機電力を合計すると侮れない量の電力を消費しています。
▼家電製品の待機電力消費量▼
エアコン | 約0.5W |
テレビ | 約3.0W |
ストーブ | 約2.5W |
洗濯機 | 約0.01W |
電子レンジ | 約0.01W |
オーディオ機器 | 約2.0W |
電気ポット | 約0.05W |
パソコン | 約1.5W |
PC周辺機器 | 約1.5W |
家電製品が待機状態で消費する電力は少ないですが、資源エネルギー庁の調査では待機電力による電力消費は冬の電力消費量全体の約5%に当たるという調査結果があります。
つまり、家電製品の電源プラグをコンセントから抜くだけで5%の節約ができます。
暖房にエアコンを使っていて、就寝時はタイマー設定をしているという方は、エアコンの電源プラグを抜くのは難しいですが、ストーブなどの他の暖房器具を使っていた場合は、電源プラグを抜くことをおすすめします。
また、コンセントから電源プラグを抜かなくても、個別スイッチ式の節電タップを使えば電源プラグをわざわざ抜く手間が減って、簡単に節電することができます。
暖房器具の掃除とメンテナンスをする
ご自宅のエアコンなどの暖房器具を掃除やメンテナンスをせずに使い続けていませんか?
一人暮らしのマンションやアパートに備え付けられているエアコンは、ついつい掃除やメンテナンスを忘れてしまいがちです。
エアコンのフィルターにホコリが溜まったまま使用していると、エアコンの稼働率が低下して暖房効率も悪くなり余計な電気代がかかります。
エアコンのフィルターは定期的に掃除をしてホコリを落としましょう。
また、掃除以外で暖房器具に不調がないか点検をしてください。
エアコンなど暖房器具が不調で暖房をつけているのに部屋が暖かくならないときは、暖房器具が故障している可能性があります。
一人暮らしのマンションやアパートに備え付けられているエアコンなどの暖房器具が故障した場合は、マンションやアパートの大家さん(または管理会社)に修理費用を負担してもらえる場合があります。
マンションやアパートに備え付けの暖房器具が故障していたら、大家さんや管理会社に一度確認をして暖房器具のメンテナンスをしてもらいましょう。
電力消費の少ない暖房器具を使う
エアコンやホットカーペットなど、暖房器具ごとに消費する電力量は違います。
一人暮らしの冬の暖房器具は、電力消費の少ない物を使うと電気代を節約することができます。
例えば、一人暮らしのマンションやアパートに備わっているエアコン(6畳タイプ)の場合、暖房に100W~1,500Wの電力を消費します。
エアコンは常に最大出力で稼働しているわけではありませんが、1,500Wもの電力を1時間使うと40.5円の電気代がかかり、6時間だと243円になります。
一方でホットカーペット(1.5畳タイプ)の場合、消費電力は150W~300Wの電力を消費します。
ホットカーペットを300Wの状態で使用した場合、1時間8.1円で6時間だと48.6円です。
エアコンとホットカーペットで電気代に約5倍もの差があります。
電力消費の少ない暖房器具を使うことで一人暮らしの冬の電気代を節約しましょう。
また、こたつも電力消費の少ない暖房器具のひとつです。
1人用~2人用のこたつテーブルなら、一人暮らしの居室に置くテーブルとしてもピッタリなので、一人暮らしの暖房器具としてこたつもおすすめです。
電気代を節約したい一人暮らしの人におすすめのホットカーペット
一人暮らしにピッタリのホットカーペットカバーとして使えるあったかラグ
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『シフォン/ミルクティ』
オールシーズン対応!洗濯機OK!抗菌防臭効果のあるふわふわロングマイクロファイバーシャギーラグ
一人暮らしにおすすめのこたつテーブル
電気代の高い時間帯では暖房器具の使用を控える
電気代は季節や時間帯で基本料金が変動します。
一般的に電力消費が多くなる時間帯では基本料金が割増になり、電力消費の少ない時間帯では基本料金が割引となります。
そして、電気代の基本料金が安くなる時間帯は夜間時間(23時~翌7時)が多いです。
例えば、東京電力の場合では、昼時間と夜間時間で基本料金が違う料金プランがあります。
昼間時間 | 24.01円~36.94円 |
夜間時間 | 15.26円 |
また、夏や冬の季節ごとの時間帯でも基本料金が変動する料金プランがあり、一人暮らしの冬の電気代を節約するなら基本料金が割増になる時間帯ではエアコンなど電力消費の大きい家電製品の使用は控えるようにしましょう。
ただ、夜間(23時~翌7時)の時間帯で電気代が必ずしも安くなるわけではありません。
契約する電力会社の料金プランに「夜間割引」などの割引特典が付いている場合に電気代は安くなります。
契約する電力会社の料金プランを確認して、割引特典が付いているかチェックしてみてくださいね。
電力会社(電気料金プラン)を変える
一人暮らしの電気代を節約する方法として、契約する電力会社(または電気料金プラン)を変えて電気代を節約する方法があります。
2016年から電力の自由化がスタートして、誰でも契約する電力会社や電気料金プランを自由に選択することができるようになりました。
自分で電気料金プランやサービスの内容を選ぶことができるので、基本料金の安い電力会社や料金プランに契約を切り替えることができます。
一人暮らしのマンションやアパートでも契約する電力会社を変更ことが可能です。
いまの電気代が高いと感じている一人暮らしの方は、電力会社や料金プランの変更を検討してみるのもいいでしょう。
まとめ
一人暮らしの冬の電気代は1ヶ月の平均が約7,748円です。
暖房を使うと電力消費量が増え、支払う電気代を高額になります。
常に自室に居るわけではないので、暖房は効果的に使う必要があります。
また、暖房以外の消費電力がどれくらいなのか、使っている家電の消費電力量を把握しておくのも大事です。
電力自由化がスタートして、消費者が自由に電力会社と契約できるようになりました。
電気代の安い電力会社と契約をして電気代を節約することも考えてみてくださいね。